反天皇制運動連絡会
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反天皇制運動連絡会(はんてんのうせいうんどうれんらくかい)は、反皇室闘争を目的とする日本の新左翼グループの一つである。略称は「反天連」。
概要
1984年、昭和記念公園開園反対闘争をしていた新左翼系評論家菅孝行が呼びかけ人となって結成された。当時は昭和天皇在位60年式典や昭和天皇大喪の礼や明仁即位の礼など、皇室関連行事が目白押しで、反天連はこれらの式典への反対を主張し活動を行った。
反皇室闘争そのものは中核派や革労協などの有力新左翼党派も手がけ、それに関連するテロ事件も起きているが、反天連はこれらとは一線を画し、統一共産同盟などの中小党派やノンセクト・ラジカルの活動家を糾合して反天皇制闘争に関する様々な活動を繰り広げた。
皇室関連行事が一段落した1991年に「発展的解散」を宣言、その直後に「再結集」を呼びかけた。反天連はこれ以降、活動期間を3年とし、3年ごとに組織の見直しを行い、解散と再結集を行う形態を採っている。
設立当初は「天皇制廃止論」を主要テーマとしていたが、最近では運動の拡大を図るべく「皇室に対する過剰警備批判」など、一般人にも受け入れられやすいテーマについても掲げるようになっている。
参考文献
- 月刊「治安フォーラム」1996年10月号、1998年5月号、2002年1月号、2006年4月号(立花書房)