小田急8000形電車
小田急8000形電車 | |
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ファイル:Odakyu8000-1.jpg 喜多見駅を通過する8000形(クハ8565) (2005年8月20日) | |
基本情報 | |
製造所 |
東急車輛製造 日本車輌製造 川崎重工業 |
主要諸元 | |
編成 | 4・6両 |
軌間 | 1,067(狭軌) |
電気方式 | 直流1,500V |
最高運転速度 | 100 |
設計最高速度 | 110 |
起動加速度 | 2.7 |
全長 | 20,000 |
全幅 | 2,900 |
全高 |
パンタグラフ搭載車 4,145mm その他 4,040mm |
主電動機 | 複巻整流子電動機 |
主電動機出力 | 140kW×4 |
駆動方式 | WNドライブ |
歯車比 | 85:16 (5.31) |
制御装置 | 界磁チョッパ制御(三菱電機製、弱め界磁起動・電流0A制御は非実施) |
制動装置 | 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ |
保安装置 | OM-ATS |
備考 | 新製時のデータ |
小田急8000形電車(おだきゅう8000がたでんしゃ)は、1982年(昭和57年)に登場した小田急電鉄の通勤形電車。
概要
本形式は、老朽化が進んだ2200形・2220形・2300形・2320形・2400形の置き換え用として1982年(昭和57年)から1987年(昭和62年)にかけて製造された地上専用車であり、快速急行から各停まで使用できる汎用車である。4両編成と6両編成が各16本(4両編成64両・6両編成96両)、合計で160両が製造された。
車体は普通鋼に加えて高耐候性鋼を使用し、台枠と外板を突き合わせ、連続溶接とするなど、旧・日本国有鉄道(国鉄)201系量産車で採用された耐食性の構造としたことに加え、屋根および床板にステンレスを使用し、側窓の雨水防止受けを完全ユニット化をするなど、防蝕対策を施している。また、前面形状は貫通扉を残しながらも1枚窓のように見えるデザインとされた。冷房装置は軽量化と省エネ化が図られた集約分散式CU195A (10,500kcal/h) を1両あたり4台搭載し、2台連続型のクーラーキセとなったため、屋根上の印象もそれまでの小田急通勤車とは変わることになった。
客室内は従来からの薄い緑系の化粧板・床材、青系の座席モケットである。天井はラインフローファン方式を採用し、冷風が均一に行きわたるように車体全長に冷房ダクトがあり、両端に冷風の吹き出し口が、中央に金属製の整風板がある。この中には補助送風機のラインデリアが先頭車に7台、中間車に8台設置されている。なお、車内放送用スピーカーもこの中に設置してある。
また、貫通路は狭幅貫通路となるとともに各車両の両端に貫通扉が設置されており、乗務員室仕切扉とともに化粧板仕上げとなった。客室ドアについては従来通りステンレスのヘアライン仕上げである。なお、1987年度の増備車においては白色の化粧板とグレーの床材、赤系の座席モケットといった「暖色系」の色調が試験的に採用された。この配色は後継車である1000形において全面的に採用された。
【編成図】
←小田原(4両編成)新宿→ | ||||
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形式 | クハ8050 | デハ8000 | デハ8000 | クハ8050 |
号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
区分 | 8150 (Tc2) | 8100 (M2) | 8000 (M1) | 8050 (Tc1) |
搭載機器 | CP | CONT・PT | SIV・PT | SIV・CP |
自重 | 32.00t | 40.05t | 39.50t | 34.00t |
←小田原(6両編成)新宿→ 界磁チョッパ車 | ||||||
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形式 | クハ8050 | デハ8000 | デハ8000 | デハ8000 | デハ8000 | クハ8050 |
号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 |
区分 | 8550 (Tc2) | 8500 (M4) | 8400 (M3) | 8300 (M2) | 8200 (M1) | 8250 (Tc1) |
