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ゴッドイーター

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ゴッドイーター
ジャンル アクションロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション・ポータブル
開発元 シフト
発売元 バンダイナムコゲームス
人数 1 - 4人
メディア UMD 1枚
発売日 日本の旗 2010年2月4日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
売上本数 日本の旗約61万本[1]
その他 アドホック通信対応
アドホック・パーティー対応
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ゴッドイーター』(GOD EATER)は、2010年2月4日バンダイナムコゲームス・ナムコレーベルから発売されたプレイステーション・ポータブルアクションゲーム

2010年10月28日に、追加要素を加えた『ゴッドイーター バースト』が発売された。

概要

キャッチコピーは「神速!連撃!狩りは進化した。

2009年11月19日から公式サイトなどを通して体験版が配信され、累計で200万ダウンロードを突破した[2]。2010年2月4日発売。PlayStation Awards 2010でゴールドプライズを受賞した。

群れで襲ってくる巨大な怪物「荒神(アラガミ)」を相手に、敵を喰らう武器「神機」で戦うアクションゲーム。チームの「連携」が重要な要素となっており、プレイヤーは「アナグラ」と呼ばれる基地でチームを編成し、ミッションを受注して戦いに挑む。シングルプレイでもNPCを交えての協力プレイが可能となっている。

キャラクターデザインは板倉耕一(雨宮リンドウ等のNPCキャラ全般、その他主要グラフィックを担当)と曽我部修司(主人公キャラとフェンリルの制服デザイン、広報イラストを担当)。音楽は椎名豪。開発元はシフト

ゲーム本編の6年前の出来事を描いたアニメーションがプロモーションビデオとして公開されている。アニメーション制作はユーフォーテーブル。監督は平尾隆之

ゲーム中に使用されるBGM「神と人と (Vocal Ver.)」が、日本のメディアとしては唯一「Hollywood Music in Media Awards 2010」にノミネートされた[3]

2010年12月中旬から、モバゲータウンにて『GOD EATER MOBILE』の配信が開始される予定[4][5]

ゴッドイーター バースト

2010年10月1日から公式サイト上で体験版が配信され、10月28日に発売された。単体で遊べる通常版に加え、前作『ゴッドイーター』のUMDを利用したアペンド版、更にダウンロード通常版も同時発売されている。

キャラクターデザインに小林くるみ(レンのデザイン、防衛班等のサブキャラクターのリデザイン、新規プレイヤー衣装デザイン、初回特典プレミアム衣装デザイン、その他イラストを担当)が新たに加わっている。

初回特典として、NPCが通常とは違う衣装で登場するプレミアムキャラクターダウンロードカードと、初心者GEハンティングガイド(通常版のみ)が封入された。

キャッチコピーは「さらに神速!さらに連撃!狩りは、再び進化した。

改善点

  • バーストモード時に、コンボ攻撃の最後に繰り出すことで捕喰の際の隙を小さくする「コンボバースト」を搭載。また、バーストモード時のみに発動するバーストスキルが追加された。
  • 自分のキャラクターの戦闘記録が記録されたアバターカードを使い、通信することで交換した相手のキャラクターがNPCとして登場するアバターリンク機能を実装。すれちがい通信にも対応している。
  • NPCの思考が大幅に改善されると同時に、信号弾システムが導入され、NPCへの指示出しも可能になった。
  • リンクエイドされた時、15秒以内でタイミングを見計らって復活できるようになり、エイド直後に倒される確立が大幅に低下した。
  • 自室のコンソールで、イベントムービーの閲覧や各BGMの視聴が可能になったアーカイブモードが追加された。
  • 前作ではムービーでのみ登場した回復弾が新弾種として追加。
  • 武器・装甲及び衣装の大幅追加。その作成の際に必要になる素材も、一部が下位から上位、上位から下位素材への変換が可能になった。
  • 武器・装甲の性能が底上げされ、同じ装備でも能力が強化されている(一部属性も変更されている)。
  • アラガミの体力や攻撃力、防御力などが調整され、理不尽と言われていた戦法を使わなくなった。

ゲームシステム

高低差と障害物がある3次元のフィールド内で、近/遠距離戦用の武器を切替えながら敵を撃破するアクションゲームである。ゲーム進行に直結する「ストーリーミッション」と、自由に選択できる「フリーミッション」をクリアし、資金や素材を集め、自身を強化してゲームを進めていくのが基本となる。

フィールドはアルファベットで表記されるいくつかのエリアに分かれているが、エリア移動の際に画面が切り替わったりすることはない。フィールド内には一定の場所に「回収ポイント」と呼ばれる素材が落ちているポイントがあり、一回のミッション中それぞれ一回のみアイテムが回収できる。

ミッションにより目的は異なるが、その殆どは「特定の敵を撃破する」ことによりクリアとなる。ミッションにはプレイヤーの他、最大3人までのNPCを選択して同行させることが可能である。

主な撃破目標となる大型の「アラガミ」は敏捷性、攻撃力、防御力に優れており、耐久力も高い。殆どの「アラガミ」は何らかの広範囲攻撃と遠距離攻撃手段をもち、かなり正確にキャラクターを狙ってくる。また、アラガミのみが移動可能な通称「獣道」を通ってフィールドをショートカットすることができる為に思わぬ場所で遭遇したり、近くで戦闘が行われていることを察知すると、自らも接近してきて戦闘に加わる。このため、ゲーム中盤~後半にかけて「複数の大型アラガミと同時に対峙する」ミッションは難易度が高くなる傾向にある。

あらすじ

西暦2071年。地球は、あらゆるものを捕喰する細胞「オラクル細胞」から形成される異形の怪物「アラガミ」によって荒廃し、彼らの“食べ残し”である人類は滅亡の危機に瀕していた。人類の対抗手段は、生化学企業「フェンリル」によって開発された生体武器「神機」とそれを操る「ゴッドイーター」だけだった。

新型神機の適合者となった主人公は、ゴッドイーターの拠点「フェンリル極東支部」で様々な仲間と出会い、共に闘っていく内に、巨大な陰謀へと巻き込まれていく。

登場人物


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


声優に変更がある場合は、『ゴッドイーター』→『ゴッドイーターバースト』の順に記載する。

主要人物

主人公及び主要人物が所属する第一部隊は「討伐班」と呼ばれており、人々の脅威となりうる大型のアラガミの討伐などに従事している。また、居住区の防壁開発などに必要不可欠な「コア」の回収も重要な任務とされている。

