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團紀彦

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團 紀彦(だん のりひこ、1956年 - )は、神奈川県葉山出身の日本の建築家日本建築学会賞作品賞、吉岡賞JIA新人賞など多数受賞。

概要

神奈川県葉山生まれ。父は作曲家團伊玖磨。曾祖父は、三井合名理事長で血盟団事件で暗殺された團琢磨。祖父は参議院議員團伊能。大叔父は生物学者の團勝磨桑沢デザイン研究所、金沢美術工芸大学、東京大学非常勤講師

愛知万博の計画で初期の会場構想づくりにかかわり、海上の森の保全をめぐる論争で、新住事業など旧来の開発手法を厳しく批判し、徹底した環境重視の姿勢を展開した。その際に長野県知事就任前の田中康夫から取材され、のちに田中知事就任後2003年に改正された長野県のまちづくり調整要領に定められたマスターアーキテクト制度の下で、同県のマスターアーキテクトに指名される。建築設計活動のかたわら、土木と建築の融合や新町屋論など建築と環境の関係性の改善に関する主導的な提言を行う。台湾桃園国際空港及び日月潭における国際コンペで一等を獲得、国内では日本橋室町東地区開発のマスターアーキテクトに指名されるなど国内外のプロジェクトの活動とともに、“ユニヴァーサルフォーム論”や“多元的世界と建築”等の造形論に関する論文でも国際的に注目される。

略歴

神奈川県立湘南高等学校東京大学工学部卒業後、同大学院に進学、槇文彦師事。その後、アメリカ合衆国イエール大学大学院に留学。マリオ・ガンデルゾナスに師事。帰国後、建築設計事務所を設立。

主な作品

著書

  • 「都市の未来-21世紀型都市の条件」(日本経済新聞社)
  • 「東京論」(ガーデンシティ社)─ 編著
  • 小説「るにんせん」(新風舎) など。

外部リンク

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