全日本アニソングランプリ
全日本アニソングランプリは、アニマックス主催、ひかりTV(2007年から2009年はJ:COM)、大手企業、プロダクションなどの協賛で行われるアニメソングの音楽オーディション。2007年から年に1度開催されている。
概要
いわゆる大都市圏(広島県を除く七大都市圏の県庁所在地)で予選を実施し、各予選大会の優勝者1組・準優勝者1組と各地区4組合計24組の特設サイトでのWEB審査での投票で決定した敗者復活者1組で決勝戦が行われグランプリを決定する(第4回大会実績参考)。
グランプリ受賞者は、アニマックスで放送されるテレビアニメの主題歌を担当する形でメジャーデビューをする権利が与えられる。
全6会場の予選大会・東京の決勝大会の模様は、2008年大会からアニマックスWEBサイトで生中継。後日、ダイジェスト放送として決勝・予選の様子をアニマックスで特番として放送している。
2009年には「We love anime」というキャッチコピーが作られ、これまでの5ヵ所に加えて沖縄県でも予選が行われている。
2010年には、10,189組の応募者となる。予選地区は沖縄に変えて、東北ブロックとして仙台大会が追加された。
審査委員はアニプレックス、ソニーミュージック、エイベックス、ポニーキャニオン、EMIミュージックジャパンほかが参加、またプロダクションもホリプロ、スペースクラフトをはじめ大手事務所が参加。特に第3回大会からグランプリ受賞者だけでなく、決勝大会まで進んだファイナリストからもプロデビューした実績がある。総合プロデューサーは杉本壮太郎。
応募資格
- 歌が好きで、人前で歌える方(グループでの応募も可)
- プロデビューを真剣に目指している方
- プロダクション等の芸能活動を行う団体と契約していない方、または契約の予定がない方
過去の開催日程
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回数 | 年 | 応募者数 | 予選大会 | 決勝大会 | グランプリ受賞者 | グランプリ受賞者の 決勝戦歌唱曲 | ||||||
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札幌大会 | 仙台大会 | 東京大会 | 名古屋大会 | 大阪大会 | 福岡大会 | 沖縄大会 | ||||||
第1回 | 2007年 | 1,792組 | 7月1日 | - | 7月16日 | 6月30日 | 7月15日 | 7月8日 | - | 8月1日 | 喜多修平 | 1曲目:愛をとりもどせ(北斗の拳) 2曲目:夢光年(宇宙船サジタリウス) |
第2回 | 2008年 | 3,186組 | 7月19日 | - | 8月23日 | 8月6日 | 7月26日 | 8月16日 | - | 9月21日 | カトリーヌ・セント・オンジュ | 1曲目:Silly-Go-Round(.hack//Roots) 2曲目:Adèsso e Fortuna ~炎と永遠~(ロードス島戦記) 3曲目:きらめく涙は星に(Fate/stay night) |
第3回 | 2009年 | 6,570組 | 7月18日 クラップスホール |
- | 7月20日 アムラックスホール |
7月4日 テレピアホール |
7月5日 テイジンホール |
6月27日 イムズホール |
7月11日 宜野湾市民会館 |
9月21日 ニューピアホール |
佐々木紗花 | 1曲目:甲賀忍法帖(バジリスク 〜甲賀忍法帖〜) 2曲目:Komm,süsser Tod (新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に) 3曲目:創聖のアクエリオン(創聖のアクエリオン) |
第4回 | 2010年 | 10,189組 | 6月27日 ペニーレーン24 |
7月3日 デジタルアーツ仙台 |
7月17日 アムラックスホール |
7月10日 アスナルホール |
7月11日 テイジンホール |
7月24日 スカラエスパシオ |
- | 9月25日 ニューピアホール |
河野万里奈 | 1曲目:Believe(機動戦士ガンダムSEED) 2曲目:消えないで(ダ・カーポIIセカンドシーズン) 3曲目:深愛(WHITE ALBUM) |
第5回 | 2011年 | 10,223組 | 6月25日(予備予選) 7月16日(予選)札幌ファクトリーホール |
- | 7月10日(予備予選) 8月6日(予選)アムラックスホール |
7月2日(予備予選) 7月23日(予選)ASUNAL HALL |