プレイヤー(性別他キャラエディット可)
- 赤羽根健治 / 伊藤かな恵 / 粕谷雄太 / 鹿野優以 / 佐藤聡美 / 庄司宇芽香 / 田中大文 / 藤本たかひろ / 森岳志 / 安田早希
『バースト』追加 - 牛田裕子 / 沖佳苗 / 織田優成 / 菊池こころ / 小嶋一成 / 小松由佳 / 佐々木愛 / 島﨑信長 / 菅沼久義 / 田中一成 / 津田美波 / 野中藍 / 堀井茶渡 / 松原大典 / 三浦祥朗 / 三上枝織 / 宮本佳那子
本作の主人公。フェンリル極東支部初の"新型"ゴッドイーターとして部隊に入隊。
戦闘中以外はほとんど喋らず、表情で感情を表す場面が多い。呼びかけられる場合にも名前ではなく「お前」や「キミ」などと二人称で呼ばれる。
ペイラーのメディカルチェックの結果、非常に高い潜在能力を持っており、ペイラーのド肝を抜くほどであった。
ミッション「蒼穹の月」にてMIA(行方不明)となったリンドウの後任として第一部隊の隊長に任命される(これ以降は「リーダー」と呼ばれることも)。入隊して日が浅い内に隊長へと任命されたのは異例のことであり、新型神機使いへの政治的背景も示唆されている。
同じ新型のアリサの精神回復と原隊復帰に貢献したとして支部の上層部から非常に高く評価されており、支部長がシックザールからペイラーへと変わっても尚、極東支部内での信頼と評価は不動のものとなっている。一方で無茶な行動が多いらしく、リッカからは「生き急いでいるように感じる」と言われている。
アラガミがアナグラの奥まで侵入してきた時に、適合していないリンドウの神機を使った事を切っ掛けにレンと出会い、彼と共にリンドウの捜索を行う。この際、感応能力をフルに発揮してリンドウがアラガミ化している事実を突き止めた。
ちなみにタツミとの会話から、フェンリル極東支部に来る前は無職だった模様。
雨宮リンドウ(26歳)
声 - 平田広明
フェンリル極東支部第一部隊のリーダー。階級は少尉。使用神機は旧型の近接式(ロングブレード/シールド)の「ブラッドサージ/イヴェイダー」。
ヘビースモーカーの様であり、ムービーやアニメーションではよく煙草を吸っている姿が描写されている。更に、酒好きでもあり、サクヤに配給ビールのチケットの取引を持ちかけたり、彼の自室にはこの時代では珍しい瓶入りの酒が数本置かれている。
ウロヴォロスを単身で討伐した経験を持つゴッドイーターは極東支部では彼のみであり、その腕前は相当なもの。彼の部隊は生還率が90%以上と他の部隊よりも圧倒的に高く、新米神機使いは彼の部隊に配属されることが多い。
2071年、ミッション「蒼穹の月」において戦闘中行方不明となる。後にディアウス・ピターの体内から腕輪と神機が回収され戦死したとされていたが、闇市で高値で取引されている“仄暗い羽”、“漆黒の翼”と呼ばれる物質からリンドウのDNAパターンと一致する細胞組織が発見されたため、生存が確認された。
『the spiral fate』
ゲーム本編の半年後を描く漫画版では行方不明となっていた。とある単独任務で遠出し際にサクヤの好きな花を廃寺周辺で探していたら、結婚指輪を失くしてしまい、そのままずっと廃寺周辺をうろつき回っていた。その後、廃寺の幽霊騒ぎに発展し、幽霊の正体を突き止めに来たリョウに発見されアナグラへ戻る。ちなみに、結婚指輪はリョウが偶然発見した。
『禁忌を破る者』
ほぼメインで登場。極東支部におけるアーサソールの監視役として部隊に同行したが、相手が接触禁忌種であるため、戦闘は行っていない。ヨハネス、ペイラーからアーサソールに関する情報を流すように持ち掛けられていた。
飄々とした口調はギースに気に入られておらず、彼からは一方的に敵愾心を持たれていた。また、引退した神機使いについて言及した際にもヴィネのことを気遣うマルグリッドから諌められるような面もあった。ツクヨミ討伐の際には神機でカーゴを切り裂き、ヴィネを救出した。
フェンリルに追われる身となったギースとマルグリッドに緊急避難用シェルターの位置を教え、追手が来ないようにヨハネスとペイラーに全員死亡という虚偽の報告をした。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
詳細は後述
橘サクヤ(21歳)
声 - 大原さやか
主人公の先輩隊員で第一部隊のサブリーダー。使用神機は旧型の遠距離式(スナイパー)の「ステラスウォーム」。
判断力・統率力が高く評価されているため、他の部隊長クラスのミッションをこなすこともある。入隊から2年間は極東支部のオペレーターを務めていた。
部隊長レベルの戦闘力と統率力を持っており、狙撃手、衛生兵としても抜群の動きを見せるため、未確認アラガミとの戦闘が発生する際に召集されることが多い。
リンドウの腕輪を回収し、彼が遺したデータディスクの中身をアリサと共に閲覧、真実を知った彼女は「このことは忘れる」と言ってアリサを遠ざけ、単身エイジスに乗り込む。そこで勘付いて追いかけてきたアリサと合流、一芝居打って共に逃走する。その後は指名手配されたが、やがてヨハネスの野望を止めるためアナグラに帰還する。
『the spiral fate』
ゲーム本編の半年後を描く漫画版では、妊娠している(父親は雨宮リンドウ)為に第一部隊を空けている様子。産休中に一度アナグラに戻った際、リョウの記憶喪失に精神が不安定になっていたアリサの心のより所となった。その後出産するが性別は不明。
ソーマ・シックザール(18歳)
声 - 中井和哉
弱冠12歳でゴッドイーターとなった青年で、ずば抜けた身体能力や五感を持つ。使用神機は旧型の近接式(バスターブレード/タワーシールド)の「イーブルワン/リジェクター」。
極東支部の支部長・ヨハネスの実子であり、胎児の状態でアラガミの偏食因子を埋め込まれて生まれたため、非常に高い身体能力を得ることとなった。その異能の力故に周囲から距離を置かれ続けたこともあり、ソーマ本人は自分を「化け物」と表現するなど、自身の力を疎んでいる。
他のゴッドイーターと同様に偏食因子を定期的に打ち込むための腕輪を付けているが、埋め込まれた偏食因子は現在のゴッドイーターに使われているものとは別物であり、腕輪が無くても自ら偏食因子を生成できる。そのため他の者よりもより“アラガミ”に近い身体となっており、シオにもそれを示唆する発言をされている。
なんだかんだ言いながらシオの面倒をよく見ており、彼女のために熱くなることも。彼女に“シオ”という名前を付けたのも、歌を教えたのも彼である。
彼と任務を共にしたゴッドイーターは戦死する確率が高いらしく、アナグラのメンバーから“死神”と陰口を叩かれることもある。劇中で明確に表現されているのは、エリックと(謀略であったが)リンドウの2人。設定では、彼の所属小隊が彼を除いて全滅している。
アーク計画阻止後は軍規違反や単独行動は殆ど見られないため、近いうちに部隊長を任命される予定だったが、本人の希望もあって、第一部隊の一隊員として活動している。また、彼が同行したミッションにおけるチームの被害が最小限である事から、支部内での信頼を取り戻しつつあり、他部隊からは彼の部隊長への昇格を望む声が多い。
リンドウの生存が確認された際には、第一部隊は最低限の戦力としてアナグラにいることを命じられ、リンドウの捜索に参加出来ないことに憤りを感じていた。
コウタに騙されて飲んだ「初恋ジュース」の最初の被害者の1人。
『the spiral fate』
イベントでバンドをする際は、練習に一番張り切っており、コウタには特訓(スパルタ)を課していた。楽譜が読める。
リョウが負傷した時は動揺してヘッドフォンを逆に付けていたり、心配させないよう、ロシアに帰省中のアリサにリョウの負傷を教えなかったりと、仲間に対して気遣う面が表に出るようになった。リョウの記憶喪失に気づいている素振りがあるが、確信しているかどうかは不明。リョウが復帰した時は顔面に鉄拳制裁をお見舞いしている。身体がアラガミに近いため、アーサソールに精神を干渉されて苦しんでいた。フェンリルが暴走した時はアルダノーヴァに乗り込み、一旦はフェンリルを捕食するも、フェンリルが内側から侵食した事で暴走状態となり、リョウの神機によって捕喰されて死亡したかと思われたが、リョウの神機がソーマを吐き出したため、救出された。
藤木コウタ(15歳)
声 - 阪口大助
主人公と同じ日に入隊した少年で、同じ第一部隊所属のゴッドイーター。使用神機は旧型の遠距離式(アサルト)の「モウスィブロウ」。この神機はかつて雨宮ツバキが愛用していた初期型のものだが、改良が重ねられており、後期のものに引けを取らない性能を発揮している。神機連結解放時の戦闘能力上昇幅が大きいため、新型神機使いとのコンビネーションが非常に高く評価されている。
チームのムードメーカー的存在。荒廃した世界というご時世にもかかわらず、明るい性格で、その面に関してはリンドウに賞賛された事もある。少々軽薄な所はあるが、居住区に住む母と妹を思う気持ちは強く、2人を守り養う為にフェンリルに入隊した。入隊前は家族の食い扶持を稼ぐ為に学校へ行かず働いていた為、勉強は苦手。偵察任務では高い実績を残しているが、勉強会や講習のときは居眠りをしている事が多い。しかしちゃんと講習の内容は頭に入っていたらしく、エイジスへの道がアナグラにあることを見抜くなど、鋭い洞察力を持っている。更に年相応の少年らしく身体能力も高い。
ターミナルで旧時代の動画を見るのが趣味で、劇中で放送されている人気アニメ『バガラリー』のファンでもある。『バースト』初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用した際の衣装は、そのアニメの登場人物になりきったもの。
第一部隊の中では一番、エイジス計画に期待と信頼を寄せており少しでも完遂の足しになればと自ら危険な任務を受注したりしていたが、アーク計画の公表により落胆し、一時は計画に賛同するような発言もしていたが、母と妹に諭されて、自身が、皆が安全でいられる場所になるために戦う事を決意する。
リンドウの生存が確認された際には、女性神機使いを引き連れて「リンドウさんおびき寄せ大作戦」を行ったが、当然、リンドウは姿を現さなかったので失敗。それでも懲りず、リンドウの好物であるビールを用いた第二弾を考案していた。そのバカさ加減は呆れを通り越して、賞賛されることもある。
最近では、外部居住区エリア周辺の偵察任務でチームリーダーに指名される機会が多いが、昇格試験の成績が芳しくないため、その役職に就くのは当分先だと思われる。
『the spiral fate』
部隊で唯一リョウの記憶喪失に気づいていなかった。作中、移動手段として装甲車を使用する際は、彼が運転をしている。レトロカルチャーや昔のアニメカルチャーに詳しく、FSD(アナグラを一般公開するイベント)では、伝統的にメイド喫茶かバニー喫茶をやろうとしたが、アリサに一瞬で(鉄拳制裁で)却下された。
『禁忌を破る者』
ミッションの途中でスサノオに遭遇(向こうは気づいていない)したが、アリサとリッカには信じてもらえなかった。
アリサ・イリーニチナ・アミエーラ(15歳)
声 - 坂本真綾
ロシア支部から赴任してきた新型ゴッドイーターの少女。使用神機は新型の可変式(ロングブレード/アサルト/バックラー)の「アヴェンジャー/レイジングロア/プリムストーン」。
当初は新型のプライド故か自意識過剰で気位が非常に高く、しばしば高慢で高圧的な態度で他人と接したり、旧型と言うだけで隊長格のリンドウですら見下す様な発言をする場面が見られ、コウタを代表格に極東支部全体を見下すような発言もしていた。
幼少時に目の前で両親をアラガミに殺された為、アラガミには深い憎しみを抱いている。その経験が重度のトラウマになっており、定期的に主治医のオオグルマによるメンタルケアを受けていたが、そこで「リンドウとサクヤを撃つ」ための"刷り込み"を施されていた。リンドウのサポート中にトラウマの元凶であるアラガミが現れ、情緒不安定となりリンドウへ銃口を向けるも、撃つ直前で我に返って銃口をそらしたが、天井を撃ち抜いたことでリンドウを閉じ込めてしまい、間接的に彼の死の原因となった。その事実を知った後は落胆し自分を責めるも主人公たちとの接する内に徐々に吹っ切れ、戦線復帰後は以前より柔軟な態度をとるようになり他人への評価なども改めるようになる。
エイジスに潜入したサクヤを追ってエイジスに進入。警備システムを破壊し、サクヤの窮地を救ったものの、以前からオオグルマに刷り込まれていた「サクヤを撃つ」という命令に従い、サクヤに銃口を向け弾丸を撃つが、それは回復弾を用いた演技であった。その直後、サクヤと共に逃走した。
両親を捕喰したアラガミであるディアウス・ピターをはじめとするヴァジュラ系のアラガミには苦手意識を持っており、ヴァジュラを相手にした時も精神が不安定となっていた時期があるが、現在は改善されている。
最近では戦闘技術や他部隊との連携が強化され、あらゆるミッションにおいてチームの軸となる働きを見せている。
アネットとフェデリコが極東支部に配属されてきた際には初めて後輩が出来ることに舞い上がっており、対して、自分の新人時代を黒歴史として封じたがっていた。
『the spiral fate』
ロシアに帰省していたが、しばらくして極東支部に戻ってきた。新型神機使い同士の感応現象でリョウの記憶喪失を知る。リョウに好意を抱いている節がある。リョウの負傷後は自ら進んで隊長代理を務め、贖罪の街で第一部隊がアラガミに囲まれた際には驚異的な戦闘能力を発揮し、部隊の窮地を救った。
極東支部に戻るまでリョウの負傷を知らなかった。ソーマ曰く「知ったら、飛行機をハイジャックしてでも戻ってくる」。
料理は一度もしたことが無く、サクヤの出産・復帰祝いで初めて手料理を作った際には調理器具が壊れるほど力任せに行ったため、料理と呼べないものとなった。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
本作の主人公。詳細は後述
シオ
声 - 福井裕佳梨
青白い肌を持つ謎の少女。性格は無邪気で天真爛漫。名前の綴りは“chiot”で仏語で“子犬”と言う意味。
その正体は人間型に進化したアラガミで、高い運動能力を持つ。戦闘時には右手を変形させた新型神機を模した武器(ショートブレード/アサルトに相当)を扱う。また“自分より高等な存在を捕喰対象とする”というアラガミの性質上、人間は捕喰の範疇に無い(空腹に耐え切れなくなった場合を除く)。
以前からソーマが捜索しており、彼をどこからか見ている場面も幾度かあった。その後ペイラーの謀で一帯のアラガミを掃滅させられ、ついに本来好まないシユウ種を餌におびき出される。ペイラーは彼女を回収後、第一部隊の面々には真実を告げている。
第一部隊の面々やペイラーとコミュニケーションを取ることで驚異的な速度で知能が発達し、語彙もかなり増えたが、相変わらず幼稚な口調で話し、彼女の台詞は全てひらがなもしくはカタカタで表記され漢字は一切使われない。ソーマから教わった歌(EDテーマのワンフレーズ)を唄う場面も見られる。
参入後、ペイラーの発案でアラガミ素材を用いた服が製作され、着用することになる。人間の服は彼女曰く「ちきちきちくちく」で嫌っており、アリサとサクヤが無理やり着せようとした際は、研究室を破壊して脱走したこともある。
ノヴァの終末捕喰の特異点として必要不可欠な存在であり、ヨハネスも彼女を欲していた。最終的にはアナグラで匿っていたことがヨハネスにも気付かれたため拘束されコアを摘出されてしまうも、ノヴァのコアとなっても自我を保ち、終末捕喰を食い止めるためにノヴァごと月へ飛び立った。
主人公がリンドウの神機に触れた際に、ディアウス・ピターからリンドウを助けて以後、主人公達と出会うまで彼と共に居たことが判明。それにより彼のアラガミ化が抑制されていた模様。その間に「オナカスイタ」等を初めとする幾つかの言葉をリンドウから学んでいた。
『the spiral fate』
昏睡状態のリョウの夢の中で登場し、目覚めるきっかけを作る。リョウ達がアーサソールに追い詰められた時は怒りを爆発させ、月から強力な偏食場を発してアラガミを暴走させた。
雨宮ツバキ(29歳)
声 - 田中敦子
第一部隊の指揮・統括を担当する教官であり、リンドウの実の姉でもある。引退した元神機使いであり、腕輪は封印されている。
弟であるリンドウの死にすら動じず指揮官として冷静な判断を下すなど常日頃から「鬼教官」と恐れられており、不真面目な隊員は彼女が履いているヒールの足音だけで震え上がるという。しかし、裏では密かに彼の死を悲しんでいたり、プロモーションアニメのラストシーン等からも根は心優しく部下の命を重んじている部分が垣間みられる。
またプロモーションアニメでは、現役時代の彼女の活躍を見る事が出来る。その際に使用していた神機はそのまま改良等が重ねられ、コウタに引き継がれた。遠距離系神機使いとしては他の追随を許さないほど優秀な成績を収めている。
アーク計画には否定的で、計画阻止の為にエイジス島に突入しようとしていた主人公達に命運を託しエイジス島へのゲートの鍵を開け、自らはアナグラに残った。
『バースト』初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用すると、現役時代のツバキがフリーミッションのNPCとして使用可能になる。使用神機は、コウタと同じ。
『the spiral fate』
腕輪を封印され神機が使えない状態であるが、鉄骨一本を軽々と持ち上げオウガテイルに投げつけ瀕死状態にさせるなど、現役の時の戦闘能力は今でも残っている様子。
ペイラー・榊(ペイラー・さかき)(47歳)
声 - 楠大典
フェンリル極東支部技術開発統括責任者でフェンリル創設メンバーの一人。
アラガミ研究の第一人者で、ゴッドイーター達の座学教官担当。眼鏡を掛けている。研究熱心で、独り言をよく言う。森羅万象が観察対象であり、自らを「スターゲイザー(星の観察者)」と称し、物事を冷静に見つめている。心情の違いからヨハネスと次第に対立していき、独自の行動を取るようになる。
アラガミとの共存の可能性に希望を抱いており講義でも度々それをほのめかす。人類を保護するアラガミ防壁の基盤を開発した人物でもある。
アーク計画阻止後は隠居を考えて居たようだが、ツバキに「生き残った者の勤めを果たせ」と諭され渋々ながら代理的に支部長に就任した。
「初恋ジュース」なる激マズジュースを開発し不評を買っているが、怖いもの見たさに買う者が多く、売れ行きは好調らしい。更に、アンケート結果では「失恋フレーバー」なるものを開発するつもりらしい。
『the spiral fate』
ガーランドに支部長の座を譲るが、ルミコを使って彼の陰謀の調査を行う。ガーランドが身柄を拘束されてからは再び支部長に返り咲いた模様。
『禁忌を破る者』
アーク計画をめぐるヨハネスとの駆け引きなどが描写されている。極東支部でのメディカルチェックを拒否するアーサソールに支部内での行動を制限した。また、アーサソールの持つ技術を欲しがっていた。
ヨハネス・フォン・シックザール(45歳)
声 - 小山力也
フェンリル極東支部を統括している支部長。以前はアラガミ研究家であった。事態を冷静に判断し、十分に思案したうえで行動する慎重派。しかし、アラガミの脅威に対しては性急な判断が多く、かつて無謀な実験を行って大惨事を引き起こした事がある。ソーマの実父だが、親子関係は険悪。
超巨大なアラガミ「ノヴァ」をエイジス島で育成、地球そのものを捕喰させる「終末捕喰」をわざと引き起こし、ゴッドイーターやその親族などの選ばれた者だけを宇宙に避難させる「アーク計画」を実行しようとし、アリサを利用してリンドウを暗殺、自身も「アルダノーヴァ」というノヴァのオラクル細胞を使用して製作されたアラガミと一体化したが、第一部隊のゴッドイーター達に敗れ死亡した。その後アルダノーヴァは幾度と無く復活を遂げるも、ヨハネスの意識が残っているのかは不明である。
『禁忌を破る者』
彼が本部に太いパイプを持っており、ロシア支部が彼の傀儡となっていることなどが判明している。アルダノーヴァのプロトタイプ(ツクヨミ)がエイジスから脱走し、アーサソールが出撃した済には、アーク計画の露呈を恐れて、焦りを見せるところなどがあった。

