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GIMPS

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GIMPSGreat Internet Mersenne Prime Searchの略称。メルセンヌ素数の発見を目的として1996年に発足した。

分散型コンピューティングによって、参加者のコンピュータの余剰処理能力などを利用して解析、検証作業を行う。参加者は、インターネットから無料でダウンロードできるオープンソースソフトウェアを用いて解析の手助けをする。このプロジェクトはGeorge Woltmanによってソフトが作られ、開始された。Scott Kurowskiが研究を手助けするサーバを稼動させている。

このプロジェクトはかなり成功しているといえる。12のメルセンヌ素数を発見し、そのうち11が発見時には最大のメルセンヌ素数であり、さらに発見されている素数の中では最大のものである。現在発見されている最大のメルセンヌ素数はGIMPSによって発見された243,112,609-1である。

GIMPSによって発見されたメルセンヌ素数

以下はGIMPS参加者が発見した全メルセンヌ素数の一覧である。

1996年11月13日
Joel Armengaudが35番目のメルセンヌ素数、21,398,269-1を発見。
1997年8月24日
Gordon Spenceが36番目のメルセンヌ素数、22,976,221-1を発見。
1998年1月27日
Roland Clarksonが37番目のメルセンヌ素数、23,021,377-1を発見。
1999年6月1日
Nayan Hajratwalaが38番目のメルセンヌ素数、26,972,593-1を発見。
2001年11月14日
Michael Cameronが39番目のメルセンヌ素数、213,466,917-1を発見。
2003年11月17日
Michael Shaferが現在わかっている中では40番目のメルセンヌ素数、220,996,011-1を発見。
2004年5月15日
Josh Findleyが現在わかっている中では41番目のメルセンヌ素数、224,036,583-1を発見。
2005年2月18日
Dr. Martin Nowakが現在わかっている中では42番目のメルセンヌ素数、225,964,951-1を発見。
2005年12月15日
Dr. Curtis CooperとDr. Steven Booneが現在わかっている中では43番目のメルセンヌ素数、230,402,457-1を発見。
2006年9月4日
Dr. Curtis CooperとDr. Steven Booneが現在わかっている中では44番目のメルセンヌ素数、232,582,657-1を発見。
2008年8月23日
UCLAのコンピュータが現在わかっている中では46番目のメルセンヌ素数、243,112,609-1を発見。
これは、1000万桁を越す初めての素数の発見であり、EFFから10万ドルの賞金が与えられる。
2008年9月6日
Hans-Michael Elvenichが現在わかっている中では45番目のメルセンヌ素数、237,156,667-1を発見。

外部リンク