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バスターマシン

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バスターマシンとは、アニメ『トップをねらえ!』および『トップをねらえ2!』に登場する架空の兵器。

概要

太陽系に絶えず侵攻を続ける宇宙怪獣を撃退し、人類の存続のために戦う対宇宙怪獣戦闘用決戦兵器である。1万年の長期において、その折々の宇宙怪獣、財政状況、技術力によって開発コンセプトを変え、常に進化を続けた。

唯一の共通兵装として、すべてのバスターマシンにバスタービームと呼称される兵器が搭載されている。これはガンバスター時代からの伝統のようなもので、兵装の動作原理や機構を示すものではなく、バスターマシンの最大威力を持つ射撃兵器がバスタービームと呼ばれる。7号のような熱線タイプのバスタービームもあるが、ガンバスター、ディスヌフ、キャトフヴァンディスのような冷凍光線タイプのバスタービームも存在する。

なおバスタービームなどの光色は、縮退炉を使用している機体は赤色、トップレスが操る機体はクレフシン光と同じく青色となっている。

トップをねらえ!
搭載された「縮退炉」によって、莫大な出力を得ている。その代表格である1号と2号が合体したガンバスターは凄まじい破壊力を持っており、グレートガンバスターに至っては、出力は無限大ともされている。
トップをねらえ2!
縮退炉は宇宙怪獣を引きつける可能性が指摘され、遙か昔に封印されており、同時にワープ技術も失われている。
代わりに、トップレスの能力(エキゾチックマニューバ)によって作動する思考機械の一種「フィジカルキャンセラー」が搭載されている。実際に物理法則を無効化するわけではないが、トップレスが持つ現実改変能力で、変換と数学的な量子の振る舞いを制御することができるものであり[1]、これを原動力として稼動している。
また火器管制や軌道制御などは搭載された人工知能が行なっており、ここに戦闘経験値も蓄えられていく。
また、トップレスが大人になると「あがり」という能力喪失の時期を迎えるため、機体は常に改修、修繕されながら次のトップレスへ受け継がれていく。
装甲素材はガンバスターと同じスペースチタニウムのほか、「形状記憶超合金(ニューバスター合金)」[2]が使用されている。
開発時期により設計思想がまったく異なり、一つとして同じ機体が存在しない。基本的に10番ごとに開発コンセプトが見直されている。
なお、フランス語読みはトップレス能力で稼働する機体にのみ適用される。

一覧

1桁台

文字通りバスターマシン黎明期。1号機と2号機は合体することでガンバスターとなる。第四世代超光速大型宇宙船技術の粋を結集して作られた機動兵器。ガンバスター自体もすさまじい技術力で作られた兵器には違いないが、7号機との技術的、性能的違いは著しく、その間にどのような経緯があったかは未だ不明。

バスターマシン1号、2号

1人乗りの宇宙戦艦であるバスターマシン1号と2号が合体することでガンバスターとなる。ガンバスターがバスターマシン1号ではないので注意。なお、この機体の後継機にあたるのがバスターマシン4号、5号である。
量産型としてシズラーが存在し、銀河中心部殴り込み艦隊に多数配属された。エルトリウムには同機が800機搭載されている。合体の演出がかなり長いが、実際は一瞬で合体・分離できる。

ガンバスター

バスターマシン3号

超巨大ブラックホール爆弾。人類生き残り作戦-カルネアデス計画のために作られた。形は卵のような楕円形をしており、中心部分には3万分の1サイズに圧縮された木星が、核として封じ込まれている。その大きさは長径869km、短径415kmというとてつもないもので、の4分の1にもなる。銀河系各恒星系に半径1万光年に亘って敷設された3,000本のスレイブユニットの起爆信管の役割もある。銀河中心部にある宇宙怪獣の巣窟、いて座A*を消滅させた。
ブラックホール爆弾の建造は地球衛星軌道上で行われた。完成後、沖女のコーチになっていたカズミが搭乗して銀河中心部殴り込み艦隊に合流する。最終決戦で、宇宙怪獣による自爆特攻を受け、周囲に展開していたバリアーが崩壊した(割れた)ため、直接本体外郭への攻撃を許すこととなり、少なからず損害を被り完全には作動しなかったが、ガンバスターの縮退炉のうち1つ(バスターマシン1号のもの)による縮退連鎖を利用して再起動、作戦通り炸裂した。

