イシノミ目
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イシノミ目/古顎目 Archaeognatha | ||||||||||||
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![]() イシノミ科
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イシノミ目(古顎目、Archaeognatha、Microcoryphia)は、原始的な昆虫の一群。外見的にはシミ類にやや似る。ジャンプすることが出来ることからこの名がある。
特長
体は細長く、シミとは異なり偏平ではない。頭部には複眼が発達している。体表はシミ同様に鱗粉に覆われ、多くは褐色のまだら模様がある。腹節の腹面には対をなした付属肢を刺状に有する。
野外の枯れ木や石垣、土の上などに住んでおり、陸生の微細な藻類を食べる。水は口から飲まず、腹部の腹面の節間から膨出する嚢状体の膜面を結露した水滴などに押し付け、吸収する。何かに驚くと、腹部を地面に打ち付けて跳躍し、その動きは素早い。
雌の体内に精子を導入する交尾器を持たず、雄は糸を分泌してその上に精液の滴を置き、複雑な配偶行動で雌を誘導して生殖口から吸収させる。
寿命は長く、約3年生きる。
分類
昆虫綱の最も原始的な1目。ただし、より原始的な内顎類(コムシ目、カマアシムシ目、トビムシ目)またはその一部を昆虫に含めることがあるほか、コムシ目を昆虫綱に繰り込む説もあり、その場合はそう言えなくなる。
古典的な分類では、イシノミ目とシミ目を無翅亜綱とし、それ以外の有翅亜綱と対比させてきた。かつては体の概形がシミ目と似ていることもあり、シミ目イシノミ亜目に分類されていたが、1960年代ごろより、体の基本構造に非常に原始的な形質を有する別系統であることがわかり、分けられるようになった。それによると、普通の昆虫は大顎が頭蓋と2ヶ所で関節するため可動性が制限されるのに対し、この類では1ヶ所だけで関節している。そのため、イシノミ目のみからなる単関節丘亜綱をたて、それ以外の全ての昆虫を双関節丘亜綱として分けられることになった。
- イシノミ科 Machilidae
- 日本からは5属十数種が知られる。
- Meinertellidae
南半球にもう1科がある。