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ハウス食品

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ハウス食品株式会社
HOUSE FOODS CORPORATION
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
〒577-8520
本店・大阪本社:大阪府東大阪市御厨栄町1-5-7
ハウス食品本店・大阪本社(大阪府東大阪市御厨栄町)
ハウス食品本店・大阪本社(大阪府東大阪市御厨栄町)

〒102-8560
東京本社:東京都千代田区紀尾井町6-3
設立 1947年6月7日
業種 食料品
法人番号 1122001026531 ウィキデータを編集
事業内容 香辛料、スナック、加工食品、飲料他
代表者 小瀬昉(代表取締役会長)
浦上博史(代表取締役社長)
資本金 99億4,832万円(2009年3月31日現在)
売上高 単体:1618億円(2009年3月期)
連結:2225億円(2009年3月期)
総資産 単体:2115億円(2009年3月31日
連結:2282億円(2009年3月31日)
従業員数 2232人(2009年3月31日)
決算期 3月
主要子会社 ハウスウェルネスフーズなど、連結子会社15社
関係する人物 浦上靖介(創業者)、浦上郁夫
外部リンク http://housefoods.jp/
特記事項:創業は1913年大正2年11月11日 浦上商店として創業。
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ハウス食品株式会社(ハウスしょくひん 英称:House Foods Corporation)は、大阪府東大阪市東京都千代田区に本社を置く、カレールウを中心とする日本の大手食品メーカーである。通称はハウス食品ハウスHouse。株式の略号は「ハウス食」。

概要

1913年(大正2年)に大阪・松屋町にて浦上商店として創業される。創業後にカレー粉の「ホームカレー」を販売していた会社、稲田商店を譲り受ける。しかしホームカレーの商標はそれから間もなく、商標権問題が発生したため使用できなくなった。すると創業者・浦上靖介の妻の靖代が発した「日本にはホームの概念はあらしまへん。カレーを売るならハウスだす」の一言で「ハウスカレー」と商品名が決まった。後に社名をハウスカレー浦上商店、ハウス食品工業、現在のハウス食品と相次いで変更する。それ以降「バーモントカレー」に代表されるカレーシチューの素(主に板チョコ状の固形ルー)や菓子類を主力商品としている。中でもカレールーでは断突のシェアを誇り、同業他社のエスビー食品江崎グリコに対して圧倒的差をつけており、2007年現在シェアは第1位である。菓子類では、スナック菓子を中心に、ガムなども製造している。

1973年(昭和48年)には「シャンメン」でインスタントラーメン事業に進出、袋入りの製品に特化しており、カップ麺の販売は現在まで行なっていない。

地域限定のいわゆる「ご当地ラーメン」を比較的古くから積極的に発売しており、1979年(昭和54年)に九州地方限定で発売した、とんこつ風味のラーメン「うまかっちゃん」は、マイルドでクセのない味わいで人気を集めた。その後「うまかっちゃん」の成功を契機として北海道限定で「うまいっしょ」、近畿(関西)地方で「好きやねん」といったご当地ラーメンを発売、現在は3銘柄全てが全国で発売されている。また1987年(昭和62年)頃には、関東地方(山梨県、静岡県含む)限定で「東京ラーメン・わっしょい」も発売されていたが、現在は製造中止になっている。

1983年(昭和58年)にミネラルウォーター六甲のおいしい水」を発売する。以降は飲料事業にも力を入れ、「ウコンの力」や「ニンニクの力」などの健康飲料も発売。さらに、「PURE-INシリーズ」や「黒豆ココア」といった健康食品の製造・販売も行なうなど、新分野に取り組んでいる。2005年12月26日武田薬品工業の子会社である武田食品工業の事業を当社と武田薬品が合同出資する新会社「ハウスウェルネスフーズ」に2006年4月に移行し、2007年をメドとしてハウス食品の完全子会社にすることが発表され、健康食品事業を更に強化することになった。そして2007年10月1日、武田薬品の保有株式(34%)をすべて取得、ハウスウェルネスフーズを完全子会社化した。また、長らく当社の主力商品であった「六甲のおいしい水」は、2010年4月8日に製造工場(兵庫県神戸市西区)と採水場(神戸市灘区)をアサヒビールグループの飲料メーカー・アサヒ飲料に土地・建物設備を53億円で売却したことを発表し、ミネラルウォーター事業から事実上撤退する。2010年7月以降、「六甲のおいしい水」の製造・販売及び商標権はアサヒ飲料が引き継ぐことになる。