バスターマシン4号、5号、6号

宇宙戦闘機バスターマシン4号と5号が合体することでガンバスターの後継機であるグレートガンバスター(ガンマスター)となる。『電脳学園3 トップをねらえ!』、『トップをねらえ! NeXT GENERATION』に登場。
トップをねらえ! NeXT GENERATIONによれば、第5世代の技術で建造されたマシーン兵器。性能他は全長300m、重量10000トン以上で、新型縮退炉の出力は無限大とされている。出力:3*10^23Gev/power、総推力:4*10^51hp*6。
本機の起動にはガンバスターをMSサイズに縮小させたような「マイクロガンバスター」がグレートガンバスターに合体することが必要である。また、マイクロガンバスターはバスターマシン6号であるらしい。
グレートガンバスターが封印されていたエルトリウム級2番艦アレクシオンは、艦首にバスタービーム砲を装備しているため、バスターマシン5.5号の可能性がある。同時期にはガンバスターの簡略型発展試作機ガンバスター改があり、このほかにも初代ガンバスターの60%増のパワーと思考主推進機関採用した後継機GUNBUSTERII PROTO-TYPEがあるとされ、この機体はグレートガンバスターの開発過程で作られた事が劇中でも語られている。
「トップをねらえ! NeXT GENERATION」の設定では、バスターブレード、ウルトラ・バスタービーム、ファイナルイナズマキック(これについては諸説あり)、バスターブレードサンダー、バスターウィング、などがある。

