松平定則
松平定則（まつだいら さだのり、1793年（寛政5年） - 1809年8月15日（文化6年7月5日））は江戸時代の大名。伊予松山藩10代藩主。官位はなし。父は松平隠岐守定国。母は靖操院殿藤田氏の女。幼名は立丸。
兄元之丞の夭折により、寛政6年（1794年）嫡男となる。文化元年（1804年）、父定国の卒去により遺領松山藩15万石を継承。同年には伊予郡松前浜に港が新造される。翌年（1805年）には、松山二番町横町に初めての藩校興徳館を設立。杉山熊台を教授として藩士の指導に当たらせるなど、文化の興隆に貢献した。文化5年（1808年）には、菩提寺のひとつ松山法龍寺の寺格を高めた。同6年（1809年）7月3日、病床に伏し弟勝丸（後の松平定通）を養嗣とし、同5日江戸松山藩邸愛宕下上屋敷にて卒去。享年20（実は17歳）。法号は文楽院殿故伊予州松山城主礼誉興徳義譲大居士。遺骸が三田済海寺に土葬される。遺髪は三田済海寺を発し木曽路を経て松山古町大林寺へ送られ、法要が営まれた。