北米では豆腐事業を関係会社「ハウス フーズ アメリカ」が展開しており[1]、2000年代において業界2位となっている。これは1980年代前半にロサンゼルスの老舗豆腐メーカーから同社へ技術提携の要請があり、それを受け提携関係が開始され同社がその豆腐メーカーに出資するなど両社の関係が進展し、1993年に提携先から株式を買い取ってに現名称に変更して本格的に豆腐事業を展開したことによる[1](北米でのハウス食品の企業としての知名度は低い)。豆腐事業を北米地域展開に留まる理由として、同社が豆腐事業に着目したが、日本国内では中小企業が多い産業に大手企業が参入するのを防ぐ法律(中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律)があるため、日本国内において大手企業は豆腐事業に事実上参入出来ないという事情もある[2]

テレビCMはスポット主体だが、一部番組提供扱いもある。平成新局を含む一部の地方局や独立UHF局の一部、スカパー!(CS)チャンネルではCMは放送されていない。またかつては10秒、7秒半および5秒のバージョンも存在したが、今は放映されていない。

本社は大阪府東大阪市東京都千代田区の2本社制だが、1990年代後半から、長らく大阪で行ってきた商品の企画・開発・マーケッティング事業などの社業の大半を東京本社に移転し、現在は大阪本社を登記上本店として、東京本社を実質的な本社としている。なお、株主総会など重要な社内行事に関しては引き続き大阪で行う。

沿革

関係会社

連結子会社

日本国外

持分法適用関連会社

日本国外
  • 上海ハウス味の素食品有限会社(中華人民共和国の旗 中国上海市)

生産拠点

歴代のキャッチフレーズ

これらは1社提供を含む筆頭・冠協賛を行うテレビ番組(後述)のスポンサー読み上げの時に使われている。(60秒提供は省略される場合あり)

  • ~1980年 - 家のマークでお馴染みのハウス食品工業
  • 1980年~1993年 - 楽しい家庭料理の世界をひろげる、ハウス食品
  • 1993年~2004年 - 知恵ある暮らしをデザインする、ハウス食品 あっこれいいね ハウス食品
  • 2004年~2009年 - おいしさとやすらぎを、ハウス食品
  • 2009年~ - イキイキ!おいしい!ヘルシー! ハウス食品

ハウス食品の主な製品とTVCM

ハウス食品で発売している製品の具体的な主な種類とCMに起用されたタレントは次の通り。製品名の●は子会社のハウスウェルネスフーズ扱い。CM出演者の×は故人。

カレー・シチュー・スープ系

カレー

終売になった製品
カレーキャンペーン(ジャワカレー、バーモントカレー、こくまろカレー)CM

シチュー

終売になった製品
  • ビーフのためのシチューです。

ハヤシライスソース

  • 完熟トマトのハヤシライスソース
    歴代CM出演者
  • こくまろハヤシ
  • ハッシュ・ド・ビーフ
  • バーモントハヤシ
  • 熟成デミグラスソースのハッシュドビーフ
  • カリー屋ハヤシ[10]
  • 麻布十番ビーフハヤシ
終売になった製品
  • 仏蘭西料理屋さん
  • アリアケ特製ハヤシライス[13]