バスターマシン7号

諸元
バスターマシン7号
分類 第六世代型恒星間航行決戦兵器
所属 地球帝国宇宙軍太陽系直掩部隊直属
頭頂高 175cm(アホ毛を含めて180cm)
重量 不明
推進機関 脚部ブースター×2
ミサイルサイロ裏ブースター×24
(イナズマダブルキック時)
最高速度 光速以上(ワープ時)
武装 フィジカルリアクター
バスタービーム
バスターミサイル
必殺技 イナズマキック(ノノ時)
イナズマダブルキック
ノノの真の姿である、地球帝国黄金期の最後の遺産。人間サイズに宇宙船とマシーン兵器、乗組員の機能をすべて兼任させた超高性能をコンセプトに挙げたと思われる[3]、バスター軍団の中枢端末を担う自律人型人工知性体[4]。第六世代の技術により造られており、バスターマシンとしての機能も、第四世代の技術を用いて建造された先の1号、2号とは一線を画している。ボディはバスター軍団同様ナノマシンの郡体で構成されている。普段はノノという人間サイズの人工知能生命体として活動しており、メガネビュラでも野良アンドロイドとして診断された。先述のとおりナノマシンで構成された身体は、限りなく人間に近い構造となっている。瞳の十字が地球帝国軍の紋章に変化し、ピンクの髪の毛が燃える様な赤になった時が、バスターマシンとして機能し始めた証である。(瞳の紋章変化は本来脚本に無く4話コンテを担当した庵野秀明のアドリブ演出であるらしい)
その姿はドラソー提督を筆頭とする大人たちから、「宇宙怪獣の女王」「太陽系の女神」と崇められた。最後の戦いを終えた後、エグゼリオ変動重力源の持っていたブラックホールの根源である特異点を持ち去る。その際に多元宇宙内に存在する「時空検閲官の部屋」で対面したラルクに自分の想いを託し、別れを告げた。ちなみに、『地球帝国宇宙軍コミックス バスターマガジン』によると、7号とガンバスターの戦力を比較した場合、「ガンバスターの方がわずかに強い」としている。
武装
フィジカルリアクター
7号に搭載された物理法則書き換え機関のことであり、胸と両手の甲に装備されている半円物。起動すると中心が赤・緑・青と3色に輝く、第6世代型宇宙船の特徴とも言える装備である。これは5世代の宇宙船ヱルトリウムに搭載されていた思考主推進機関を発展させたもので、純粋数学で周囲の空間の物理法則を書き換えて移動するそれを物質に対して応用し、如何なる物をも変化させ、望みの物体(必要であれば縮退炉すらも)を作り出すことが出来る。これにより、武装などの必要な機材を自ら作り出し、必要なくなれば最小限のシステムに移行する。また、物質に限らずエネルギーや重力子等の書き換えも可能である。高エネルギー弾を停止状態にし、分解・吸収する盾とすることが可能。さらに、縮退炉の生成、タンホイザー・ゲートを利用したワープ、瞬時に多数のマイクロブラックホールを生成・攻撃に用いることも可能。
一見無敵の装備に見えるが、フィジカルリアクターには効果が及ぼせる有効範囲があるらしく、7号が小型であるのもそれが起因しているらしい。広範囲の攻撃を防ぐことはできず、敵に使用してその存在を消し去るようなことも不可能。そのため彼女の手足となって戦い広範囲をカバーするバスター軍団が配備されている。
また、バスターマシン7号時の装備はノノ時の体内には存在せず、フィジカルリアクターによって周囲の構造物を武装として変換している。
イナズマキック
ノノ時の使用した技。敵に対してキックを叩き込む、もはや伝説というか伝統の技。
バスタービーム
フィジカルリアクターによる純粋数学での物理法則を書き換えて精錬されるビーム。星すらも貫通する。
バスタービーム・スラッシュ
バスタービームの変化技。発射中に両腕を開くことで目標を両断できる。
バスターミサイル
脚部三重六連装ミサイルサイロ八基から発射される高速発射されるミサイル。ミサイルは光学兵器のように見え、発射後は目標を追尾する内実はホーミングレーザーに近い。ここではミサイルを「遠隔操作や自律飛行によって目標を攻撃する兵器」という意味で使用していると推察されている[5]。サイロ裏側は加速用ブースターとして用いることもできる。
バスター軍団
頭頂部のアホ毛により、彼らを指揮する。単純に吶喊から搭載されたバスタービーム・バスターコレダー・ミサイルなどの旧世界の超兵器を使用可能。
イナズマダブルキック
バスターマシン19号と共に放つイナズマキック。これにより、ダイバスターでも勝てなかったエグゼリオ変動重力源を撃破する。

ダイバスター

諸元
ダイバスター
分類 太陽系絶対防衛用超巨大人型決戦兵器
所属 地球帝国宇宙軍
頭頂高 10,000km以上
重量 不明
動力源 縮退炉×無数
最高速度 光速以上(ワープ時)
武装 ロシュキャンセラー
バスタービーム
バスターコレダー
必殺技 ウルトライナズマキック
太陽系の最終防衛ラインたる『太陽系防衛システムの集合構造体』。その大きさは本来の人間サイズではなく、全高が地球とほぼ同じ大きさであり、最大級のバスターマシンであったバスターマシン三号機(長径869km、短径415km)を悠に超える大きさだが、グレートガンバスターにはエネルギー出力において劣るとされる。また、体には「トップをねらえ!」でパイロット達の着ていたコスチュームと同じデザインが施されている。
エグゼリオ変動重力と戦うも、攻撃はことごとく効かず、地球を守りながらの戦闘の末、大破している。
ウルトライナズマキック
巨体から繰り出すイナズマキック。
バスターコレダー
両足から放つ強力な電撃。しかしエグゼリオ変動重力源には効かなかった。
バスタービーム
両腕から放つ通常の12000倍の威力[6]を誇る極大のビーム。これもエグゼリオ変動重力源には効かず、逆に跳ね返されてしまう。

