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サラリーキャップ

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サラリーキャップとは、プロスポーツチームが所属する全ての選手の年俸の総額を毎年一定の上限金額を設けて規定する制度である。

アメリカンフットボールNFLでは、フリーエージェント(FA制)で移籍した特定選手に対する年俸の極端な高騰を抑制し、均等な戦力で試合をすることを目的に1994年から設定された。毎年リーグ主催者の総収入の割合をNFLの参加チーム(2005年度は32チーム)の数で割った金額が各チームのサラリーキャップとなる。各チームはそのサラリーキャップの上限金額までの範囲内で契約更改を交わすこととなる。(一般には最高年俸の選手から数えて51人がその対象で、契約金の上限をオーバーすると罰金やドラフト指名が剥奪される罰則がある)

主催者総収入とは、全国放送権(テレビ・ラジオ)、グッズなどのマーチャンダイジング、並びにホームゲームにおける有料試合(オープン戦=プレシーズンマッチ、公式戦=決勝トーナメント(ポストシーズンともいう)含む)の入場料収入などを全て合算したものである。

近年はアメリカ大リーグや、日本プロ野球などでも契約金・年俸の高騰が問題視され、これを導入しようとする動きも見られているが具体的な方針がまだ固まっていない。なおアメリカ大リーグ1994年に導入に踏み切ったものの、選手会のストライキで導入を断念している。

日本では2005年より開幕したbjリーグで初めて採用された。上限は約6000万円とされる。