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2027 (パチスロ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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2027』(にいまるにいなな)とはJPSが開発した5号機パチスロである。保通協における型式名は「ニーマルニーナナ」。2007年7月17日に各地のホールに導入された。販売台数は2007年末時点で約6万台を記録し、JPSのパチスロ機としては過去最高の売上となっている[1]

キャッチフレーズは「新時代がここから始まる」。

2008年1月に後継機として『2027X』が、2009年7月にシリーズ3作目となる『2027II 〜すべてはここから〜』(ニーマルニーナナセカンド)が、それぞれ同社から発表された。

概要

当機のボーナスは純増28枚のレギュラーボーナス(JAC BONUS)しかない。ボーナス当選確率こそ1/99.3(設定1) - 1/96.4(設定6)と甘く設定されているが、ボーナスの連荘のみでコインを増やすのは非常に難しい。これを補うのが当機の最大の特徴であるバトルモード(BM)である。

BMはある条件を満たした状態で、ボーナスが成立した際に突入する。リプレイタイム(RT)にアシストタイム(AT)をセットにしたもの(ARTと呼ばれる)で、1ゲーム当たり約1.8枚のコイン増加(メーカー発表値)が見込める。BMは20Gが1セットとなっており、BM継続率(正確にはアシストタイム[AT]の継続率)は70%から95%まで1%刻みで26段階存在する。

BMはボーナス成立によって始まり、ボーナスを揃えることで終了する。このシステムにより「ボーナスは成立したゲームで揃える」という検定時の規則を逆手に取り、設定6での機械割116%(メーカー発表)を実現している。またBMを任意のタイミングで終わらせることができるため、継続率によるBMの管理(4号機の『北斗の拳』と似たようなメダルが増えていく状態を維持するかどうかの抽選を特定の継続率によって、一定のゲーム数ごとに行うシステム)を可能にした。

ゲームの流れと子役の役割

『2027』は通常時の高確チェリーやリプレイの一部によるモード移行、潜行チェリーでのポイント獲得、チャンスリプレイからのボーナス当選が重要な鍵を握る。

滞在モードとBM

滞在モードには、高確率モードおよび低確率モードが存在する。高確率モードへの移行は、チェリーおよびリプレイの一部で抽選する。低確率モードへの移行は、リプレイ成立時の約50%で抽選する。
高確率モード滞在中に高確率モードへの移行抽選に当選すると、1つ分の高確をストックとして内部に溜め込む。ストックを溜め込んだ状態で低確率モードへの抽選で当選しても、内部に溜め込まれているストックが消費され、低確率モードへは移行しない。
高確率モード滞在中にボーナスに当選するとBM(ART)に突入し、BM継続率が高いほど多くのメダル獲得を見込める。一方、低確率モード滞在中のボーナス当選はJAC BONUS(28枚)のみとなり、ほとんどメダルを獲得できない。なお、後述のスペシャルリプレイ(赤7)に当選すると、滞在モードに関係なく最高継続率95%でBMに突入する。

  • 低確率or高確率のモード移行は、液晶画面である程度判断ができる。基本的に潜水艦が小さく見えて画面が明るいと低確率モードの可能性が高く、逆に潜水艦が大きく見えて画面が暗いと高確率モードの可能性が高い。
  • 海底都市ステージに移行した場合、高確率モード滞在中および1つ以上の高確のストックが確定。最大2個までストックする。
  • ボーナス消化後は、滞在モードはリセットされ、高確率モードから再スタートとなる。

