大島堅一
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大島 堅一(おおしま けんいち、1967年 - )は、日本の経済学者。専門は環境経済学、環境政策学。立命館大学教授、日本環境学会幹事。大阪府特別参与、大阪市特別参与、大阪府市統合本部特別参与。一橋大学博士 (経済学)。
人物
福井県出身。一橋大学大学院経済学研究科修了。指導教官は寺西俊一。高崎経済大学助教授を経て、2008年から立命館大学国際関係学部教授。
原子力発電のコスト計算などを研究する。福島第一原子力発電所事故を受け、2011年9月、枝野幸男経済産業大臣により、資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員に任命され、会合で「原発を止めるとコストがかかるというが、利益の方が大きい。」と主張した[1]。同年10月には内閣官房国家戦略室エネルギー・環境会議コスト等検証委員会委員に就任。初会合で電力会社の有価証券報告書をもとに試算した発電単価が、政府試算の約2倍の11円から12円となることを発表した[2]。しかし、元経済産業省事務官の古賀茂明は、「一人二人改革派が入っても、結局少数派になって黙らされるっていうのがある。」との懸念を示した[3]。2012年2月には橋下徹大阪市長の下、大阪市特別参与及び大阪府特別参与に就任。大阪府市エネルギー戦略会議委員を務める。
経歴
- 1967年 福井県鯖江市出身
- 1992年 一橋大学社会学部卒業
- 1994年 一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 1997年 一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、高崎経済大学専任講師に就任
- 2000年 高崎経済大学助教授に昇格
- 2001年 立命館大学国際関係学部助教授
- 2007年 一橋大学から博士 (経済学)の学位を取得
- 2008年 立命館大学国際関係学部教授に昇格
- 2010年 環境経済・政策学会常務理事
- 2011年 資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員、内閣官房国家戦略室エネルギー・環境会議コスト等検証委員会委員
- 2012年 大阪市及び大阪府及び大阪府市統合本部特別参与、大阪府市エネルギー戦略会議委員、静岡県原子力経済性等検証専門部会委員、イギリスで在学研究
著書
- (寺西俊一・除本理史)『環境再生 ―川崎から公害地域の再生を考える―』(有斐閣 2002年)
- (寺西俊一・井上真)『地球環境保全への途 ―アジアからのメッセージ』(有斐閣 2006年)
- (水谷洋一・酒井正治)『地域発!ストップ温暖化ハンドブック―戦略的政策形成のすすめ』(昭和堂 2007年)
- 『再生可能エネルギーの政治経済学』(東洋経済新報社 2010年)
- (飯田哲也・古賀茂明)『原発がなくても電力は足りる!―検証!電力不足キャンペーン5つのウソ』(宝島社 2011年)
- 『原発のコスト――エネルギー転換への視点』(岩波新書 2011年)
- (左巻健男)『おしえて! もんじゅ君―これだけは知っておこう 原発と放射能』(平凡社 2012年)
- (除本理史)『原発事故の被害と補償: フクシマと「人間の復興」』(大月書店 2012年)
- (安斎育郎・飯田哲也・長谷川羽衣子)『原発ゼロ―私たちの選択 』(かもがわ出版 2012年)