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さんだる

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さんだるは、1990年7月10日にクラウンレコードにて製作され、アクシックより販売された、CDによるバンド『たま』のメジャー1stアルバム。レコードナンバーは「AXCR-1」。初回限定としてステッカーがついていた。また、当譜は1997年8月21日に再リリースされている。

解説

『たま』のメジャー1stアルバム。 初回限定版はボックス仕様。イラストは知久寿焼。大ヒットした「さよなら人類」がオリジナル・ヴァージョンで収録。同年9月に「オゾンのダンス」がシングルカット。「オゾンのダンス」はフジテレビ系テレビ番組「なるほど!ザ・ワールド」のEDテーマになった。

オリコンチャート:最高2位(1990.7.23付 初登場) 年間アルバムチャート:35位

なお、前年にナゴムレーベルから発売されたアナログレコード「しおしお」から5曲リメイクされている。

収録曲

  1. 方向音痴
    (作詞・作曲:知久寿焼
    イントロはタムだけだが、ライブや「しおしお」ではアコーディオンのフレーズが入る。歌詞は知久が当時”朝の日記”を書いてる時に出てきた。また当初はもっとテンポが速く、しかしそれではちゃんと歌えないためこの速さまで落としたとのこと。
    イカ天初登場時のキャッチコピーである、「かなしい気持ちはとっても不安定」は、この歌の歌詞の一部に由来する。
    後にシングル・『星を食べる』のカップリングとしてシングルカットされる。JACMソング。
  2. おるがん
    (作詞・作曲:知久寿焼)
  3. オゾンのダンス
    (作詞・作曲:柳原幼一郎
    川崎製鉄のCFやフジテレビ系「なるほど!ザ・ワールド」のエンディング曲にも起用された。また「いか天」の第3週目にも演奏された。当初は「青大将には気をつけて」というタイトルだったそうだ。アマチュア時代のアナログレコード「しおしお」にはメロディーのちょっと異なる初期ヴァージョンが収録されている。シングルカットされる。
  4. 日本でよかった
    (作詞・作曲:滝本晃司
  5. 学校にまにあわない
    (作詞・作曲:石川浩司
    間奏の語りは、毎回違う。当譜の中で最も収録時間が長い曲であるが、石川によると、本来はもっと長い曲であるとのこと。
  6. どんぶらこ
    (作詞・作曲:柳原幼一郎)
    当初お祭りみたいに愉快な曲であったそうである。
  7. ロシヤのパン
    (作詞・作曲:知久寿焼)
    いか天の第4週目の演奏曲。失われた家族の風景を回想するかのような内容となっている。この曲で曲中に登場するトラピストクッキーをステージに投げる一部のファンがおり(この様子はライブビデオ「野球」で確認できる)、しばらくはたまのライブにおいてトラピストクッキーは持ち物検査の対象物となっていた。
  8. さよなら人類(オリジナル・ヴァージョン)
    (作詞・作曲:柳原幼一郎)
    たまの代表曲のひとつである。この曲で『NHK紅白歌合戦』に出場した。ライブでは間奏の部分がアドリブで披露される。
  9. ワルツおぼえて
    (作詞・作曲:滝本晃司)
    当時サラリーマンをしていた滝本が仕事の移動中に車の中で作ったという曲。詞は”パリの女”という言葉が最初にあって、そこから膨らませていったそうだ。最終的な完成まで足掛け3年かかったという。終盤に後ろの方でなにかゴニョゴニョ言っている男性の声が聞こえるが、これは”ジュテーム橋本”こと柳原幼一郎氏の声。フランス映画「E夫人」のテーマソングの1番。この声、モノラルで聴くと位相の関係で聴こえなくなってしまう。シングル・「オゾンのダンス」のカップリング曲としてシングルカットされる。
  10. らんちう
    (作詞・作曲:知久寿焼)
    「いよ~っ」という能のようなイントロで始まるナンバー。川崎製鉄のCF曲として起用された。たまの中でも初期の頃の曲で、ビデオ「いか天〔完全〕完奏版 1989 10・11合併号」や、アマチュア時代のアルバム「ねこばば」や「しおしお」、復刻CD「でんご」などにも収録されている。シングル・「さよなら人類」のカップリングである。本作には、シングルと異なるバージョンである記載はないが、シングルとは異なるバージョンである。イントロとエンディングの「いよ~っ」や間奏の柳原のセリフが違う等の違いはある。シングルバージョンは、「たまセレクション」にも収録されているが、「さよなら人類」は何故か本作収録のオリジナルバージョンが収められている。
  11. れいこおばさんの空中遊泳
    (作詞・作曲:柳原幼一郎)
    れいこおばさんが空に浮かんでしまい、その家族(?)らしき人が心配するという内容の歌詞。「ねこばば」収録時には、3番まで歌詞があったり、今のイントロとは違い、歌い出しからのメロディーがイントロと1番から2番に行くまでの間奏になっており、本作に収められたバージョンの1番から2番に行くまでの間奏は、2番から3番に行くまでの間奏になっていたりエンディングも違ったりしている。

関連項目