チェリー

チェリーの出現率は全設定共通で約1/30となっている。チェリーは、内部的に次の3種類が存在する。

高確チェリー
チェリー成立時の約28-35%で高確率モードへの昇格抽選を行っている。低確率モード滞在中に高確チェリーに当選した場合、高確率モードへ移行する。高確率モード滞在中に高確チェリーを当選した場合、1つ分の高確をストックとして内部に溜め込む。
潜行チェリー
チェリー成立時の約60%で、BMの継続率アップが狙える「潜航モード」に移行する。潜航チェリーを獲得後10ゲーム間は、「内部潜航モード」に移行する。この10G間に更にチェリーが成立すると、画面上に「潜航モード」と表示される。この潜航モード滞在中にチェリーもしくは10枚役の入賞でポイントを獲得すると、ポイントに比例して次回BM突入時にBM継続率がアップする。
  • 潜航モード滞在中に獲得したチェリーが潜航チェリーだった場合、潜航モード終了後に10Gの「スーパー潜航モード」に移行する。こちらは「潜航モード」に比べ、チェリーもしくは10枚役入賞時に獲得できるポイントが高く設定されている。
  • スーパー潜航モードのG数は上乗せ可能で、同モード滞在中に潜航チェリーを引くごとに10Gずつ上乗せされていく。
  • 獲得ポイントの大小は、海賊船撃破(チェリー入賞)時や爆雷回避(10枚役入賞)時に発生する爆発の大きさである程度判断できる。爆発は大きさが3段階あり、大きいほど高ポイント獲得を見込める。
  • チェリー入賞時は1%、5%、10%、10枚、役入賞時は1%、3%、5%の獲得ポイントがある。
  • 獲得できるポイントには設定差があり、高設定ほど高ポイントが獲得できる。
レアチェリー
チェリー成立時の約6-12%で出現する「潜航モード」「高確率モード」のどちらにも移行しないただのチェリー。「潜行モード」滞在中でない限り、取得しても意味が無いため、カスチェリーとも呼ばれる。

リプレイ

リプレイは、次の3種類が存在する。

通常リプレイ
水色のリプレイは通常リプレイである。成立時の50%で低確率モードへ、5%で高確率モードへ移行する。通常リプレイが連続で当選した場合、2回目以降のリプレイはモード移行抽選を行わない。
チャンスリプレイ
緑色のレーダーはチャンスリプレイである。成立時の約40%でボーナスに当選する。高確率モード滞在中にボーナスに当選した場合、BMに突入する。BM突入のメイン契機である。また、通常リプレイ同様、同じ確率で高確率モードおよび低確率モードの移行抽選を行っている。
スペシャルリプレイ
赤7はスペシャルリプレイである。当選確率は低いが、通常ゲーム中に成立すると、滞在モードに関係なく最高継続率95%でBMに突入する。ただし、BM中で成立した場合、単なるリプレイとして扱われ、何の恩恵も受けない。いかに通常ゲームで当選するかが重要な鍵となる。

ボーナスの成立

本機は「チャンスリプレイ(緑色)」もしくは赤7揃いの「スペシャルリプレイ」とボーナスとの同時当選が存在する。チャンスリプレイ揃いなら同時当選期待度は約38%で、BMに当選した場合の継続率には「潜航モード」で獲得したポイントが反映される。赤7揃いの「スペシャルリプレイ」は100%ボーナスと同時当選するうえに、滞在モードにかかわらずBM突入とBM継続率95%が確定する。

  • 1/16384という低い確率ながら、単独のボーナス成立も存在する。
  • 10枚役・チェリー・通常リプレイ(水色)からの、ボーナス同時当選は一切ない。

チャンスリプレイ演出

チャンスリプレイ成立時は3分割されている通常画面に、それぞれセンチュリオンの乗組員(恵介・優・愛・小宮・ペンタのいずれか)が出現。会話演出やレーダーで何かを発見する演出が展開される。演出はチャンスリプレイ成立後、最大2G継続。

