早岐駅
早岐駅 | |
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駅舎(2008年10月18日) | |
はいき Haiki | |
所在地 | 長崎県佐世保市早岐一丁目93 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | ハイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,314人/日(降車客含まず) -2006年- |
開業年月日 | 1897年(明治30年)7月10日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 佐世保線 |
キロ程 | 39.9 km(肥前山口起点) |
◄三河内 (4.2 km) (2.7 km) 大塔► | |
所属路線 | 大村線 |
キロ程 | 0.0 km(早岐起点) |
◄*(大塔) (- km) (4.7 km) ハウステンボス► | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
* 大半の列車が佐世保駅まで乗り入れ。 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1c/JR783_HuisTenBosch.jpg/230px-JR783_HuisTenBosch.jpg)
早岐駅(はいきえき)は、長崎県佐世保市早岐一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。
概要
佐世保線を所属線[1]とし、当駅を起点とする大村線を加えた2路線が乗り入れる。複数のJR線が乗り入れる駅としては日本最西端となる。
特急「みどり」「ハウステンボス」を含む全列車が停車し、「みどり」「ハウステンボス」の併結列車は当駅で分割・併合を行う。大村線の快速列車全てと普通列車の約半数は佐世保線佐世保駅まで直通している。また、松浦鉄道西九州線の列車が1往復のみ当駅まで乗り入れている。
当駅は開業当時長崎本線から佐世保線が分岐する駅であった。1934年に長崎本線が現在の肥前鹿島駅経由のルートに変更された際、肥前山口駅 - 当駅間は従来の佐世保線である当駅 - 佐世保駅間と統合されて佐世保線となり、当駅 - 諫早駅間は大村線として独立した。こうした路線変遷の経緯上、当駅の配線は大村線が佐世保線の双方向と直通可能で、佐世保線はスイッチバック構造となっている。
また、長崎駅の連続立体交差事業に伴い長崎運輸センターの車両基地が長崎駅から当駅に移転することが決定しており、2010年8月から移転工事が始まっている。
駅構造
0・1番線と3・4番線の島式ホーム2面4線を持つ地上駅。2つのホームは跨線橋で繋がっている。運行上の拠点駅で当駅発着の列車も多いこともあり、切り込み線の0番線が佐世保線専用で、4番線に特急列車が乗り入れない以外はどのホームも区別なく使われている。また一般に切り込み線は短いことが多いが当駅の場合は長く、8両編成の「みどり」も停車する。
2番線はホームのない渡り線で、機関車牽引列車がスイッチバックを行う際はここで機関車の付け替えを行うが、2000年3月11日に「あかつき」の佐世保駅発着列車が廃止されて以降、当駅に乗り入れる機関車牽引の定期列車はない。そのため車両の留置に使用されることが多く、日中では右写真のように主にハウステンボス用の783系が留置されていることが多い。
直営駅で、みどりの窓口・自動券売機が設置されている。駅舎は古くからのもので日本でもよく知られた建築物である。自動改札機やエレベーターは設置されていない。開業時から1984年まで早岐機関区・早岐客貨車区が設置されており、機関区で使用された煉瓦造りの給水塔や転車台も残されている。現在は機関区及び客貨車区の跡地を活用した佐世保鉄道事業部(旧早岐運転区)が併設されており、広いヤードをもつ。夜から早朝にかけて、同駅構内に滞泊する車両も多く、当駅 - 佐世保間には回送列車の設定がある。
のりば
0 | ■佐世保線 | (下り) | 佐世保行き |
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(上り) | 肥前山口・佐賀・鳥栖・博多方面 | ||
1・3・4 | ■佐世保線 | (下り) | 佐世保行き |
(上り) | 肥前山口・佐賀・鳥栖・博多方面 | ||
■大村線 | ハウステンボス・大村・諫早・長崎方面 |
JR長崎本線連続立体交差事業に伴う長崎駅地区からの車両基地移設工事
長崎県 長崎鉄道高架整備事務所によれば、2010年8月上旬に長崎駅から当駅への車両基地移設工事が着工された[2]。2010年度分の工事は資料[3]によれば、
- 仮留置線(7番線[4] - 11番線)の増設
- 改札口左側(佐世保方)の洗面所の先にあった跨線橋の改札口前への移設
- 島式ホーム(3・4番線)の諫早方への延長及び佐世保方部分の撤去
である。当該資料によれば、その他の既設の佐世保鉄道事業部(旧早岐機関区・早岐客貨車区)内の配線も撤去されるように見受けられるが、詳細は不明。
移転工事完了時の車両基地の主な設備
2010年着工分の仮留置線は最終的には撤去され、以下に挙げる設備が設置される[5]。
- 検修庫(3線:13 - 15番線)
- 給油線(2線:11 - 12番線)
- 自動洗浄装置
- 洗浄線(2線:7 - 8番線)
- 留置線(4線:6番線、9番線、17 - 18番線)
- 転車台(19番線)
- 引上線(1線:16番線/既存の佐世保線肥前山口方の引上線は撤去される)
また、車両基地移設工事に関連して早岐駅周辺整備事業として下記の事業が行われる予定[6]。
- 駅前広場東口整備
- 東西連絡通路整備
- 稗田第一踏切拡幅
利用状況
- 2006年度の1日平均乗車人員は1,314人(前年度比-28人)である。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000 | 1,343 |
2001 | 1,333 |
2002 | 1,244 |
2003 | 1,320 |
2004 | 1,307 |
2005 | 1,342 |
2006 | 1,314 |
駅周辺
- 長崎県道222号平瀬佐世保線
- カレーハウスCoCo壱番屋早岐JR駅前店
- おはしカフェガスト佐世保早岐店
- リンガーハット佐世保早岐駅前店
- ドラッグイレブン早岐店
- まるたか生鮮市場早岐店(スーパーマーケット)
- シルバーボウル
- マルキョウ早岐店(スーパーマーケット)
- 金明堂書店早岐店
- 十八銀行早岐支店
- 親和銀行早岐支店
- 長崎銀行早岐支店
- 早岐郵便局
- 佐世保市役所早岐支所
歴史
- 1897年(明治30年)
- 1898年(明治31年)
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化される。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により、鳥栖駅 - 早岐駅 - 長崎駅間に長崎本線、早岐駅 - 佐世保駅間に佐世保線の名前が与えられ、当駅は長崎本線と佐世保線の駅となる。
- 1934年(昭和9年)12月1日 - 長崎本線が肥前鹿島駅経由の現ルートに変更されたのに伴い、従来のルートは肥前山口駅 - 早岐駅間は佐世保線に編入され、早岐駅 - 諫早駅間は大村線の名前が与えられる。これにより当駅は佐世保線と大村線の駅となる。
- 終戦直後の一時期、外地からの復員・引き上げ者向けに、東京駅 - 早岐駅間運行(上り列車は大村線南風崎駅始発)の普通列車が日2 - 3往復運転されていた事があった(ムーンライトながら#東海道本線夜行普通列車沿革も参照)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道(JR九州)の駅となる。
- 2010年(平成22年)
その他
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 佐世保線
- 大村線(佐世保駅 - 当駅間は佐世保線)
- 特急「ハウステンボス」停車駅
脚注
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 工事関係のページ(2010年7月28日更新)
- ^ 今年度(2010年度)予定箇所
- ^ ただし、7番線は既設だが引き直すか否かについては触れられていない。
- ^ 地元住民に対する工事説明会資料の別紙-3
- ^ 地元住民に対する工事説明会資料の7ページ目
関連項目
外部リンク
- 早岐駅(駅情報) - 九州旅客鉄道