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修羅のドレス

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『修羅のドレス』(しゅらのどれす)は、寄田みゆきによる日本漫画作品。

講談社の『BE・LOVE』にて2013年第5号から連載中。単行本は同社のKCより1巻まで発売中。

あらすじ

登場人物

栗山 四葉(くりやま よつば)
主人公。ウェディングデザイナーの卵で産みの母親であるKALENの会社に入社。幼い頃に有名デザイナーの父 哲郎を亡くしその後は親戚の元を転々とし現在に至る。父が亡くなった際に産みの母の存在を父の日記で知りさらに父が母によってはめられて自殺したことも知ってしまう。以後は強い憎しみを母に抱くようになり復讐を決意する。クールかつ冷静沈着で逆境にめげず強い意志も持ち合わせており父親譲りのデザイナーとしての才能も持ち合わせている。洋裁学校を出ており裁縫などもこなす。その反面、肝心なところで他人を信じてしまい真面目で他人を疑うところが無い為、そこを実母KALENに利用されいままで書き溜めていたデザイン画を盗まれてしまう。その後KALENの突然の死去に伴い、不本意にせよ実の妹の蘭と戦うことになり・・・。
KALEN(かれん)
大手のドレス会社を経営するかなりのやり手の女性。四葉と蘭の実の母親。かっては四葉の父 哲郎の恋人だったが、彼のデザイナーとしてのデザインを自分の物にする為だけにデザイン画を盗み利用し最終的にデザイン界から追放し自殺に追いやった。自らの会社に隠し子である四葉を入社させドレスコンペで優勝させ、さらにかっての自分の行いを四葉に自ら懺悔するもそれは全て演技であり、四葉のいままでに書き溜めたデザイン画をも利用すべく盗む。経営者としては才能があるがデザイナーとしては才能が無いことを自覚している。自分の利益になる為ならば実の娘を利用したりどんな汚い手段も方法も問わず手に入れるモラルや母性を感じさせない母親。もう一人の娘である蘭には深い部分で自分と同じ経営者としての才能を感じており、自分の会社を継がせたいと考えているが蘭にその気があらずやる気を出させる為に「自らが亡くなった場合、実の娘の四葉と蘭のどちらか優れたほうに全てを継がせる」と本意では無い遺言書を作成。皮肉にもこの遺言書が四葉と蘭の関係に変化を生んでしまう。遺言書を作成した夜に事故で急死するが死体は見つかっていない為、実際の安否は未だ不明。
蘭(らん)
KALENのもう一人の娘で、四葉の父親違いの妹。四葉と違いKARENに育てられた為、当初はお互いに姉妹だと知らずに親友になる。内気な性格からかいままで友達が全くいなかった為、四葉の事を誰よりも大切に想っている。当初は内気で大人しいが素直で優しい性格。しかしその性格が仇となり、四葉と親友になってまもなくしてからドレスコンペで四葉に恨みを抱き四葉の作ったドレスを切り刻んでいる同じ部署の先輩、紅子を止める為不本意で片手に重傷を負わせてしまう。その出来事がきっかけで紅子に「言うことを聞かないと四葉を殺す」と脅迫されていいなりになる羽目になってしまい除々に何かを病んでゆく。脅迫されている間も四葉の存在を救いに耐え続けた。しかしその関係は母の突然の死とともに変化することになる。母の死がきっかけで四葉が自身の実の姉だと知りその事実を四葉に隠されたことに大きなショックを受け、さらに四葉が母の財産が欲しいが為にKALENを事故にみせかけて殺害したのではないか?というありもしない誤解が生まれたのと密かに想いを寄せていた幼馴染の秋と四葉が自分の知らないところで仲良くしている写真を見たのが引き金となり、四葉が自分から何もかも奪おうとしていると思い込むようになり、遂に眠っていた狂気が目を覚まし四葉への想いが思慕から憎しみへと変わり・・・・・。