防衛班

大森タツミを班長とする部隊で、第二部隊、第三部隊の2つが存在する(実際は第七部隊まである模様だが名前だけで詳しくは不明)。第二部隊が支部及び外部居住区の防衛、第三部隊がエイジスの防衛が主な任務である。なおゴッドイーターの人員は常に不足しているため、部隊間での人員の貸し借りは日常的に行われており、彼らを討伐ミッションのNPCとして起用することも可能である。

グラフィックデザインと戦闘中の声はプレイヤーのキャラエディットを流用したものであったが、『バースト』では全員がリデザインされ、声優も新たに起用(声優が変わらない場合は新規収録)されている。

大森タツミ(23歳)
声 - 森岳志
第二部隊所属のショートブレード系神機(ナイフ⇒発熱ナイフ)の使い手。防衛班の中では最年長で、班長も務めている。リンドウに次ぐ、古参の神機使い。
熱血な性格を強調するような赤のジャケットを着ている。「勝つ戦いよりも負けない戦い」を信条としており、防衛班全体の行動規範として定着している。
班長としての評価は非常に高く、奇襲作戦、掃討作戦などの素早い判断力が要求される場面において、非常に高い指揮能力を発揮する。単独で複数の大型アラガミと戦闘を行っても時間を稼ぐタフさを持つ。
アラガミの撃退よりも住民の混乱を避けることを優先するため、当初、極東支部に赴任したばかりのアリサとは戦術理論の面で対立があったが、「あの年齢で戦術理論が身に付いているのは凄い」と同時にアリサを評価していた。
支部長がアーク計画の全容をアナグラで公表して以降は、アーク計画に真っ向から反対しており、「俺はバカだから、死ぬまで防衛班だ!」と自分の思いを語っている。
コウタに騙されて飲んだ「初恋ジュース」の最初の被害者の1人。
船酔いがひどいらしい。
オペレーターのヒバリにご執心のようで、事ある毎に彼女を食事に誘っているが、毎回話を逸らされたりしている。
ブレンダン・バーデル(22歳)
声 - 田中大文→前野智昭
第二部隊所属のバスターブレード系神機(クレイモア⇒神斬りクレイモア)の使い手。神機使いになって日が長いわけではないが、実技・戦術理論ともに優秀である。
フェンリル配給の青のジャケットや短い髪に彼の冷静で真面目すぎる性格が表れている。単体での戦闘能力に限れば、副隊長クラスの戦闘能力を持っており、アラガミのそばに張り付いて、隙を見せたところに必殺の一撃をくわえる戦闘スタイルは他のバスターソードを使う神機使いの手本となっている。
アーク計画には悩んでいたが「今更、自らの命を絶つ選択は出来ない。呪われた航海に出る」と決断した。アーク計画が潰れたのは何かの導きだと思っていたが、ゲンに真相を聞かされた後、計画に賛同した自分を恥じ、皆の信頼を取り戻すために戦い続ける事を誓う。
以前はアメリカにいた模様(アメリカ出身なのか、フェンリルのアメリカ支部に配属されていたのかは言及されていない)。
ミッションの途中にツクヨミの奇襲を受け、自らが囮となってアネットを逃がし、カノンと共に行方不明になったが、贖罪の街で保護された。
台場カノン(19歳)
声 - 安田早希→広橋涼
第二部隊所属のブラスト系神機(ガット砲⇒79式キャノン⇒320式キャノン)の使い手。戦闘中になると性格が豹変し、誤射したり、弾切れしたりすると口調が荒々しくなる。
三つ編みをカチューシャのように巻いたボブの髪型をしている。控えめな性格でミリタリー生地のワンピースを着ており、女の子らしい(鉄塔の)森ガール風になっている。
偏食因子への適合率は非常に高いため、大きな潜在能力を秘めているはずだが、「接近戦で放射系の弾丸を使用する」為かやたらと誤射が多く、「ヘタに動くな」「お前は固定砲台」「ってか邪魔だ」と年下のソーマとシュンに完全になめられている。
実際のところ、極東支部はおろか、世界中に点在する全支部の中でも最高の誤射率を誇るため、同行を頑なに拒む神機使いたちがいる一方、その戦闘スタイルに惹かれた特定の層からは戦闘員としての指名・選抜される機会が多く、出撃率は極東支部内では比較的高い。
お菓子作りが趣味で、「ブラストクッキー」や「ボマーケーキ」、「ボルケーノプリン」なるものを作っている。母親に送るメールを間違って主人公に送るなど、戦闘時と同様に日常でもドジな一面が多い。
アーク計画には悩んでいたものの、最終的にどのような決断をしたのかは不明。
ミッション途中にツクヨミの奇襲を受け、アネットを逃がしてブレンダンと共に行方不明になったが、ブレンダンより先にエイジス島で保護された。その後すぐに自分を庇ったブレンダンを捜索しようと奮闘する姿から、後輩のアネットやフェデリコに尊敬の眼差しで見られるようになった。
新発売の「初恋ジュース」をミッション先で飲もうとしたら、アラガミが寄って来たらしい。
小川シュン(18歳)
声 - 粕谷雄太→梶裕貴
第三部隊所属のロングブレード系神機(ブレード⇒冷却ブレード)の使い手。剣術の腕前は悪くないが集団行動での協調性に問題があり、たびたび上官から注意を受けている。
ナポレオン風ジャケットに斜めに被った帽子など、子どもっぽさと個性が強調されている服装をしている。
身の丈に合わない高難易度のミッションを受注し、現場で対処しきれずに他部隊の応援を要請することが多い。また、敵の後ろからこっそり近づきトラップを使ってヴェノム状態にしてから戦う戦闘スタイルは、カレルには「卑怯と言うか、セコイと言うか…」と評されている。
ゲーム中の会話から、闇市を仕切っている友人がいることと、借金があることがわかる。また、周りの仲間が死んでも、自分だけ生き残るソーマを忌み嫌っていた。
アーク計画には賛同していたが、アーク計画阻止後も状況が把握しきれていない模様。
ヒバリとリッカによれば、一言で彼を表すなら「ただの子供」ということで意見が合致している。カレルとコンビを組むことが多く、タツミからは「アホアホコンビ」と言われている。
最近は集団行動における協調性は及第点に達しつつあるが、新種のアラガミとの遭遇時など、緊急事態における対処に難が見られる。
カレル・シュナイダー(19歳)
声 - 赤羽根健治→入野自由
第三部隊所属のアサルト系神機(50型機関砲⇒ガトリング砲⇒ファランクス)の使い手。銃の制動力はそこそこ高いが、討伐数を稼ぐために深追いしすぎる傾向がある。
性格はひねくれているが、同じ部隊のシュンとジーナの能力は認めている。
ダメージジーンズや首元に緩く巻いたネクタイなどに、きちんとしたものをだらしなく着るというひねくれた性格が表れている。またかなりの癖毛らしく整えてもまた戻るのでそのままあそばせている模様。
金を稼ぐために神機使いをやっているが、金の使い道は不明。また、他の隊員との金銭トラブルが絶えずに、上官から注意を受けている。
アーク計画には賛同しており、計画後も主人公と仲良くやっていくつもりだったらしい。アーク計画阻止後も「計画は間違っていなかった」と考えは変わっていない。
最近では深追いする傾向は改善しつつあり、陽動・遊撃・強襲などチームで様々な役割をこなせるようになった。
ジーナ・ディキンソン(22歳)
声 - 佐藤聡美
第三部隊所属のスナイパー系神機(ファルコン⇒スワロウ)の使い手。左目に眼帯を付けている。
自己中心的な者が多い第三部隊隊員の中では唯一、真面目な性格の持ち主。敵に気づかれない距離からの狙撃ではトップクラスの腕前を持つ。
ゴッドイーターとしての仕事に関しては「自分は好きで撃っているだけ」と言っており、出世や昇進に興味は無い模様。実力は申し分ないが、自分を犠牲にするような無茶な行動をとることが多く、現在でも改善されていない。
アラガミとの戦いを「生と死の交差」、「命のやり取り」だと捉えている。また、しばらく神機を握っていないとそわそわしたり、早く神機を握りたいと思ったりする。
命のやり取りということで、胸元(命=心臓=胸)が大きく開いたカシュクールを着ており、彼女なりのアラガミとの戦いの意義やストイックな性格が出ている。
アーク計画公表後は「支部長は誇大妄想狂」と批判しており、計画に反対している。皆が特異点の捜索に躍起になり、防衛班としての仕事を疎かにしている間、彼女が一人だけで出撃することもあったと語っている。

アナグラの人々

竹田ヒバリ(17歳)
声 - 伊藤かな恵
極東支部のオペレーターであり、主にミッションの発注管理、報酬の支払処理を担当している。
神機使いの適合候補者リストに名があるものの、現在のところは適合する神機が見つかっていない。
タツミに何度も熱烈なアプローチを受けており、リッカにそのことを聞かれるともの凄く恐い顔になる。
アーク計画に対しては自分の命運を主人公達に託しアナグラに残っていた。
楠リッカ(18歳)
声 - 安田早希
神機整備班に所属する整備士。正式に配属となったのは2年前だが、既に5年以上前から整備班のクルーとして活躍していた。亡き父もフェンリルの技術者であり、その技術力を継承している。
シオのアラガミ素材のドレスも彼女が製作したものであり、第一部隊の面々以外では初めてシオの存在を知ることとなる。
アーク計画に対しては「沈没しようとする船から真っ先に逃げ出すのは、船の修理者たるべき技術者のすることではない」と否定的な見解を述べた。
フェンリル配属前は高校に通っていた模様。
好物は「冷やしカレードリンク」で、ドリンクは藤木兄妹には不評だった。
『禁忌を破る者』
本部から派遣された新型神機整備の研修員として極東支部内にいたマルグリッドに新型神機の整備方法を教えたり、第一部隊の面々を紹介したりした。
百田ゲン(62歳)
声 - 森岳志
正規軍出身の元神機使いで、最終階級は大尉。最初期の神機であるピストル系神機を使用していた。
現在はフェンリル極東支部神機使いの相談役になっているが、若手から煙たがられる事もある。リンドウが行方不明になった時は血気に逸る神機使い達を諭していた。
神機やゴッドイーターの技術がまだ大きな危険を秘めていた時代に、正規軍から最初に立候補した人物でもある。かつては“鬼”と呼ばれていたらしい。
ツバキの神機使い時代にも詳しい模様。
エリック・デア=フォーゲルヴァイデ(17歳)
声 - 藤本たかひろ
ブラスト系神機の使い手。上半身に刺青を入れ、サングラスをかけるなど派手な容姿をしている。フェンリルの傘下企業の御曹司でナルシストな一面があり、周囲からのうけはあまり良くなかったが、リンドウからは「あいつなりに、神機使いとしての責任を感じていた」と評されている。
名を上げるために、自ら志願して東欧地区から極東支部へと転属した。ソーマを越えることを目標としており、ミッション「鉄の雨」に参加したのも、彼を越えるためであった。
主人公、ソーマと共に参加した「鉄の雨」にてオウガテイルの不意打ちを受け頭部を捕喰され戦死(頭をやられるとリンクエイドできない)。
エリナという妹がおり、彼女曰くサッカーが得意で、いつもは優しくしてくれていたという。
ソーマが彼に放った「エリック!上だ!」の迷台詞はファン達の間では有名で、半ば合言葉の如く使われている。
清掃員によるとトイレの扱いが下手。
チャレンジミッションを最後までこなすとフリーミッションのNPCとして連れて行けるようになる。戦闘ボイスも彼の口癖である「華麗」を頻繁に使っており、上からオウガテイルに捕喰されて死亡したことから、オウガテイルだけには異様に警戒したり、上方向をやたら気にしたりする。
マスク・ド・オウガ
声 - 藤本たかひろ
オウガテイルの仮面を被り旧型神機ブラストを華麗に操り華麗に戦う謎の神機使い。戦死したエリックと同じ口調同じ服装同じ装備をしているが関係性や正体は不明。
『バースト』初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用すると、フリーミッションのNPCとして使用可能になる。
オオグルマ ダイゴ(50歳)
声 - 麻生智久
アリサがロシア支部にいた頃から主治医を勤めており、数少ない新型神機使いについても精通している。
アリサに治療と称して、リンドウやサクヤを攻撃するように暗示をかけており、リンドウがMIAとなるきっかけとなった元凶。
ロシア支部に戻る途中、アラガミの襲撃によって死亡したとされていたが、サクヤとアリサがエイジス島に進入した際にヨハネスと共に姿を現し、アリサを操りサクヤを殺させようとするも失敗。計画の公表後は行方不明となっており、極東支部より指名手配されている。
アイーシャ・ゴーシュ
声 - 深見梨加
ソーマの実母で、アラガミ総合研究所の所長。人間へのP73偏食因子転写実験において、自らの危険を顧みずに胎児であったソーマを実験台にしたが、実験中の暴走事故で死亡。
よろず屋(本名、年齢不詳)
アナグラのエントランス階段脇に座り込んで店を広げている、見た目通り、陽気な性格をした男性。一般的なゲームで言うところのショップ。神機のパーツや弾丸、消耗品、果てはアラガミの素材なども販売している。
アリサから見れば、「いかがわしく、値段設定がありえない店」らしい。

