コンテンツにスキップ

告別式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。202.91.148.178 (会話) による 2010年6月2日 (水) 14:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

告別式(こくべつしき)とは葬儀に於いて、故人および故人のに対して別れを告げる儀式

仏教式の祭壇の例

概要

一般的には通夜の後(翌日の)に執り行われ、近年では通夜同様に寺院や葬儀専用ホールなどで行われる事が多い。自宅あるいは葬祭式場に設置された祭壇を安置し、故人遺族や故人と生前親しかった人物の挨拶を前後に挾み、各宗教に基づいた儀式が行われる。儀式の流れは(例えば仏教でも)宗派により様々であるが、概ね通夜の後に葬儀、告別式と続き、その後に出棺となる(秋田市など、一部地域では火葬のあとに通夜・告別式とするところもある)。

多くの地域では、通夜が遺族や近親者の中でも特に故人と親しい間柄であった者によって執り行われ、これに対し、告別式では故人の死を悼む者であれば誰でも参列して良いとされる。通夜には連絡が行き届かなかったと言う理由も相まって、通夜と比較し参加人数が多くなるケースが殆どであった(北海道の一部など、一般の弔問客が通夜の方にのみ参列するのが通例の地域も存在する)。しかし、現代では、昼間の告別式には、仕事や学校(特に同級生や教師の参列など)のため参列できないので、通夜のみに参列することも多い。いずれにせよ、どちらか一方に参列すれば義理を果たしたと捉えるのが一般的となっており、特に親しい人以外が両方に参列するのは稀である。

喪服や喪服に準じる服装(黒を基調とするもの。学生は黒くなくても学校の制服など)を着用する事が慣例上マナーとされており、華美な服装や、光り物などとも呼ばれる装身具、派手な美粧はタブーとする見方が根強い。

近年は「お別れ会」形式で、“喪服ではなく平服にておいで頂きたく”と断る事例もある。

死別や葬儀とは異なる意味で 『個人送別の式/離任式』大意では告別式とされるが、定義が残るのみであり一般には用いられない。

関連項目

外部リンク