ニコラ (雑誌)
nicola | |
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2003年から使用されている現行ロゴタイプ | |
ジャンル | ローティーン向けファッション |
読者対象 | 女子小中学生 |
刊行頻度 | 月刊(毎月1日発売) |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
定価 | 450円(2009年2月時点) |
出版社 | 新潮社 |
編集長 | 宮本和英→山元琢治→松本美帆子 |
雑誌名コード | 17117 |
刊行期間 | 1997年7月号 - |
発行部数 | 19万部(2007年10月 - 2008年9月日本雑誌協会調べ) |
姉妹誌 | ニコ☆プチ |
ウェブサイト | ニコラネット |
『nicola』(ニコラ)は、新潮社が毎月1日に発行するファッション雑誌。1997年創刊。
概要
小学校高学年から中学生までの女の子を主な読者層としている(ただし、主な読者層は中学生)、ファッションを中心に思春期女子のライフスタイル情報全般を扱う。2000年代にはジュニアファッションブームや「ニコ㋲」と呼ばれる専属モデルの人気を糧に急成長し、読者世代に多大な影響力を持っている。2007年時点では月間およそ17万部を発行する、ローティーン向けではトップの女性誌であった[1]。
他業種とのタイアップには2002年頃から積極的になり、2003年からは伊藤忠商事と共同で誌名を冠したファッションブランド「Girl is Girl by nicola」を展開、テレビ番組『Parky Party』(2002年、テレビ東京)や『ニコモノ!』(2004年、テレビ大阪)の製作にも関与している。また、2003年には新潮社内に「nicola事業部」が設立され、創刊時からの編集長・宮本和英が事業部長に就任。同じく創刊時からのスタッフ・山元琢治が編集長に横滑りする新体制となった。
その後、『nicola』の妹誌の『ニコ☆プチ』が発刊され、『nicola』12月号から副編集長であった松本美帆子が編集長に就任し、前編集長の山元啄冶はニコ☆プチの編集長となった。
沿革
- 1997年 創刊(7月号)。
- 1998年 通巻4号(4月号)より隔月刊化。第1回読者モデルオーディション開催。
- 2000年 4月号より月刊化。
- 2002年 原宿にセレクトショップGirl is Girl by nicola開店(4月[2])。エイベックス『ニコラビデオ』発売(7月)。
- 2003年 nicola事業部設立。Girl is Girlのブランドをライセンス開始[3]。ロゴの変更などリニューアル(9月号)。
- 2004年 新垣結衣特集号として4月号増刊『ガッキーブック』発行。テレビ番組『ニコモノ!』放送。
- 2005年 「ニコモノ」CDリリース。
- 2006年 競合誌と合同で「ソーランはっぴぃず」企画。公式ブログ「ニコ★ログ」開設(7月)。姉妹誌『ニコ☆プチ』創刊(9月)。
- 2007年 創刊10周年。通算100号を達成(4月号)。携帯電話コンテンツ「モバイル☆ニコラ学園」開設(9月)。
- 2010年 ニコ☆モコCDリリース。
ニコモ
ニコラに登場するファッションモデルはニコ㋲と呼ばれ、読者層には絶大な人気を誇る。ニコ㋲として起用されるための主要ルートである、『nicola』主催の読者モデルオーディションは毎年数千人もの応募者を集める一大イベントとなっている。
ニコ㋲の起用期間は長くても高校一年生までで、毎年3月には都内で「卒業式」イベントが行われている。ニコ㋲出身の著名人は栗山千明、蒼井優、沢尻エリカ、新垣結衣、虎南有香、丹羽未来帆、岡本玲などが存在している。
人気を誇った卒業ニコ㋲
- 栗山千明(表紙4回・当時最多)
- 榎本亜弥子(表紙8回・当時最多)
- 谷口紗耶香(表紙6回)
- 新垣結衣(表紙15回・当時最多・歴代3位)
- 虎南有香(表紙12回)
- 丹羽未来帆(表紙11回)
- 三原勇希(表紙7回)
- 岡本玲(表紙25回・歴代1位)
- 高屋敷彩乃(表紙11回)
- 伊藤沙耶(表紙9回)
- 西内まりや(表紙11回・現Seventeenモデル)
- 日南響子(表紙16回・歴代2位)
その他のニコ㋲出身者
- 吉野紗香(表紙2回・現女優)
- 安藤希(表紙0回・現女優)
- 野村佑香(表紙3回・現女優)
- 前田綾花(表紙1回・現女優)
- 蒼井優(表紙1回・現女優)
- 沢尻エリカ(表紙0回・現女優)
- エリーローズ(表紙1回・現モデル)
- 紗羅マリー(表紙-回・現モデル)
- 矢野未希子(表紙0回・現モデル)
- 太田莉菜(表紙2回・現モデル)
- 小林涼子(表紙0回・現女優)
- Nanami(旧名上原千夏子)(表紙-回)
- 二階堂ふみ(表紙0回・現女優)
- 寺本來可(表紙3回・現声優)
その他
表紙と題字のデザイン
1997年7月号(創刊号)から1999年12月号までの表紙に描かれていた「nicola」の題字は、ヘルベチカ系の太いサンセリフ書体(日本でいう角太ゴシック、右記はイメージ)を横にやや引き伸ばしただけのシンプルなものだったが、2000年2月号では引き伸ばしがなくなり、よりロゴタイプらしいデザインへと修正が加えられている。この変更後は「i」の上部の点や「O」の中央の穴を気まぐれに★(星)や♥(ハート)マークなどに差し替えるなどの遊びも行われるようになった。また、月刊化一号の2000年4月号からはカタカナを図案化した「nicola」ロゴが小さく併記されるようになった。
