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国際福音キリスト教会

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国際福音キリスト教会は、1986年3月に東京都府中市で、長老教の韓国人宣教師である卞在昌(ビュン・ジェーチャン)宣教師を中心に創立された教団グループ。つくば高田馬場多摩八王子(旧府中)、シドニーなどにチャペルを開拓した。在外日本人の伝道に努め、教会は一時期信徒数500人にまで成長した。アガペーつくばチャペルのある筑波研究学園都市には土地を購入して、学生伝道を行った。

小牧者訓練会十二使徒共同体神学校などを通じた超教派の宣教活動により、日本のキリスト教のリバイバルに務め、小牧者訓練会の弟子訓練の指導を通して、60教団2000もの教会に影響を与え、キリスト教界でよく知られた教会であった。

なお、国際福音キリスト教会は宗教法人を取得しておらず、宗教法人登記の名義は「宗教法人小牧者訓練会」である。

『卞宣教師の弟子訓練とは、イエス・キリストの方法であり、これは、主任牧師が行わなければならないもので、ローマ・カトリックによってゆがめられた万人祭司の回復である。第一ペテロ5章の聖句にある通り、弟子は小牧者となる。イエス・キリストは大牧者であり、信徒は小牧者である。小牧者がさらに小牧者をふやしていく』と、国際福音キリスト教会では説明されてきた。[1]

2009年10月、教団及び関連会社に所属していた女性が、教団元代表の卞牧師から性的自己決定権を侵害されたとして、民事訴訟を東京地裁に起こす。訴えられたのは卞在昌牧師、その後教団代表となった卞牧師の妻のチョウアイラン曺愛欗)牧師夫人、および卞師が設立した三法人(宗教法人小牧者訓練会・株式会社小牧者出版[2]

2010年1月28日に、創立者の卞在昌宣教師は準強姦罪で逮捕された。卞牧師は、「私と一つになることは神と一つになることだ」と言って、信徒の女性に性的な関係を迫ったとされる[3]。この姦淫の被害女性は10人以上いると警察はみている[4][5]。一方、国際福音キリスト教会側は不当逮捕に抗議し、これが「被害者と称する者の虚偽の申述に基づ」いた逮捕であり、卞牧師が無実である旨を明らかにするとの声明を発表した[6][7]

2010年2月17日水戸地検土浦支部は卞宣教師を起訴した。神から権威を与えられた牧師の卞在昌師に従わないと、神に逆らうことになり、苦難を受ける、と説教で語って、姦淫を行ったとされる。[8][9][10]

2010年2月18日木曜日 国際福音キリスト教会 代表牧師会一同は、「卞在昌宣教師の誤認逮捕と起訴に関する声明文」 を発表した。「卞在昌宣教師は、国際福音キリスト教会に属していた元女性献身者の虚偽の訴えによって」逮捕されたが、捏造された偽りの証拠に基づくものである。これによって、卞宣教師の人権が侵害され、家族は精神的苦痛を受け、関連団体は経済的損失を蒙り、キリストの福音と教会の名が汚され、教界に打撃を与えた。偽りの証言によって凶悪犯罪者とみなされた、無実の冤罪被害者をなくすために務めていく、としている。神が正義で公正なる方であられることを信じ、エジプトに奴隷として売られ、主人の妻に姦淫の濡れ衣を着せられた創世記のヨセフのように、神がこの事件を通して栄光をお受けになるように祈る、と結んでいる。[11]

脚注

関連項目

外部リンク