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コンピュータゲームのジャンル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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コンピュータゲームのジャンル』では、コンピュータソフトウェアの中でも特にゲームソフトが分類されるジャンルについて記述する。

コンピュータゲームにおけるジャンルは、音楽映画など他の娯楽作品と比較すると、極めて整理され体系付けられている。ジャンル分けに用いられる言葉は、通常の単語や連語がほとんどであるが、それが指し示す物は必ずしもその言葉本来の意味とは限らず、ジャンル名自体が一種の専門用語のような扱いになっている。例として「ロールプレイングゲーム」(英: Role-playing game)を直訳すると『役割を演技するゲーム』となり、2010年代に発売されたほぼ全てのゲームが当てはまってしまう。

多くのゲームソフトは、カタログゲーム雑誌、あるいはゲーム自体のパッケージにおいて、発売元メーカーが属するジャンルを明記する。そのため販売店やオンラインショップでは、ジャンルごとに探せるようになっている場合が多い。このようにゲームソフトはジャンルによって内容がある程度固定化されるため、他の娯楽作品と比べ自分好みのものを探しやすいと言える。

ジャンル一覧

ここでジャンルを列記し、重要なものには簡単な解説を付ける。詳しい解説は各ジャンルのページを参照。

ゲームシステムによる分類

主要なジャンル

アクションゲーム
略称はACTキャラクターをボタンなどで直接操作し、ゲーム内で起こる様々な出来事を解決するゲームである。世界有数のゲームシリーズ「マリオシリーズ」の多くの作品がこれに属し、日本は元より世界を代表するジャンルである。主なシリーズは『スーパーマリオ』シリーズ、『モンスターハンター』シリーズ、『無双』シリーズなど。
有名な派生ジャンルとして、後述する「格闘ゲーム」がある。
ロールプレイングゲーム
略称はRPG。キャラクターをコマンド入力で操作し、試練を乗り越えて目的の達成を目指すゲームである。世界的にも人気だが、特に日本においてはアクションゲームと双璧を成すジャンルで、1年間に発売される多くのゲームソフトがこの2つのジャンルに分類される。主なシリーズは『ポケットモンスター』シリーズ、『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズなど。
派生ジャンルとして、アクションゲームの要素を取り入れた「アクションロールプレイングゲーム」と、後述するシミュレーションゲームの要素を取り入れた「シミュレーションロールプレイングゲーム」がある。
パズルゲーム
略称はPZL。現実世界のパズルと同じく、出された問題を考察と試行錯誤によって解くゲームである。操作が簡便なこと、手軽にプレイできることが特徴。主なシリーズは『テトリス』シリーズ、『Dr.マリオ』シリーズ、『ぷよぷよ』シリーズなど。
派生ジャンルとして、アクションゲームの要素を取り入れた「アクションパズル」がある。前述したシリーズは全てこのジャンルに属す。
レースゲーム
略称はRCERCGとも。乗り物を操作し、他のプレイヤーやコンピューターとレースをするゲームである。操作する乗り物は自動車オートバイ、架空の乗り物など多岐にわたる。主なシリーズは『マリオカート』シリーズ、『グランツーリスモ』シリーズなど。
スポーツゲーム
略称はSPT。内容はゲームによって様々で、選手を操作してスポーツを行うアクションゲーム風のものや、コーチや監督となって選手を育てるシミュレーションゲーム風のものなど複数ある。だが、「スポーツ」を題材にしているということは全てに共通している。主なシリーズは『みんなのGOLF』シリーズ、『ファミスタ』シリーズ、『ウイニングイレブン』シリーズなど。
格闘ゲーム
略称はFTG。正式名称は対戦型格闘ゲーム。アクションゲームから派生したジャンルで、キャラクターを操作し、他のプレイヤーやコンピューターと格闘技で戦うゲームである。1990年代に一大ブームを引き起こし、一つのジャンルとしての地位を築いた。主なシリーズは『ストリートファイター』シリーズ、『ドラゴンボール』シリーズ、『鉄拳』シリーズなど。
アドベンチャーゲーム
略称はADVAVGとも。コマンド入力や選択肢を選択することで物語の謎を解いていくゲームである。RPGに似ているが、レベルが存在せず、イベントが重視されているなど、細部に違いがある。主なシリーズは『レイトン教授』シリーズなど。
派生ジャンルとしてアクションゲームの要素を取り入れた「アクションアドベンチャーゲーム」や、小説の要素を取り入れた「サウンドノベル」、「ビジュアルノベル」などがある。後者は小説や映像としての楽しみを重視したもので、ゲーム性は薄い。
シミュレーションゲーム
略称はSLG。内容はゲームによって様々で、軍隊司令官になり、自分のユニットを動かして相手のユニットを倒すものや、会社組織の人間になり、それを発展されていくものなど複数ある。ただ、コマンド入力で操作し、直接のアクション性を必要としないことは全てに共通している。主なシリーズは『ダービースタリオン』シリーズなど。
音楽ゲーム
リズムや音楽に合わせてボタンなどを操作し、一定以上の点数を得ることでクリアしていくゲーム。1990年代後半になってブームを起こした比較的新しいジャンルである。主なシリーズは『BEMANI』シリーズなど。
シューティングゲーム
略称はSTGSHTとも。キャラクターや戦闘機を操作し、弾丸などを発射して敵や的を撃つゲームである。主要なジャンルの中では最初期に現れたジャンルで、1970年代1980年代半ばにかけてはアクションゲームと並ぶ二大ジャンルだった。主なゲームは『スペースインベーダー』、『ゼビウス』、『スターソルジャー』など。

複合ジャンル

主要なジャンルの内、複数のジャンルの要素を含むもの。

アクションロールプレイングゲーム
略称はARPG。RPGにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはRPGに分類される。純粋なRPGとの違いは、各所でコマンド入力による操作だけでなく、ボタンなどによる直接操作を使用することである。主なシリーズは『聖剣伝説』シリーズなど。
シミュレーションロールプレイングゲーム
略称はSRPG。RPGにシミュレーションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはRPGに分類される。純粋なRPGとの違いは、戦闘マップが「ウォー・シミュレーション」ゲームの形式で、自分のユニットを動かして相手をユニットを倒す要素があること、戦闘時やイベント時には画面が切り替わり、RPGの形式になることである。主なシリーズは『キングダムハーツ』シリーズ、『アークザラッド』シリーズなど。
アクションパズル
パズルゲームにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはパズルゲームに分類される。純粋なパズルゲームとの違いは、ゲーム中のキャラクターやパーツがプレイヤーの意思と関係なく動くため、ある程度アクション性の操作能力を要求されることである。パズルゲームの多くが何らかのアクション性を持っており、このジャンルに属す。
アクションアドベンチャーゲーム
アドベンチャーゲームにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはアドベンチャーゲームに分類される。純粋なアドベンチャーゲームとは大きく異なり、操作システムなどが完全にアクションゲームのものであるため、表面上はアドベンチャーゲームの面影が見えない。だが、謎解きやイベントと言った要素はしっかりと残っている。主なシリーズは『バイオハザード』シリーズ、『ゼルダの伝説』シリーズなど。

派生ジャンル

作品テーマによる分類

キャラクターゲーム

成人向けゲーム

その他の分類

関連項目