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ハーン兄弟

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ハーン兄弟とは、漫画『北斗の拳』に登場するバズ、ギルの兄弟である。アニメでの声優は、バズが郷里大輔、ギルが島香裕

人物

南斗聖拳一〇八派・南斗双鷹拳の伝承者。バズが兄、ギルが弟で、荒くれ者だが厚い兄弟愛で結ばれている。バズについては、「ハズ」と混同されやすいが、小学館の「北斗の拳 完全版」では「バズ」である為、本稿ではこちらが正しいとする。(漫画原作では、最初こそは「バズ」となっていたが、以降は全てハズと呼称されている。又、アニメ版となる「北斗の拳2」でも「ハズ」である。1987年に登場して以来、長く慣れ親しんできた「ハズ」という名前であるが、「北斗の拳 完全版」を含め、近年出版された愛蔵版や文庫版等でも初出の「バズ」で統一されている。)

南斗双鷹拳は、南斗六聖拳の拳士を除くと、作中にはっきりと登場した数少ない南斗一〇八派の拳法の一つである。また、過去登場した六聖拳でない南斗の拳士がそれまで悪役(カーネル=南斗無音拳、サウザー配下のベジとギジ=南斗双斬拳、ユダの副官ダガール=南斗比翼拳、アニメオリジナルのシン配下の南斗の使い手達)ばかりなのに対し、ケンシロウ側に付いた初めての南斗の男たちでもある。

南斗一〇八派の拳士の大半は、北斗と南斗の抹殺を目論む帝都総督ジャコウの命により、元斗皇拳ファルコによって殺害されたが、ハーン兄弟は数少ない生き残りだった。初戦にファルコに敗れたところを、アインに掠め取られてコンクリートに固められた拷問台に繋がれていたが、救出されて北斗の軍に合流し、南斗の宿命の旗印の元、再びファルコに挑む。

個々でも屈強であるが、なんと言っても南斗双鷹拳の極意は二身一体の攻撃にあり、奥義である「双羽落爪破」は、バズとギルが手を組んで虚空に舞い、二人のポジションの変化と重心の移動により、加速度をつけて落下して相手を切り裂くという、兄弟の息が合ったコンビ技である。しかしファルコ級の達人が相手ともなると、いとも簡単に軌道を見切られてしまい反撃をくらう。これにより兄バズは致命傷を負い、またもや敗北する。

ハーン兄弟の最期であるが、原作の漫画版とアニメ版ではストーリーが異なる。漫画版は、ファルコの道連れを狙って、瀕死の兄バズが不発弾を爆発させて爆死するが、弟ギルは命を拾い中央帝都陥落まで北斗の軍に従軍する。しかし、アニメ版では、兄バズが爆破に失敗した不発弾を、弟ギルが爆発させて、兄弟は壮絶な最期を遂げるものである。

風貌のモデルはプロレスラーコンビ「ロード・ウォリアーズ」(アニマルホーク)である。偶然だろうが現実もバズのモデルのホークの方が先に他界した。