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鞍掛峠

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鞍掛峠(くらかけとうげ)は、三重県いなべ市滋賀県多賀町を結ぶ国道306号上にある。

概要

全区間追い越し禁止で、三重県側は滋賀県側に比べ道が狭く、大型車は対向車線にはみ出さないと曲がれない場合がある。なお、よく落石などで通行止めになる。 冬季は全面通行止め。2011年現在、新道のトンネルの工事が着工されている。

歴史

名称の由来は858年天安2年)惟喬親王藤原良房の追討を逃れ都から逃れる際、ここで馬の鞍を外して休憩をとらせたことに因んで名付けられた。

古くは竜華峠(りゅうげとうげ)とも呼ばれていた。三重県北部の住民は、納骨の際に京都に向かう為に通った道であった。対する彦根界隈の住民は、伊勢神宮への参拝の際に通った道で、彦根藩の参宮道路でもあった。詳細については、鞍掛トンネルの三重県側の看板に書かれている。

1990年代半ばまで、滋賀県側では麓から峠までほぼ全線ダート区間であった。

危険行為

適度なワインディングロードであることから、時折、暴走行為が見られるようになった。平日昼間は太平洋セメント藤原工場の車輌が頻繁に通行するが、交通量の減る夜間や休日には、オートバイ自動車が多く詰めかける。オートバイに関しては、滋賀県側の待機所の多くにロープが掛けられるようになってからは激減。しかし、自動車の危険走行は止まず、住民から苦情を寄せられた滋賀県警捜査に着手。ビデオ機材で丹念に走行車両を記録して所有者を特定、2009年10月7日までに16人を道路交通法違反(共同危険行為等の禁止)の疑いで逮捕した。

関連項目

外部リンク