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(がん、かり)(異字:鴈)とは、カモ目カモ科水鳥の総称。枕詞は「遠つ人」

大きさはカモより大きく、ハクチョウより小さい 

東西で狩猟の対象であったが、日本では急速な減少から保護鳥の対象となった。現在は禁猟。

日本ではマガンカリガネヒシクイなどが生息し、北海道宮島沼宮城県伊豆沼などに冬鳥として飛来する。宮城県の県鳥でもある。

家禽はガチョウ(鵞鳥)と呼ばれる。

雁が登場する作品

大造じいさんとガン』(椋鳩十著)
一部の小学校の教科書に掲載され初めて雁を知る人が多いと思われる作品。(小学5年)
ニルスのふしぎな旅』(セルマ・ラーゲルレーヴ著)
ひょんな事から妖精に小さくされた悪童のニルスが、野生の雁の群に付き従い、越冬地のラップランドへ向かう家禽のガチョウ(モルテン)に乗り旅をする児童文学。もしくはそれを元にした日本のアニメーション作品。
』(森鴎外著)
明治初期の東京・池之端。高利貸しの妾と医大生との間のかなわぬ恋を描く。不忍池にて雁に石を投げて殺してしまうシーンがある。この後、雁を食べたらしい。
銀河鉄道の夜』(宮沢賢治著)
孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語。鳥を捕まえる商売をしている男が、捕まえた雁を二人の少年に見せる。その後、二人は足の部分を食べるシーンがある。
屋根の上のサワン』(井伏鱒二著)
 だれかに鉄砲で撃たれたサワン(雁)を見た「私」は、治療をし、家で飼う事になったが、逃げてしまいそうになり、羽を切ったり、太らせたりして飛ばせないようにしたが、サワン(雁)は自由に飛んでいた3羽の雁を見てうらやましくなり、結局、逃亡してしまったという話。
鸚鵡籠中記』(朝日重章著)
 尾張藩藩士であった朝日重章の日記。生類憐みの令の施行中に、同僚と雁を狩猟し食した記述がある。

関連項目

鳥の一般名の記事

カタカナ名の記事が自然科学的な内容を中心とするのに対し、一般名の記事では文化的な側面や人との関わりなどについて解説する。