『バースト』からの新キャラクター

レン
声 - 白石涼子
極東支部の医療班に配属された新型神機使いだが、それ以上のことは性別すら不明の謎の多い人物(一人称は「僕」)。アラガミ化した神機使いの治療法と予防について研究している。
アナグラが襲撃を受けた際に、リンドウの神機を使用し侵喰を受けて苦しむ主人公を助ける。後に、主人公に「アラガミ化した神機使いの処理方法」を伝える。
ペイラーが開発した「初恋ジュース」を好んでおり、「ずっと飲んでいたい」とまで語っている。
使用神機はショートブレード/スナイパー/シールド。
アネット・ケーニッヒ(16歳)
声 - 名賀亜美
ドイツ支部から極東支部の第二部隊に転属してきた新型神機使い。使用神機はバスターブレード/アサルト/シールド。
持ち前の腕力を武器に力任せに神機を振り回す戦い方をし、攻撃優先で防御は苦手。
装備している神機が重量級であるため移動が遅く、他の隊員から指摘されているが、ハンマーは手放せないらしい。
カノン、ブレンダンと共に行ったミッションでツクヨミの奇襲を受け、2人によって優先的に逃がされたが、その後、すぐに応援を要請して捜索に当たった。カノンに対しては尊敬の念を抱いている。
フェデリコ・カルーゾ(17歳)
声 - 島﨑信長
イタリア支部から極東支部の第三部隊に転属してきた新型神機使い。使用神機はロングブレード/スナイパー/シールド。
潜在的なオラクル活性化能力が非常に高く何事もソツなくこなすが、新型神機に適合してまだ日が浅いため変形をもたつくことがある。アネットとは逆に神機の強化は装甲を優先する。

その他

藤木ノゾミ
声 - 佐藤聡美
コウタの妹で兄思いな女の子。コウタの土産話を楽しみにしており、少しばかりコウタに都合の良いように脚色された内容でも信じている。

他にもイベントシーンのみに登場する神機使いと思しき人物や清掃員、少年、エリックの親族(裕福そうな紳士、裕福そうな少女)等上記以外の人物も登場する。

神機(ジンキ)

「神機」とは、本作で使用される対アラガミ用特殊兵器の通称(正式名称は「アーティフィシャルCNS」)。アラガミの身体を構成する「オラクル細胞」が組み込まれており、その強靭な細胞結合により通常兵器では倒せないアラガミに対抗しうる唯一の手段。ペイラー・榊は「人為的に調整されたアラガミ」と称している。可変機能を持たない「旧型」と剣形態と銃形態とを自由に切り替えられる神機変形(フォームチェンジ)を備えた「新型」に分けられ、主人公に与えられる神機は「新型」に属する。ゴッドイーターの腕には専用のハーネス(正式名称「P53アームドインプラント」。作中では「腕輪」と呼ばれる)が嵌められており、これにより神機とゴッドイーターは一体となる。このハーネスは死ぬまで外すことはできず、引退したゴッドイーターのハーネスには封印が施され神機は次の適合者に引き継がれる。また戦死者の物も同様である。

剣形態(ブレードフォーム)
神機の基本となる形態で、近接戦闘で使用される。刀身は高速連続攻撃タイプの「ショートブレード」、バランスタイプの「ロングブレード」、破壊力は大きいが攻撃速度の遅い「バスターブレード」の3種類があり、アナグラ内に設置されているターミナルでのみ交換できる。アラガミを攻撃するごとにオラクル細胞のエネルギーを吸収し、銃形態で使用する専用ゲージ「オラクルポイント(OP)」が溜まる。また、この形態の時のみシールド防御が可能。後述の「捕喰形態」にはこの形態から移行する。
  • ショートブレード
攻撃速度と回避性能が高く強襲離脱が自由自在だが、攻撃力は控えめに設定されている。攻撃後の隙をなくす「アドバンスドステップ」や「アドバンスドジャンプ」が可能。攻撃回数が多いため、オラクルポイントが溜まりやすく、銃撃における火力不足の心配が無い。
  • ロングブレード
攻撃力、範囲、速度に他2種の平均的な値を持ち、「インパルスエッジ」と呼ばれる剣形態のまま、銃撃を行うという特殊な攻撃が使うことができる。インパルスエッジで放たれるバレッドは、剣によって違う。移動と一体化した攻撃が特徴のテクニカルな刀身。
  • バスターブレード
最高の攻撃力と攻撃範囲を持つが鈍重なため回避性能は控えめ。溜め攻撃の「チャージクラッシュ」や攻撃後即防御に移れる「アドバンスドガード」を使える。
銃形態(ガンフォーム)
射撃戦用形態。短~中距離までの使用に適し、連射能力に優れる「アサルトタイプ」、連射速度は遅いが放射・爆発系の銃弾の効果が高まる「ブラストタイプ」、同じく連射には向かないがレーザー・貫通系銃弾の運用に長けた「スナイパータイプ」の3種類の銃身がある。各種銃弾〈バレット)を使い分けて様々な属性の攻撃が可能だが、銃弾を発射する度にOPが消費される。また後述するアラガミバレットもこの形態で扱う。
バレットエディット
銃形態で使用する弾丸(バレット)は、基本的に「貫通」か「破砕」で「火・氷・雷・神」及び「回復・毒・麻痺・対神抗体」のいずれかの属性を備え、アラガミの弱点によって使い分けることで戦いを有利に展開することができる。本作で特徴的なのは、この「バレット」を自分で組み合わせることにより、さまざまな独自の「バレット」を作り出すことができる点であり、これを「バレットエディット」と称する。実戦向きの「短時間で高火力を叩き込む」「消費OPに対してダメージ効率が優れる」バレットのほか、実戦向きではないが「魅せる」バレットなど、多様なバレットが有志によって開発され、ネット上でも公開されている。
アラガミバレット
アラガミの細胞を取り込んだ特殊なバレット。アラガミを捕喰する度に獲得できる。通常のバレットより威力や効果が大きい。そのまま攻撃に使う他、後述するリンクバーストで更に威力を高めることが出来る。なお、ミッションが終了するごとに手元に残っているアラガミバレットは破棄され、アナグラへの持ち帰りなどはできない。
神機連結解放(リンクバースト)
アラガミバレットを仲間に渡すこと。バレットは渡すごとに濃縮されレベルが上昇し、受け渡し成功から30秒間バーストモード(後述)以上に能力が向上し、更に濃縮された分だけ強力な濃縮バレットを放つことができる。ただしバーストモードと違い、発動中にバレットを放つとバレットの種類、発動残り時間にかかわらずモードは解除されてしまう(制限時間を越えるとモードの解除と共に濃縮バレットも自動的に破棄されてしまう)。また安全性を考慮してリミッターが設定されており、バレットの種類に関わらず一度に蓄えられるバレット数は三つまでと制限されている他(三つ以上受け取った場合は制限時間が延長される)、濃縮バレットを受け渡すことはできない。
捕喰形態(プレデターフォーム)
剣形態から発動される特殊な形態。神機の使い手を「ゴッドイーター(神を喰らう者)」と呼称する由来とも言える。発動するとブレード先端に、アラガミの頭部を象ったような物体が現れ、アラガミの身体の一部を「喰らい」、その力を取り込む特殊な攻撃ができる。捕喰が成功すると、ゴッドイーターは一定時間「神機解放」へと移行し、またアラガミの種類に応じた特殊弾「アラガミバレット」を三つ得ることができる。また、アラガミの死骸を「捕喰」することにより、アラガミから素材アイテムを採取することも出来る。
神機解放(バーストモード)
捕喰に成功し、アラガミの力を取り込んだゴッドイーターが、一時的に身体強化された形態。発動から30秒間移動速度・攻撃力・攻撃速度が上昇し、また空中での2段ジャンプが可能となりさらにはオラクルやスタミナの消費量が減少する。発動中は神機から黒いオーラが噴き上がる。またこちらはリンクバーストとは異なり発動中にバレットを使用してもモードは解除されずモードが解除されてもバレットは破棄されない。
コンボ捕喰(コンボバースト)
剣形態での攻撃の最後に捕喰攻撃を組み込むことでより隙なく、素早くバーストモードに移行することができる。ただし強引な捕喰の仕方の為、モード維持可能な時間は半分に減少し取得できる「アラガミバレット」も一つに減ってしまう。一方で溜め動作無しで補食を行う事が可能なので、バーストゲージが切れる前に連続で補食する事が容易になり、これを続ければ永続的にバーストモードを維持する事も可能である。
バーストスキル
オラクル細胞を制御する「制御ユニット」がバーストモードへの移行に反応し固有のスキルを発現させることができ、より有利に戦闘を進めることが出来る。

荒神(アラガミ)

「荒神(アラガミ)」とは、地球に突如発生した謎の生物。あらゆる物体を食い荒らし、瞬く間に各都市を壊滅へ追い込んだ。身体が「オラクル細胞」と呼ばれる特殊な細胞で構成されているため、同じくオラクル細胞を持った兵器である「神機」でしか倒すことは出来ない。互いの肉体を捕喰し合うことで、それぞれの特性を取り込み進化する性質を持つ。獅子のような外見の種、猿のような外見の種や、巨大化した蠍のような種、天使を模したような種、戦車と獣が融合したような種など、その外見は多岐に渡り、攻撃方法も電撃や炎、冷気を操る物、光線を放つ物、果ては誘導ミサイルを繰り出す物など、多彩なバリエーションをもつ。

