シアトリズム ファイナルファンタジー
ジャンル | シアターリズムアクション |
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対応機種 |
ニンテンドー3DS(3DS) iPhone/iPad(iOS) |
開発元 | インディーズ・ゼロ |
発売元 | スクウェア・エニックス |
プロデューサー |
間一朗 野村哲也 |
美術 | モンスターオクトパス |
人数 | 1人 |
メディア | 3DS: ニンテンドー3DSカード |
発売日 |
3DS: iOS: 2012年12月13日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 | 3DS: 112,344本[2] |
その他 |
3DS: すれちがい通信対応 インターネットプレイ対応 iOS: 対応OS:iOS4.3以降 対応機種:iPhone 4以降/iPod touch(第5世代)/iPad2、新iPad、iPad(第4世代)、iPad mini |
『シアトリズム ファイナルファンタジー』(THEATRHYTHM FINAL FANTASY)は、スクウェア・エニックスから2012年2月16日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフトである。
2012年12月13日にはiOS4.3以降向けに基本料金無料・アイテム課金制のアプリとしても配信が開始された。
概要
ファイナルファンタジーシリーズ25周年記念作品にして、シリーズ初のニンテンドー3DS用ソフト。ジャンルもシリーズでは初の音楽ゲームとなっている[3]。内容は歴代ナンバリング作品のBGMを用いたリズムアクションゲーム。
タイトルは「THEATER」と「RHYTHM」を合成した造語である。
70曲以上を収録しているが、作品毎のバランスや容量の問題等から収録しきれなかった楽曲を追加コンテンツとして1曲150円で有料配信しており、2~3週間ごとに4曲ずつ追加配信している。ニンテンドーネットワーク対応のパッケージソフトとしては初の有料コンテンツ対応ソフトとなる[4]。
なお、『ファイナルファンタジー』ではなく、『シアトリズム』がタイトルの前のほうにあるのは、『シアトリズム』そのもののシリーズ化も視野に入れているためである[5]。
ゲーム内容
ゲームモードは『I』から『XIII』までの作品を選び3曲までを連続してプレイする「シリーズモード」と、シリーズモードでプレイした作品から自由にプレイする曲目を構成できる「チャレンジモード」、ランダムに生成される楽曲構成、譜面、難易度の「闇の楽譜」を演奏する「カオス神殿モード」が存在。
リズムゲームパートはバトル、フィールド、イベントのそれぞれ操作方法が異なる各リズムステージが存在。難易度は「基本の譜面」「熟練の譜面」「究極の譜面」の3種類。
アビリティ習得やアイテム使用など、RPGである原作に由来したゲームを有利に進められる要素も多く実装されている。
ミュージックステージ
- DMS(デモミュージックステージ)
- シリーズモードのオープニングとエンディングでのみ演奏できるステージ。曲に合わせて♪マークがクリスタルの中心部に集まる。ここで得られたスコアはシリーズ終了時にリズポとして加算される。「スキップ」をタッチすることで途中でやめることができる。
- EMS(イベントミュージックステージ)
- FFシリーズのイベントシーンを舞台にしたステージ。画面を移動するパフォーマンスライン上に配置されるトリガーを順に操作していく。終盤のフィーチャーゾーンで入力に成功するとステージが延長される。
- FMS(フィールドミュージックステージ)
- フィールドの移動をモチーフにしたステージ。ここではホールドトリガーは緑色のラインをなぞるように操作する必要がある。フィーチャーゾーンで入力に成功するとチョコボに乗れ、速く移動できる。遠くまで移動すると、アイテムの入手確率が上がる。
- BMS(バトルミュージックステージ)
- モンスターとの戦闘をモチーフにしたステージ。パーティーそれぞれに対応したレーンが4つあり、操作に成功するとそのレーンのキャラがモンスターに攻撃する。フィーチャーゾーンで入力に成功すると召喚獣が現れ、強力な攻撃ができる。
ミュージックゲーム
- シリーズモード
- 『I』から『XIII』までのシリーズの楽曲を連続して演奏するモード。最初にオープニングのDMSからBMS、FMS、EMSをプレイし、最後にエンディングのDMSをプレイする。2~4曲目はシリーズによって異なる。一つシリーズをクリアすると、チャレンジモードでクリアしたシリーズを選択できる。