ペンタ逃亡
小宮が逃げ出したペンタを探す演出。
嫌な気配が……
双子姉妹が何かの気配が近づいてくるのを感じ取る演出。
距離XXXXに艦影!
優が、センチュリオンに近づいてくる艦影(?)を発見する演出。
発見!?
距離4000 - 5000の間、双子姉妹が何かを発見する演出。通常は愛が発見者だが、優が発見者だとBM確定。
ソナーに感!
艦影が急速にセンチュリオンに接近してくる演出(潜航モード中はこの演出のみ)。
ようこそ……
マスターとその部下が画面に出現し、センチュリオンに伝言する演出(海底都市ステージ限定)。時折レバーオンした際に敵海賊のカットインが入り、BM突入の期待度を示唆する(期待度はマスター>エル(el)>ケイ(K)>ドブロフスキーの順)。マスターの映像がクリア(ノイズなし)orマスターの最後の台詞後、モニターにelが出現すればBM確定。
無演出(ブラックアウト)
無演出チャンスリプレイは、揃った時点で高確率滞在中が確定(次ゲームで必ず海底都市画面に移行)。ボーナスが成立していた場合は、2G以内にBMへ突入する。
  • チャンスリプレイ成立後の2G間はプチRTに突入し、通常リプレイ成立確率が大幅にアップする。
  • なおボーナス当選時はチャンスリプレイ成立確率もアップ(約1/10)するため、演出(プチRT)中にチャンスリプレイが頻繁に成立するようならボーナスの期待度大。
  • 演出中に潜水艦を発見できればBM突入確定。チャンスリプレイ成立時にいきなり発見するパターンもある。
  • BM突入確定BGMも存在する。
  • 何も発見できなかったとしても、演出終了後に海面画面へ移行すればボーナス確定(BM突入かどうかは不明)。
  • 演出途中で波紋が出現した場合、10G以内にチェリーを引いていなければボーナス確定。

スペシャルリプレイ演出

「強演出」とも呼ばれる1G完結型演出。赤7(スペシャルリプレイ)の成立時には、レバーオン後のリール始動と同時に通常と異なる演出が展開される。以下の演出が発生したら赤7濃厚だが、単なる高確率中のBM突入確定演出の可能性もある。

艦内高速移動
潜水艦(センチュリオン)の艦内を高速で視界移動し、最終的に敵潜水艦を発見する。演出の最初に鳴海三兄妹が出現するパターンと、センチュリオンの真正面が出現するパターンがある。
赤警報(レッドアラーム)
通常画面のまま海面が警報(アラーム)で赤く染まった後、鳴海三兄妹がカットイン。優・愛「前方に潜水艦!」のセリフ後、敵潜水艦(el)が正面からつっこんでくる。この演出のみ仕様が異なり、レバーオンとほぼ同時に演出が始まる。
敵潜水艦特攻
いきなりelの潜水艦が正面から突っ込んでくる。
光る右目
レバーオン時に波紋出現で、いきなり潜航モード画面に移行。恵介が海賊船に魚雷を発射しようとした瞬間、愛・優が恵介を引きとめ敵潜水艦(el)を発見する(潜航モード中の赤7は、必ずこの演出が選択される)。
ソナー異音→優or愛出現
チャンスリプレイが揃うソナーが通常と異なり、更にガラスの「内側」に優or愛がアップで出現→「距離2000 潜水艦発見!」と叫ぶ。なお愛が出現した場合、赤7が揃う事は稀である。
優or愛からの……
優からはご褒美(投げキッス)が、愛からはプレゼント(裸眼でウィンク)がそれぞれもらえる。プレミアム演出。
潜水艦発見!
JAC-BONUS非当選のチャンスリプレイの連続演出中にスペシャルリプレイが成立した際に発生する。演出パターンは様々で、
  1. 優・愛姉妹がいきなり恵介の左右に出現し「潜水艦発見!」と言う。
  2. 演出中にいきなり優or愛のカットインが入り「探信音、探知されました!」と言う。
  3. それまでの会話の流れを無視し、敵潜水艦がいきなり出現。優がガラスの「内側」から「距離2000潜水艦発見」と言う……など。
  • 赤7出現率には設定差があり、高設定ほど赤7が出現しやすい(設定1:約1/1600 - 設定6:約1/800)。
  • 赤7成立時に赤7を引き込めない位置でストップボタンを押したり変則押し(左リールを最後に止める)をしてしまうと緑色のチャンスリプレイが代わりに揃うが、内部的には赤7揃いと同じ扱いになっている。
  • 時折ウェイトランプが高速点滅する場合もある(確定ではない)。