アラガミには、以下のような大まかな分類がある。

  • 基本種
堕天種や接触禁忌種と比較する場合に呼称される普通のアラガミ。
  • 堕天種
姿形を変えず、超高温や極寒など、局地に適応した個体。基本種とは違った属性の攻撃を繰り出す。一般の種より高い能力を持つ固体が多いが、局地に適応したが故に弱点を強めてしまったケースも多い。
  • 接触禁忌種(第二種接触禁忌種)
かつて人間が崇めていた神に似た容姿をしたアラガミ。凄腕の神機使いでなければ、遭遇する事すら禁忌とされる強力な個体。
  • 指定接触禁忌種(第一種接触禁忌種)
通常の接触禁忌種とは違い、神そのものに等しい存在とされている強力なアラガミのため、かつて崇拝されていた神の名前がそのまま使われている。
『禁忌を破る者』では、オラクル細胞や偏食因子を不安定にさせる「捕喰場(パルス)」を持っているため、接触禁忌とされている。
  • 特異種
以上のカテゴリーに分類されないアラガミ。例:シオ、ノヴァ
オウガテイル
鬼の頭のような巨大な尾を持つ、白色で二足歩行の小型アラガミ。主に他のアラガミの死骸などを捕喰し、様々な地域でその数を増やし続けている。発生地はアメリカ大陸だが、現在では世界で最も個体数の多いアラガミとされている。アラガミ大発生の2050年当初から存在が確認されており、アラガミの原型であるにもかかわらず、近距離、遠距離、全方位への攻撃手段を持ち合わせているため、ペイラーからは「原型にして完成体」と評されている。ゴッドイーターに成り立ての者は初陣でまず必ずこのアラガミの討伐任務を与えられ、見事討伐することができて初めて正式なゴッドイーターとして認められるが、油断したことで命を絶たれてしまう新人神機使いが後を絶たない。また中には少数ではあるが驚異的に能力が向上した固体も確認されている。プロモーションアニメでもその姿を確認できる。
オウガテイル堕天
寒冷地に適応したと考えられている黒色のオウガテイルの堕天種。そのため通常のオウガテイルと比較して皮膚が厚く、全体的に身体能力の向上が見られる。発生地はアメリカ大陸北部。
ヴァジュラテイル(火)
全身が炎のように赤く、ヴァジュラに非常に良く似た性質を持つオウガテイル系のアラガミ。高熱を発するコアを体内に作り出すことが確認されており、その高いエネルギーを制御できないからかオウガテイルよりも凶暴である。発生地はアメリカ大陸南東部。
ヴァジュラテイル(雷)
ヴァジュラ(正確には後述のディアウス・ピター)に非常に良く似た性質を持つアラガミ。ヴァジュラのコア捕喰することで現在の姿になったと言われており、放電能力を有している。ヴァジュラには無い落雷を発生させる能力もあることから、発生後、独自の進化を遂げた種と言える。
ザイゴート
女体と卵殻が融合したような奇怪な形状の飛行アラガミ。移動能力が高く、アメリカ大陸で発生後、瞬く間に世界中に分布した。体内には人体に有害な毒ガスが充満している。また天敵を見つけると同種他種構わず周辺の他のアラガミを呼び寄せる特性を持ってる。オラクル細胞で進化した空気より軽いガスを体内に充満させている事で浮いているらしく、発見当初はその姿で飛行能力を持っていることから、数々の学者を驚かせた。
プロモーションアニメでもその姿は確認できる。
ザイゴート堕天(火)
燃焼性の高い毒ガスを体内に充満させた赤色のザイゴートの堕天種。この毒は人体に取り込まれたオラクル細胞の結合力を弱める働きがあるため、吸い込むと神機使い特有の肉体的な強靭さが一時的に弱まる。
ザイゴート堕天(雷)
体内で高圧電流を発生させることのできる黄色のザイゴートの堕天種。ユーラシア大陸東部の、プラントが多く密集する工業地帯で発生したと見られている。
ザイゴート堕天(氷)
アメリカ大陸北西部で発生したとされる青色のザイゴートの堕天種。熱を吸収する毒ガスを体内に持ち、存在するだけで周囲の温度が一気に低下することが知られている。
コクーンメイデン
地面に張り付いて移動しない、特殊な固定砲台型のアラガミ。レーザーやジャベリン等の遠距離攻撃に加え接近戦でもジャミングを誘発させる尖った触手で攻撃してくる為リンドウ曰く「遠距離でも近距離でも嫌な相手」。移動を目撃したという報告は皆無に等しいが、アメリカ大陸で発見されて以降、世界中で生息が確認されていることから、夜間に地中を移動しているという説が現在最も有力視されている。
急速な進化を遂げるアラガミとしては不完全な部分が多く、ペイラーによれば更に進化する可能性があると見られている。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。
コクーンメイデン堕天(火)
マグマが溢れる地下街で観測されることが多いコクーンメイデンの堕天種。通常のコクーンメイデンと比較して内部の器官が熱に対して非常に強く、マグマを吸い上げ、敵に対して発射してくる。
コクーンメイデン堕天(雷)
アメリカ大陸西部の山岳地帯で発見されたコクーンメイデンの堕天種。山岳地帯に出没したコクーンメイデンが落雷を受けることによって変異したと見られているが、詳細は不明である。
コクーンメイデン堕天(氷)
氷上で見られることの多いコクーンメイデンの堕天種。目撃例は少ないものの、解剖によって判明した内部構造から、水中をジェット噴射で移動している可能性が高い。発生地はアメリカ大陸北東部。
コンゴウ
巨大な猿人のような体躯を持つアラガミ。俊敏な動きと力任せの打撃が特徴であり、人間を発見すると群れを成して襲ってくる。背中のパイプ状の器官からは真空波を飛ばしてくる。発生地はユーラシア大陸極東。
集団で行動することが多く、家族のような単位で活動することもある。それ故に仲間とそうでないアラガミの判別が出来るコミュニケーション能力を持っていると思われる。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。
コンゴウ堕天
寒冷地で群れを成すコンゴウの堕天種。背中のパイプ上の器官の内部構造が通常のコンゴウと異なり、大気中の水分を瞬時に氷結させて放出する能力を有している。発生地はユーラシア大陸北東部。
ハガンコンゴウ
面が割れたような顔を持つコンゴウに似たアラガミ。全身が電気を帯びており、放電や落雷などの能力を有している。面を割られたコンゴウが独自の新化を遂げたものだと思われている。発生地は不明。第二種接触禁忌種。
グボロ・グボロ
腕部に大きなヒレと、肥大化した頭部と口を持つ魚型アラガミ。砲塔のような突起物から水球を複数発射してくる。見た目に反して移動が速く、水中を移動経路として利用することも。発生地はユーラシア大陸南東部沿岸。
水中を移動するにも拘らず、人が水中に引きずり込まれたという例が無い。
グボロ・グボロ堕天(火)
灼熱地帯に棲息するグボロ・グボロの堕天種。体内に溜め込んだマグマを火球に変化させ、砲塔から射出する。通常のグボロ・グボロとは異なり、マグマの中を遊泳する。発生地はユーラシア大陸中央部。
グボロ・グボロ堕天(氷)
ユーラシア大陸最北端で発見されたグボロ・グボロの堕天種。体内で氷塊を造りだし、砲塔から射出してくるが、通常のよりも攻撃範囲が圧倒的に広い。個体数は少ないが、棲息地域を急激に拡大させている。
グボロ・グボロ黄金
ゴッドイーター達の間では遭遇すると幸せが訪れると言われているアラガミ。
資料はほぼ存在せず、グボロ・グボロが飽食の結果、変異したものという仮説がある。
小型のアラガミよりも耐久力や攻撃力が劣っており、コアからは多数の金属類が採取出来る。
シユウ
硬い翼手を持つ人型のアラガミ。人型らしく翼手を用いた武人のような肉弾戦を繰り広げるのかと思えば、掌にエネルギーを集中させて放出するといった攻撃手法もとる。本来の腕は胸元で腕組みしており、これを戦闘に使ったという報告は無い。発生地はユーラシア大陸中央部。
シユウ堕天
雷撃を放つようになったシユウの堕天種。掌から発生させる攻撃が通常の通常種よりも強力で、攻撃範囲がかなり広くなっている。発生地はユーラシア大陸北東部の山岳地帯と見られている。
セクメト
翼手に灼熱の炎を纏う人型のアラガミ。姿形は基本的にシユウに似ているが、女性のような身体付きをしている。掌から放出される火球は着弾すると爆発するなど、非常に攻撃的な戦闘を繰り広げる。
ボルグ・カムラン
巨大な尾針と盾を持つサソリ型のアラガミ。敵の体勢を崩してから攻撃するという、独特の攻撃方法をとる。騎士のような風貌で、外皮が金属のような性質を持っている。発生地はグレートブリテン島南部。
プロモーションアニメでも姿を確認できる。
ボルグ・カムラン堕天(火)
熱を帯びて赤く光るボルグ・カムランの堕天種。金属を溶かすほどの高熱を発するコアを持ち、頭部付近の突起物や尾針の先端から炎を発する。発生地は不明だが、マグマの中に棲んでいると言われている。
ボルグ・カムラン堕天(雷)
黄金に輝くボルグ・カムランの堕天種。体内に荷電粒子を発生させる器官を持つことが確認されており、電撃を用いた攻撃を繰り出してくる。個体数はかなり少なく、発生地は不明である。
クアドリガ
骨のような形骸と戦車のような装甲を持つ巨大なアラガミ。人間の兵器を模倣した大火力の砲撃を行う一方で、その巨体に似合わない高い機動力を見せる。発生地は地中海沿岸だと考えられている。
明らかに人類の兵器を模したその姿から、“アラガミは無機物の性質も取り込む”という説を実証した例となり、数々の学者を驚かせた。人間の兵器を再現するメカニズムについては、いまだ解明されていない。
プロモーションアニメでも姿を確認できる。
クアドリガ堕天
北海沿岸で発見されたクアドリガの堕天種。その冷たい外見とは裏腹に性格は荒々しく、範囲の広い攻撃を連続で繰り出してくる。寒冷地に適応した結果、本来持っていた高熱への耐性を失った“とりあえずの進化”の例である。
テスカトリポカ
猛々しい神と殺戮機械が融合したような外観を持つアラガミ。形状は基本的にクアドリガに近い。想像を絶する火力を誇り、一つの街を一瞬にして廃墟にするほどの力を有する。発生地は地中海南部沖と見られているが、詳細は不明。第二種接触禁忌種。
尚、このアラガミを神として奉るカルト教団がフェンリルの社員を捕喰させるという事件が発生している。
ヴァジュラ
トラ若しくはライオンに似た容姿を持つ大型のアラガミ。その巨体からは想像できない俊敏な動きで敵を翻弄し、背中から生えたマント状の器官からは強力な雷撃を放つ。発生地はユーラシア大陸南東部だが、移動距離が長いため、現在ではユーラシア大陸全土で確認されている。
アラガミとしては珍しく、堕天種が存在せず、ヴァジュラというアラガミの時点で、あらゆる環境に対応できる状態となった強靭なアラガミである。また、このアラガミを一人で討伐できるようになれば一流のゴッドイーターと云える。ゲンの話では、出現当初はピストル系神機でも充分に対抗出来たが、その後の進化で全く歯が立たなくなったと語っており、このアラガミの進化が神機の改良に繋がっていった事が伺える。
パッケージやゲームのオープニングで姿を確認できる。
プリティヴィ・マータ
冷酷な女神像の顔を持つ大型のアラガミ。地中から氷塊を隆起させ、自らの身を守りつつ敵を攻撃する。発生地はユーラシア大陸北東部と言われているが、詳細は不明。ヴァジュラの堕天、ヴァジュラのメスという説がある。第二種接触禁忌種。ミッション「蒼穹の月」以降、目撃報告が数倍に増えたという。
後述するディアウス・ピターと同様に人間の顔を模した姿については様々な説があるが、アラガミの人類に対する恐れの表れが有力視されている。
ディアウス・ピター
ミッション「蒼穹の月」で初めて確認された新種のアラガミ。漆黒の身体と、邪悪な顔を持つ。雷撃による猛攻と鉄壁の守りを誇り、正に帝王の名を冠するに相応しいアラガミと言える。発生地は不明。第二種接触禁忌種。
アリサの両親やリンドウを捕喰したと思われるアラガミであり、アリサとは深い因縁のあるアラガミとも言える。
サリエル
女性の体と蝶が融合したような美しくも不気味な外観を持つアラガミ。額の邪眼から様々な光線を放ち、空中を妖しく舞って神機使いたちを翻弄する。発生地は地中海沿岸と見られている。ペイラーの進化論では、ザイゴートが共食いした果てに生まれたアラガミとされており、実際に、サリエルの頭部の眼とザイゴートの眼が99%一致している。
プロモーションアニメでも姿を確認できる。
サリエル堕天
美しさに禍々しさが加わったサリエルの堕天種。敵を惑わす動きに磨きがかかり、全体的に隙が小さい。発生地はアフリカ大陸北東部と言われているが、移動距離が大きいため正確には分っていない。
アイテール
神々しさと禍々しさが漂うアラガミ。形状は基本的にサリエルに似ているが男性型。空中から様々な遠距離攻撃、状態異常攻撃を駆使して神機使いたちを追い詰めたのち、天空から光の束を呼び寄せて敵に落とす。発生地は不明。第二種接触禁忌種。
ウロヴォロス
無数の触手と眼を持つ異形の超弩級アラガミ。平原の覇者と呼ばれ、山のように巨大な体を持つ。身体を白く光らせた後、触手を地面に突き刺して付き上げたり、大口径のビームを放ったりする。発生地は不明。不明な点が多いため、強敵の代名詞的存在だったが日に日に固体数が増加している。
触手や背中に生えた翼など、様々な形質が表れているアラガミであり、一説では2050年代のアラガミ発生以前から存在していたと言われている。
ウロヴォロス堕天
表面組織が形質変化を遂げたウロヴォロスの堕天種。通常のウロヴォロスが怒り活性時にしか使用できない攻撃手法をとることができる。個体数は非常に少なく、その生態は謎に包まれている。
アルダノーヴァ
シックザールが極秘裏に製造していた巨大な人型アラガミ。女神型の本体と男神型の防御兵器の2体に分離する事が出来る。偏食因子の制御に使用されている技術は神機の流用であり、人型神機とも呼ぶことができる。シックザール支部長自身が乗り込んで扱う。
『the spiral fate』では、母体になっているのはアラガミに取り込まれて死亡したアイーシャで、ヨハネスが融合した事でアルダノーヴァというアラガミが誕生したと説明されている。また、ノヴァの触手には休眠状態になっている多数のアルダノーヴァが存在しており、その中の一体にソーマが乗り込んでフェンリルと戦う。
アルダノーヴァ堕天
アルダノーヴァのプロトタイプが廃棄された際に、残留した一部のコアが独自の進化を遂げたアラガミだと思われる。
スサノオ
形状はボルグ・カムランに似ているが、表面は黒く、不気味な光を発している。神機を好んで捕喰するゴッドイーターキラー。第一種接触禁忌アラガミ。
盾に当たる部分は捕喰形態の神機のような形状をしており、針に当たる部分も剣と化している。専門家の中には元神機使いが「アラガミ化」した姿ではないかと考える者も居る。実際、神機使いのアラガミ化の傾向として、両腕が神機の捕喰形態のような形へと変化するものがある。
『禁忌を破る者』では、スサノオが進化した上位種の「黄金のスサノオ」が登場する。
『バースト』のアペンド版のパッケージにも登場している。
アマテラス
触手が朱色に変化し、頭部に女神像を持つウロヴォロスに似たアラガミ。第一種接触禁忌アラガミ。
ビームの他に触手から炎を撃ち出したり、炎を纏った触手を連続で叩きつけたりする。
『禁忌を破る者』では、イクスの解析により射撃よりも斬撃の方が効果があると判明した。
ツクヨミ
アルダノーヴァの女体に似た形状で表面は青く、頭部に大きな一つ目を持つアラガミ。第一種接触禁忌アラガミ。
『禁忌を破る者』では、エイジス島から脱走したアルダノーヴァのプロトタイプの一体であるとされている。
ヘラ
シユウ系のアラガミが共食いの果てに到達したアラガミだと見られている。第二種接触禁忌アラガミ。
ポセイドン
クアドリガ系のアラガミが種内捕喰を繰り返した結果、変異した希少種だと思われる。第二種接触禁忌アラガミ。
ゼウス
サリエル系のアラガミが共喰いをした結果、頑強な形質を獲得した希少種。第二種接触禁忌アラガミ。
シオ
登場人物の「シオ」の項を参照。
ノヴァ
支部長が「エイジス島」で育成していた、「地球を喰らう」とされるアラガミ。形状が「偏食因子転写実験」の際にアラガミに取り込まれて死亡したアイーシャに類似しており、関連が指摘されているが、詳細は不明。その触手は地球全土を覆っていたが、人型アラガミであるシオの力によって月へと飛び立った。
各地に残る残留触手による被害も多く報告されており、早急な対応が望まれている。

