コンテンツにスキップ

EI法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Alexbot (会話 | 投稿記録) による 2009年9月15日 (火) 13:06個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ロボットによる: 細部の編集)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

EI法とは、質量分析法において、フラグメントイオンを発生させる方法の一つ。

EIとは、Electron Impact(電子衝撃)またはElectron Ionization(電子イオン化)の略とされ、フィラメントから発生する熱電子を試料に照射してフラグメントイオンを発生させる方法である。他のイオン化法と比べて原理や装置が単純であることから、広い範囲に適用されている。

また、フラグメントイオンのライブラリ(スペクトルデータベース)が充実していることも特徴の一つと言える。このライブラリは、特にGCと組み合わせたGC/MSなどの手法で定性分析を行う際に有用である。具体的には、クロマトグラフィーによって分離された各成分ごとにフラグメントイオンを検出し、更に検出されたフラグメントイオンのスペクトルをライブラリから検索することで、各成分の同定を簡便に行うことができるというものである。