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E

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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Ee Ee
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 太字で表した字は母音である。

Eは、ラテン文字(アルファベット)の5番目の文字。小文字は eギリシャ文字Ε(イプシロン)に由来し、キリル文字Еに相当する。


字形

大文字と小文字で異なる。

  1. 大文字は、縦線の上端、下端、中央から、右に垂直に線が付き出した形である。筆記体ではのように上半分と下半分をそれぞれ円弧を書きながらで一筆で書く(中線は折り返して2度書く)。亀甲文字ではのようである。
  2. 小文字は大文字を丸め(Є)、上と中の線を右で接続した形と言えるかもしれない。不完全な円と、それを横切る直線であり、円は直線との右の交点の下が少し欠ける。直線は右上がりに書かれることもある。また筆記体では円とひと続きの曲線で書かれる。亀甲文字では

呼称

音素

この文字が表す音素は、/e/非円唇前舌狭半母音)または/ɛ/非円唇前舌広半母音)、ないしその類似音である。

  • しばしば曖昧母音化する。フランス語では/e/等と曖昧母音とでアクサンなどを使い、綴りの書き分けを行う。インドネシア語でも辞書では/e/をé、曖昧母音をeと書く。
  • 英語やフランス語では語尾のeは他に母音があれば無音になる。
  • 英語では大母音推移により、多く短音は/e/, 長音は/i:/、弱化した場合は/ɪ/(IPA) = /I/(X-SAMPA)となる。
  • フランス語では en または em に他の子音が続くとき、または語末でやや円唇化した/ɑ̃/非円唇後舌広鼻母音)になる。
  • 北京語や朝鮮語の音素/e/は後舌化している。

Eの意味

  • 数学では自然対数の底を小文字の e で表す。 e = 2.7182818...(オイラーEuler より)
  • 物理学でエネルギーを表す。E = mc2のE。(energy)
  • 物理学電子を表す。(英語名 electron)
    • インターネットに関するものに付けられる。(electronic の略。例:eメール=電子メール、eコマース、eジャパンなど)
  • 物理学電界を表す。例:E = V/d
  • 電圧を表す。 E = IR(単位:V)(オームの法則
  • 16進数において、10進数での14を1文字(桁)で表すために用いられる。0x0E = 0d14
  • 洋楽で用いられる音名の一つ(英米式、ドイツ式)。イタリア式では「」、日本式では「」に相当。
    • 音階の3番目の音であることから、音楽関係者の間で3を表す隠語として使われる。例:E(エー)万=3万(円)
  • 方位のを表す。(East)
  • 国鉄(JR)等の機関車で、動軸が5軸の形式に付される記号。DE10など。
  • 国鉄(JR)等で電気機関車の形式に付される記号。EF65など。
  • の幅の広さをあらわす。Eが多いほど内側の空間が広くなる。
  • €は通貨単位の「ユーロ」(Euro)の記号。
  • トランジスタの端子の一つ。エミッタ (Emitter)
  • 接地(アース、Earth)
  • 日本プロ野球球団東北楽天ゴールデンイーグルス (Eagles) の略号。

関連項目