カルバペネム耐性腸内細菌
カルバペネム耐性腸内細菌（Carbapenem-resistant enterobacteriaceae、CRE）は、耐性菌の一種。
概要
抗菌薬であるカルバペネム系抗生物質（イミペネムやメロペネムなど悪性感染症の治療の最終手段として使われることが多い[1]）に対しても耐性を持つ、enterobacteriaceae（腸内細菌科）の細菌の一種[1]。なお、他の腸内病原体にも抗生物質耐性を与えてしまうこともあるという[2]。
この細菌は、人間の消化器官に棲息しやすい特性を持ち[3]、常在していることもある[1]。
これが、膀胱や血液などに到達した場合、感染症を引き起こす可能性があるという。血流感染が起きると、約半数の患者が命を落とすといわれている[1]。
脚注
- ^ a b c d 悪夢の細菌－最強の抗生物質も効かない薬剤耐性の細菌が増加 - WSJ.com、2013年3月7日
- ^ 死亡率50％ 米国でカルバペネム耐性腸内細菌の感染拡大 - QLifePro医療ニュース
- ^ 米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A - 厚生労働省 戸山研究庁舎
外部リンク
関連項目
- カルバペネム系抗生物質
- 腸内細菌科
- 肺炎桿菌 （クレブシエラ・ニューモニエ）
- MRSA （メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）
- en:Antibiotic resistance
- en:Clostridium difficile
- 酵素
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