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大津式一挙更新腹接ぎ法

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大津式一挙更新腹接ぎ法

大津式一挙更新腹接ぎ法(おおつしきいっきょこうしんはらつぎほう)とは、神奈川県湯河原町大津祐男が開発し、果樹(特に柑橘類)において、品種更新の接ぎ木の主流となった一挙更新法である。ここでは、主に柑橘類での本方法について述べる。

手法

接ぎ木適期
4月上旬から5月上旬頃。
中間台木の剪定
切り口で3~5㎝の枝を切除する。その際、力枝(木の先端に葉のついた枝を残すこと)は残さない。
穂木
彼岸前に良く充実した前年の夏枝または春枝を採取し、ビニール袋などに入れ密閉し、薄暗い所で保存する。穂木は二芽で作成する。
接ぎ口
接ぎ口は20cm程度で設け、穂木を差し込み、接ぎ木テープで巻く。

瀬戸(せと)式一挙更新腹接ぎ法

瀬戸式一挙更新腹接ぎ法による発芽

大津式の改良方法で、面倒な芽出し作業をしなくてよい方法。小田原市農協 瀬戸氏が考案し、神奈川県根府川分場が技術解明した。

方法

  • 自力で出芽できるように0.02mmのうすい接ぎ木テープを使用する。
  • 穂木は1芽で芽が頂部に来るように作成する。(1芽のため、穂木使用量は大津式に比べて少ない。)

参考文献

関連項目