『バースト』からの新アラガミ

ハンニバル
極東支部にて初めて発見された新種のアラガミ。竜のような体躯をしており、コアを摘出されても新たな代替コアを形成、復活する特性を持っている。そのため、「不死のアラガミ」として極東支部の神機使いたちを震撼させた。
素早くしなやかな体術や、炎を剣や槍のように扱ったりと、人間的な動きを多数使用する。また背中の突起部(逆鱗)には膨大なエネルギーを蓄えており、結合崩壊すると広範囲に及ぶ危険な炎熱攻撃を繰り出してくる。
スサノオと同じく元神機使いが「アラガミ化」した姿ではないかと考えられている。
『バースト』の通常版のパッケージにも登場している。
ハンニバル侵喰種
通称「黒いハンニバル」。体色や操る炎の色、龍手を装着した腕などが、通常の白いハンニバルとは対象的なアラガミ。
「アラガミ化」の終点として発現したとされる。最初の一体が出現して以降、同種と思われる個体が極東支部周辺を始め各地で発生しているが、因果関係は不明。

ダウンロードミッション限定アラガミ

ヴィーナス
サリエル神属のアラガミがより美しさを求めて捕喰を繰り返した結果、原形を留めないくらいに醜い姿へと変貌したアラガミ。ウロヴォロスに匹敵する巨体を持ち、数々のアラガミを捕食してきたためか、他のアラガミが持っている攻撃をしてくる。
カリギュラ
ハンニバルと同属と思われるアラガミ。両腕のブレードが特徴。

用語

神機」、「アラガミ」についてはそれぞれの項を参照。

ゴッドイーター
神機の使い手を指す呼び名。アラガミに対して唯一対抗できる存在である。神機とのシンクロの為に肉体にオラクル細胞を投与されており、高い身体能力を持つ。各地に出没するアラガミを討伐し、捕喰によりその生体素材を採取することを至上任務とする。死と隣り合わせの危険な仕事のため、給料は高く、家族の生活も保障される。だが、逆に一般市民からは特権階級として目の敵にされる事もある。
ゴッドイーターになるには、自分の身体に適合した偏食因子が発見されない限り、本人がどれほど希望してもなることは出来ない。逆に、偏食因子が発見されてもフェンリルからの配給を受けている限り、ゴッドイーターになることを拒む事もできない。
一定以上の成果を上げる、一定の年齢に達する等することで引退が認められるがそれに達することなく生涯を終える者がほとんどである。
プロモーションアニメから、実用化当初は軍からも「餓鬼」扱いされ、毛嫌いされていたことがわかる。
フェンリル
ゴッドイーターによるアラガミ討伐を実行する組織。元々はオラクル細胞を研究していた生化学企業であり、神機を発明したのも彼らである。また討伐部隊の指揮だけでなく、各地にアラガミ防壁に囲まれた都市「ハイヴ」を建造し、それらの統治機構としても働いている。フィンランドに存在する本部の他に、世界各地に支部を持つ。
オラクル細胞が発見される以前は、遺伝子工学を主とする穀物メジャーであった。2012年創業。
極東支部
主人公の所属するフェンリルの基地。通称「アナグラ」。かつて日本があった土地に建設された。ミッションを受注するエントランスを中心とし、新人区画、ベテラン区画、役員区画、ラボラトリなどから構成され、それぞれエレベーターで往来する。公式設定資料集で、神奈川県藤沢市である事が発覚した。
極東地域にアラガミが集結し、激戦地となっていることから、対アラガミ戦線の花形であり、さらにはエイジス計画の要的役割も勤める関係上ほかの支部よりあらゆる面で優遇されており、名を上げる為に極東支部に赴任を希望する神機使いや物資を求める移住者達があとを絶たない。
ロシア支部
かつてアリサが所属していたフェンリルの基地。モスクワにあり、極東支部に並ぶ設備と戦力を持っているが、シックザール支部長の傀儡となっている。『アリサ・イン・アンダーワールド』によると、2369年設立。
オラクル細胞
アラガミや神機を構成する未知の細胞。細胞そのものが一つの単細胞生物であり、あらゆる物体を「捕喰」し、「捕喰」した物体の性質を取り込みながら増殖する能力を持つ。細胞一つ一つの生命活動が自己完結しており、通常兵器で攻撃しても殺す事ができない。フェンリルでは武器に内蔵して利用しているが、細胞自体は研究途中で安定性や安全性は立証されていない。なお、オラクル細胞及びアラガミには人間で言う「嗜好」が存在し、細胞それぞれに捕喰し辛い物質が存在する。また、捕喰対象が莫大なエネルギーを持っている場合(マグマなど)、オラクル細胞がそれに耐え切れず、霧散して、ケロイド状の物質となるが、2071年現在のオラクル細胞は、そういった高エネルギーへの耐性も持っており、マグマの上を平然と走り回るアラガミの姿が確認できる。
核(コア)
複数のオラクル細胞の結合を司る指令細胞群。文字通りアラガミの「中核」となる細胞で、この細胞を摘出することによってアラガミを倒すことが出来る。核は非常に貴重な実験材料であり、傷が付いていたとしても価値は高く、無傷であれば神機へと加工される。
リッカによるとアラガミの種類に応じて大きさが違うらしくウロヴォロス等の物は特に巨大のようだ。
アラガミの身体は核を破壊されることにより霧散するが、細胞が再び再集合し新たなアラガミを形成するため、事実上地球上からアラガミを完全に駆逐することは不可能であると言われている。
アラガミ化
人体に「偏食因子」をなんらかの形で過剰投与した結果、体細胞が「オラクル細胞」へと変異し、細胞侵食を引き起こしアラガミと化す現象、もしくは、「偏食因子」を長期間投与されなかったゴッドイーターが神機のオラクル細胞に侵食されてアラガミとなる現象、または、適合していない神機を用いる事で拒絶反応を起こしそれにより使用者が神機のオラクル細胞に侵食されアラガミと化す現象のいずれかを指す。特にアラガミに変異したゴッドイーターは「堕ちたもの(フォールマン)」と呼ばれ、人為的に改造されたオラクル細胞が様々な特性を持って変質する為に、通常のアラガミ以上の脅威となる。
現在のところ決定的な治療法は見つかっておらず、発見次第、直ちに処分するのが通例となっている。
偏食因子
オラクル細胞内に含まれる偏食を司る物質で、オラクル細胞の「嗜好」を決定づけている。ゴッドイーター達はこの偏食因子をハーネスから定期的に投与される事で、自らの神機に「捕喰」される事を防いでいる。安全性はそれなりに保障されているが、発見当初の投与実験で大惨事が起こっている。なお人体に投与可能な偏食因子は複数発見されているが現在実際に使用されているのは神機使い達がハーネスから定期的に投与されているP53(ハーネスの正式名称はこれに由来する)とソーマにのみ投与されたP73の二種のみである。
P53偏食因子
現在、ゴッドイーターに使用されている偏食因子。低強度ではあるものの、安全性が高く基本的に適合率の高さがゴッドイーターの能力に比例する。ただし、過剰に投与すればアラガミ化する危険性があるので投与される量と間隔は厳重に管理されているが、腕輪の故障等により暴走し使用者を侵食することもある。ペイラーによって発見された。
P73偏食因子
生体への偏食因子転写実験「マーナガルム計画」において、当時は胎児だったソーマに埋め込まれた偏食因子。非常に強靭な肉体を形成し、細胞の構造もオラクル細胞に近いものとなるため、腕輪が無くても自ら偏食因子が生成できる。強力であるものの、かなり危険なものであり、計画自体は失敗に終わったため、現在、P73偏食因子を持っているゴッドイーターはソーマのみ。
ハイヴ
アラガミにより壊滅した地球の各地に建造されたコロニーの総称。周囲をアラガミ防壁で囲まれている。生産と消費が自己完結しているアーコロジーとなっており、仮に特定の支部以外のフェンリルの施設が壊滅しても、生き残る事ができる。直訳すると「」。
アラガミ防壁 
ハイヴを防衛する城壁。オラクル細胞の「嗜好」を分析し、捕喰され辛い物質で構成されている。これにより防壁内部はアラガミの被害を免れているが、日々新種のアラガミが発生しているために構成物質は常に更新しなければならず、ゴッドイーターによる素材採取が極めて重要となる。
第8ハイブ 
極東支部を中心にアラガミ防壁で囲われた半径1500mの円形のハイブ。内部居住区(極東支部)に約1万人、外部居住区に約13万人が居住している。
リンクエイド
体力の尽きた仲間に対して、自身の体力の半分を分け与えて蘇生させる行為。倒れたのがプレイヤーキャラクターの場合、HPが尽きて30秒以内にリンクエイドが成功すれば復活できる。NPCは30秒という制限はなく、復活できる。
適正検査
入隊志願者が神機に適合するかを確かめる検査。神機を載せたプレス機に似た機械でハーネスを右手首に嵌め込む事で行われ、かなりの苦痛を伴う。表向きはパッチ検査の一種とされているが、神機に適合しなかった場合は神機に「捕喰」され肉片になってしまう。現在はコンピュータによる精密な予備検査を経て候補者を絞っており、適合失敗による捕喰はほとんど無くなった。
エイジス計画
極東支部が中心となって進められている計画。海上にドーム型のアラガミ防壁を張り巡らせた人工島を建設し、生き残った人類を移住させる予定である。
エイジス島
エイジス計画で建設されている人工島。フェンリル極東支部から15キロ離れた太平洋上にある。
ノヴァの終末捕喰
地球そのものがアラガミに「捕喰」されて滅亡するとされる終末思想。アラガミ同士が互いを「捕喰」し続けた末に現れる最大のアラガミ「ノヴァ」が引き起こすと言われている。単なる都市伝説の一種ともされているが、信じている者も少なくない。この思想に感化されたカルト教団が大量集団自殺事件を起こした事から有名になった。

テーマソング

オープニング「Over the clouds
歌 - alan / 作詞 - 山本成美 / 作曲 - 菊池一仁
エンディング「my life
歌 - alan / 作詞 - 古内東子 / 作曲 - 菊池一仁

ゴッドイーター バースト

オープニング「Over the clouds -BURSTmix-」
歌 - alan / 作詞 - 山本成美 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 遠山明孝
難易度6終了後エンディング「my life」
歌 - alan / 作詞 - 古内東子 / 作曲 - 菊池一仁
エンディング/挿入歌「神と人と (Vocal Ver.)」
歌 - ドナ・バーク / 作詞 - マーガレット・ルーシー / 作曲・編曲 - 椎名豪

漫画版

GOD EATER -the spiral fate-

Side-BN、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:斉藤ロクロ。

新型神機使い、加賀美リョウを主人公としたゲーム本編より半年後のストーリー。設定はゲーム本編と大筋は同じ。単行本の書下ろし等ではゲーム本編ではあまり見られなかった神機使いの日常が垣間見られる。

