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図々しい奴

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図々しい奴』(ずうずうしいやつ)は、柴田錬三郎作の日本小説、およびこれを原作とした映画作品・テレビドラマ作品。

概要

小説は1950年代後半に『週刊読売』(読売新聞社)に連載されていた。戦時中から終戦直後を舞台とし、作者・柴田の私小説的要素も含まれているという。

あらすじ

主人公・戸田切人(とだ きりひと)は岡山県出身(作者の柴田も岡山出身)。馬小屋で産声をあげたことから、イエス・キリストをもじって「切人」と命名された。極貧の中で育った切人だが生まれもった図々しさで世を渡り歩き、立身出世を夢見るようになる。そんな中、切人は旧岡山城城主・伊勢田家の跡取り息子・直政と出会い…。

映画作品「図々しい奴」

まず、1961年松竹配給で第1作が製作された。主演で切人役の杉浦直樹はテレビドラマ及び映画第2作では直政を演じている。

キャスト

スタッフ

映画作品「続・図々しい奴」

1964年に公開。前作と異なり、東映の製作・配給。後述するテレビドラマがヒットして製作されることとなった。なお主演の谷啓はテレビドラマでは主題歌を歌っており、ここからの抜擢であった。また、この作品には作者の柴田も出演している。

キャスト

スタッフ

テレビドラマ

1963年6月3日から同年9月9日まで、TBSにて毎週月曜22時00分から1時間枠にて放映された。全15回。大映テレビ室製作。最高視聴率ビデオリサーチ・関東地区調べ)は1963年8月5日と9月9日放送の45.1%[1]。主演には大映で所謂「大部屋俳優」だった丸井太郎が抜擢された。丸井はこの作品で人気を博するが、後年作品に恵まれずに1967年自殺してしまう。

キャスト

ほか

主題歌

前後番組

TBS 月曜22時枠
前番組 番組名 次番組
図々しい奴

その他

1970年代に横山まさみちの作画による漫画作品が登場している。

脚注

  1. ^ 引田惣弥『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』講談社、2004年、3頁、52頁、220頁。ISBN 4062122227

関連項目

  • 池田家 - 作中に登場する「伊勢田家」のモデル。岡山藩の項も参照。