キト
キト Quito | |||||
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位置 | |||||
エクアドル内のキト(Quito)の位置 | |||||
座標 : 南緯0度13分 西経78度31分 / 南緯0.217度 西経78.517度 | |||||
歴史 | |||||
建設 | 1534年12月6日 | ||||
行政 | |||||
国 | エクアドル | ||||
州 | ピチンチャ州 | ||||
市 | キト | ||||
市長 | Paco Moncayo | ||||
地理 | |||||
面積 | |||||
市域 | 324 km2 | ||||
標高 | 2,850 m | ||||
人口 | |||||
人口 | (2008年現在) | ||||
市域 | 2,104,991人 | ||||
その他 | |||||
等時帯 | 東部標準時 (UTC-5) | ||||
夏時間 | なし | ||||
公式ウェブサイト : http://www.quito.gov.ec/ |
キト(Quito)は、エクアドル共和国の首都。グアヤキルに次いで人口が多い。南米有数の世界都市。
赤道直下に位置しているが、アンデス山脈の中腹(標高2850メートル)にあるため比較的涼しい。人口1,399,378人(2001年)。キトの北23kmに赤道記念碑があり、線で赤道の位置が示されているが、実際の赤道との誤差がある。
歴史
キトの発祥は紀元1000年以前までさかのぼることができる。当時、その一帯は遊牧民たちの遊牧する土地であったが、その後今のキトの位置に市が開かれた。
15世紀末にはインカ帝国の支配下に置かれ、11代インカ皇帝ワイナ・カパックの母親が当地の出身だったため、帝国の第二の首都として整備されることとなる。第一の首都であるクスコからキトまでは、インカ道が通された。 しかしその後、帝国ではクスコ派とキト派との対立が深まり、ワイナ・カパックの死後、帝国は2人の息子により分けられ、ワスカルがクスコを中心に帝国の大部分を、そして、アタワルパがキトを中心に北部を収めることとなる。
その後起こった内戦で勝利を収めたアタワルパは、キトからクスコへ向かう途中、侵略してきたスペイン人の捕虜となり、処刑される。そしてキトは、スペイン軍の侵略を防ぐために、アタワルパの武将であったルミニャウィによって破壊された。
結局、インカ人の反乱は制圧され、フランシスコ・ピサロは1534年、キトへの殖民を開始。街は「サン・フランシスコ・デ・キト」と名づけられた。 地元民は改宗させられ、教会の建設などに酷使された。そしてその後300年にわたり、キトはスペインの植民地として支配されることとなる。
1800年代初頭には人口1万人を数える都市に成長していたキトだが、そのころにはスペインからの独立の気運が高まってきていた。しかしその運動は、1810年にリマから派遣されたスペイン軍により鎮圧されることになる。 だが、その後も運動は続き、救援に来たアントニオ・ホセ・デ・スクレが1822年にスペイン軍にピチンチャの戦いで勝利したことで、スペインからの独立を勝ち取り、大コロンビアの一部となる。 だが、1830年には独立し、独立したエクアドルの首都となる。
概要
「新市街」と呼ばれる地域と、「セントロ」(旧市街)と呼ばれる地域があり、坂道に沿って古い建物が並ぶ旧市街は世界遺産に登録されており、サンフランシスコ教会や大統領府、パネージョの丘にある聖母像など、観光地も多いが、治安は良くなくスリも多いとされるので、訪問の際には注意が必要である。また、露天市などもある。
新市街は、オフィス街と住居地域が混在しており、またホテルやレストランといった設備も多い。また競馬場の跡地を1980年代に整備したラ・カロリーナ公園は、緑に溢れた市民の憩いの場となっている。
気候
キトの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
平均最高気温 °C (°F) | 18 (64) |
18 (65) |
18 (65) |
18 (65) |
18 (65) |
18 (65) |
19 (66) |
19 (67) |
19 (67) |
19 (67) |
19 (66) |
18 (65) |
18.7 (65.6) |
平均最低気温 °C (°F) | 9 (49) |
9 (49) |
9 (49) |
10 (50) |
9 (49) |
9 (48) |
9 (48) |
9 (48) |
9 (48) |
9 (49) |
9 (48) |
9 (49) |
9.3 (48.7) |
降水量 mm (inch) | 73.6 (2.898) |
114.1 (4.492) |
126.9 (4.996) |
149.3 (5.878) |
98.2 (3.866) |
37.1 (1.461) |
26.2 (1.031) |
32.0 (1.26) |
79.3 (3.122) |
115.3 (4.539) |
78.9 (3.106) |
82.9 (3.264) |
1,013.8 (39.913) |
平均降水日数 | 10 | 11 | 15 | 15 | 13 | 7 | 5 | 5 | 11 | 14 | 11 | 11 | 128 |
出典1:[1] | |||||||||||||
出典2:WMO[2] |
交通
陸上交通
専用レーン上を走る路線バスのほか、トロリーバスの路線が整備されており、旧市街と新市街を結んでいる。またタクシーの数も多い。また各地を結ぶ高速バスのターミナルが旧市街にある。
鉄道路線は、キトに駅があり、バスやトラックを改造したレールバスのほか、観光用に蒸気機関車牽引の客車列車が発着しているが、交通機関として利用しづらい。
空港
市内に軍民共用のマリスカル国際空港があり、国内各地および、南米各国やアメリカ、スペインなどに就航便がある。ただし街中にあって手狭なこともあり、現在新キト国際空港が建設中で、2010年の開港が予定されている。
世界遺産
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サンフランシスコ教会 | |||
英名 | City of Quito | ||
仏名 | Ville de Quito | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (2),(4) | ||
登録年 | 1978年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
姉妹都市
キトはSister Cities International, Inc. (SCI)によって指定された、3つの姉妹都市を有している。
関連項目
脚注
- ^ “Climate information for Quito in Ecuador”. Climate Zone (2011年8月). 2010年4月30日閲覧。
- ^ “World Weather Information Service - Quito”. 2010年8月閲覧。
外部リンク