コンピュータゲームのジャンル
表示
コンピュータゲーム |
---|
![]() |
『コンピュータゲームのジャンル』では、コンピュータソフトウェアの中でも特にゲームソフトが分類されるジャンルについて記述する。
コンピュータゲームにおけるジャンルは、音楽や映画など他の娯楽作品と比較すると、極めて整理され体系付けられている。ジャンル分けに用いられる言葉は、通常の単語や連語がほとんどであるが、それが指し示す物は必ずしもその言葉本来の意味とは限らず、ジャンル名自体が一種の専門用語のような扱いになっている。例として「ロールプレイングゲーム」(英: Role-playing game)を直訳すると『役割を演技するゲーム』となり、2010年代に発売されたほぼ全てのゲームが当てはまってしまう。
多くのゲームソフトは、カタログやゲーム雑誌、あるいはゲーム自体のパッケージにおいて、発売元メーカーが属するジャンルを明記する。そのため販売店やオンラインショップでは、ジャンルごとに探せるようになっている場合が多い。このようにゲームソフトはジャンルによって内容がある程度固定化されるため、他の娯楽作品と比べ自分好みのものを探しやすいと言える。
ジャンル一覧
ここでジャンルを列記し、重要なものには簡単な解説を付ける。詳しい解説は各ジャンルのページを参照。
ゲームシステムによる分類
主要なジャンル
- アクションゲーム
- 略称はACT。キャラクターをボタンなどで直接操作し、ゲーム内で起こる様々な出来事を解決するゲームである。世界有数のゲームシリーズ「マリオシリーズ」の多くの作品がこれに属し、日本は元より世界を代表するジャンルである。主なシリーズは『スーパーマリオ』シリーズ、『モンスターハンター』シリーズ、『無双』シリーズなど。
- 有名な派生ジャンルとして、後述する「格闘ゲーム」がある。
- ロールプレイングゲーム
- 略称はRPG。キャラクターをコマンド入力で操作し、試練を乗り越えて目的の達成を目指すゲームである。世界的にも人気だが、特に日本においてはアクションゲームと双璧を成すジャンルで、1年間に発売される多くのゲームソフトがこの2つのジャンルに分類される。主なシリーズは『ポケットモンスター』シリーズ、『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズなど。
- 派生ジャンルとして、アクションゲームの要素を取り入れた「アクションロールプレイングゲーム」と、後述するシミュレーションゲームの要素を取り入れた「シミュレーションロールプレイングゲーム」がある。
- パズルゲーム
- 略称はPZL。現実世界のパズルと同じく、出された問題を考察と試行錯誤によって解くゲームである。操作が簡便なこと、手軽にプレイできることが特徴。主なシリーズは『テトリス』シリーズ、『Dr.マリオ』シリーズ、『ぷよぷよ』シリーズなど。
- 派生ジャンルとして、アクションゲームの要素を取り入れた「アクションパズル」がある。前述したシリーズは全てこのジャンルに属す。
- レースゲーム
- 略称はRCE。RCGとも。乗り物を操作し、他のプレイヤーやコンピューターとレースをするゲームである。操作する乗り物は自動車、オートバイ、架空の乗り物など多岐にわたる。主なシリーズは『マリオカート』シリーズ、『グランツーリスモ』シリーズなど。
- スポーツゲーム
- 略称はSPT。内容はゲームによって様々で、選手を操作してスポーツを行うアクションゲーム風のものや、コーチや監督となって選手を育てるシミュレーションゲーム風のものなど複数ある。だが、「スポーツ」を題材にしているということは全てに共通している。主なシリーズは『みんなのGOLF』シリーズ、『ファミスタ』シリーズ、『ウイニングイレブン』シリーズなど。
- 格闘ゲーム
- 略称はFTG。正式名称は対戦型格闘ゲーム。アクションゲームから派生したジャンルで、キャラクターを操作し、他のプレイヤーやコンピューターと格闘技で戦うゲームである。1990年代に一大ブームを引き起こし、一つのジャンルとしての地位を築いた。主なシリーズは『ストリートファイター』シリーズ、『ドラゴンボール』シリーズ、『鉄拳』シリーズなど。
- アドベンチャーゲーム
- 略称はADV。AVGとも。コマンド入力や選択肢を選択することで物語の謎を解いていくゲームである。RPGに似ているが、レベルが存在せず、イベントが重視されているなど、細部に違いがある。主なシリーズは『レイトン教授』シリーズなど。
