リアルロボット戦線
ジャンル | シミュレーションRPG |
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対応機種 | プレイステーション |
開発元 | ウィンキーソフト |
発売元 | バンプレスト |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 1999年8月12日 |
『リアルロボット戦線』(-せんせん)はバンプレストから発売されたシミュレーションRPG。『バトルロボット烈伝』、スーパーロボット大戦シリーズの流れを汲む作品である。
概要
ストーリー、世界観など一部の設定は『バトルロボット烈伝』と共通しているが、直接的な関係は無いパラレルワールドになっている。システムはスーパーロボット大戦シリーズと同様のものを採用している。
戦闘マップではユニット及び地形がクォーターヴューで表示され、戦闘はすべて3Dで表現される。 『バトルロボット烈伝』では戦闘マップにヘクスを採用していたが、今作ではスーパーロボット大戦シリーズでおなじみのマスを採用。
ストーリー
惑星ウルス。 そこは古代文明の遺産であるデュプリケーターにより独自の発展を遂げていた。 デュプリケーターが発見されてから300年余。 東の大国アズロニア立憲王国が西の大国であるノーザンブライト共和国に対して宣戦を布告。 当初は国力で勝っていたノーザンブライト共和国に利があると思われていたがアズロニア国土領域内において新しいデュプリケーターが発見され、戦局は膠着。その混乱のさ中、ノーザンブライト辺境地域において新たなデュプリケーターが発見された。ノーザンブライト司令本部は調査隊を組織し、派遣した。その中に「ムジカ・ファーエデン」という少女がいたのは運命だったのかもしれない...。
参戦作品
- 機動戦士ガンダム[1]
- 機動戦士Zガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ[2]
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY[2]
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア[3]
- 重戦機エルガイム
- 戦闘メカ ザブングル
- 聖戦士ダンバイン
- バンプレストオリジナル
パッケージ登場機体
『戦闘メカ ザブングル』の機体はパッケージに描かれていない。
オリジナルキャラクター
- ムジカ・ファーエデン
- グレン・ドーキンス
- エリヤ・バリアード
- ジョージー・ジョージ
- ウォロン・メロウズ
- レギ・メロウズ
- ワイズ・エンジュ
- ラルフ・クオルド
- ドク・ディンティス
- ラズロ・ファーデン
- エレドライル・エルフィン
- チャシキ・ポンツラグル
- マザーデュプリケーター
- リュウセイ・ダテ
オリジナルメカ
SMAP(エスマップ)
現在の惑星ウルスの技術で開発された機動兵器MAP(マップ)の中で特に優れた機体の総称。Super Maneuver Armed Pupprtの略。
- クァイア・デモニック(緑)
- ノーザンブライトがデュプリケート(複製)したあらゆる機体を研究し開発した緑色の塗装の汎用機動兵器。特殊な脳波コントロール装置を搭載したことでウルス人でもブランチと対抗出来る性能になっている。ちなみにデモニックという名前は鬼神のような戦闘力を持つというところから付けられた。
- クァイア・デモニック(赤)
- ムジカ・ファーエデンの専用機体。憧れのシャア・アズナブルにあやかって変更した赤色の機体塗装と左手に装備した盾が特徴。
- クァイア・エヴォリューション
- クァイア・デモニックの改良機。新たに高性能コンピューターとジェネレーターを組み込んだことで性能が強化されている。ただしその分、扱いが難しくなっており搭乗するパイロットを選ぶ機体になってしまっている。ゲーム中ではプレイルートによって軍上層部から補給として支給される新型機またはムジカのクァイア・デモニックをナイチンゲールの残骸のパーツを使って改造強化した機体のどちらかで登場する。
- クァイア・ブースト(黄)
- クァイア・デモニックをベースに空戦能力を追求を目的に開発された機体で背面の翼が生えたブースターが大きな特徴。長時間飛行は実現せず装甲や火力がデモニックに劣ってしまったがその分、加速力や機動力、安定性が向上している。
- クァイア・ブースト(紫)
- グレン・ドーキンスの専用機体。機体の塗装が薄紫色に変更されている。
- クァイア・ハイブースト
- クァイア・ブーストの改良機。空戦能力強化の背面ブースターを大型の高機動ブースターに変更しさらなる機動力と加速力を強化を図っている。ただし機体バランスが壊れ扱いづらくなっている。
- クァイア・ファイター