nicola編集部が事業部として独立するなど新潮社内での位置づけが格上げされた2003年には紙面もリニューアルされ、9月号から筆記体調の新しいロゴマークとなった。また、創刊期から存在した『nicola』のオリジナルキャラクター「ミュン2」(ミュンミュン)もこのときに実質消滅した。このキャラクターは読者と同じ女子中学生という設定で、表紙にもたびたび(2000年以降は全号)描かれてきたニコラの顔であった。 また新しいロゴマークになってからロゴがデコレーションをされることもあるようになった。
価格
価格は最初期が450円で、1999年の終わりからは長い間390円であった。これは付録の内容にかかわらず一定だったが、2006年2月号だけ特例として420円になり、その後2006年9月号からは420円均一になった。420円になったばかりの9月号から12月号までは「特別定価」と書いてあったが、2007年からは「定価」表示に戻った。そうして420円が定着した。しかし2008年7月号からは、初期と同価格の450円が定価となった。
発行部数
2009年現在の公称月間平均発行部数は約20万部[4]、2005年時点では約22万部。
なお、新潮社が参加する日本雑誌協会(JMPA)によって公表されている月間発行部数(年間平均)は以下のとおりである。2005年版以降のものは9月を開始月とする年度割りの平均発行部数だが、印刷証明付の算出であるため、基本的にはより信頼性の高い情報である。
- 1999年: 約16万部[5]
- 2000年: 約16万部[6]
- 2001年: 約21万部[7]
- 2002年: 約20万部[8]
- 2004年9月-翌年8月: 17万1166部(印刷証明付)[9]
- 2005年9月-翌年8月: 16万6531部(印刷証明付)[10]
- 2006年9月-翌年8月: 17万3729部(印刷証明付)[1]
関連企画
- Girl is Girl by nicola
- ニコラ独自展開のファッションブランド。当初はセレクトショップの店名という位置づけであった。
- ガッキーブック
- 新垣結衣が絶大な人気を誇った当時に刊行された特集ムック。2004年4月の増刊号という扱いで発行された。本誌の付録扱いではなく、独立した増刊号・特集号はこれが唯一の存在である。
- ニコ☆プチ
- ニコラの妹誌。妹版として主に小学生対象のファッション情報を扱う隔月刊誌で、2006年9月13日に創刊された。『ニコ☆プチ』モデルの通称は「プチ㋲」である。
- ニコモノ!
- 2004年にテレビ大阪のローカル番組として放送された番組で、新垣結衣、虎南有香、岡本玲を含む人気ニコモが揃って出演した。2005年には『ニコモノ!』主要出演者のうち新垣結衣・三原勇希を除く5名が「ニコモノ」名義でシングルCDをリリースしている。
- ニコ★ログ
- ニコ㋲達の書いた日記を公開する公式ブログ。「269g」との提携により、2006年7月に開設。2006年11月30日からはコメントの書き込みが行えるようになった。現在、参加ニコ㋲は10名。卒業ニコモが過去に書いた書き込みも削除されないという特徴がある。現在、コメントが多く寄せられたのは、三原勇希が、卒業時に書いた書き込みであり、そのコメント数は、894にも及ぶ(2009年10月3日時点)。
- ニコラネット
- ニコラ公式サイト。ニコ㋲のプロフィールやバックナンバー紹介などが読め、また女子専用の会員ページ「ニコラクラブ」には撮影メイキングもある。なおバックナンバーなどは2002年以降の全てを網羅しているが、ニコ㋲のプロフィールなどは卒業をもって削除されてしまうため、卒業ニコ㋲の確認などはできない。
- ニコラビデオ
- 2002年にエイベックスから発売されたビデオ版『ニコラ』。パッケージ表紙は新垣結衣。タイトルに「Vol.1」を入れるなどシリーズ化を匂わせていたが、結局VHS方式の1巻のみしかリリースされていない。
- モバイル☆ニコラ学園
- 携帯電話向けに有料(月額315円)で提供されている公式コンテンツ。2007年9月[11]にiモード(NTTドコモ)対応サイトが開設され、その後10月4日にEZweb(au by KDDI)、10月17日にYahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル)向けが順次公開された[12]。多くの携帯電話サイトと同じく待ち画やデコメ素材、ムービーなどのダウンロードサービスが主力のサービスであるが、他にない特色として「閲覧者が仮想的な学校に編入され、いずれかのニコ㋲と同じクラスになる」というお遊び要素が含まれている。
関連項目
脚注
- ^ a b JMPAマガジンデータ2007年版
- ^ 新潮社と伊藤忠による月刊誌「ニコラ」読者層を対象にしたビジネス展開について
- ^ 「ガールイズガール バイニコラ」のライセンス展開について
- ^ 2008年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社)
- ^ JMPA2000
- ^ JMPA2001
- ^ JMPA2002
- ^ JMPA2003
- ^ JMPAマガジンデータ2005年版
- ^ JMPAマガジンデータ2006年版
- ^ 株式会社アップス 会社情報
- ^ ニコラネット モバイル☆ニコラ学園