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ああ一郎

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ああ一郎』(ああいちろう)は、『週刊少年ジャンプ』にて1980年から1981年まで連載されていた、こせきこうじ原作の漫画作品。

概要

作品解説

こせきこうじのデビュー作であり、初の連載作品。内容は柔道を題材にしたスポーツ漫画であるが、超人的な力を持った選手や技の応酬があるわけではなく、主人公や仲間たちが必死の努力によって勝ち進んでいく所謂「スポ根漫画」である。こせき作品に頻繁に見られる「何をやっても駄目な主人公が周りから馬鹿にされながらも自分を信じて努力し突き進んでいく」というスタイルはこの頃から見てとれる。

ストーリー

主人公、長島一郎は、何をやらせても駄目な中学生。周りのだれからも馬鹿にされる冴えない学園生活をおくっていた。そんなある日、一郎は乱暴者の同級生、野村に因縁をつけられて殴られてしまう。何時もなら何事もなくやり過ごしてしまう一郎だったがその時は違った。一郎は野村に仕返しするために同級生で柔道部主将である荒川に柔道を習いたいと相談する。初めのうちは無茶な事をと反対していた荒川だったが、一郎の頑張る姿を見て柔道部の入部を許可。一郎も何時しか柔道の面白さに目覚めてく。そして一郎の頑張りは、やがて弱小チームに過ぎなかった柔道部そのものをも感化していくこととなるのだった。

登場人物

中央中学柔道部

長島一郎
主人公。チビで非力でどん臭く、何をやらせても駄目な少年。周りからは馬鹿にされてばかりいるが、根性と粘り強さは人一倍ある。
荒川
一郎の同級生で柔道部主将。一郎とは対称的に大柄で強面の持ち主。一郎とは同じクラスで席も隣りどうしであり、一郎を馬鹿にすることなく接している数少ない人物。一郎ほどではないが学業は悪い。理不尽な事や、曲がった事を嫌う性格だが、口下手で口より先に手が出る性分ゆえに、教師や周りの生徒からは「粗暴な問題児」と見られている節がある。弱小柔道部の中にあってその実力はかなりのものである。
千葉
柔道部員で一郎の同級生。幽霊部員で無気力な日々をおくっており、荒川からも「いいセンスをしているのに勿体ない」と評されていた。最初のうちは他の生徒と同様に一郎を馬鹿にしていたが、一郎の直向きさに感化され、部活に励むようになる。