スープ

終売になった製品

飲料系

終売になった飲料系製品
  • It's(イッツ)[15]
  • うるおい習慣●
  • プルコレモン
  • 豆乳SOY200

スナック系

終売になったスナック菓子製品

めん系

ラーメン

終売になった製品

他、多数

パスタ

スパイス・シーズニング系

七味唐がらし
スパイス

など

ラミネートチューブ

など

調味料
ドレッシングタレ

など

一般食品系

  • ハンバーグ
    • ハンバーグヘルパー
    • 豆腐ハンバーグの素
  • 米飯
    • 炒飯の素
    • 元気な穀物
  • おでんの素
  • 麻婆豆腐の素
終売になった製品
  • バーガーヘルパー(ハンバーグヘルパーの前身)
  • おにぎり囃子
    • CM出演 - シブがき隊
  • 炊き込みご飯の素
    • CM出演 - 地井武男
  • 汁の里
  • だし亭●
  • たまごにグー

他、多数

高速調理食品

終売になった製品

デザート系

終売になったデザート製品

その他のハウス製品

通販限定商品
  • 天然効果
  • 手づくりほんとうふ
  • ニュートリシステムJ-ダイエット

キャラクター商品

東京ディズニーリゾートとスポンサー契約しているためか、ウォルト・ディズニー関連商品が主である。

終売
  • サザエさんちシリーズ(ふりかけ、お茶づけ、おにぎり)

スポンサー番組

一社提供

2009年現在。冠提供も含む。

現在
  • なし
過去

ラジオ

複数提供

☆は筆頭提供番組。

現在
過去

※は番組自体現在も継続中。

ほか多数

スポンサー協賛

ほか

その他

  • 提供番組内において「ハウス食品アイデアキッチン」という90秒CMが放映されている。CMでは毎回、季節に合った商品とその商品を使った料理レシピを紹介している。CMには原史奈が出演。毎週金曜日更新(金:スーパーモーニング、土:EXH、日:世界名作劇場内で放映)