バトルモード(BM)

BMでは、液晶画面にセンチュリオンが敵の潜水艦と戦うオリジナルアニメが流れ続ける。継続G数が800を越えると、「ワインエンディング」と呼ばれるエンディング(60G継続)を見ることができる。BMは20Gセットの1G目に行われる継続抽選に外れると、そのセットで終了する(ただし800Gを超えていた場合は異なる)。またBMが終了していないうちにBAR図柄を揃えてしまうと、BMは強制的に終了する。

よってBMの終了契機は

  1. BAR図柄が揃う(BM中のJAC BONUS入賞)。
  2. 海面に潜水艦が浮上し、BAR図柄のナビが発生(継続抽選に外れる)。

のいずれかであり、これらが発生しない限りBMは継続する。

成立役

  • BM中は通常時では完全に取得できない3択(赤7・青7・BAR頭)の10枚役およびチェリーの成立、またJAC BONUSが揃えられる状態か否かをリール左側のナビランプでアシストする。ナビランプ非点灯時は、3種類ある内のいずれかのリプレイ図柄が成立。これが本機のアシストタイム(AT)にあたる。
  • ごく稀にナビランプが非点灯にもかかわらず、10枚役やチェリーが揃ってしまったりナビとは異なる小役が入賞したりする場合もある。
  • BM中はリプレイ成立時を除き常にボーナスを揃えることができる状態のため10枚役やチェリー成立時でもリールの制御上、BAR図柄が優先的に揃ってしまう。
  • 通常時とは違いBM中は、通常リプレイ(水色)・チャンスリプレイ(緑色)・スペシャルリプレイ(赤7揃い)の3種類全てが単なるリプレイとして認識される。そのためBM中に赤7を引いても、継続率アップなどの特典は一切ない。
  • メーカー発表では、BM中は1Gあたり1.8枚増となっている。

継続

  • BMは20Gで1セットとなっており、各セットの1G目(1G、21G、41G、……)のレバーオン時に継続抽選を行っている。継続率95%の場合は単純計算でも20連荘以上が期待できる。
  • メーカー発表では、BMの最大継続G数は3060Gとなっている。
  • 原因は不明だが、まれに20G単位で終わらずに中途半端なゲーム数で終了する場合もある。
  • 連続継続特典として、1081-1220G間で「THE DIE IS CAST(さいは投げられた)」(歌:カンノユウキ)、1501-1640G間で「MISSION」(歌:青葉りんご)というオリジナルソングが流れる。なお更に継続を重ねると1781G,2341G,2901Gから「THE DIE IS CAST」が、2061G,2621Gから「MISSION」が再度流れる。

演出

  • 各セットの10G目にセンチュリオンが魚雷発射管を開くとBM継続確定。
  • 各セットの最終ゲーム付近で敵艦を捕捉したり、恵介が「追撃」「索敵」といった前向きなセリフを言うと継続確定。また魚雷発射も確定。逆に敵艦を捕捉出来なかったり、恵介が「退却」「撤退」などといった後向きなセリフを言うと海上画面に移行する。
  • 物語の流れ自体は変化しないと先に述べたが演出で細かい部分が変わってしまうため、各セットの前後で話が上手くつながっていない場合もある(例:ドブロフスキーの潜水艦が崩れた岩礁を回避したのに、なぜか次のセットではその岩礁に押さえつけられている状態になっている)。
  • なお801G以降は同じ演出が140G周期でループし、各セットの20G目に「(このまま)合流地点を目指すぞ」というセリフが出ない限り、継続が確定する。
  • BM中にときおりペンタ(下記の登場人物欄参照)が「幸運度」と称してBM継続率を教えてくれる(信頼度は約80%)。

