フラッシュ航空

フラッシュ航空(Flash Airlines)は、かつてエジプトのカイロにあった民間の格安航空会社。2000年に旅行会社フラッシュ・グループの子会社となり、1993年製のBoeing 737航空機2機を用いてチャーター便を運航していた。2004年の、シャルム・エル・シェイク付近での148人の犠牲者を出した墜落事故ののち、営業を停止した。

歴史

1995年にヘリポリス航空(Heliopolis Airlines)として創設され、1996年にエジプト当局により運航許可を得る。2000よりフラッシュ・グループのメンバーとなる。当時は737-300機とDC-9機各一台を運航していた。

2002年にスイスの航空当局がフラッシュ航空のBoeing 737の抜き打ち検査を行った際には、パイロット用酸素マスク、酸素ボンベの欠如が見つかった。数日後スイス当局はフラッシュ航空の乗り入れを禁止、続いてポーランドも乗り入れ禁止、ノルウェーの運航会社も契約を破棄した。

事故

2004年1月3日、フラッシュ航空604便が、シャルム・エル・シェイクを離陸後、紅海にて墜落した。

墜落事故後、スイス民間航空局のスポークスマンは、2002年4月と10月の監査でフラッシュ航空の航空機に安全上の欠陥があり、このことに関してフラッシュは返答しておらず、スイス領空運航禁止措置をとったことを明らかにした。しかしながらエジプトの民間航空相は、スイスの非難は根拠のないもので、フラッシュ航空機の安全性を示す資料もあるとした。（ヘルシンギン・サノマット紙によれば）スイス当局の警告のEメールが、クライエントにより、間違ったフォルダに振り分けられてしまったがために、フィンランド航空局は2003年9月にフィンランド、エジプト間のチャーター便の運航を許可していた。