登場人物

加賀美リョウ(かがみ-)
主人公で、極東支部第一部隊の隊長。年齢18歳、身長176cm、体重66kg。ゲーム本編の事件は、彼が体験した事になっている。
極東支部の新支部長ガーランドを迎えにフィンランドのフェンリル本部へ行って戻る途中、アラガミに遭遇して戦闘になり、アラガミを倒すものの負傷したショックで記憶喪失となってしまい、戦いに怯えるようになる。記憶喪失の際、自分や仲間に関する記憶だけでなく、アラガミに関する知識も失っている。
旧時代のCDなどを収集しており、音楽鑑賞が趣味だと思われるが、楽譜は読めない。
単行本書き下ろしでは、自分の出生に悩むソーマの相談役となるなど、包容力のある姿を見せている。
使用神機はロングブレード/アサルト/バックラーでの装備を基本としている。また神機との適合率は異常な程高いらしくバーストモードを強制発動させる等の荒業をやってのけガーランドからは「最強のゴッドイーター」とまで称された。
ガーランド・シックザール
ヨハネスの後任として本部から極東支部にやってきた新支部長。ヨハネスの実の弟でありソーマの叔父に当たる。“隻眼のダーウィン”と称されるアラガミ生物学の第一人者であり、強制進化の理論を含む自著『アラガミ進化論』によって注目を集める。名称の通り隻眼で、左目に眼帯を嵌めている他、右足も義足となっている。眉目秀麗な顔立ちに反して性格は冷徹で部下への言葉に棘が多く、コウタ曰く「おしゃべりクソイケメン」とのこと。アラガミを新型の感応能力で兵器化する“新世界統一計画”を遂行していたが、シオの介入と“フェンリル”の暴走で失敗、アーサソールと共に身柄を拘束された上に本部から切り捨てられてしまう。かつては教師を務めていたが、教え子をアラガミに皆殺しにされた事で人が変わってしまった。
リョウが買ってきた北欧土産のサルミアッキには、彼のブロマイドが付属されている。
ルミコ
極東支部の救護班に所属する医師。つなぎの下にビキニと言う出で立ちで、性格は明るく気さくで若手隊員のお姉さん的存在。
リョウが記憶喪失になっている事に気付き、仲間には黙っているよう提案する。ペイラーに依頼されてガーランドの身辺を調査していたが素性がバレた為に負傷し、本部の重要機密事項の入ったメモリーカードをリョウに託す。
アーサソール
ガーランドが呼び寄せた新型神機部隊。隊員は常にレイバングラスを掛けている。感情に乏しく、アリサがリーダーの男性と握手し感応した際には、その言い様のない虚無感に恐怖することとなった。
感応能力を用いてアラガミを操る能力を持ち、ソーマも影響を受けたが、シオが介入した事でアラガミがコントロールを受け付けなくなり、リーダーはオウガテイルに捕食された。事件後はガーランドと共に身柄を極東支部に拘束されている。
『禁忌を破る者』にも同名の部隊が登場するが、部隊編成や目的などが大きく異なっている。

アラガミ(荒神)

ヨルムンガンド
新種のアラガミで、飛行するアラガミとしては最大級である。ハチの翅を生やした巨大なムカデ(蛇?)のような容姿をしている。航空機などを好んで捕喰するため、表面組織がジェラルミンに酷似している。コアは貴重なサンプルらしい。
極東支部の第8ハイヴ周辺にてガーランドを乗せたヘリを襲撃したが、同乗していたリョウによって倒された。
フェンリル
ガーランドがエイジス島で強制進化を利用し育成していた最強の人造アラガミにして、ガーランドの画策する「新世界統一計画」の要。本来はアーサソールが操る最強の兵器として造られており、ガーランドはこの完成のためにアルタノーヴァの核を求めていた。完成体はヴァジュラ種を巨大化させた姿をしていたが、リョウがアルダノーヴァの核を別のものにすり替えた事で暴走し、虫状の脚と幾つもの捕食用口腔を持つ怪物に変貌した。その後はソーマが乗り込んだアルダノーヴァに一旦は捕食されるも、アルダノーヴァを内側から侵食しようとした。最後はリョウが神機でアルダノーヴァごと捕食した。

用語

強制進化
ガーランドが編み出したアラガミの進化理論の一つ。アラガミのコアを掛け合わせることで人工的に変種を作り出すというもの。
コアバレット
強制進化理論を応用して作られた対アラガミ用新兵器。アラガミのコアを封印した弾丸で、銃形態の神機を使ってアラガミに撃ち込むことによって、アラガミの形態を変化させる。例として、陸棲アラガミ(コンゴウなど)に足の無いアラガミ(グボロ・グボロなど)のコアバレットを撃ち込むことで、脚部を退化させるなどの使用法がある。
新世界統一計画
ガーランドの画策する計画。アーサソールによって操作されたアラガミを対アラガミ用の究極兵器とすると共に、その絶大な力を以ってフェンリル本部の名の下に全人類を統率するというもの。

単行本

GOD EATER -救世主の帰還-

月刊少年ライバル、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:烏山英司。

アメリカ支部を舞台としたゲーム本編とは全く異なるストーリー。設定もゲームとは異なる部分がある(風属性の存在、槍やブーメラン型の神機の存在等)。

登場人物

主要人物
シルバ
主人公で、アメリカ支部αチームに所属する新型神機使い。アメリカ支部でトップクラスの成績を誇るがやや身勝手な性格で、ミーティングにも欠席する事が多い。人当たりはあまり良くなく、他のチームとトラブルを起こす事も多いが、子供にお菓子を挙げるなど、意外な優しさを持っている。100歳まで生きるのが目標らしい。
偏食因子への適応が他のメンバーよりも高い他、左目の眼帯には誰にも触れてほしくない過去がある。
アドルフィーネ主導のプロジェクト“メシア”の被験体であり、彼女からは57号と呼ばれている。
キマイラ戦ではアメリカ支部の神機使いが8人がかりでかかっても倒せなかったキマイラを一人で肉塊へと変貌させるなど、強力な戦闘力を秘めている。
使用している新型神機「レーヴァテイン」は講談社とコラボしたミッションに登場するアラガミ“ゼウス”を倒すことによってゲーム中で使用することができる。
エドガー・K・ロジャース
アメリカ支部αチームのリーダーで、銃と一体化した槍型神機を使う。冷静な性格で、的確な指示でメンバーを引っ張っている。勝手な行動を取る事が多いシルバには手を焼くが、彼を一番信頼している。旧サンフランシスコ出身で、かつて両親を目の前でアラガミに殺された。
使用している神機は西洋槍(ランス)の柄に銃が内蔵されている。捕喰形態は柄の先端が二つに割れて出現する。捕喰形態で出現する頭部は昆虫の口を持った竜のような形をしている。
瑞希(ミズキ)
αチームの紅一点で、銃と一体化したブーメラン型神機の使い手。浮浪児だった所を孤児院の院長に救われており、子供の命を最優先で守ろうとする。ちなみに3サイズは、B85・W60・H83とのこと。
使用している神機は本体の両側にブーメランの刃が付いており、銃は本体に内蔵されている。捕喰形態ではブーメランの刃が牙の役割を果たす。
ジェイク
αチームのサブリーダーで、二連装のライフル型神機を使用する。陽気な性格をした黒人で、ミズキと共にチームのムードメーカーとなっている。既婚者。ジャッキーという息子がいる。
フェンリル アメリカ支部
ロバート
アメリカ支部で神機のメンテナンスと、ゴッドイーター達のメディカルチェックを兼務しているドクター。ヘビースモーカーでいつも煙草を咥えている。口は悪いが、ゴッドイーター達を人一倍気遣っており、特にシルバの事を心配している。
ジェシー
ロバートの助手。ロバートからは半人前と言われている。根っからの技術バカで、夢は超弩級アラガミに対抗する超巨大神機を作ること。
アレックス支部長
温厚な性格をした老人で、いつも柔和な笑みを浮かべているが、アラガミ化したレオナルドを処分するように命じるなど、冷徹な(支部長としては当然の)判断を下すこともある。
マリア
支部長の秘書。生真面目な性格で、欠席が多いシルバに苦言を呈する事もある。
マーカス
βチームのリーダー。シルバがアメリカ支部に来てから成績が下降している為、彼に因縁を吹っかけてきた。大柄な体格に似合わず気弱な部分があるが、シルバに励まされて奮起する。それ以後は人が変わったかのように仕事に積極的になり、キマイラ戦ではレベルアップしたようだが、相手が強力すぎたため、その成果を見ることができなかった。
使用している神機は旧型で鉈のような形をしている。
アドルフィーネ・ビューラー
フェンリル本部から派遣された女性。顔の半分に火傷を負った跡がある。ペイラー・榊と並ぶ「北の賢者」と呼ばれる学者で、プロジェクト“メシア”の主導者。シルバとは実験者と被験体という関係である。
アラガミ化したとはいえ、かつては人間であった墜ちた者のレオナルドの遺体をサンプルと称すなど、研究者ゆえの狂気的な性格をしている。
全ての神を滅ぼすUGE(アルティメットゴッドイーター)を生み出すことが目的。
レオナルド・アイバーソン
10年前からフェンリルアメリカ支部にゴッドイーターだったが、2年前にアラガミ化、暴走して5人の仲間を殺害した後、行方不明となる。
餌である小型アラガミを追いかけてアメリカ支部に近づいた際に、αチームと遭遇、戦闘となるも、シルバに追い詰められ、白い少女に止めを刺される。その後、遺体となった彼は完全に人間に戻っており、一体化していた神機はコアを残して、オラクル細胞が壊死したかのように機能を停止していた。
アラガミ化しても尚、愛する人の写真が写ったペンダントを手放さなかった。
その他
白い少女
人間とは思えない真っ白な肌をした少女。
ゲーム本編のシオに似ているが、無表情か、少し怒った様な顔をしており、黒い衣服を身に纏っている。口調もシオのように幼稚ではなく、しっかりとしている。
旧サンフランシスコに出現し、その後は、アメリカ支部付近で墜ちた者と戦うシルバの前に現れ、追い詰められた墜ちた者に止めを刺す。その後、シルバに対して、「嘘つき。だからお前はディケインを越えられない。」と言い残す。
本編のシオ同様に高い戦闘能力を有しており、腕を高速に突き刺す槍や斧に変形させて戦う。彼女によって倒されたアラガミは、まるでオラクルが抜けたかのような状態となる。
以前、ロシアにいるアドルフィーネの部下が撮影した映像ではシユウを捕喰しており、ただのタンパク質の塊へと変えた。
アドルフィーネには、終末捕喰を引き起こす特異点だと思われている。
ジョージ・バーグマン
フェンリル傘下企業をまとめるG・Nコーポレーションの社長。尊大な人物で、自分が護衛されるのが当然の事のように思い込んでいる。アラガミの襲撃で自社が壊滅した過去があり、アラガミを人一倍恐れている。
黒いコートの男
荒野で右手を天に差し上げながら、賛美歌を歌っていた男。詳細不明。

アラガミ(荒神)

ビッグメイデン
普段は通常のコクーンメイデンだが、ゴッドイーターに襲撃された際に巨大化。地中にある本体は移動が可能となっている。
旧サンフランシスコでフェンリルの調査隊を襲撃。その際、襲撃場所に巨大な蟻地獄を形成する。戦闘ではシルバ達を圧倒するも、移動可能となったのが仇となり、地下水道で待ち伏せしていたエドガーの神機によって本体を捕喰された。ビッグメイデンはジェイクがその場で名付けたものであり、正式な名前ではない。
回収されたコアは解析されたが、普通のコクーンメイデンのものであり、ロバートの見解ではコクーンメイデンが進化したものではなく、活性化したことによる細胞の巨大化と言っている。
キマイラ
捕喰による進化ではなく、複数のアラガミによる複合体。ヴァジュラ、ザイゴート、クアドリガ、ボルグ・カムランが合わさった容姿をしており、ウロヴォロス並の大きさ。今の処、一体しか確認されていない希少種。接触禁忌指定はされていないものの、同等かそれ以上の力を持っている。
ハリウッドに出現し、アドルフィーネからの指令により、αチームとβチームの合同チームと戦ったが、圧倒的な力で合同チームを蹂躙。撤退を余儀なくさせる状態にまで追い込むが、瑞希を吹き飛ばし重傷を追わせたことで逆上したシルバに肉塊へと変貌させられた。
堕ちた者(フォールマン)
偏食因子の過剰投与によって体が完全にアラガミ化したゴッドイーター。
オラクル細胞が持つ捕喰本能に従って行動しているため、人間だったときの意思や感情、記憶を一切持たない。
更に、全身がオラクル細胞と化しているため、通常のゴッドイーターを凌ぐ圧倒的な戦闘能力を持っている。
アラガミ化にはいくつかの段階があるらしく、レオナルドの場合は、精神汚染はおろか、身体が神機と一体化していた。
メドゥーサ
アラガミを神として崇めるカルト教団がハイヴ内で出現させたアラガミ。基本的な形状はサリエル神属に似ており、アドルフィーネにはサリエルの堕天種として認知されている。頭部の目から発する光線は当たった物を石化させる能力を持っており、これが名前の由来となった。
自身が放った光線をシルバの神機の装甲に至近距離で反射されたことによって、自身の体が石化し、銃形態で止めを刺された。

