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内ゲバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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内ゲバ(うちげば)とは、内部ゲバルトの略。マスコミが造りだした造語。「ゲバルト(Gewalt)」はドイツ語で「威力・暴力」を意味する。

学生運動などにおいて、同一運動団体内で意見の対立した個人や派閥の間で行う、内部抗争や暴力行為の総称。 内ゲバの呼称が使われ始めたのは1971年頃から。初期はそれほど激しくない暴力が主であったが、 ピークとなる1975年頃には殺し合いへとエスカレートし、多くの死者を出した。 内ゲバによる通算の死者は100名以上、負傷者は数千人と見られる。新左翼各派間、特に中核派革労協革マル派との間の内ゲバでの死傷者が多い。 現在は学生による内ゲバはほとんどないが、過激派の間では頻繁に発生する。

転じて、同じ組織に属する人間間の対立、仲間割れによる不毛な論争も内ゲバと称する事が多い。

この言葉は1970年代を中心に流行語となり、変形した「ゲバゲバ」という言葉はユーモラスに使われた。

関連項目