FLAC
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開発元 | Xiph.Org Foundation |
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最新版 | |
リポジトリ | |
対応OS | Windows、Mac OS X、Linux、他 |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | オーディオコーデック、音声ファイルフォーマット |
ライセンス | BSDライセンス |
公式サイト | flac.sourceforge.net |
FLAC(フラック、Free Lossless Audio Codec)はフリーの音声ファイルフォーマットである。現在の正式バージョンは1.2.1。
可逆圧縮であるため、元の音声データからの音質の劣化が無い。現在は「Oggプロジェクト」の可逆圧縮コーデックとして採用されている。 通常のFLACファイル (.flac/.fla) の他に、Oggファイル (.oga/.ogg) やMatroskaファイル (.mkv/.mka) などのメディアコンテナに格納することもできる。
FLACはオープンソースとして開発されている。ライセンスに関しては、以前はGPLが適用されていたが、Oggプロジェクトに加わった際にコアライブラリは修正版BSDライセンスに変更された。
特徴
- エンコード・デコードが速い
- シークが速い
- データ構造がエラーに強い
- オープンソースの可逆圧縮音声フォーマットとしては比較的広く使われている。
- 一例としては、アメリカの名門オーケストラ・フィラデルフィア管弦楽団は自らの楽団の演奏音源をオンラインストアで販売しているが、FLACのファイルも購入が可能になっている。
- ナイン・インチ・ネイルズのアルバム「Ghost I-IV」($5でダウンロード販売)、「The Slip」(無料ダウンロード)はFLAC形式も入手可能となっている。
- この他にも2009年3月時点では、マージ・レコード、Linn Records、Deutsche GrammophonなどがFLACファイルのダウンロード販売を行っている。
- The Beatlesのデジタル・リマスター楽曲を収めたリンゴ型USBメモリには、FLAC(24bit/44.1kHz)とMP3(320kbps)が収められている[1]。
問題点
- ファイル名にマルチバイト文字が使えない場合がある
- DirectShowフィルタにCoreFLACを用いた場合、ファイル名(更にいえば、そのファイルが入っているディレクトリ名)にマルチバイト文字が含まれている場合、Windows Media PlayerなどのDirectShowを使用したプレイヤーでは正常に再生できなくなる。ただし、これはDirectShowフィルタ側の実装の問題であり、別のDirectShowフィルタ[2]のunstable版や、DirectShowを使わず独自に実装しているプレイヤー(Winamp,foobar2000,mplayerなど)には影響が無い。
利用例
- 音楽CDを一つのMKAファイルにまとめる
- (flac+cue).mka
- (FLAC).flac
- (FLAC).oga
- (FLAC).mka
関連項目
- TAK
- Apple Lossless
- Monkey's Audio
- TTA (The True Audio)
- WMA Lossless
- 線形予測法
- 線形予測符号
外部リンク
ソフトウェア
解説サイト
脚注
- ^ ビートルズのリマスター楽曲を収めた“アップル型”USB -24bit/44.1kHzのFLACとMP3で収録。世界限定3万本
- ^ Ogg Codecs for windows, http://www.illiminable.com/ogg/