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神戸-関空ベイ・シャトル

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ベイ・シャトル「そら」(2008年6月撮影)

神戸-関空ベイ・シャトル(こうべかんくうベイシャトル)は、神戸空港関西国際空港(関空)を結ぶ高速船神戸市などが出資する第三セクター海上アクセス株式会社が運営している。

概要

大阪湾を通り神戸空港と関西国際空港の間、24kmの距離を所要時間約30分で結び、一日16往復、32便運航されている。なお、両空港ともに空港ターミナルと乗り場の間は連絡バスで結ばれている。なお神戸空港の場合は徒歩5分程度での行き来が可能。

双胴高速艇(総トン数84トン、速力約30ノット)2隻(「そら」と「うみ」)で運航され、定員は110名、バリアフリー席6席。予備船に「しゃるまん」。(「しゃるまん」は約6000万円で購入したらしい[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。、この航路以外に淡路ジェノバラインにも貸し出されることがある)

料金

神戸空港 神戸-関空ベイ・シャトル乗り場

片道料金1,500円、ポートライナー三宮駅-神戸空港駅)とのセットで1,600円と関空-三宮のリムジンバスよりも安く設定。さらに2007年7月13日からはポートライナーのセット券も1,500円とし、ポートライナーが実質無料となった。

  • 片道:1,500円(小人750円)
  • 往復:2,700円(小人1,350円)
  • ポートライナーセット券:1,500円(小人750円)
  • シルバー割引(65才以上):1,200円
  • 障がい者割引:750円(小人370円)
  • 回数券(12枚綴り):15,000円(発券は2009年3月31日で終了)
  • 定期:1ヶ月40,500円、3ヶ月116,100円、6ヶ月216,000円

沿革

就航前

神戸と関西国際空港とは、かつてK-JET(神戸マリンルート)を運航していたことがある。

1989年(平成元年)、神戸市が外郭団体「神戸航空交通株式会社」と「神戸航空旅客ターミナル株式会社」を設立、準備を開始し、1994年(平成6年)の関西国際空港開港時に開業した。なお、「神戸航空交通株式会社」と「神戸航空旅客ターミナル株式会社」は合併し、1996年4月からは「神戸航空交通ターミナル株式会社」となった。「神戸航空交通ターミナル株式会社」と「海上アクセス株式会社」とは、全くの別会社。「海上アクセス」の株式を、「神戸航空交通ターミナル」が保有しているようだ。

神戸側の乗り場には関空でのチェックインを代行するK-CAT(神戸シティエアターミナル)を設置し、さらにK-CATから三ノ宮駅までをつなぐバス路線を営業していた。しかし128億円の負債を抱えて同航路は2002年に運休(K-CATのチェックイン業務は先行して終了していた)。

現在、K-CATの建物は「神戸インキュベーションオフィス」となっている。一方、バス路線は、2002年の高速船事業廃止から神戸交通振興が引継いで運行を続けたが、2008年4月、神姫バス(本社姫路市)に路線譲渡した。

就航

神戸空港開港を機会に、神戸空港と関西空港とで国内線・国際線を乗り継ぐなどの需要が見込まれたことから、神戸市は新会社「海上アクセス株式会社」を設立、2006年7月8日に披露試乗会が開催。北側一雄国土交通大臣らが参加。

2006年7月13日に就航開始し本航路が開設された。神戸と関空を航路でつなぐという点で事実上4年ぶりの再開と評された本航路の運賃は、K-JETよりも900円安く設定された。開業当初は定員110名に対し1便平均の乗客数は14名と低調であったが、2007年4月28日5月6日の期間中は「神戸-関空ベイ・シャトル また乗ってね!キャンペーン」と称して、神戸空港と関西空港の窓口で乗船券を購入すればもれなく2007年6月以降有効の片道無料乗船券がプレゼントされるキャンペーンを行っていた。

これらのキャンペーンや、駐車場無料化や旅行会社販売割引、PRの強化などにより徐々に利用客が増え、平成20年度は乗船客数約35万人、1便平均の乗客数は26.7人と順調な伸びをみせている。2006年度上半期は2億1千万円の赤字を計上している。その後、利用客の増加などで2009年度は航路開設以来、初の黒字を出す見込みとなった。

駐車場

神戸空港側にベイ・シャトル専用駐車場が約700台分あるほか臨時駐車場がある。

料金
ベイ・シャトル乗船者(片道乗船でも可)は駐車場が旅行期間中何泊でも無料
入庫から10時間まで     1時間ごとに 150円
10時間以上~24時間まで        1,500円
24時間以上~         1時間ごとに 150円(24時間上限:1,500円)
乗船者割引
海上アクセスの利用者は、チケットカウンターで駐車券を提示すると乗船者割引を受ける事ができる。
乗船者割引を受けた場合、駐車料金が無料となる。
ただし、30日以上駐車する場合は事前の申請が必要である。
障害者割引
障害者の駐車料金は一般料金の半額
神戸空港海上アクセスターミナル内のチケットカウンターにて、障害者手帳と駐車券を提示。

その他

両空港ターミナルビル~神戸-関空ベイ・シャトル乗り場を結ぶシャトルバスは専用の外装が施され、神戸空港側は神姫バス(無料)、関西空港側は南海バス(有料で大人190円だが、シャトル利用者は料金に含まれている)が担当する。

関連項目

外部リンク