搭載機器 | CP | CONT・PT | MG/SIV・PT | CONT・PT | MG/SIV | CP |
自重 | 32.00t | 40.00t | 39.50t | 40.00t | 39.50t | 32.00t |
←小田原(6両編成)新宿→ VVVF更新車 | ||||||
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形式 | クハ8550 | デハ8500 | サハ8450 | デハ8300 | デハ8200 | クハ8250 |
号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 |
区分 | 8550 (Tc2) | 8500 (M3) | 8450 (T1) | 8300 (M2) | 8200 (M1) | 8250 (Tc1) |
搭載機器 | CP | CONT・PT | SIV | CONT・PT | SIV | CP |
自重 | 32.00t | 40.00t | 39.50t | 40.00t | 39.50t | 32.00t |
《凡例》
Tc…制御車 M…電動車 CONT…制御装置
MG…電動発電機 SIV…静止型インバータ CP…電動空気圧縮機
PT…集電装置
乗務員室の仕切りは前面窓と同じ配置で仕切り窓が3枚並んでおり、このうち中央が仕切り扉である。いずれの窓にも遮光幕が設置されていたが、その後右端の車掌台側の窓の幕は使用されないことから撤去された。
主回路には9000形以来の三菱電機製界磁チョッパ制御装置を採用したが、東京急行電鉄の8000系列や京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の6000系などで採用された日立製作所製界磁チョッパ制御と異なり弱め界磁起動や電流0A制御を行わないという差異がある。主制御器はFCM-148-15MDRHで、制御段数は直列13段・並列10段・回生制動13段である。主電動機はMB-3282-ACで、出力は端子電圧375V時140kWである。基本的な走行性能は5000形・5200形と同等とされ、歯車比は85:16 (5.31) である。
台車については電動車がFS-516、制御車がFS-016で、基礎制動装置は全台車片押し式踏面ブレーキ(シングル式)である。どちらも小田急では2200形からの実績があるアルストムリンク式空気バネ台車である。車輪径は動輪・付随輪とも860mmに統一された。
抵抗器は、抵抗制御の領域が加速時の起動から35km/h程度までと狭いことと、停止時は発電ブレーキではなく回生ブレーキを常用するために、送風ブロアーによる強制冷却方式だった5000形や9000形と違い自然冷却方式となり、ブロアーがない分静粛化が図られている。
補助電源装置については、6両編成の8258Fまではブラシレス電動発電機 (MG) を搭載していたが、8259F以降と4両編成ではGTO素子を使用した静止形インバータ (SIV) に変更されている。
- 車両各所の様子
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8000形の冷房装置 CU195A
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8000形の付随台車 FS-016
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種別・行先表示器
- 車内の様子
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車内
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座席(7人掛け)
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優先席(4人掛け)
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運転台
歴史
- 1983年(昭和58年)3月22日 - 運行開始
- 2002年(平成14年)〜 - 6両編成車の更新工事を開始
- 2003年(平成15年)〜 - 更新工事の内容を一部追加(後述)
- 2007年(平成19年)〜 - 4両編成車の更新工事を開始
改造工事
落成当初は短かった客用扉横の握り棒を長いものに交換する工事が2000年(平成12年)頃に全車に対して施工された。
