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ウルバンバ川

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ウルバンバ川
延長 724 km
流域 ペルーの旗 ペルー
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ウルバンバ川 (1999年12月)
ウルバンバの町の位置(ペルー内)
ウルバンバの町
ウルバンバの町
(北緯-13.307402度 東経-72.113657度 / 南緯13.307402度 西経72.113657度 / -13.307402; -72.113657 座標: 緯度が0度を下回っていますが南北が指定されています
座標: 経度が0度を下回っていますが東西が指定されています
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ウルバンバ川スペイン語:Río Urubamba)は、ペルーを流れる河川アマゾン川の源流の一つである。クスコ南東部のアンデス山脈に源流があり、このあたりはビノカルタ川(Rio Vilcanota)とも呼ばれる。

上流部沿岸にはシクアニ(Sicuani)、ウルコス(Urcos)の町がある[1]。中流部はWilcamayu川と言われ、その沿岸はウルバンバ渓谷と呼ばれる。ウルバンバ渓谷の尾根にはインカ帝国廃墟マチュ・ピチュがある。ウルバンバ渓谷には町名としてのウルバンバもある。

ウルバンバ渓谷の下流に急流の難所として知られるポンゴ・モエニケ渓谷(en)があり、そこを境に上ウルバンバと下ウルバンバに分けられる。

流路

アンデス山脈を源流に北北西に向かって724キロメートル流れ、アプリマック川(Apurímac River)と合流し、さらにウカヤリ川(Ucayali River)、アマゾン川へと合流する。

経済

上ウルバンバ(Alto Urubamba)は人口が多く、広大な灌漑が作られている。ウルバンバ渓谷、マチュ・ピチュなどもここにある。

下ウルバンバ(Bajo Urubamba)は比較的開発が遅れており、アシャニンカ(Asháninka)やマチゲンガ(Machiguenga)を始めとする先住民カンパ族(Campa tribes)が多いことが特徴である。主な産業は、林業とカミセア天然ガスプロジェクト(en)である。主要居留地はセパワ(en)である。

歴史

1932年6月2日にイギリスの地理学者ジョン・グレゴリー(John Walter Gregory)がこの川を上ってアンデス山脈までを探検している。

流域の自然景勝地

ウルバンバ渓谷
スペイン語ではValle Sagrado de Los Incas(聖なる谷, en)とも呼ばれる。その範囲は明確ではないが、ピサック(Písac)、カルカ(Calca)、ウルバンバ、オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)の辺りを指す。ウルバンバ渓谷には、多くの河川が流れ込んでおり、その沿岸には考古学上重要な多くのインカ帝国時代の遺跡がある。ウルバンバ渓谷はトウモロコシの生産に適しており、インカ帝国への食糧供給を担っていた。
マチュ・ピチュから見下ろしたウルバンバ渓谷


出典

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版 (c)2006, Britannica Japan Co.,Ltd.