10番台

ディスヌフ(19号機)以外に現存するバスターマシンはないが、近接戦闘をコンセプトに挙げられていたらしい。[7]。失われた技術である縮退炉が搭載されているが、時を経て封印(除去)されていた事が確認される。なお、7号のようなフィジカルリアクターは装備していないらしく、19号の姿のときも推進力はブースターによって得ている。エグゼリオ変動重力源との戦闘時、ラルクの想いに答えて封印を解除、バスターマシン本来の力を発揮する。操縦にはトップレスなどの超・能力は必要なく、「普通の女の子」でも操縦可能である。パイロット用の戦闘服は初代バスターマシン時代と同じ。

ディスヌフ

19号機。10番台で現存しているのは本機のみ。歴戦の勇者で、全身に戦傷がある。左腕は60番台のパーツを利用した義手であり、右目の角はおよそ500年前の戦闘で突き刺さったものである(修理しないのは、角が脳幹をかすめており、下手にいじると貴重な戦闘経験値を失いかねないこと、更にディスヌフ自身が修理をいやがったことによる)。
追加装備の装甲コートによって、ロケット形体への変形。「長距離侵攻セット」を装着することで遠隔地での作戦行動も可能。ラルクのエキゾチックマニューバーにより量子化され、瞬時にラルクの元へ転送される。ディスヌフ以降のバスターマシンでは、搭乗者であるトップレス達が乗り込むためのコックピット兼動力炉として、人工心臓のようなものが胸部に存在することが確認できる。ディスヌフは、劇中にてこの部位に縮退炉を取り込むことで、本来の力を発揮した。この際、ラルクは頭部にある本来のコックピットへと移っている。なお、縮退炉のデザインは本物の心臓を模したものとなっており、トップレス用のコックピットのデザインは医療用に開発された人工心臓を模したデザインとなっている。
また、過去のパイロット達による装甲内の落書きが今も残っており、胸部装甲内には40世代も前の落書きもある。
ガンバスター同様、劇中では使用されていない武装があり、バスタークラッシャー(釘バット)を使ったバスターホームランをはじめ、バスタートマホーク、バスタースピアなどが存在する。
バスタービーム
両手の甲にあるマークを合わせることで発射。
バスターキャノン
指先から発射される。初弾装填に時間がかかるのは「トップ」世界の常識。
バスターゲイター
装甲コート内に装備された下駄型打撃兵器。
バーニングウォール
装甲コート内に装備された多連装ミサイル。
バスターマイト
腕部装甲が開放されたときに発射される全方位ミサイル。
イビルガイザー
装甲コート解放後に背中に現れる鬼の顔から発射されるビーム角。解放後の装甲コートは大型ビーム砲として運用。
バスター雷王星落し
ラルクのエキゾッチックマニューバにより雷王星を転送、敵に叩き付ける技。エグゼリオ変動重力源に対して使用し、秒速20kmで直撃、ダメージを与えたが致命傷にはならず、ついでに衝撃波で周囲のバスター軍団を消滅させてしまった。なお、この攻撃方法が後のドゥーズミーユによる質量攻撃に応用されることになる。

バスターマシン19号

非常用脊椎通路を上った先にある、人工知能内部の「真の操縦席」を用い、縮退炉を装備することで取り戻した、ディスヌフの真の姿。
ダイバスター(ノノ)を助けるために脊椎通路を上って人工知能内に向かったラルクのために、右目の角を自ら引き抜いて19号の操縦席への道を開けた。胸部の装甲を排除し、停止したバスター軍団パララゴン級の縮退炉を取り込むことで、19号に変化した。全身の装甲がコンパクトに格納されたことにより体格も若干縮小。また、口元の装甲が外れたことで、パイロットが話すのに合わせて口パクする。更にトップレス能力の最大発動状態には青く光っていたマントは、赤く光る状態になっている。性能的には7号に比べて劣ると言わざるを得ないが、ラルクとノノの「努力と根性」によりエグゼリオ変動重力源を徒手空拳で撃破している。ブラックホールの破壊後、ラルクをバスターマシン公社に送り届け、役目を終えた。
イナズマダブルキック
ラルクとディスヌフ、そしてノノの努力と根性により、ブラックホールすら破壊するイナズマキック。