翌2001年(平成13年)頃からは、後述のリニューアル車以外の原型の車両でも座席のバケットタイプへの交換を施工した。1986年(昭和61年)まで製造の編成は従来通りのブルー系であり、1987年最終製造車の8065F・8066Fと8266Fは赤色シートからピンク系のバケットシートへ変更(8064Fも最終製造車であるがブルー系となっている)された。なお、未更新時代に交換されず、更新時にバケット化された編成も存在する。
2002年(平成14年)末から2003年(平成15年)初頭にかけて前面および側面の行先表示器と種別表示器の英字表記の追加を、さらに2004年(平成16年)からは快速急行と区間準急の設定に伴う種別表示器の2度目の字幕交換などが未更新編成を対象に行われている。
イベント編成
本形式では、数々のイベント編成が登場した。
中でも目立ったのは、1984年(昭和59年)春に落成した8052Fと8257Fの2本が「走るギャラリー号」として白・赤・黄・茶の4色塗装となって運行されたことである。茶色は「小田急創業時の車体色」から、黄色は「戦後の特急色」から、赤は現在の「特急ロマンスカーのイメージカラー」にそれぞれ由来するものであった。その後、先頭車の前面にカンガルーのイラストを配したヘッドマークを装着した「走るギャラリー・ポケット号」に改名し、1987年に白と青帯の標準塗装に変更した。
また、同年3月には8054F・8055F・8253F・8262Fの4編成が向ヶ丘遊園で開催された『蘭・世界大博覧会』に合わせて標準塗装に車体の側面中央と側窓付近に赤や紫色など5色のストライプを加えたデザインとなり、車体には『蘭・世界大博覧会』と表記された上で「オーキッド号」として運行され、終了後はストライプを残したまま6月まで「フラワートレイン」として運行された。これらの4編成はその後も小田急グループで広告を統一した「イベントカー」として運行されており、これを示すステッカーが側扉窓に貼付してある。後述するリニューアル編成では撤去されたが、8253Fのみ1号車の「ひらくドアにご注意」ステッカーが丸型のままとなっている(他編成は四角型に交換)。
2002年10月から11月にかけては、小田急百貨店開業40周年記念として8253F他一部編成の側面に赤と青のリボン柄の装飾が施された。
標準塗装編成においても、8251Fが「懐かしの写真展号」、8255Fが小田急百貨店での催し物に合わせて「鉄道展号」として運転されていたほか、1993年6月5日から6月18日まで皇太子徳仁親王と小和田雅子の成婚を記念して8054Fおよび8253Fの2編成が「皇太子殿下ご成婚記念写真展号」として運転された。
リニューアル編成
登場時より主だった大きな変化もなく使用されてきたが、2002年度より6両編成、2007年度より4両編成のリニューアル工事を行っている。以下、リニューアル工事出場順、前者との変更順に表記する。なお、この工事は大野総合車両所において小田急車両工業によって施工されており、車内に同社の施工銘板がある(逆に車内の製造銘板は撤去された)。
- 2002年(平成14年)度:8251F・8255F
- 車体は塗装をすべて剥離し、腐食劣化個所を修繕、再塗装。
- 前面と側面の行先表示器のLED化、前面通過表示灯撤去、側面行先表示器の形状変更、車側灯・尾灯のLED化。
- 小田原寄りの先頭車クハ8550形の電気連結器を撤去。
- 主回路は界磁チョッパ制御を存置。また、同時にパンタグラフを菱形(PT42形)からシングルアーム形に交換。
- 補助電源装置をIGBT素子を使用した静止形インバータ(140kVA出力)に更新
- 空気圧縮機を従来のレシプロ式から低騒音形のスクロール式(交流駆動のRC-1500形)に交換。
- 両先頭車(制御車)に滑走防止制御装置(ファインスキッド制御装置)を設置。
- 乗務員室
- 内装
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- 化粧板は白色系の模様入りのものに、床材は紫とピンクの2色の濃淡柄に変更、出入口付近は滑り止め付きに。
- つり革を新製品に交換(丸形→三角形)、荷棚を金網式からパイプ式に変更。
- 座席モケットは赤色のバケットシートに変更、7人掛けの座席にはスタンションポールを1本新設。
- 先頭車に車椅子スペースを設置、この部分に3人掛けの折り畳み式座席を設置。
- 車内乗降扉上へLED式車内表示器を千鳥配置で新設、ドアチャイム取り付け、自動放送装置を新設。後に英語放送を追加。
- 客室の非常通報装置を警報式から乗務員と通話可能な対話式に変更。
- 車内の各種表記類は3000形2次車と同等品とし、禁煙札のステッカー化、非常用ドアコック、急停車注意、消火器表記などを交換した。
- 客用ドアガラスの押さえ金具を室内側より車外からの支持に変更し、ドアガラスの客室側を平滑化。
- 2003年(平成15年)度:8254F