- クァイアシリーズの欠点で格闘能力の弱さを改善するために開発された機体。肘から手まで可動するビームフィールド発生装置を使ったビームナックルでの格闘戦が主体になっている。また、機動力確保のための軽量化や射撃武器の内装式化もされている。
- クァイア・キャノン
- 後方支援用にクァイア・デモニックを改装した機体。
- 左肩に高性能センサー、右肩に無反動インパクトキャノンが装備し、索敵や近距離射撃能力を強化している。しかし、安定性に問題があり連射を行なうと照準が甘くなる欠点がある。ゲーム中ではジョージーの乗る砂漠迷彩仕様ピンク色の塗装の機体のみ登場する。
- クァイア・アームド
- クァイア・デモニックの装甲と火力を徹底的に強化した高性能機体。装甲と火力を徹底強化した分、機体重量が高くなってしまったが肩や脚部といった本体以外にもサブジェネレーターを追加搭載したことで機動性の低下がほとんどなくなっている。ただし、その分機体のコストを招いてしまい試作機が3機造られただけになってしまった。
- カリオン・グラナーダ
- デュプリケーターと共に発掘された旧ウルス文明の機体であるジャガーノートを元にアズロニアで開発された汎用重機動兵器。生産性ではクァイアシリーズより劣るが大出力レーザー兵器やサイキックシステムを使った独自の兵器などが装備されており基本性能では勝っている。操縦にはクァイアシリーズの脳波コントロール装置と同じような脳波シンクロシステムを使っている。
- カリオン・インフィニート
- カリオン・グラナーダの改良機。グラナーダよりも強力なサイキックシステムを塔載、それを各武器にフィールドバックさせて火力や出力を大幅に向上させているのが特徴。ゲーム中ではプレイルートによってアズロニア軍の基地から奪取もしくはカリオン・グラナーダをクイン・マンサの残骸のパーツを改造強化した機体のどちらかで登場する。
旧ウルス文明
- ジャガーノート
- 旧ウルス文明で作られた機体。カリオン・グラナーダの元になった機体のため、見た目こそカリオン・グラナーダの酷似しているが、内部は慣性重力制御装置など今のウルスの技術では半分も解析再現できない未知の技術の塊になっている。量産機だったらしくマザーデュプリケーター防衛のために大量に登場する。
- ウィンジュエル
- マザーデュプリケーターを守るエレドライル・エルフィンが搭乗する旧ウルス文明の機体。背面の腰部分から翼が生えた女性型をしており、超小型の高出力核融合炉と慣性制御システムによって驚異的な機動力を持っている。
- シカンナシン
- マザーデュプリケーターを守るチャシキ・ポンツラグルが搭乗する旧ウルス文明の機体。左腕に装備しているフィン・ファンネルのような武器サイキックブレードが特徴であり、本体には大出力のジェネレーターを5基も搭載し脅威なパワーを発揮する。
- MD
- マザーデュプリケーターが自らの防衛のために使う戦闘ブロック。
- 4つの花びらが付いた花が横向きになった姿をしている。
その他
- シルバラード
- ムジカ達の母艦となるプロンプト級輸送艦。過去の大戦から使われている古い艦であるがエリヤやドクが独自に改良しているため他の艦とも引けを取らない性能を持っている。ただし、輸送艦のため一切武装を持たない。
- R-1
- スーパーロボット大戦シリーズからのゲスト出演。デュプリケーターの事故により本来デュプリケートされないはずの世界からパイロットであるリュウセイ・ダテと共にデュプリケートされた。スーパーロボット大戦シリーズではT-LINKシステムのためリュウセイ以外には乗れないが今作ではムジカなどが乗り換えできる。
システム
基本的にスーパーロボット大戦シリーズと同じである。しかし声優によるボイスはない。攻撃判定には前面・側面・背面の概念が導入されており、側面、背面ではダメージが上がり、背面から攻撃されると反撃できない。
シナリオ
シナリオは同名で内容の異なるマップを含めると100話以上にも及ぶ。 分岐は些細な事で生じ、選択肢以外にも、とあるマップで特定の敵機を撃墜したか、特定のルートを通過すると自動的に分岐するもの、特定のルートである武器を使用したか、二週目以降にしか到達できない等、最後こそすべて同じであるが、その到達過程が非常に多岐多彩で一度や二度のプレイで登場人物の詳細や物語のすべてを把握するのは困難である。
特殊
パイロットの能力値にNT(ニュータイプ)値、オーラ力、F(ファティマ)同調、運転技術の4つの項目が設定されている。 これはそれぞれの作品の機体を操縦するのに必要であるが、作品間を越えた乗換えができないため版権作品のキャラクターは他の三つの技能はほとんど無意味となる。 また、一部の精神コマンドの効果のために性別の項目も設定されている。
脚注
- ^ ザクレロなど一部はMS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集版デザインになっている
- ^ a b 味方側のキャラクターは登場していない
- ^ 機体は小説版基準のものが登場