海上画面

  • 海上画面に移行するとBM終了のピンチ。だが「BATTLE MODE」のロゴが浮上すれば継続確定。逆に継続抽選に外れていた場合は潜水艦が海面に浮上しBMは終了する。
  • 潜水艦浮上後は小役のナビアシスト(AT)が完全に無くなり、単なるRTとなるためコインの増加はほぼ見込めない。
  • 801G以降で継続抽選が外れた場合、すぐにBMは終了せず60G継続のエンディングに入った後、海上画面に移行する。
  • BM401-500G、701-800Gの固定演出で海上画面に移行すると必ずBMが終了する。

ワインエンディング

  • BM801G以降に非継続抽選を引くかBM3000Gを完走した場合、60G継続のED(エンディング)に移行する。なお非継続抽選を引いた場合、そのセットが終了した後にED移行となる。
  • この60G間の演出は完全固定で、ED終了後は必ず海上画面に移行し潜水艦が浮上する。
  • エンディングの最終ゲーム付近で、クラウスがワインをこぼすのが名前の由来。
  • BMの上限である3000Gを完走させると残り60Gのエンディングがプレミアムエンディングに変化するという噂もあったが、実際は3000G完走後もワインエンディングのみしか存在しない。

2027X

『2027』のスペックを変更し、2008年3月10日に発売された後継機。保通協における型式名は「ニーマルニーナナX」。

キャッチフレーズは「その“存在”が見える時…全てが変わる」

概要

『2027』と同様にボーナスではなく、ART(バトルモード(BM))によってメダルを増やす。『2027』ではBM継続率が最大95%だったのに対して、今作は最大継続率98%を謳っている。

『2027』に比べ設定間の格差が大きくなり設定6の機械割が118%に増加、逆に設定1の機械割は95%に減少した。またBMの最大継続率上昇にともない(赤7出現率を含めた)BM突入確率が低下したため、『2027』に比べると荒波仕様となっている。

2008年1月23日に内覧会が催され、ホールには同年3月10日より導入。当初より2万台の限定販売となる予定である。

前作との比較

1.スペシャルリプレイ(赤7揃い)の変更
スペシャルリプレイの出現率が前作に比べて低くなった(設定1:約1/1800 - 設定6:約1/1200)。そのかわり前作は赤7成立でのBM継続率が95%固定だったのに対し今作では95%or98%となっており98%当選なら平均でBM50連(1000G)の継続、10回に1回は3060G完走が期待できる(BM継続率98%の選択率は設定1:約2% - 設定6:約50%)。
2.キャラクターカットイン(BM突入時)
バトルモード突入直後、1G目のレバーオン時に敵海賊がカットインするようになった。このカットイン時に登場するキャラでBM継続率の高低がある程度判断できる(前作ではBM突入の期待度を示唆していた)。期待度はマスター>エル>ケイ>ドブロフスキーの順だが、BM継続率70%(最低値)でもマスターがカットインする場合もあり、あくまで参考程度にしかならない。
なお赤7成立BMで、ドブロフスキーがカットインした場合はBM継続率98%確定(逆に通常BMでドブロフスキーがカットインした場合、継続率90%以下が確定)。
3.各種ランプの変更
前作では筐体右側にある【BATTLE MODE】ランプがBM突入時とBM中、常に光っていた。が、XのBMランプはJAC-BONUSランプと連動して点灯する仕様になった。そのためBM中であってもリプレイ成立時はBMランプが消灯し、(潜水艦浮上の際の)ただのJAC成立時でもBMランプが点灯する。
また海上画面では筐体右下にあるレーダー(ペンタランプ)が点灯しなくなり、ランプによるBM継続・非継続判別ができなくなった。
その他にも筐体左のナビランプが見やすくなったり、枠の色が変わったりと細かい点で変更がある。
4.各種小役の確率変更
チェリー出現率が比較的高くなった(約1/24)。しかし高確・潜航チェリーの割合は低下し、レアチェリーの割合が激増している(内訳…高確チェリー:約20-25%、潜航チェリー:約43-48%、レアチェリー:約27-37%)。高設定ほどモード移行の恩恵を受けやすい。
通常リプレイ成立時のモード降格抽選にも設定差が設けられ(前作では全設定共通)、高設定ほど高確率に滞在しやすい。
通常時における10枚役成立確率とナビ率がダウンし、コイン持ちが前作に比べて悪化している。
BM中は前作では1Gあたり1.8枚増となっていたが、本作では1Gあたり1.7枚とBM中の増加枚数も減少している