- 制御装置を3000形(3次車以降)と同等のIGBT-VVVFインバータ制御(三菱電機製2レベルIPM)、ベクトル制御による純電気ブレーキ方式に変更、併せて主電動機も三相誘導電動機(出力190kW)に変更。
- VVVFインバータ制御化により3号車のデハ8400形(M、電動車)を付随車(T、サハ)とし、MT比は4M2Tから3M3Tへ、また同号車のパンタグラフを撤去して編成で2基となったほか、付随車化された車両は元の車両番号の下2桁に50をプラスした。
- ブレーキ方式を電気指令式ブレーキに変更。既存の電磁直通ブレーキ車と併結ができるように3000形と同様のブレーキ読み替え装置を搭載。
- 付随車となった8400形にも滑走防止制御装置を新設した。また、この改造によって床下機器は黒塗りから灰色塗りに変更した。
- 先頭車が連結面に入っている時に前面のLED式行先表示器が消灯するように改良。なお、走行中に側面のLEDを消す制御は行わないが、これは前年度施工車やこの編成以降の施工車も同様である。
- 運転台は新規設計のデスクタイプに変更し、主幹制御器を左手操作式ワンハンドル形に変更したほか、単独での走行もしくは後述の更新された4両編成と併結する場合に限り、起動加速度は3.3km/h/sとなり、同時に定速運転も可能となった。また、モニタ装置は前年度車より機能を追加した上で表示器を運転台計器盤に収納。
- 運転台正面ガラス遮光パネルをカーテンに変更、ワイパーは黒色の電動式に変更した。また、車掌用非常ブレーキスイッチは引き紐式から電気スイッチ式に変更した。
- 客室は前年度施工車とほぼ同じであるが、三相誘導電動機への主電動機変更に伴い車内床の主電動機点検蓋(トラップドア)を廃止。
- 座席前のつり革を50mm低くしたほか、優先席付近では荷棚とつり革をさらに低くした。また、LED案内表示器の英語書体を3000形と同じものに変更。
- 両先頭車の連結面側妻面に消火器箱を新設。
- この編成からドアチャイムが3000形3次車と同じ音色になった。
- 2004年(平成16年)度:8256F・8258F・8257F
- 乗務員室の仕切りはツナギ箱拡大により仕切り窓を小形化した。さらに車掌台の高さを拡大し、道具箱を車掌台内に収納した。8257Fからは新宿方先頭車の電気連結器の二段化が施工された。
- 2005年(平成17年)度:8259F・8253F・8252F
- 8259Fから戸閉解除スイッチ[3]の設置、室内では冷房吹出口をアルミ製からFRP成形品に変更。8253Fから左手操作式ワンハンドルマスコンの形状変更と優先席へのスタンションポールの設置・号車ステッカーの貼り替え、8252Fから行先表示器のフルカラー式LED化を実施。
- 2006年(平成18年)度:8261F・8262F・8266F
- 前年度の8252Fとほぼ同仕様であるが、このうち8266Fは空気圧縮機が変更され、ステンレス製の箱に収納。
- 2007年(平成19年)度 8260F・8264F・8051F
- 一部で新4000形の仕様を採用。
- なお、制御装置は4000形用ではなく、8254F以降の更新車と同様のものが採用されている。
- さらに、8264Fより以下の点が追加されている。
- 4両編成で初めてリニューアル工事が施工された8051Fでは以下の変更がある。
- LED式種別・行先表示器の書体は明朝体からゴシック体に変更。ただし、フォントは新4000形とは微妙に異なっている。
- ドアエンジンに戸閉弱め機構を追加、開扉時にドアチャイムが1回動作から2回動作するように変更。ドアチャイムの動作回数の変更は後年既存の更新編成にも施行されている。
- 4両編成であることから新宿方先頭車の電気連結器撤去、小田原方先頭車電気連結器の二段化などが施工された。
- 後述する8057F・8054Fもそうだが、車内外の号車ステッカーはオリジナルのフォントのままである。
- なお、4両編成の更新車にブレーキ読み替え装置は設置されていないため、8000形6連のリニューアル車のみとペアを組んで快速急行・急行・準急の他に間合いとして一部の10両編成の各駅停車の運用に就いている。また、現在小田急線内唯一の4両単独運用区間である新松田~小田原間、及び箱根登山線内の区間運用にこの編成が就くことはない。
- 2008年(平成20年)度 8263F・8057F・8054F
- 前年度とほぼ同仕様であり、開閉ともに戸閉弱め機構を使用している。
- 8057Fからは7人掛け座席間の中央上部の枕木方向につり手棒を1列新設(1両あたり3か所)。なお、つり革は既設のドア付近は4個並びだが、新設部は3個並びとなっている。さらに各妻面にあるドア総括コック(1両すべてのドアを開放できるコック)の表記をアクリル板から蓄光性のシールに変更。
