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竹花豊

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竹花 豊(たけはな ゆたか、1949年 - )は、元警察官僚。東京都副知事警察庁生活安全局長を経て、現東京都教育委員兵庫県生まれ。2003年の副知事就任当初はその経歴、治安回復への期待から新聞や雑誌など各媒体から「治安担当副知事」という通称でも呼ばれたことで知られる。

略歴

雑記

  • 広島県警本部長時代に「特攻服製造規制」を初めとする一連の暴走族根絶作戦で成果を挙げ、東京都知事石原慎太郎の招聘で警察官僚としては初めて東京都副知事に就任。同時に知事本局に設置された緊急治安対策本部の本部長となり、歌舞伎町の違法風俗営業店を一斉摘発する「歌舞伎町浄化作戦」の総指揮を取った。もっとも、緊急治安対策本部時代の施策に対しては当時の部下から批判的な意見も提示されている[1]
  • また、副知事在職中には都の青少年の健全な育成に関する条例の強化を2回にわたり実施。このうち、2005年の改正では淫行処罰規定が盛り込まれた。
  • 警察庁への復職後は「バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会」を発足させ、携帯電話コンピュータゲームに対するアクセス及び表現規制の強化を主張したが、研究会内部でも異論が有り最終報告では業界内における自主規制の徹底要請が盛り込まれるに留まった。
  • 2006年12月9日NHKで放送された「【日本の、これから】第10回『ネット社会』」出演時に「インターネット誕生は巨大な不幸の創出と蓄積」と発言し、物議を醸しているのを始め携帯電話コンピュータ・インターネットなどのテクノロジー漫画アニメなどのサブカルチャーを異常に敵視しているとしか考えられない極めて偏ったスタンスからの発言が目立つと指摘されることが多い。
  • 2008年6月10日 参議院内閣委員会青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の法案を審議する際におやじ日本会長として参考人招致される。バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会の最終報告書を資料として提出し法案の成立に賛成の意見を述べた[2][3][4][5][6]
  • 警察庁退官後、東京都教育委員会の委員や松下電器の参与となるが、天下りであるとの批判が強い。有害な物を批判するというスタンスを取りながら、自身の天下りを含め日本社会の癌といわれる官僚の天下りを批判することはない。また、現職警官の内部告発が行われ、全国の警察で行われていると批判されている裏金作り(私文書偽造罪にあたる)についてコメントを避けており、身内に甘いといわれる。さらに、内部告発をした警官である仙波敏郎元巡査部長は「警察では裏金作りをすることが出世の条件となっている。警察幹部経験者で裏金作りに手を染めていない者はいないと思う」と述べているが、この点について竹花氏はコメントしていない。このように、身内には非常に甘いと言われている。

著書

脚注

  1. ^ 久保大「治安はほんとうに悪化しているのか」(公人社・2006年) ISBN 978-4-86162-025-6
  2. ^ 参議院インターネット審議中継 -ビデオライブラリ 会議検索- 開会日:2008年6月10日 (火)会議名:内閣委員会
  3. ^ 議案審議情報-青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案
  4. ^ 参議院会議録情報 第169回国会 内閣委員会 第20号
  5. ^ 委員会・調査会質疑項目 - 第169回国会 内閣委員会平成20年6月10日(火) 第20回
  6. ^ 会議の経過 内閣委員会 平成20年 6月10日 - 第二十回

外部リンク