スーパーロボット大戦Scramble Commander
ジャンル | リアルタイムストラテジー |
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対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ベック |
発売元 | バンプレスト |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 | 2003年11月6日 |
対象年齢 | 全年齢 |
売上本数 | 約15万本[1] |
『スーパーロボット大戦Scramble Commander』(スーパーロボットたいせん スクランブルコマンダー)とは、バンプレストが発売した『スーパーロボット大戦シリーズ(以降、スパロボ)』の一つ。通称「スクコマ」。
概要
従来のシステムを全て廃しリアルタイムシミュレーションとして一から開発された、新機軸の『スーパーロボット大戦』。
従来のスパロボとは異なり登場するロボットはSDではなく全てリアルサイズの3DCGで描かれている(ただしロボット間のサイズ差は厳密ではなく、プレイ時に違和感が無いようにある程度補正されている[2])。
戦闘は1〜4機の小隊で行われ、プレイヤーは司令官となり各ロボットに直接指示を出す事で行われる。従来のスパロボの様に武器を直接指定することはなく、攻撃目標や戦術を指定してそれを見守る形になる為、ロボットを駒として割り切り戦場全体を見渡して指示を出す必要がある。
シリーズでは恒例となっているオリジナル主人公は存在しないが、司令官を務める葛城ミサトの登場頻度が高く実質的に主人公扱いされている[3](後述のとおりCMナレーションもミサト役の三石琴乃が担当している)。
タイトルロゴのカラーは通常は金色だが、この作品は「いつものスパロボとは違うため」という理由で、銀色となっている(ロゴが銀色なのは、本作と『新スーパーロボット大戦』のみ)[4][5]。
従来のスパロボのシステムを取り入れるなど変更点を多く導入した『スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd』が2007年11月1日に発売された。
オープニングデモは東京都内各地でロケーションが行われ、町中で戦うスーパーロボットがリアルなCGで表現されている[6]。
登場作品
- 超獣機神ダンクーガ
- 新世紀エヴァンゲリオン
- THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に
- 機動戦士ガンダム
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 新機動戦記ガンダムW
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- ゲッターロボ
- ゲッターロボG
- 超電磁ロボ コン・バトラーV
- 勇者ライディーン
- バンプレストオリジナル
『新機動戦記ガンダムW』のストーリーを採用し、ヒイロ・ユイの機体のみを『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』から拝借している。
登場ロボット/(メイン)パイロット
- マジンガーZ/兜甲児
- グレートマジンガー/剣鉄也
- ガンダム/アムロ・レイ
- ガンダムEz8/シロー・アマダ
- グフカスタム/アイナ・サハリン
- Ζガンダム/カミーユ・ビダン
- 百式/クワトロ・バジーナ
- ΖΖガンダム/ジュドー・アーシタ
- νガンダム/アムロ・レイ
- ウイングガンダムゼロカスタム/ヒイロ・ユイ
- トールギス/ゼクス・マーキス
- ゲッター1/流竜馬
- ゲッタードラゴン/流竜馬
- コン・バトラーV/葵豹馬
- ダンクーガ/藤原忍
- EVA初号機/碇シンジ
- EVA弐号機/惣流・アスカ・ラングレー
- EVA零号機/綾波レイ
- ライディーン/ひびき洸
システム
- 戦闘はリアルタイムで行われ、状況に応じてユニットごとに作戦を変更しながらクリア条件達成を目指す。
- ブリーフィングフェイズが戦闘前にある。強化パーツの購入やユニットの改造、マップへの配置などが出来る。
スタッフ
- プロデューサー
- 寺田貴信
- 五十嵐恒三
- じっぱひとからげ
- 菊池博
- ディレクター
- 岸武彦
- 脚本
- 岸武彦
- 山崎論
- 千住京太郎
ストーリー
人類が宇宙に進出して半世紀以上が過ぎた頃。地球連邦軍とジオン公国軍による「一年戦争」と呼ばれる史上最大の戦争が勃発、地球連邦軍の勝利によって終結したものの、アースノイドとスペースノイドの確執は深まるばかりだった。
地球連邦軍は特殊私兵部隊「ティターンズ」を結成、前大戦のジオン残党の掃討・弾圧にあたらせていた。また、彼らとスペースノイドの台頭を恐れたロームフェラ財団は私兵集団「OZ」を結成。地球連邦軍の支配を画策する。
この事態に、連邦軍の有志達は反地球連邦組織「エゥーゴ」やその支援組織「カラバ」を結成。地球圏は再び戦火に包まれるかと思われたが……このタイミングで、全く新たな勢力が独自に地球侵攻を開始した。
人間以外の知的生命体たち――地下勢力「ミケーネ帝国」や「恐竜帝国」、「妖魔帝国」。外宇宙の異星人「キャンベル軍」と「ムゲ・ゾルバドス帝国軍」。そして謎多き攻撃者「使徒」――の侵攻に、人間達は牽制しあいながらも立ち向かい、日本各地のスーパーロボット達の活躍も相まって、戦争は膠着状態に陥る。
しかし、そんな彼らの前に現れたのは、強大な力を発揮する巨大構造物「ソーディアン」であった。その強大な力を我が物にせんとする各勢力は再び行動を開始する。
ここに、再び戦いの火蓋は切られるのであった……。
特機部隊組織名
主役ロボット達が所属する組織名は「特務部隊SEATH(シース)」。意味は「鞘」で、剣(ソーディアン)を鞘(シース)が収めるというところから来ている。一部の作品では自分の好きなように組織名を変えられるが、本作品では不可能となっている。
注意:以降の記述にはクリア特典に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
クリア特典
- Hard Mode
- 一度、通常のゲームをクリアすると出現する。具体的には敵のHPと攻撃力が1,2倍、攻撃の硬直が半分になる。通常より更に高度な戦略が要求される。
- Trial Mode
- Hard Modeをクリアすると出現する。ゲーム中に登場したほぼ全ての敵が出現する(サキエル、シャムシェル、ゼルエル、アプサラス、無敵戦艦ダイは登場しない)。マップは独自のものを使用し、全ユニットを使用可能。また、Hard Modeのクリアデータでの改造段階やパイロットの能力が使用できる。
- Extra
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- Robot Viewer
- ゲーム中に登場したユニットのモデルを鑑賞できる。攻撃モーションも再現できる。
- Sound Select
- ゲーム中で使われたBGMを全て鑑賞できる。
- その他
- シリーズではお馴染みの改造引継ぎ&二周目プレイだが、本作には二周目は存在せず、改造引継ぎも先述の通りHard ModeからTrial Modeへしか出来ない(しかもTrial Modeで再び改造できるわけではない)。
以上でクリア特典に関する核心部分の記述は終わりです。
CM
CMナレーションには『ゲッターロボ』の流竜馬などを演じた神谷明と『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役の三石琴乃の2人のものと、中田譲治と茉樹代の2人が担当したものがある。
脚注
- ^ 「広技苑 2007年春版」株式会社毎日コミュニケーションズ
- ^ バンプレスト、キャラクタホビーイベント「C3」にてPS2「スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー」を発表
- ^ スーパーロボット大戦公式BLOG「熱血!必中!スパログ!」 | スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー2!!!
- ^ 「週刊ファミ通11月14日号 No.778」130頁
- ^ 「スーパーロボット大戦Scramble Commander パーフェクトファイル」角川書店
- ^ 「ザ・プレイステーション2 Vol.358」27頁