コルベット
表示
- コルベットは近世から近代にかけて用いられた帆柱が3本の軍艦で、一層の砲甲板を持つ。大きさはフリゲートよりも小さかった。18世紀末から19世紀にかけてフリゲート同様商船の護衛や沿岸警備等に使われたが、海防艦などにその任を譲り、20世紀前半に消滅した。その後、第二次世界大戦のイギリス・カナダ・イタリアにおいて、機雷掃海や対潜水艦用の艦艇として開発された小型の艦にコルベットの名称が与えられた。フラワー級コルベットは第二次世界大戦の大西洋において30隻以上のUボートを撃沈し、この種の艦の有用性を示した。コルベットは現代、爆雷や魚雷、ミサイル並びに小口径の砲で武装し、主として哨戒任務に就いている。排水量は1000t前後。建造費用がそれほどかからないので、多くの海軍で用いられている。
代表的なコルベット
帆走時代
- クリスティーナ (コルベット)
- ヴェスヴィオ (コルベット)
- レジーナ・イザベッラ (コルベット)
- ゼッフィーロ (コルベット)
- イリーデ (コルベット)
- エウリディーチェ (コルベット)
- アウローラ (コルベット)
- 金剛 (コルベット)
- エスメラルダ (コルベット)
第二次世界大戦以降
- フラワー級 -イギリス海軍
- キャッスル級 -イギリス海軍
- ガッビアーノ級 -イタリア海軍
- エスメラルダ級 -スペイン海軍
- ラタナコシン級 -タイ海軍
- ナヌチュカ級 -ロシア海軍
- タランタル級 - ロシア海軍
- ヴィスビュー級 -スウェーデン海軍
- コルベットは、ゼネラルモーターズの自動車の名称。シボレー・コルベットを参照のこと。
- コルベットは、宮崎駿原作の『風の谷のナウシカ』に登場する飛行機。軍艦と同じく小型の軍用飛行機に用いられる。