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阿南安芸自動車道

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阿南安芸自動車道あなんあきじどうしゃどう)とは、徳島県阿南市を起点として高知県安芸市を終点とする地域高規格道路である。1994年12月16日計画路線に指定された。

四国東南地域が高速道路空白域となることを補完し、四国の他の高速道路網と一体となり、「大きな8の字ルート」の一部として四国の高速自動車交通ネットワークの実現に欠かせない路線である。

整備効果

  • 交流機能
四国地方には四国横断自動車道四国縦貫自動車道の2つの高速道路整備計画が存在するが、四国東南地域(徳島県南部と高知県東部)にはこれらの道路は延伸されず、同地域は高速道路空白域となる予定である。このため地域高規格道路として整備することにより同地域の広域的な交流機能を向上する効果をもたらす。
  • 災害対応
    • 異常気象への対応
当地域は台風の来襲が多く、また現道が山間部や海岸部を通過するため異常気象による災害が多発し、また大雨降水時の通行規制区間も抱えており交通途絶による地域孤立化の解消が急務である。このため安全性の高い高規格道路によって迂回路の役割が果たされる。実際この観点に従って緊急度の高い区間から先行的に整備が進められている。
    • 南海地震への対応
      • 紀伊半島から四国沖にかけての地域では今世紀前半に南海地震の発生が予想されている。四国東南地域は過去の同地震でも甚大な津波被害を経験しており今回も対策が急がれる。同地域では津波による現道寸断と地域孤立化が想定されるため、緊急避難路・緊急物資輸送路として安全性の高い高規格道路が大きな役割を果たす。
      • なおこれを共通課題とする三重県和歌山県、徳島県、高知県の4県は協調して近畿自動車道紀勢線、四国横断自動車道、阿南安芸自動車道、高知東部自動車道を「命の道」と称して早急な整備を訴えている。

接続道路

  • 起点
徳島県阿南市にて四国横断自動車道阿南IC(仮称)に接続される予定である。
  • 終点
高知県安芸市にて高知東部自動車道安芸IC(仮称)に接続される予定である。

路線

区間別道路名

阿南安芸自動車道は総延長110キロメートルからなり、その内訳としては次の様に区間別に細分化されており、各区間別に段階的に事業や事業化が進められている。

進捗状況

2004年12月現在の進捗状況は次の通り。

  • 未調査区間
海部道路、東洋道路(仮称)、北川道路(仮称)、奈半利安田道路(仮称)、安芸道路(仮称)は未だ調査区間に指定されていない段階である。
  • 調査区間
桑野道路(仮称)、福井道路(仮称)、東洋北川道路(仮称)、大山道路は調査区間に指定されている段階である。
  • 整備区間
日和佐道路、北川奈半利道路、大山道路のうち安芸市内の区間(延長2キロメートル)は整備区間に指定されている段階である。
  • 開通区間
北川奈半利道路のうち野友ICから柏木ICまでの区間(延長3.7キロメートル)が2003年3月に開通供用された。

関連項目

外部リンク