20番台

軽量なボディを生かして、近接戦闘用の斧や刀を装備して斬りこむことを想定したマシン。また、戦闘力を上げるための武装が追加装備されている[7]。稼働数は2機。

ヴァンドゥ

22号機。20番台の特徴である軽装、機動性重視型であり、近接戦闘仕様となっている。脚部ブースターと大型剣が特徴。必殺技はバスターチェスト。パイロットはゴウヤ・レイシ。

ヴァンセット

27号機。元々は二十番台のコンセプト通り高機動による接近戦メインのマシンで、武装は刀だけだったが、ニコラのトップレス能力に合わせて改修が施されている。追加武装は翼状パーツ。 第2話で宇宙軍の戦艦を操って宇宙怪獣と戦闘、その後ニコラ自身による攻撃で撃破。ニコラが「あがり」を迎え、宇宙軍に入った後は、他のトップレスが搭乗しているようだ(修理が完了したディスヌフに他のバスターマシンが敬礼するシーンがあるが、ヴァンセットもその中に含まれている)。 ニコラのエキゾチックマニューバー、バスターメガテックPKにより、宇宙怪獣や宇宙軍艦艇の電脳クジラの思考を支配、操作できる。日本刀のほか、翼状パーツに装備された連装砲塔、翼状パーツに装備されたアンプリファ(バスターメガテックPK発動機)などを装備。
バスターエックス攻撃
ラルクの搭乗するディスヌフとの連携技だが、技の全容は不明。

30番台

20番台の一部で導入された増加装甲の有効性から、30番台では重武装、重装甲をコンセプトに建造された[7]。稼働数は4機。

トラントロワ

33号機。第二次カイパーベルト会戦においてディスヌフの僚機として参加したが、行方不明となっていた。第4話において冥王星にて発見され、ノノとかつての栄光を求めるカシオが回収に向かったが、すでに白骨化していた。

トランサン

35号機。様々な武器を搭載した5本の腕状の装備を持ち、巨大な掌に変形する。パイロットはヴィータ・ノヴァ。元デザインは視聴者からの公募(ヴィータも公募デザイン)。
デスアンカー
5本の腕から発射した鎖を的に打ち付け、電流を流す。

トランシス

36号機。パイロットはニャーン・ヌォク・チャム。全身に多数の火器が標準装備されている。両腕両足は同型の連装砲になっている。また、専用ユニットと合体することで移動砲台にも変形する。変動重力源による攻撃で大破。パイロットのニャーンも戦死した。

40番台

さまざまな実験的試みがされた特殊なバスターマシン[7]。44号機と48号機は実験中の大事故によって現在も封印されているらしい。封印中の機体も含め稼働数は3機。

カランドゥ

42号機。非dh型(一卵性双生児の二人の頭脳媒体としてトップレス能力を発揮するタイプ)対応であり、カランドゥAとカランドゥBの合体によって能力を発揮する。本来は封印されていた機体だがサーペンタインの双子の政治力により特別に与えられている。タイタン変動重力源による攻撃で爆散、パイロットの双子も戦死した。

カランカトル

44号機。過去に起こした重大事故により封印中。

カランユイ

48号機。カラントルと同じく封印中。

50番台

30番台の以上の火力と、単独での長距離侵攻、宇宙制圧に主眼をおいたシリーズ[7]。その結果、宇宙戦艦並みの巨大さとなっている。結果、50番台で編成された部隊による神無月星宙域大海戦では、超硬度外殻を持つ宇宙怪獣を相手に多大な戦果を挙げた。稼働数は4機。

サンカント

50号機。全長170m級戦艦型バスターマシン。搭載された重火力で、戦艦クラスの戦闘が可能。頭部は、宇宙戦艦ヤマトの艦橋部に酷似した形状を持つ。タイタン変動重力源の攻撃により撃沈。パイロットのロイ・アニャンも死亡した。

