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菅野孝憲

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菅野 孝憲
名前
愛称 スゲ
カタカナ スゲノ タカノリ
ラテン文字 SUGENO Takanori
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1984-05-03) 1984年5月3日(40歳)
出身地 埼玉県富士見市
身長 179cm
体重 75kg
選手情報
在籍チーム 柏レイソル
ポジション GK
背番号 21
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003-2007
2008-現 在
横浜FC
柏レイソル
186(1)
24(0)
1. 国内リーグ戦に限る。2009年1月1日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

菅野 孝憲(すげの たかのり、1984年5月3日 - )は、埼玉県富士見市出身のプロサッカー選手Jリーグ(J2)柏レイソル所属。ポジションはゴールキーパー

来歴

179cmとGKとしては小柄な方だが、瞬発力を活かした俊敏な反応によるセービングが持ち味であり、知名度は低いものの、数々の記録を持つ。

東京ヴェルディ1969ユースを経て横浜FCに入団。守護神として長らくゴールマウスを守り続け、2006年はチームで唯一48試合(全49試合中)にフル出場し、防御率0.67という成績(リーグトップ)を残して、チームのJ2優勝とJ1への昇格に大きく貢献した。

2007年も2年連続チームで唯一全34試合にフル出場。チームはリーグ最下位でJ2降格したものの、ゲームキャプテンを務める試合も多くあった。その獅子奮迅にプレーする姿が認められJリーグオールスターサッカーへの出場を果たし、2007年の新人王にも輝いた[1]

2007年オフに柏レイソルへ移籍。

2008年、柏は菅野のほか南雄太、加藤慎也桐畑和繁のGK4人体制となり、特に南と菅野の正GK争いは注目を集めた。5月2日のジェフユナイテッド市原・千葉戦で今季のリーグ戦初出場を果たすと、好セーブを連発し、チームを1-0勝利に貢献した。その試合以来、正GKの座を南から奪取した。

2009年1月21日日本代表に初選出される(AFCアジアカップ2011予選バーレーン戦)[2]

プレースタイル・人物

菅野の身長は、登録上は179cmであるが、チームメイトの小林祐三(176cm)よりも低いという噂がある。かつて柏で指揮していた石崎監督も「175cmもないんじゃないか」と発言している。そのためか、テレビや新聞ではたびたび「背の低いゴールキーパー」と呼ばれているが、実際の身長や179cmより低いという話には公式上の文面としては誰一人も触れていない。紹介文では、よく「179cmというGKとして決して高くない…」と書かれている。

体重の登録は75kgであるが、シーズンごとに体重を変え、どの体重が自分にとって最適であるかデータを取っている。2007年シーズンは71kgで通したが、ジャンプするときにある程度体重がないと勢いがつかないということで、2008年シーズンは74kgで試しているという。身体能力はトップクラスで、相手との1vs1も勇敢に飛び出す。時間稼ぎで相手や相手サポーターを焦らせ、ブーイングを浴びることもしばしばあるが、本人は「気持ちいい」と気にしていない。

記録

  • 2003年7月26日大宮戦にて、ペナルティーエリア外へ飛び出して相手選手のシュートを阻止したプレーでハンドリングの判定を受け、試合開始1分で退場処分となった。菅野のこの記録は2009年4月15日菅原智東京V)が更新するまでJリーグの最短退場時間記録であった(菅原は開始9秒で退場処分)。なお、この試合で横浜FCは控えメンバーにGKをベンチ入りさせていなかったため、急遽DF河野淳吾が菅野のユニフォームを着用してGKを務めたものの、0-3で敗れた。
  • 2004年7月10日鳥栖戦では、自陣のペナルティーエリア付近からのFKを菅野が蹴り、これが風に乗って伸び、さらに相手ペナルティエリア付近で大きくバウンドしてそのまま相手GK富永康博の頭上を越えゴールに入った[3]。Jリーグ公式戦では田北雄気(当時浦和)、松永成立(当時京都)に続く3人目のGKのゴールとなった。この「シュート」は公式記録上88mの距離とされ、当時のJリーグ史上最長ゴールとなった(その後、2006年7月13日高木義成(東京V)により塗り替えられた。高木の記録は菅野の記録を1m更新する約89mであった)。
  • 2006年4月18日神戸戦の前半5分から、同年6月2日水戸戦で失点するまで770分の連続無失点を続け、Jリーグ記録を樹立。これは1993年シジマール(当時清水エスパルス)が記録した731分を13年ぶりに塗り替えるものだった。

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 ナビスコ杯天皇杯 期間通算
2003 横浜FC 21 J2 24 0 - 2 0 26 0
2004 横浜FC 21 J2 43 1 - 3 0 46 1
2005 横浜FC 21 J2 37 0 - 1 0 38 0
2006 横浜FC 21 J2 48 0 - 0 0 48 0
2007 横浜FC 21 J1 34 0 5 0 2 0 41 0
2008 33 J1 24 0 5 0 4 0 33 0
2009 33 J1 34 0 3 0 2 0 39 0
2010 21 J1
通算 日本 J1 92 0 13 0 8 0 113 0
日本 J2 152 1 - 6 0 158 1
総通算 244 1 13 0 14 0 271 1

個人タイトル

外部リンク

脚注

  1. ^ 07年は既にプロ5年目、200試合近い出場経験があったが、JリーグはJ1登録1年目で23歳以下の選手ならば、J2のキャリアにかかわらず新人王の資格があるため、菅野も新人扱いとなった。
  2. ^ 日本サッカー協会 (2009年1月21日). “AFCアジアカップ2011 予選Aグループ イエメン戦日本代表メンバー”. 同日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  3. ^ ゴールが決まった時の動画