- 8054Fからはクハ8050形の車椅子スペース部の折りたたみ座席をやめ、2000形3次車と同様の車椅子スロープ板収納スペースに変更した。なお、クハ8150形の同部分は折りたたみ座席のままである。さらに優先席位置を新宿寄りから小田原寄り車端部に変更にした(クハ8150形は新宿寄り)。
- 2009年(平成21年)度 8064F・8056F・8265F
- 前年度とほぼ同仕様だが、号車表示ステッカーの貼替えがなされている。
- 2009年度最後の施工となる8265Fは2010年2月19日に出場試運転を実施した[5]。この編成をもって6両編成のリニューアル工事は完了した。
- リニューアル車の車両各所の様子
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ワンハンドルマスコンに変更された運転台
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LED式種別・行先表示器
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フルカラーLED式種別・行先表示器(明朝体)
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フルカラーLED式種別・行先表示器(ゴシック体)
- リニューアル車の車内の様子
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車内全景 (8260F)
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普通座席 (8252F)
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普通座席 (8260F)
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優先席 (8252F)
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優先席 (8260F)
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車椅子スペース(写真左側・8260F)
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車内案内板およびつり革 (8252F)
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旅客用扉 (8260F)
今後の予定
本形式は小田急鋼製通勤車の中で最も新しく、前述したが、これまでに17本の編成がリニューアル工事を施工されている。未施工の6両編成1本と4両編成13本についても、今後の更新時に行先表示器のフルカラーLED式化と主電動機の全密閉化が施工される予定である。
- 2008年(平成20年)7月末より更新済みの車両においてD-ATS-P装置の設置が開始された。
- 8054Fで最初に確認された優先席の位置移動(新宿寄り→小田原寄り)に関しては、他形式車両についても順次施工予定である。
- 2009年度の小田急電鉄の事業計画では、6両編成1本と4両編成2本の更新工事が予定されている。
その他
- 本形式が運行開始した際に、ほぼ同時に復元された小田原急行鉄道モハ1形とセットで記念乗車券が発売された。
- 1987年2月頃に特急車が事故の影響で車両数が不足したため、特急ダイヤで代走したことがあるが、この時には本形式が充当され、種別表示器に「臨時」と表記されていた。
- 他形式は、喜多見検車区か海老名検車区のどちらかのみに配置されているのに対し、本形式には喜多見検車区に配置される編成と、海老名検車区に配置される編成の両方が存在する。
脚注
- ^ 非常通報装置の対話式化に伴い設置。乗務員と乗客が通報装置を通じて通話するための送受話器。
- ^ 機器の動作監視やサービス機器を制御する。なお、主回路が変更されていない関係上、制御できる項目は3000形のモニタ装置よりも限られている。
- ^ 従来の戸閉鎖錠スイッチ(専用の鍵を挿入することで車掌スイッチの使用が可能とする装置)に代わる安全装置。並んだ2つのボタンを同時に押すことで車掌スイッチの使用が可能となる。
- ^ 鉄道ピクトリアル2008年10月号増刊「鉄道車両年鑑2008年版」および鉄道ファン2008年9月号付属「大手私鉄車両ファイル」参照。
- ^ 小田急電鉄8265編成,リニューアル工事を終えて試運転。(交友社・鉄道ニュース)