サンカンサンク

55号機。パイロットはカトフェル・パタタ。やはり戦艦級の超大型バスターマシンだが、サンカントとは違って変形しない。

60番台

50番台の問題点である汎用性の低さをカバーするために、中距離火器と格闘戦を想定した装甲、機体サイズも50m程度に抑えられたオールラウンドを目標としたシリーズ[7]。稼働数は7機。

ソワサント

60号機。全身が兵器として独立した機構を持ち、ドリル、ヌンチャク、スピアーとして他のバスターマシンの武装として運用する事も可能で、パイロットはシトロン・リモーネ。

ソワンテアン

61号機。肩のスパイクシールドと手足のハーケンが武器。激昂したグルカを止めようとした所、巻き添えを喰らって撃破。パイロットのパシカ・ペスカ・ペルシクムも死亡。

ソワサンドゥ

62号機。両掌の特殊火器や刃状展開する両腕による近接戦闘を主体とする機体。展開した両腕を刃にして突撃する「バスター飛燕斬」という技を持つが、劇中では披露しない。パイロットはワシーリ・イワノヴィッチ。ソワサンドゥ・ワシーリの元デザインはともに視聴者からの公募。
サザンクロスシュート
両掌から手裏剣のような特殊火器を放つ。

ソワサンシス

66号機。チコ・サイエンスのマシンだったが、第3話で木星急行に一瞬の隙を突かれて破壊され、再建不可能と判断され廃棄。オールラウンド性の高いバスターマシン。
バスターオーブ
攻守に用いる、超電磁ビームで誘導される鉄球状の多方向ビーム砲。

70番台

60番台の思想を受け継ぎつつ、防御重視としたシリーズ[7]。十分な性能を発揮したが、建造コストの高騰が問題視される。本編には名前すらも出てこない不幸な世代。稼働数は5機。

80番台

80番台前半はコストを抑えることを目標とし、不要と思われる武装を排除することで量産性を高めようとした。しかしその結果、その性能では宇宙怪獣には太刀打ちできず、建造された80~84号機のうち80号機を除く4機が簡単に撃墜された。それを反省して後半機は急遽高機動、一撃離脱を目標に建造された[7]

カトルヴァンセ

87号機。突撃形態から迎撃形態に変形可能。ニャーンが死んだことに激昂したパイロットのグルカ・ククシスが、タイタン変動重力源にオリジナルの必殺技のバスター岩石落としを試みるが先制攻撃を受けて撃破される。グルカも死亡。

カトルヴァンヌ

89号機。高速移動時には下半身が変形する。分身を作り単体でのバスターX攻撃が可能。パイロットはルウ・スン。
バスターブロッサム
ビーム砲を備えたブースターを遠隔操作する必殺技。

90番台

従来機の集大成と新技術の導入を試みた設計思想。また、強く量産化計画に反省を得たためか、少数精鋭をコンセプトに挙げた「バスターマシン30機体制」という計画の一番機がキャトフヴァンディスである。機能性を重視して人型に回帰し、また他のマシンと比べても小型である。エキゾチックマニューバを特殊火器に応用している[7]

キャトフヴァンディス

90号機。数十年ぶりに新造されたバスターマシン。エキゾチックマニューバーの特殊火器への応用が特徴。汎用性の高い人型に回帰し、全長40mとコンパクトな機体にまとめることが可能になった。完成したばかりであって戦闘経験値を持たないため、パイロットの選定基準が他のバスターマシンと異なるとされる。誰がパイロットになるかでノノとチコが争ったが、結局チコが搭乗。初の実戦となった木星急行迎撃戦ではバスタースマッシュで木星急行を全滅させた。
バスタースマッシュ
エキゾチックマニューバを応用した特殊火器。マイナス1兆2000万度の冷凍光線(肩パーツの部分で精錬される)を、スカート状の装甲に収納されているテニスラケットで打ち出す。目標に直撃させるだけでなく、戻ってきた光線を手のひらで受け止めて近くの目標を凍結することも可能。なお、ラケットがなくても発射することは可能。
もちろんマイナス1兆2000万度という温度は物理的に存在しないので、何が起こるか分からないらしい。実際に使ったチコは、過去へのタイムスリップを体験している。