- チャレンジモード
- 好きな楽曲を譜面を選んで1曲プレイできる。譜面の練習も可能。シリーズ全ての熟練の譜面をクリアすると、シリーズモードで熟練のコースを選択できる。また、熟練の譜面をAランク以上でクリアするとさらに難しい「究極の譜面」をプレイでき、シリーズ全ての究極の譜面をクリアすると、シリーズモードで究極のコースを選択できる。
- カオス神殿
- 闇の楽譜をプレイするモード。ランダムに生成される譜面、難易度のFMSとBMSを順に演奏する。FMSで走った距離に応じてBMSで登場するボスが変わり、そのボスからは3種類のうちどれか1つのアイテムをドロップできる。入手した楽譜はプロフィカに添付し、すれちがい通信やマルチプレイで他のプレイヤーに配布できる。
キャラクター
本作は先に制作された記念作品『ディシディア ファイナルファンタジー』のセルフパロディ的な作品となっており、登場するメインキャラクターも同作品をベースにしたものになっている。また、登場するキャラクターは統一感を出すため、モンスターオクトパス[6]による『キングダム ハーツ モバイル』のアバターキャラクターが使用されている[7]。
メインキャラクター
- ウォーリア・オブ・ライト
- 『ファイナルファンタジー』より。
- フリオニール
- 『ファイナルファンタジーII』より。
- オニオンナイト
- 『ファイナルファンタジーIII』より。
- セシル
- 『ファイナルファンタジーIV』より。
- バッツ
- 『ファイナルファンタジーV』より。
- ティナ
- 『ファイナルファンタジーVI』より。
- クラウド
- 『ファイナルファンタジーVII』より。
- スコール
- 『ファイナルファンタジーVIII』より。
- ジタン
- 『ファイナルファンタジーIX』より。
- ティーダ
- 『ファイナルファンタジーX』より。
- シャントット
- 『ファイナルファンタジーXI』より。
- ヴァン
- 『ファイナルファンタジーXII』より。
- ライトニング
- 『ファイナルファンタジーXIII』より。
サブキャラクター
キャラに対応したクリスタルの欠片を8つ集めることでメインキャラクター同様パーティーに編成することが可能になる。
- セーラ姫
- 『ファイナルファンタジー』より。
- ミンウ
- 『ファイナルファンタジーII』より。
- シド
- 『ファイナルファンタジーIII』より。
- リディア
- 『ファイナルファンタジーIV』より。
- カイン
- 『ファイナルファンタジーIV』より。
- ファリス
- 『ファイナルファンタジーV』より。
- ロック
- 『ファイナルファンタジーVI』より。
- エアリス
- 『ファイナルファンタジーVII』より。
- セフィロス
- 『ファイナルファンタジーVII』より。
- サイファー
- 『ファイナルファンタジーVIII』より。
- ビビ
- 『ファイナルファンタジーIX』より。
- ユウナ
- 『ファイナルファンタジーX』より。
- プリッシュ
- 『ファイナルファンタジーXI』より。
- アーシェ
- 『ファイナルファンタジーXII』より。
- スノウ
- 『ファイナルファンタジーXIII』より。
- コスモス
- 『ディシディア ファイナルファンタジー』より。
サポートキャラクター
- チョコボ
- シリーズ常連のマスコットキャラ。FMSのフィーチャーゾーンで入力に成功すると登場し、移動スピードがアップする。
- モーグリ
- チョコボ同様シリーズおなじみのマスコットキャラ。FMSで遠くまで移動すると登場することがあり、アイテムを一つくれる。
モンスター
- ベヒーモス
- グリーンドラゴン
- 鉄巨人
- ボム
- マジックポット
- 盗賊バンガ
- PSICOM治安兵
- ゴブリン
- プリン
- マンドラーズ
- ゲスパー
- アーリマン
- サボテンダー
- オメガ
- オズマ
- トンベリ
- アダマンタイマイ
- ヒルギガース
- デスゲイズ
- モルボル
- 巨人
- 黒騎士
- 魔道師ハイン
- まおうザンデ
- スカルミリョーネ
- カイナッツォ
- バルバリシア
- ルビカンテ
- 神龍
- アルテマウェポン
- ギルガメッシュ
- エンキドウ
- オルトロス
- ケフカ
- ジェノバ:SYNTHESIS
- セーファ・セフィロス
- コヨコヨ
- 黒のワルツ3号
- アニマ
- シーモア異体
- 闇王
- ジャッジ
- 重攻撃騎マナスヴィン
- カオス
収録曲
※ニンテンドー3DS版のもので、追加コンテンツは除く。
- ファイナルファンタジー
-
- 戦闘シーン(BMS)
- メインテーマ(FMS)
- オープニングテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーII
-
- 戦闘シーン2(BMS)
- メインテーマ(FMS)
- 反乱軍のテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーIII
-
- バトル2(BMS)
- 悠久の風(FMS)
- 水の巫女エリア(EMS)
- ファイナルファンタジーIV
-
- ゴルベーザ四天王とのバトル(BMS)
- ファイナルファンタジーIV メインテーマ(FMS)
- 愛のテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーV
-
- ビッグブリッヂの死闘(BMS)
- 4つの心(FMS)
- はるかなる故郷(EMS)
- ファイナルファンタジーVI
-
- 決戦(BMS)
- ティナのテーマ(FMS)
- セリスのテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーVII
-
- 片翼の天使(BMS)
- F.F.VIIメインテーマ(FMS)
- エアリスのテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーVIII
-
- The Man with the Machine Gun(BMS)
- Blue Fields(FMS)
- waltz for the Moon(EMS)
- ファイナルファンタジーIX
-
- バトル1(BMS)
- あの丘を越えて(FMS)
- その扉の向こうに(EMS)
- ファイナルファンタジーX
-
- シーモアバトル(BMS)
- ミヘン街道(FMS)
- 素敵だね(EMS)
- ファイナルファンタジーXI
-
- Awakening(BMS)
- Ronfaure(FMS)
- "FFXI Opening Theme"(EMS)
- ファイナルファンタジーXII
-
- 剣の一閃(BMS)
- ギーザ草原(FMS)
- 帝国のテーマ(EMS)
- ファイナルファンタジーXIII
-
- ブレイズエッジ(BMS)
- サンレス水郷(FMS)
- 運命への反逆(EMS)
- アンコール
- リズポが一定以上に達するとチャレンジモードでプレイできる。
- 仲間を求めて(FMS)FFVIより
- 妖星乱舞(BMS)FFVIより
- 闘う者達(BMS)FFVIIより
- 閃光(BMS)FFXIIIより
- カオス神殿
- 闇の楽譜にランダムで収録される。
- グルグ火山(FMS)FFIより
- 巨人のダンジョン(FMS)FFIVより
- マンボdeチョコボ(FMS)FFVより
- 最期の日(FMS)FFVIIより
- バトル1(BMS)FFIVより
- 死闘(BMS)FFVIより
- J-E-N-O-V-A(BMS)FFVIIより
- 守るべきもの(BMS)FFIXより
余談
FFIIIのEMSのムービーで流れる映像の中での、主人公パーティーに付けられている名前はニンテンドーDSでリメイクされた際に新たに設定された主人公達の名前である。
脚注
- ^ a b “スクウェア・エニックス・グループ、E3 2012出展タイトルラインアップを発表 トゥームレイダー、ヒットマンなど有力自社IPと新規タイトルを出展”. スクウェア・エニックス (2012年5月31日). 2012年5月31日閲覧。
- ^ “「初音ミク」8万6000本,「STREET FIGHTER X 鉄拳」合計6万7000本。1位は先週に続いて「ワンピース 海賊無双」の「週間販売ランキング+」”. 4Gamer.net. Aetas (2012年3月15日). 2012年3月20日閲覧。
- ^ “『シアトリズム ファイナルファンタジー』2012年2月16日発売決定”. ファミ通.com (2011年11月15日). 2011年11月17日閲覧。
- ^ “2012年1月27日(金)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会(5ページ)”. 任天堂 (2012年1月27日). 2012年1月27日閲覧。
- ^ “インタビュー中に野村哲也氏が間プロデューサーを緊急呼び出し!? 『シアトリズム ファイナルファンタジー』ロングインタビュー!(後編)”. アスキーメディアワークス (2012年2月14日). 2012年3月12日閲覧。
- ^ モンスターオクトパス (@MonsterOctopus) - X(旧Twitter)
- ^ 週刊ファミ通 No.1180 2011年7月28日号 59頁