ツグミ

ツグミ
	ツグミ; 亜種ツグミ; Turdus naumanni naumanni
保全状況評価
	LEAST CONCERN; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001));
分類
学名
	Turdus naumanni　Temminck, 1820
和名
	ツグミ
英名
	Dusky thrush

ツグミ（鶇^[1]、Turdus naumanni）は、動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ツグミ科ツグミ属に分類される鳥類。

分布

夏季にシベリア北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国北部へ南下し越冬する^[2]。日本では冬季に越冬のため少数が飛来（冬鳥）する^[2]。和名は八丈島で捕獲されたことに由来する^[1]。

中華人民共和国南部、台湾、日本、ミャンマー北部、ロシア東部

夏季にシベリア中部や南部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部などへ南下し越冬する^[2]。日本では冬季に越冬のため多数が飛来（冬鳥）する^[2]。和名は冬季に飛来した際に聞こえた鳴き声が夏季になると聞こえなくなる（口を噤んでいると考えられた）ことに由来するという説もある^[1]。

全長24センチメートル^[2]^[3]^[4]^[5]。翼開張39センチメートル^[2]。色彩の個体変異が大きく、下記2亜種の中間型もいる^[2]^[3]^[5]。

嘴の色彩は黒く、下嘴基部は黄色^[1]^[5]。後肢の色彩はピンクがかった褐色^[5]。

頭頂から後頸の羽衣は黒褐色、背の羽衣は褐色^[2]^[3]。喉から胸部は淡黄色、胸部から腹部の羽衣は羽毛の外縁（羽縁）が白い黒や黒褐色^[2]^[3]^[5]。尾羽の色彩は褐色や黒褐色^[2]^[5]。翼の色彩は黒褐色で、羽縁は赤褐色^[2]^[5]。

上面の羽衣は緑褐色や灰褐色、黒褐色^[2]^[3]^[5]。下面の羽衣は赤褐色や赤みを帯びたオレンジ色で、胸部から腹部は羽縁が淡褐色^[2]^[3]^[5]。尾羽の色彩は赤褐色や赤みを帯びたオレンジ色で^[5]、中央尾羽の色彩は黒い^[2]。

平地から山地にかけての森林、草原、農耕地などに生息する^[1]^[5]。越冬地ではまず山地の森林に群れて生息し、その後に平地へ移動し分散する^[2]^[4]。鳴き声（地鳴き）が和名の由来になったとする説（この場合、ミは「鳥」や「群れ」を指すメがなまったとされる。）もある^[1]。

食性は雑食で、昆虫、果実などを食べる^[4]。農耕地や河原などの開けた地表で採食を行う^[3]。

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 安部直哉『山溪名前図鑑野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年、274頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o 五百沢日丸『日本の鳥550 山野の鳥増補改訂版』、文一総合出版、2004年、210-211頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 高野伸二『フィールドガイド日本の野鳥増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、250-251頁。
^ ^a ^b ^c 中村登流監修『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、34、208頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k 真木広造、大西敏一『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、484-485頁。

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The IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International 2009. Turdus naumanni. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1