単行本

小説版

GOD EATER 禁忌を破る者

ファミ通文庫、著:ゆうきりん週刊ファミ通にダイジェスト連載されていた小説。

各地を移動しては、接触禁忌種の討伐を専門とする部隊「アーサソール」の活躍を描いている。時系列としては、ゲーム本編と同じ時期である。

スサノオの討伐のために極東支部へと訪れたアーサソール唯一のゴッドイーター、ギース・クリムゾンは、次々と出現する接触禁忌種を討伐していく内に、アーサソールの真の目的へと近づいていく。

登場人物

ギース・クリムゾン(17歳)
アーサソ-ル所属の神機使い。接触禁忌種の討伐を専門としているため、トップクラスの戦闘能力を誇り、鼻歌を歌いながらスサノオを倒すなどの余裕っぷりを見せる。
陽気で前向きな性格だが、非常に好戦的でアラガミを倒すことだけが唯一の楽しみ。幼馴染のマルグリッドとヴィネのことを大切に思っているが、それ以外の人間に対しては諍いを起こすような発言を多々するため、2人を除く人間関係はほぼ破綻している。マルグリッドに好意を抱いているが、ヴィネに気を遣ってなのか、その気持ちを打ち明けずにいる。戦闘後は記憶力が一時的に低下する。神機はスサノオの素材で作った神蝕装備。
アマテラスを討伐してから精神に異常を来すようになり、監視役であるリンドウに異様なまでの敵意を抱くようになった。ツクヨミ討伐の際にヴィネの神機を捕喰した黄金のスサノオと遭遇し、スサノオに触れたことでスサノオの中にあった神機からヴィネの本心を知ったことで戸惑うも、ツクヨミを捕喰したことでその場で神機を強化しスサノオを討伐した。その後、フェンリルから追われる身になってもマルグリッド共に自由に生きる決意をした。結果として、アーサソールの本当の目的を知ることはなかった。リンドウの報告によると、スサノオと相討ちになり死亡したとされている。
マルグリッド・クラヴェリ(16歳)
アーサソールの整備士。ギースと共に新型神機の適合候補者として選出されたが、適合する神機がまだ見つかっていないため、部隊においては整備士としての役割を担う。ギースが戦闘で使用するバレッドの調合は彼女が行っている。
性格は優しく、献身的。ギースからは「マリー」と呼ばれている。ギースとヴィネとは幼馴染でアーサソール以前から3人一緒だった。戦闘以外では社会的不適合者であるギースの身の回りの世話全般を見ている。無自覚で失礼な発言をする事がある。
かねてからギースのことを気にかけており、無自覚ながら好意も抱いていた。ツクヨミの攻撃でギースが死亡したと勘違いしたときに自身がギースに好意を抱いていたことを自覚する。その後、リンドウによってギースが生きていることを知らされ、ギースと共に生きることを決意する。イクスが死亡したこともあって、アーサソールの本当の目的を知る機会は無かった。リンドウによる報告では、死亡したとされている。
ヴィネ・レフィカル(21歳)
アーサソールの隊長。ギースとヴィネの幼馴染で兄貴的存在。ギースとは正反対の落ち着いた性格の銀髪の青年だが、感情が抜けたような表情から、リンドウには青年か老人か分らないと評された。
かつてはアーサソールの神機使いだったが、スサノオに神機を喰われてからは、小隊の管理と拠点である大型装甲指揮車「グレイヴ」の運転手と本部との連絡役を担っている。引退しているものの格闘ではギースを上回る。
ツクヨミ討伐直前にイクスに拘束され、黄金のスサノオの捕喰場を探知するための測定器としてカーゴに閉じ込められる。自身の神機を捕喰したスサノオと精神がリンクしていることを知り、スサノオがギースを攻撃する様から自身がマルグリッドに好意を抱かれるギースに嫉妬していることを自覚した。その後、神機でカーゴを切り裂いたリンドウにより救出されたものの、その時にはすでに虫の息であり、暴走する神機からギースを庇い、マルグリッドと共に生きるように告げ、死亡した。
イクス(30歳)
アーサソールの管理官。本部から偏食因子のアンプルを運んでくると共に神機のオーバーホールを行う。偏食場を相殺するニーベング・リングを開発した。いつも装甲指揮車の引くカーゴの中に篭っており、カーゴの中には彼しか入れない。
皮肉屋な性格で、ギースのことをモルモットにしか思っていない。いつも人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。神機使いでないものの、格闘術ではヴィネを上回る。
アーサソールの本当の目的を知る唯一の人物。ツクヨミ討伐直前にヴィネを拘束し、カーゴに閉じ込めるもリンドウによってカーゴを切り裂かれた。その後、情報秘匿のためにカーゴとともに自爆した。

用語

アーサソール
接触禁忌種の討伐を専門とした部隊。本部直轄の部隊で特定の支部には所属していない。各地を移動しては接触禁忌種(一種、二種問わず)を討伐している。時々、極秘裏に支部から物資の供給を受けている。
実のところ、アーサソールはオラクル細胞を用いた技術による人間の精神面への干渉技術確立のためのモルモット部隊であり、人間の精神に干渉する強い捕喰場を持った接触禁忌種をギースやヴィネに討伐させることでデータを収集していた。
イクスがカーゴごと自爆したため、研究成果やサンプルは全て失われたはずだが、何らかの形で研究データが残っており、これによって後のアーサソールが完成された。
『the spiral fate』にも同名の部隊が登場するものの、目的や部隊編成が全く異なっている。
捕喰場
アラガミが放つ偏食因子やオラクル細胞を不安定にさせるパルス。通常のアラガミが発しているもに問題は無いものの、接触禁忌種はそれが数倍も強い為、接触禁忌とされている。これまで確認されなかった全く異なる“波”であるため、機械で測定することが出来ない。
ニーベングリング
イクスが開発した捕喰場を中和するリング。ギースの首に付けられている。実際はパルスを中和する効果は全く無く、ギースの体調をチェックするセンサーであった。

単行本

GOD EATER 〜アリサ・イン・アンダーワールド〜

富士見ドラゴンブック、著:竜崎ツカサ

2065年にロシアのある町で起きたアラガミ襲撃から、2071年にアリサが極東支部へ転属になるまでのストーリー。ゲーム本編ではフラッシュバックという形で断片的に見られた、オオグルマによるアリサの洗脳の詳細が描かれている。

登場人物

アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
2065年にロシアのある町がアラガミの襲撃を受けた際、目の前で両親をディアウス・ピターに食われてしまう。当初は両親と共に死亡したと思われていたが、クローゼットに潜んでいるところをリディアによって発見され、保護された。部屋に閉じこもり錯乱状態が続いていたが、リディアの献身的な介護により回復した。
退院後は孤児院で暮らしていたが、後に新型ゴッドイーターとなり設立間もないロシア支部防衛班(第三部隊)の所属となる。しかしアリサの高い神機適応能力に目をつけ手駒として確保することを目論んだシックザールとオオグルマにより、洗脳処置を施されてしまう。
アラガミに対する憎悪から徹底した殺戮を行なうため支部内では浮いた存在だった。やがてリディアの妹で同部隊所属のオレーシャと打ち解けるようになるが、オレーシャはオオグルマの策謀によってアリサを庇いヴァジュラに食われてしまう。食い散らかされたオレーシャの死体を見て逆上、シックザールが期待した通りの戦闘能力を発揮し単独でいとも容易くヴァジュラを倒すが、精神に変調を来してしまう。その後オオグルマによってオレーシャに関する記憶を消された上、退行催眠中に幼少時唯一の拠所だったリディアを遠ざけられて孤独感を誇張され、オオグルマへの精神的な依存が強まる。この記憶操作によりアリサの中では、リディアと最後に会ったのは9歳の時、ということになっている。
そして2071年、シックザール指揮下の極東支部へ転属となる。なお幼少時に「医者」と「医学生」の区別が付けられなかったため、当時からリディアのことを「先生」と呼んでいる。
リディア・ユーリエヴナ・バザロヴァ
オレーシャの姉で、身寄りの無いアリサの後見人。2065年にロシアのある町がアラガミの襲撃を受けた際、リンドウらに続いて現地に入った救護班に参加していた医学生。
他の場所に現れたアラガミの討伐に向かうリンドウに犠牲者への献花を頼まれ、立ち入った家屋でクローゼットに潜んでいたアリサを発見、保護した。たびたび錯乱状態に陥ったアリサから暴力を受けながらも暖かく献身的に接したことで、彼女は普通に生活が送れるまでに回復することが出来た。後に小児科医となってロシア支部付属病院に勤務し、なかなか周囲に馴染めないアリサにとって再び癒しの存在となる。
しかしオレーシャが殉職した後、アリサの主治医であるオオグルマから彼女の精神崩壊を防ぐ方法として「オレーシャの記憶を消す」「今後二度とアリサに会わない」という治療方針を聞かされ、彼女のためを思い承諾してしまう。
ゲーム本編でアリサが口にする「悲しみは海にあらず、すっかり飲み干せる」ということわざは、リディアが彼女に教えたものである。アリサと同様に、両親を目の前でアラガミに殺された過去を持つ。
オレーシャ・ユーリエヴナ・バザロヴァ
リディアの妹で、アリサとは同い年。自称「アリサの姉」。ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の女性ゴッドイーター。使用神機はバスター系の「クレイモア改」。
アリサと初めて会ったのは2071年であるが、幼少時よりリディアからアリサの話を聞かされており、親近感を抱いていた。そのため初対面でアリサに馴れ馴れしく接して、煙たがれてしまう。アラガミを狩るという任務への姿勢の違いからアリサとは距離があったが、やがて打ち解けて特別な好意を抱き合うようになる。
しかし2071年、任務中ヴァジュラに遭遇して心神喪失状態になったアリサを守るため囮となって単身ヴァジュラに挑んだが、頭部を破砕されて死亡した。享年15歳。
なおゲーム本編でアリサがたびたび口にする「ドン引き」というセリフは、元はオレーシャの口癖である。アリサと同様に、両親を目の前でアラガミに殺された過去を持つ。
ダニエラ・バローニオ
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の女性ゴッドイーター。使用神機はロングブレード系の「尾剣クロヅカ改」。
頬に折れた十字架の刺青を入れており、少々スレた感じのする女性。オレーシャの殉職後、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
ヘルマン・シュルツ
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の男性ゴッドイーター。使用神機はショートブレード系の「獣剣陽」。
右目に眼帯をした口数が少なく落ち着いた男性。女性の胸を凝視するような際も堂々としている。オレーシャの殉職後、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
アーサー・クリフォード
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の男性ゴッドイーター。使用神機はスナイパー系の「マックス」。
赤い髪の熱血少年。リーダー気取りだが仲間からはあまり取り合ってもらえない。オレーシャの殉職後、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
雨宮リンドウ
極東支部討伐班(第一部隊)所属の男性ゴッドイーター。2065年に連合軍のアラガミ殲滅作戦が失敗に終わった後、ツバキやソーマと共に残存アラガミ掃討のためロシア各地を転戦していた。
滞在していたある町にアラガミの群れが襲来した際、子供を探して危険地帯に向かった夫婦がいることを知り後を追ったが、追い付いた時には夫婦はディアウス・ピターに食われてしまっていた。当時のリンドウの技量ではディアウス・ピターは難敵であったが、果敢に挑みこれを撃退した。
他の場所に現れたアラガミに対応するため、リディアら地元の救護班に後を任せ直ぐに現場を離れたので、死亡した夫婦が探していた子供(アリサ)が生存していることを知らない。自分が間に合わなかったために両親と共にアラガミの餌食になってしまったと思い、その後何年にも渡って気に病み続けることになる。

単行本

GOD EATER 〜ノッキン・オン・ヘブンズドア〜

富士見ドラゴンブック、著:竜崎ツカサ

『アリサ・イン・アンダーワールド』の続巻。

単行本

関連商品

書籍

GOD EATER ギャラリーコレクション
講談社、2010年5月25日発売、ISBN 978-4-06-367249-7
バンダイナムコゲームス完全監修による設定資料集。
GOD EATER コミックアンソロジー
一迅社、2010年5月25日発売、ISBN 978-4-7580-0552-4
GOD EATER コミックアンソロジー 2
一迅社、2010年10月25日発売、ISBN 978-4-7580-0598-2

CD

GOD EATER オリジナルサウンドトラック
avex trax、2010年3月3日発売
ゲーム未使用のアレンジBGMを含む全55曲を収録した2枚組アルバム。
声優陣によるドラマパートも収録されている。
GOD EATER BURST ドラマ&オリジナルサウンドトラック
avex trax、2010年12月22日発売予定
『バースト』新規追加分のBGM5曲とドラマパートを収録。

脚注

外部リンク