7月3日(予備予選) 7月23日 イシハラホール |
7月9日(予備予選) 7月30日 イムズホール |
- | 10月9日 ニューピアホール |
鈴木このみ | 1曲目:ノーザンクロス(マクロスF) 2曲目:ダイアモンド クレバス(マクロスF) 3曲目:創聖のアクエリオン(創聖のアクエリオン) |
※決勝大会は東京で開催。
第1回大会
概要
2007年に開催された第1回大会。応募総数1,792組という、第1回目にして多くの挑戦者が集まる大会となった。この記念すべき大会を制したのは大阪大会準優勝で決勝大会に進出した喜多修平。アップテンポな曲が課題となる1曲目に『北斗の拳』OP「愛をとりもどせ」をチョイス。高音がポイントとなる難しいこの曲を見事に歌い一歩リード。そしてスローテンポな曲が指定された2曲目には、自身が人前で初めて歌ったという思い出の曲、『宇宙船サジタリウス』のED「夢光年」を披露。思い入れのあるこの曲を情感たっぷりに歌い、見事グランプリを獲得した。
第2回大会
概要
第1回に比べ、2倍近い3,186通の応募があった第2回大会。前回にも増して激戦となったこの大会の最大の注目はカナダ出身、東京在住半年のHIMEKA。カナダ在住時から日本のアニメに親しみ、アニソン歌手になるために日本へやってきた。決勝で彼女は『.hack//Roots』のOP 「Silly-Go-Round」、OVA『ロードス島戦記』のOP「Adèsso e Fortuna ~炎と永遠~」、『Fate/stay night』のOP「きらめく涙は星に」を見事な日本語と、透明感溢れる歌声で披露。一気に会場を自分の世界に引き込み、優勝を果たした。また今回は、特別賞を受賞しデビューも果たした井上ひかりや後にSKE48に加入した古川愛李などの逸材が多く出場した大会ともなった。
第3回大会
概要
第1回の倍近くの応募があった第2回のさらに倍となる、6,570組の応募があった第3回大会。リアルタイムでのWEB投票や1対1で決着をつけるマッチアップ方式といった新方式で開催された。後に『おまもりひまり』のOPを歌うこととなる坂本彩が出場するなど混戦を極める大会となった。そして、この激戦を最後まで勝ち抜いたのが佐咲紗花。『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』ED「Komm,süsser Tod」、そしてファイナルでは「創聖のアクエリオン」を圧倒的な歌唱力で披露。個性的な実力派が揃った激戦の第3回大会を締めくくった。
第4回大会
- 主催:株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン
- 特別協賛:ひかりTV(株式会社NTTぷらら)
- 協賛:JOYSOUND/ロッテリア/JTBエンタテインメント/集英社りぼん/株式会社アニプレックス/株式会社東芝
- レーベル協賛:コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社/株式会社ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル/株式会社ポニーキャニオン/株式会社ランティス
- 審査参加企業:株式会社アニプレックス/株式会社EMIミュージック・ジャパン/エイベックス・エンタテインメント株式会社/コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社/株式会社スペースクラフトプロデュース/株式会社スマイル音楽出版/株式会社ポニーキャニオン/株式会社ホリプロ/株式会社ランティス/JTBエンタテインメント ほか(※掲載は五十音順)
概要
第4回大会にして大台の10,000組を超え10,189組という数の応募となった。これはオーディションとしては国内最大規模の応募数となり「アニソン」という限られたジャンルでのオーディションでありながら、これほどの応募を集めたという事実が、過去の実績や本イベントの社会的役割の高さを裏付ける数字として興味深い。今回も第3回同様リアルタイムでのWEB投票や1対1で決着をつけるマッチアップ方式といった方式で開催された。 本大会はあくまで「アニソン歌手として誰をデビューさせるかを決めるオーディション」であり、「エンターテーメント性、歌唱力の優劣を競うコンテスト」ではない事を改めて思い知らされる大会であった。
第5回大会
優勝者の鈴木このみは、2012年アニマックスで放送する新作アニメの主題歌でプロデビュー予定[1]。