ドゥーズミーユ

正確にはバスターマシンではないが、強く関連するためここに記載する。ドゥーズミーユはフランス語で12000のこと(地球の大きさであるとともに、トップをねらえ!の世界で重要な意味を持つ数字でもある)。

バスターマシン3号と平行して地球脱出用に建造されていた超大型エーテル流加速器を兵器として転用したもので、ラルクが搭乗したディスヌフが先端部で操縦する。ラルクのエキゾチックドライブにより軌道ロープウェイのラインを高速回転。亜光速にまで加速させた後、「本土決戦用特別攻撃最終質量兵器 地球」を変動重力源に衝突させて超重力崩壊を起こすことで、変動重力源をブラックホールにたたき落とすことを目的に建造された。

亜光速に加速する段階までは順調に進んだが、突如帰還したダイバスターに止められてしまう。これに対してラルクはドゥーズミーユ本体を自身の能力によってバスターマシン状に再構築し、ダイバスターを攻撃する。戦闘中にラルクのトップレスが消滅したことで分解してしまい、変動重力源もバスターマシン7号及び19号により直接撃破されたため、最終的に使用されることはなかった。なお、ダイバスターに破壊された軌道ロープウェイはその後修理して使用しているらしい。

バスター軍団

『トップをねらえ2!』にて当初宇宙怪獣と思われ、永い間人類と戦い続けてきた存在。

その実体はバスターマシン7号を中核とした無人バスターマシンによる太陽系絶対防衛システム。7号1人に従い、7号の手足となって敵と戦う。太陽系外から侵入してくる変動重力源の迎撃及びブラックホールエグゼリオに捕われている変動重力源の封印を目的とする。

エクセリヲンがブラックホール爆弾として使用されたことで発生した太陽系新11番惑星ブラックホールエグゼリオ周辺を製造工場(巣)とし、ブラックホールの潮汐力をエネルギー源、ブラックホールに引き込まれつつある太陽系旧13番惑星雷王星の構成物を材料に使っている。ボディーはナノマシンにより構成されており、失われた縮退炉技術が使われているほか、内部には旧世界の超兵器が搭載されている。自己修復・自己進化が可能で、人類のケアがなくても黙々と働き続け、より強大に、より効率的に進化してきたが、その姿は皮肉にも敵である変動重力源と瓜二となってしまった。

これまで人類と戦い続けてきたのは、人類の中に変動重力源(真・宇宙怪獣)と同じ脅威(トップレス)を感じ取り、人類側はバスター軍団の存在をすっぱり忘れ、進化したバスター軍団の姿を見て宇宙怪獣と勘違いしたためであった。

また、バスター軍団が真の宇宙怪獣で無いということが明確になった後でも、地球人達は相変わらずバスター軍団を宇宙怪獣と呼んでいる。(本当の宇宙怪獣のことは変動重力源と呼んでいる)

変動重力源の出現・戦闘により、ブラックホールエグゼリオと雷王星が失われ巣が壊滅した後は、7号の指示に従い、巣の跡地にほぼ総てのバスター軍団が集結し、さらに太陽系周囲を囲んでいたガス雲「赤い天の川」を吸収して(この際今まで観測不能だった宇宙域が観測可能になり、凍結していたヱルトリウムを始とした凍結艦隊(銀河中心殴り込み艦隊)らしき遺跡群が発見されている)、7号を中核とした太陽系防衛システムの集合構造体ダイバスターへと合体した。その後忽然と姿を消していたが、最終決戦に際し、亜空間より出現し戦闘を行っている。ダイバスターとドゥーズミーユ及びエグゼリオ変動重力源との戦闘により、多数のバスター軍団が失われ、ノノがダイバスターを破棄したことで、集合していたバスター軍団は崩壊した。

