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人穴富士講遺跡

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人穴富士講遺跡(ひとあなふじこういせき)は静岡県富士宮市人穴にある富士講に関わる史跡群で、富士宮市指定史跡。富士山世界遺産登録における構成資産の1つ。

概要

人穴は角行が修行を行った場所であり、浅間大菩薩による啓示を得、また入滅した場だと伝わる[1]。『吾妻鏡』によると地元では「浅間大菩薩の御在所」とみられていたという[1]

角行は人穴を浄土としたために人穴の地は富士講信者により聖地と考えられるようになり、参詣や修行が行われた。その信者の多くは吉田口登山道の利用者であり、吉田と人穴を結ぶ道として中道往還が利用されたと考えられている[1]

史跡など

主祭神はコノハナノサクヤビメ、角行、徳川家康である[1]。創建は1648年及び1665年で前身である光侎寺が富士講二世日珀、三世珀心により再興されたことに始まるという[1]

碑塔の中で建立年代のわかるものが89基あり、富士講が隆盛した18世紀末から19世紀前半に建立されたものが一番多い。その89基の中で一番古い年代のものは1664年(寛文4年)建立のものである[1]

  • 宝篋印塔

外部リンク

脚注

  1. ^ a b c d e f [1] (PDF) 第8回 富士山世界文化遺産登録推進両県合同会議による
  2. ^ 静岡県HP