関連項目

注釈

  1. ^ a b Rep. Reports 北海道 海外駐在員レポート(ロスアンゼルス) 北海道経済部商業経済交流課貿易経済交流グループ 1999年11月26日
  2. ^ 法は他にラムネ業界などにも適用されている。事情としては森永乳業も同様の背景が存在する。
  3. ^ 「ホームカレー」が商標問題で絡み改称で悩んでいた際に浦上靖介の妻の靖代が「日本人にはホームはなじみが無いのでハウスに改名すべき」と提案し採用した
  4. ^ 「世界名作劇場」の番組自体は1997年3月まで続いたのち、2007年よりBSフジにて復活。
  5. ^ パック詰めの冷凍カレーを受託生産。子会社のサンハウス食品が製造。
  6. ^ ヒデキ、感激!!」、「ヒデキ、ご機嫌!!」、「ヒデキ、満足!!」などのフレーズがある。
  7. ^ 途中でジャニーズ少年隊イーグルスが共演したバージョンもある。
  8. ^ a b 高嶋政伸東根作寿英が共演したカレーマルシェとの合同バージョンもある。
  9. ^ S&B「なっとくのカレー」の競合商品で実質的にはククレカレーの廉価版にあたる。
  10. ^ a b c d 「カリー」のカは口へんに「加」、リーは口へんに「厘」
  11. ^ a b 2007年、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」とのタイアップで期間限定品として復活販売された際、公開に合わせて放映されたCMに堀北真希らが出演した。
  12. ^ 小林稔侍安達祐実はこのCMに親子役で出演、『が大きい!』で話題となる。その後安達は数々のCM・テレビドラマ・映画など多方面にわたり活躍
  13. ^ a b 東野圭吾推理小説である『流星の絆』を2008年10月TBSテレビドラマ化した際、物語の中に出てくる洋食店「アリアケ」のビーフカレーとハヤシライスをイメージしたレトルト食品「特製ビーフカレー」と「特製ハヤシライス」の2品目をドラマとのタイアップ企画として2008年秋季に限定販売した。現在は絶版。
  14. ^ 宝塚歌劇団雪組メンバー5人(水夏希彩吹真央音月桂彩那音凰稀かなめ)からなるユニット。
  15. ^ 1980年代中頃に発売されたニアウォーター的製品。アップル、グレープフルーツ、レモンライム、オレンジライムの4種類があった。
  16. ^ CM放映当時は楊原京子という名前だった。
  17. ^ CMでのフレーズは「食べればチャンス うまかっちゃん」→「ありがトンコツ うまかっちゃん」。以前は華丸のみ出演していた。
  18. ^ 出演当時は本名の「山本紗衣」名義で、福岡ローカルアイドルとして活動していた。
  19. ^ キャッチコピーは「浪速の中華そば、好きやねん」。かつてはCMソングとしてもんたよしのりの「お前が好きやねん」や円広志が歌う「大阪BROKEN HEART」を使用した。
  20. ^ 1975年放映の「わたし作る人、ぼく食べる人」のCMが物議をかもした。
  21. ^ 問題となったCM「わたし作る人、ぼく食べる人」編はこの3名が家族役で出演した。ちなみに杉田かおるは当時ドラマなどで子役として活躍、現在もなお女優のほかバラエティ番組などで活躍している。
  22. ^ 「なんちゅーか、本中華」のキャッチコピーで有名。
  23. ^ この製品が発売された1983年(昭和58年)の高級ラーメン合戦にはその他に日清食品『麺皇(メンファン)』マルちゃん『華味三珍』サッポロ一番『桃李居』も参戦したが、結果は『中華三昧』の一人勝ちだった。当時志村けんが製品を持ち「マダムヤ~ン」と言うギャグを行っている。
  24. ^ 本製品の商品名を捩って某社が「宿題済んだよ505(5時(17時)5分)ゼリー」を発売している
  25. ^ キャッチフレーズは「北のラーメン屋さん うまいっしょ」。CMソングに近藤真彦の「北街角」を使用した。
  26. ^ 「ざるうどん」と「カレーうどん」の2種類が発売された。
  27. ^ 大場はCMソングも担当。作曲は、多羅尾伴内(大滝詠一の別名)で、大滝歌唱による別メロディーのCMソングもあったが、却下されてCM未使用となり、デモバージョンとなった。
  28. ^ 「シャーベット」と“正六面体風”の「キュービック」の合成造語。
  29. ^ a b ハウス食品はかつて『サザエさん』でヒッチハイクしており、また、サザエさんのキャラクター商品(サザエさんちのふりかけ・お茶漬け・おにぎり)を発売していた。当時、カツオ役は高橋和枝、ワカメ役は野村道子が充てていた。
  30. ^ 民放では15年ぶりにハウス食品グループとして単独提供を務める。
  31. ^ 1994年以降はハウスを含む複数社提供(ハウス食品は筆頭スポンサーを務めた)。このため、約8年間にわたりハウス食品世界名作劇場という冠タイトルで放送された。
  32. ^ 2007年のBSフジでの第1作「レ・ミゼラブル 少女コゼット」より。第1作はハウス筆頭複数スポンサー提供だったが、第2作「ポルフィの長い旅」から1社単独協賛となる。2009年時点では第3作「こんにちは アン 〜Before Green Gables」を放映中。
  33. ^ 窓からコンチワ」終了後の1967年10月より提供スポンサーがロート製薬に交代(同枠ではのちに「お笑い頭の体操」「クイズダービー」といったヒット番組を生む)。
  34. ^ 1980年代中期から1990年代にかけて、文化放送ニッポン放送ラジオ大阪など一部のラジオ局で平日夜11時台の番組内で放送されていた30秒のラジオCM。CMには現役大学生が数人ほど出演し、ハウス製品の魅力を語るというものだった。
  35. ^ 21:45枠時代はミツワ石鹸一社提供だったが、19:45枠時代の1969年4月1日~9月30日放送分から当社&ミツワを始めとした複数社提供に(但し提供しない曜日も有った)。
  36. ^ 1989年1月より関電工に交代。
  37. ^ 犠牲者の中に当時の社長であった浦上郁夫、さらにかつて「ククレカレー」や「バーガーヘルパー」(現・ハンバーグヘルパー)のCMに出演していた歌手の坂本九がいた。

外部リンク