なおリール配列や通常時の演出、バトルモードの基本仕様やストーリーに変更点はない。また、JACボーナスの成立確率も前作と同じである。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー紹介

プロローグ

以下の年表は本機のデモンストレーション画面による。

  • 2007年
    • 7月7日
      • 最新鋭潜水艦 "センチュリオン" 航行。
      • 日本海溝にて "センチュリオン" 消失。
    • 7月21日 - "センチュリオン" 沈没疑惑浮上。
    • 7月31日 - "センチュリオン" 亡命疑惑浮上。残骸見つからず。
  • 2008年
    • 8月31日 - 原因不明の海面急上昇、始まる。
    • 9月3日 - 地殻変動、始まる。
    • 9月23日 - 陸地90%以上、海抜0m。
  • 2027年7月7日 - "センチュリオン" 20年後の未来に現る。

2007年、試験航行のために日本を発った "センチュリオン" を、突如として衝撃が襲い掛かる。乗組員たちが気づいたとき、センチュリオンは2027年―――20年後の未来の地球―――にタイムスリップしていた。

2027年……そこでの地球は、異常気象によって強烈な紫外線が降り注ぎ、海が90%以上を占める【水の惑星】だった。生き残った人々は限られた陸地と海での生活を余儀なくされていた。そしていつから……突如として出現した、人々に襲い掛かる「海賊」と呼ばれるものたち。

元の時代に戻る方法を知らない乗組員たちは、この時代を生き抜くために「海賊」と戦うことを決意する。

やがて乗組員たちは海賊に抵抗している人々と出会い、彼らから海賊たちの支配者である「マスター」と呼ばれる存在を耳にする。海賊壊滅を願う彼らの支援の受けながら、センチュリオンは「マスター」との戦いに望む。

マスターを倒せば、センチュリオンは元の時代へと戻れるのだろうか? それとも……。

BM中のストーリー

BM中のアニメは細かい部分をのぞけば、継続ゲーム数ごとにストーリーが固定されている(全然違う敵が出てきたり、話が大幅に変化したりはしない)。またそのBMでどれだけ話が進んでいたとしても、次回BMは必ず最初から話が始まる。

  • 【001G - 200G】……「V.S ドブロフスキー -東の海の死闘-」
  • 【201G - 400G】……「V.S ケイ(K) -もう一人の"私"-」
  • 【401G - 440G】……「つかの間の休息 -ベース(基地)にて-」
  • 【441G - 500G】……「真実と邂逅 -ケイの謎-」
  • 【501G - 700G】……「V.S エル(el)1 -不死身の海賊-」
  • 【701G - 800G】……「それぞれの思惑 -うごめく陰謀-」
  • 【801G - ???G】……「V.S エル(el)2 -終わりなき戦い-」
  • 【???G - 60G間の固定継続】……「V.S マスター -最終決戦-」(別名:ワインエンディング)

登場人物

センチュリオン

物語の主たる舞台となる最新鋭の原子力潜水艦。アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦・シーウルフ級がモデル。姉妹艦として「2027Ⅱ」に登場する「エクセリオン」がある。魚雷発射管8本、最大魚雷積載数77本、対艦ミサイルも装填可能。静粛性に富み無音に近い形で航行が可能であり、更にソナーが多方面に装着され索敵にも優れる。2007年7月7日、試験航海中に日本海溝近海でタイムスリップし20年後の2027年の世界に迷い込む。乗組員は20名前後。

