STICK OUT
『STICK OUT』 | ||||
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THE BLUE HEARTS の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | AVACO CREATIVE STUDIO | |||
ジャンル | パンク・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | イーストウエスト・ジャパン | |||
プロデュース | 今井裕 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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THE BLUE HEARTS アルバム 年表 | ||||
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STICK OUT(スティック・アウト)は、THE BLUE HEARTSの6thアルバム。
解説
ジャケットに凸の文字があり、「突出した」というアルバムタイトルの意味のとおり、テンポが早く勢いのある楽曲が集められている。甲本いわく、「本作STICK OUT(凸)と、(7月10日発売の7thアルバム)DUG OUT(凹)は2つで1つのアルバム」だという。
前作『HIGH KICKS』の頃、バンドに窮屈さを感じていた甲本が、ブルーハーツというバンドの在り方を見せたい、バンドを再スタートさせたいという意向のもと、今作と次作『DUG OUT』が制作された。両アルバムをプロデュースした今井裕は、「ブルーハーツをまだ終わらせたくない」という強い思いがあったという。
ブルーハーツの新譜を出そうとメンバーで話し合ったとき、2枚組にできるほどの曲数が集まった。しかし2枚組だとどうしても労力を使うので、それなら気分によって聞き分けられるように曲調を分けたアルバムを2枚作ろうという話になり、STICK OUTとDUG OUTは作製された(本作が出来た時点では「DUG OUT」というタイトルは未定であったが、「凹」というコードネームで呼ばれていた)。
収録曲の大半は、本作リリース前の1992年11月〜1993年1月にかけて行われた「PKO TOUR (Punch Knock Out Tour) 92-93」ですでに演奏されている。誰も知らないリリース前の曲を演奏していたことに関して、「歌や演奏を間違えても、誰も気づかない」とラジオで笑いながら話している。
バンド2作目のオリコンアルバムチャート1位を獲得。また、本作と同発で4thアルバム『BUST WASTE HIP』が再発された。
初回限定版は凸マークの入った白い紙ケース入り。
収録曲
- すてごま
(作詞・作曲:甲本ヒロト) - 夢
(作詞・作曲:真島昌利) - 旅人
(作詞・作曲:甲本ヒロト) - 期待はずれの人
(作詞・作曲:甲本ヒロト) - やるか逃げるか
(作詞・作曲:真島昌利) - テトラポットの上
(作詞・作曲:甲本ヒロト)- ライブで一度も演奏されなかった数少ない曲の中の一曲。
- 台風
(作詞・作曲:真島昌利)- 後に「旅人」と共にシングルカットされた。
- インスピレーション
(作詞・作曲:河口純之助)- 歌詞の一部は宗教色を嫌悪した甲本が「この歌詞は俺には歌えない」と拒否したために、河口が歌うことになった(ブルーハーツ初期やハイロウズ中期には「神様」というフレーズが出てくる曲も存在するが、この時期の甲本は宗教アレルギーがかなり強かった。次々作「PAN」も参照のこと)。
- 俺は俺の死を死にたい
(作詞・作曲:真島昌利) - 44口径
(作詞・作曲:甲本ヒロト) - うそつき
(作詞・作曲:真島昌利)- 対比表現が使用されている。ライブで一度も演奏されなかった数少ない曲の中の一曲。
- 月の爆撃機
(作詞・作曲:甲本ヒロト)- アルバム発売後のライヴにおいては、真島の「やるよー!やるよー!やっちゃうよー!」(「やっちまうよー」、「やっちゃうんだよー」と言う事も)「というシャウトがこの曲の合図だった。「1000のバイオリン」がセットで続けて歌われる事が多かった。
- 1000のバイオリン
(作詞・作曲:真島昌利)- 後にシングルカットされ、カップリングに弦楽器アレンジの「1001のバイオリン」が収録された。
- 「1001のバイオリン」が2006年にアサヒ缶コーヒー「ワンダ 100年ブラック」のCMソングに起用された。
オリコン週間アルバムチャート第1位 1993年2月22日付 | ||
前作: 氷室京介 『Memories Of Blue』 |
THE BLUE HEARTS 『STICK OUT』 |
次作: オムニバス 『ボディーガード』 |