種類

ツインテール級(斥候偵察型) 
隕石に偽装して火星に侵入した全長40mほどの宇宙怪獣。目的はバスターマシン7号の探索。ディスヌフとの戦闘でバスタービームを放っている。名前は帰ってきたウルトラマンの怪獣「ツインテール」から。ただし、エビの味はしないらしい。
ビーストロン級
火星宙域に超高速で現れたツインテール級の母艦。全長1,500mの万能型母艦タイプ。光子魚雷と思われる攻撃を行い、ハトリ艦隊を一蹴した。名前は同じく怪獣「アーストロン」から。仕様が若干違う弟タイプ・ゴーストロン級も存在している。
ザザゴラス級(木星急行)
木星宙域をひたすら周回し、定期的に大圏航路を妨害するバスター軍団。タイタン変動重力源の監視と対応が目的と思われる。巡航時はエーテル流の抵抗を減らすためナノマシンによる柔軟素材に覆われているが、戦闘態勢をとるときは皮が捲れるように変形し強固な槍状の衝角をむき出しにして突進攻撃を仕掛ける。名前は同じく怪獣「ザゴラス」から。
パララゴン級
バスターマシン7号(ノノ)の直衛機。傷ついたバスターマシンの盾になったり、回収作業なども行った。ビーゴン級と同じく、コレダー攻撃を行うことが出来る。変動重力源との戦闘で機能停止していた本級の一体がディスヌフへ、縮退炉を移植している。名前は同じく怪獣「パラゴン」から。目をよく見ると、ガンバスターやシズラーと同様のカメラアイとなっている。
ビーゴン級
全長10~300mと様々な大きさのものがあるパララゴン級の上位機(そのため、「宇宙怪獣は成長する」という誤解の元となった)。正面から見ると星型をしている。縮退炉を全力運転すると先端部が赤熱・硬質化し、敵に特攻してコレダー攻撃を行う。バスター軍団の主力。名前は同じく怪獣「ビーコン」から。
ボクスター級
二本角を備えた全長20mの突撃ミサイル艇。体内に大量のミサイルを蓄えている。ロングレンジからの光子ミサイル攻撃を基本戦術とするが、単艦で敵陣深く斬り込み、クラスター系の爆弾で殲滅する戦法も可能。また、そのミサイルの中には変動重力源の肉を溶かす溶解弾もあるとか。名前は同じく怪獣「オクスター」から。
ベムバスター級
通常の戦闘ではほとんど姿をあらわさないバスター軍団の近衛。普段はバスター軍団の巣を守っている。全長5,500mの巨大な威容を誇り、バスター軍団の母艦として機能して内部で改修・修理を行う。ボディは星間物質を吸収し、内部でエネルギーや素材に変換することが可能。ダイバスターへの合体後もいつくかの個体は、この形態のまま直衛にあたっていた。名前は同じく怪獣「ベムスター」から。
シルバーブルーメ級
超高出力のロシュキャンセラーにより重力操作壁を展開可能な機体。全長はバスター軍団中最大の8,000m。ブラックホールエグゼリオから重力変動源が溢れ出そうとする裂け目を、折り重なるようにして塞ぐ事で、封印してきたバスター軍団。複数の機体が集まることで装甲部を形成する。名前はウルトラマンレオに登場した円盤生物「シルバーブルーメ」から。
ババルー級
全長150m、六角形の形をしたバスター軍団。強固な防御装甲を持ち、母艦に対する攻撃を防ぐのが任務。複数の機体が集まることで壁や装甲部を形成する。爆発や直接攻撃などは装甲で吸収し、光学兵器は拡散・反射することが可能。ダイバスター形態ではこの機体が重要部分の装甲となる。また、体内に若干のペイロードを有し、そこに予備の縮退炉を積みさらに外装に触手や衝角を取り付けることでパララゴン級等に偽装することができる。そのため「変装怪獣」の異名を持つ。名前は同じく宇宙人「ババルウ星人」から。
その他
巨大な目玉のようなビーム砲をもつアクマニアン級、重装甲のプリズマー級、大型で凶悪な一本角をもつビーキング級、小型宇宙怪獣のコギリン級などが確認されている。(名称由来はそれぞれ「アクマニア星人」「プリズ魔」「ブラックキング」「ノコギリン」)

脚注