鳴海 恵介(奥田啓人
本ゲームの主人公で、潜水艦「センチュリオン」の艦長「代理」。冷静さと的確な判断力を兼ね備えており危ない橋は渡らないタイプだが、ときには奇抜な発想やひらめきで敵を翻弄することも。右目が発光する特殊体質の持ち主。
鳴海 優・鳴海 愛(声:松浦チエ峯香織
恵介の双子の妹。短髪・貧乳が優で、長髪・巨乳・眼鏡が愛。優が姉で愛が妹。センチュリオンのソナー担当。恵介と同じく、2人とも右目が発光する特殊体質を持っている。が、それのみならずレーダーすら使わずにはるか遠くの敵潜水艦を(距離も含めて)目視できる能力を持つ。
東郷 正次郎(声:大木民夫
センチュリオンの艦長。白髪・白ひげの53歳。2006年に一線から退いたが、2007年突如として復官。そのままセンチュリオンの艦長に任命される。「艦長」とは呼ばれているがそれは名目上で、本人は体調の関係上ほとんど戦闘には参加せず、実質的な権限は恵介が握っている。エンディング(60G)でマスターとの戦闘後、息絶える。
ペンタ(声:峯香織
センチュリオンにいるペンギンロボット。自らの意思による二足歩行や扉(ハッチ)の開閉といった高度な移動能力を持ち、少しだけなら感情表現もできる。またエンディングではマスターの超能力をはじき返すシーンがありと不思議な能力を持ったロボットである。背が低いせいと勝手気ままに歩き回るせいもあってか、よく皆から蹴飛ばされてすぐに故障する。「ペーン」または「ぺ」と鳴く。海底都市滞在中、BM中は幸運度(BM継続率)を遊技者に伝える。
小宮 佐知子(声:世戸さおり
センチュリオンの電気系統担当。ペンタの修理係でもある。優とは犬猿の仲で、よくケンカしている。
大屋 竜男(おやっさん)(声:大木民夫
機関室長、髭のおじさん。
剛田 源二郎 
魚雷室長、黒髪の筋肉質。
沢田 千明
コントロールルーム操縦補佐、金髪のお姉さん。
操縦士(銀髪)・魚雷室の若者……等々
センチュリオンのクルーたち。名称不明。
恵介の婚約者。センチュリオンの試験航海の後、結ばれる予定だった。通常時のフェイスチャットにて、名前のみの出現。

ベース(基地)

センチュリオンが海賊討伐を行う際、物資などの補給を受ける小さな孤島に設けられた基地(BASE)。施設の大半は地下に建造されている。なぜかセンチュリオンの識別信号を認識しており、過去から来た彼らを疑いなしに受け入れた。

長老(オスカー・ガンダウルフ)
ベースの長的存在。その名のとおりの容貌で、白髪に長い白ヒゲをたくわえている小柄な老人男性。センチュリオンが突如として未来にワープしてしまった謎の事件……その全体像を知っている男である。
キース・バジーナ
ベース(基地)の人物。ドレッドヘアー。その類稀なる力量から、ベースの人たちから称賛されている。BMの401-420G間とまれに高確率(海底都市)中のフェイスチャットにて出現。
チョビ髭男
キースの相棒的な存在。名前不明。
ベースの男女
通常時のフェイスチャットでのみ出現する男女。

