オゴネク
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オゴネク(Ogonek, ポーランド語で「小さな尾」)は、ポーランド語、リトアニア語、ナヴァホ語(Navajo)、およびトゥチョネ語(Tutchone)の中で使用されるラテン文字中の母音字の右下に付けられるダイアクリティカルマークのひとつである。
˛ 用例: Ą ą Ę ę
ポーランド語とナヴァホ語では、それが、母音が鼻音化されることを示す。
リトアニア語では、以前は鼻音化を示したが、今はマクロンと同様に長音を表す。ナヴァホ語では、鋭アクセント符号と組み合わせることができる。他の言語の中で使用されるセディーユやコンマビローなどと混同してはならない。
酷似した記号
e caudata (ę, 「尾付きのe」の意)という、オゴネク付きeによく似た記号がある。この記号はラテン語やアイルランド語の古文書に見られ、中世の筆記体におけるaとeの合字に由来する。また、o caudata (ǫ, ǭ/ǫ́)[1][2] という記号が、古ノルド語で円唇後舌半広母音 /ɔ/ を表すのに用いられる[3]。中世ノルド語の写本では、いくつかの母音で、この「フック」が左右どちら向きにも付けられている事例が見受けられる[4]。「フック」が母音の上側に付けられることもある[5]。このオゴネクと cauda の差異にもかかわらず、o caudata とオゴネク付きoは印刷上そっくりに見えるため、ノルド語文書の植字や符号化の議論においても、「オゴネク」という呼び名が用いられることがある。
オゴネクのHTML/Unicode番号と表示
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
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Ą | U+0104
|
1-10-1
|
Ą Ą
|
ą | U+0105
|
1-10-12
|
ą ą
|
|
Ę | U+0118
|
1-10-30
|
Ę Ę
|
ę | U+0119
|
1-10-45
|
ę ę
|
|
Į | U+012E
|
|
Į Į
|
į | U+012F
|
|
į į
|
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Ǫ | U+01EA
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|
Ǫ Ǫ
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ǫ | U+01EB
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|
ǫ ǫ
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Ǭ | U+01EC
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Ǭ Ǭ
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ǭ | U+01ED
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ǭ ǭ
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Ų | U+0172
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Ų Ų
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ų | U+0173
|
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ų ų
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脚注
- ^ Unicode - Non-European and historic Latin 。「01EA」以下を参照。
- ^ Unicode 4.1 and Slavic Philology - Problems and Perspectives (I) (PDF) 。「2.5. Nasal vowels」を参照。
- ^ この伝統的で正確な名称については、例えば Einar Haugen 編訳『First Grammatical Treatise』(2nd edition, Longman, 1972. ISBN 978-0582524910) を参照せよ。
- ^ Medieval Unicode Font Initiative - Characters with a combining hook above
- ^ Proposal to add medievalist characters to the UCS (PDF)