- 派生ジャンルとしてアクションゲームの要素を取り入れた「アクションアドベンチャーゲーム」や、小説の要素を取り入れた「サウンドノベル」、「ビジュアルノベル」などがある。後者は小説や映像としての楽しみを重視したもので、ゲーム性は薄い。
- シミュレーションゲーム
- 略称はSLG。内容はゲームによって様々で、軍隊の司令官になり、自分のユニットを動かして相手のユニットを倒すものや、会社や組織の人間になり、それを発展されていくものなど複数ある。ただ、コマンド入力で操作し、直接のアクション性を必要としないことは全てに共通している。主なシリーズは『ダービースタリオン』シリーズなど。
- 音楽ゲーム
- リズムや音楽に合わせてボタンなどを操作し、一定以上の点数を得ることでクリアしていくゲーム。1990年代後半になってブームを起こした比較的新しいジャンルである。主なシリーズは『BEMANI』シリーズなど。
- シューティングゲーム
- 略称はSTG。SHTとも。キャラクターや戦闘機を操作し、弾丸などを発射して敵や的を撃つゲームである。主要なジャンルの中では最初期に現れたジャンルで、1970年代~1980年代半ばにかけてはアクションゲームと並ぶ二大ジャンルだった。主なゲームは『スペースインベーダー』、『ゼビウス』、『スターソルジャー』など。
複合ジャンル
主要なジャンルの内、複数のジャンルの要素を含むもの。
- アクションロールプレイングゲーム
- 略称はARPG。RPGにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはRPGに分類される。純粋なRPGとの違いは、各所でコマンド入力による操作だけでなく、ボタンなどによる直接操作を使用することである。主なシリーズは『聖剣伝説』シリーズなど。
- シミュレーションロールプレイングゲーム
- 略称はSRPG。RPGにシミュレーションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはRPGに分類される。純粋なRPGとの違いは、戦闘マップが「ウォー・シミュレーション」ゲームの形式で、自分のユニットを動かして相手をユニットを倒す要素があること、戦闘時やイベント時には画面が切り替わり、RPGの形式になることである。主なシリーズは『キングダムハーツ』シリーズ、『アークザラッド』シリーズなど。
- アクションパズル
- パズルゲームにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはパズルゲームに分類される。純粋なパズルゲームとの違いは、ゲーム中のキャラクターやパーツがプレイヤーの意思と関係なく動くため、ある程度アクション性の操作能力を要求されることである。パズルゲームの多くが何らかのアクション性を持っており、このジャンルに属す。
- アクションアドベンチャーゲーム
- アドベンチャーゲームにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはアドベンチャーゲームに分類される。純粋なアドベンチャーゲームとは大きく異なり、操作システムなどが完全にアクションゲームのものであるため、表面上はアドベンチャーゲームの面影が見えない。だが、謎解きやイベントと言った要素はしっかりと残っている。主なシリーズは『バイオハザード』シリーズ、『ゼルダの伝説』シリーズなど。
派生ジャンル
- アクションゲーム派生
- ロールプレイングゲーム派生
- MMORPG - オンラインゲームの要素を含むRPG。
- MORPG - オンラインゲームの要素を含むRPG。
- ハックアンドスラッシュ
- ローグライクゲーム
- パズルゲーム派生
- レースゲーム派生
- シミュレーションゲーム派生
- シューティングゲーム派生
- ファーストパーソン・シューティングゲーム
- MMOFPS - オンラインゲームの要素を含むシューティングゲーム。
- ガンシューティングゲーム
- サードパーソン・シューティングゲーム
- ファーストパーソン・シューティングゲーム
作品テーマによる分類
キャラクターゲーム
成人向けゲーム
その他の分類
- オンラインゲーム
- アドバゲーム
- カジュアルゲーム
- クイズゲーム
- シリアスゲーム
- 体感ゲーム
- タイピングソフト
- テーブルゲーム
- デジタルコミック
- トレーディングカードアーケードゲーム
- パーティーゲーム
- ホラーゲーム
- ボードゲーム
- メダルゲーム
- レトロゲーム