市民防衛軍

海賊たちから身を守るため、有志によって結成された軍隊。海賊の討伐も行うベース(基地)とは、また違う組織である。

クラウス・M・ローゼンバーグ(声:小上裕通
市民防衛軍の長的存在。金髪でナルシスト。
謎の女側近A・B(マリア・クレア)
クラウスの側に仕える、紫短髪・赤色長髪の2人の女。非常に無口で、物語中は表情一つすら変えない。何を専門としているのかも不明。しかも敵である筈のマスターに仕えていた時期があり、その行動・存在意義は全く謎に包まれている。
リチャード・タイラス
旗艦「カスタリア」の艦長で、市民防衛軍司令官でもある人物。落ち着いた物腰だが、言葉の節々に何か陰謀めいた感じを残す。BMでは恵介と協力してエル(el)を撃破する。また恵介自身のタイラスが気になる旨の発言などからタイラスは20年後の恵介ではないかという説もあるが一方でエルに向かって魚雷を発射する際、カットインするタイラスと恵介の顔は顎の形と鼻の上部分の形が同一人物にしては異なっているという点もある。
マイケル・サワムラ
タイラスの部下。カスタリアの搭乗員だったが、タイラスの指示で特殊装備を施した「カスタリアII」に乗り込むことになる。しかしエンディングでは、その特殊装備の証拠隠滅のために潜水艦ごと爆破され死亡。

海賊

センチュリオンと戦うことになる相手たち。《》内は登場するBM継続ゲーム数。なぜか過去から来たセンチュリオンを、必死に探している。

ドブロフスキー《001-200G》(声:ふくまつ進紗
通称「ドブ」。力で人々を押さえつける東の海の海賊「ライラプス(LAELAPS)」のお頭。片手にムチを持った、筋骨隆々のヒゲ男。
ケイ(K)《201-400,441-500G》(声:奥島和美
自由気ままな西の海の海賊「バーニーズ(BARNEYS)」を統べる女海賊。部下からは「お嬢」と呼ばれる。左手にはカギ爪(脱着可能で、左手が無いわけではない)を、右目には眼帯をそれぞれ着けている。右目にしている眼帯は目が見えないわけではなく、右目が発光する特殊体質を隠すため。恵介の娘であることはわかっているが、何故その彼女が海賊をしているのか詳しい経緯は今作では明かされていない。
エル(el)《501-700G、801G-》
南の海の機械兵海賊「アイオーン(AIΩN)」の主。「不死身」という二つ名を持つが、それは何度彼を倒しても蘇るため。マスター(下記参照)の手によって潜水艦ごと"無限"に生み出される謎の"人型ロボット"兵。言葉を話すことも可能だが、戦闘中は滅多に喋らない。
マスター《599-700G、エンディング》(声:小上裕通
この時代の海賊達を統べる存在。エルを大量に作り出せる巨大な海賊船「フォボス」に乗り込み、鳴海兄妹を意のままに扱える謎の【超能力】を持つ。正次郎は何故かNo.13(ナンバーサーティーン……13番目の超能力者)と呼ぶ。一つ目の仮面をつけており、その素顔は市民防衛軍のクラウスと全く同じ顔をしている。市民防衛軍&センチュリオンとの激闘の末、死亡。

その他

物語内の施設名等

アクロポリス
『2027』の舞台において、数少ない陸地に建てられた施設。市民防衛軍のリーダーであるクラウスがいる。
食堂
ベース(基地)の地上部分に建てられた施設のひとつ。周りの景色(水平線)が一望できる。紫外線をカットする特殊なガラスが張ってあるため紫外線の強い昼間でも利用が可能だが、安全のため昼間はシャッターで閉じられている。
end of a century deep(世紀末海溝)
マスターとの最終決戦が繰り広げられた海域名。
No.xx(ナンバーxx)
作中では「xx番目の超能力者」という意味で用いられている。マスター(No.13)の他に、あと3人の超能力者がいるという。
カスタリア・カスタリアII
市民防衛軍の潜水艦名。elの潜水艦と音紋が酷似している。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


パネル

『2027』には3種類のパネルが存在する。

  1. センチュリオンパネル(初期パネル)
  2. 恵介パネル
  3. 優&愛パネル

※優・愛パネルのみ、各ランプの色や形が少し異なっている。

脚注

  1. ^ http://www.p-world.co.jp/news2/2008/1/25/news2619.htm

関連項目

外部リンク