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仮面ライダーWの登場仮面ライダー

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダーW > 仮面ライダーWの登場仮面ライダー

仮面ライダー(仮面ライダーW)(かめんライダー)では、テレビ朝日特撮テレビドラマ仮面ライダーW』・その関連作品に登場する「仮面ライダー」について記述する。

劇場版のゲスト仮面ライダーについては各作品の項目を参照。

概要

本作の仮面ライダーは、作中でのキーアイテムとなる純正型のガイアメモリを専用のドライバーと呼ばれるベルトに装填して変身する。変身中は変身者の声が金属を被せた様な音声になる。

W・アクセルは複数のガイアメモリを使用し、戦闘状況に応じてこれらを換装し形態を変えながら戦闘を行う。エクストリームを除き、形態の基本カラーは使用中のメモリに左右される(メモリ名の横の括弧はメモリのイメージおよびその基調である)。基本的にライダーがメモリを使用する時は、メモリ自体の起動時・ツールへの装填時の最低2回は「記憶の声」が発声する。

いずれのライダーも必殺技は使用しているメモリの力を最大限に増幅させた「マキシマムドライブ」を発動する事で行い、その際「(発動するメモリ名)・Maximum Drive」の電子音声が発声される。劇中ではこれは「マキシマム」などと呼称している。一部の技を除き、技の名前には発動時に使用したメモリの名称が入っている。

本作のライダーはアクセル バイクフォームを除き、各形態は「○○フォーム」という名称では呼称されない。

なお、本項で取り扱うライダーの登場作品とその便宜上の略称は以下の通り。

劇中での名称の由来

もともと、翔太郎とフィリップは自らを単に「W(ダブル)」と名乗っていた。彼らの活躍を目撃した風都市民の噂によってWの存在が都市伝説化し、風都を護る謎の戦士「仮面ライダー」という通称が生まれた。劇中のラジオ番組「若菜のヒーリングプリンセス」でこの都市伝説を聞いた2人がこれを気に入り、以降それまでの呼び名と組み合わせて「仮面ライダーW」と名乗るようになる。二人は、悪人が「仮面ライダー」を名乗ることに憤ったり、井坂への憎しみに囚われた照井を諭すときにも引き合いに出すなど、「仮面ライダー」の称号とその在り方に誇りを持っている。

また、アクセルはWの活躍を耳にし、それに便乗した形で名乗っているにすぎないが、アクセル登場後や『運命のガイアメモリ』の様子から、風都市民や琉兵衛、井坂からも仮面ライダーとして認識されていることがわかる。当初、竜は仮面ライダーを単なる「ドーパントを倒す者」として解釈していたが、自身の成長に伴って考えを改めていく。 スカルの場合は『ビギンズナイト』でその姿を目の当たりにした亜樹子が仮面ライダーと呼んでいるほか、『MOVIE大戦2010』に登場した別世界のスカルは自ら仮面ライダースカルと名乗っていた。エターナルは悪人でありながら「新しい街の希望」と称して自ら仮面ライダーを名乗っていたが、後に『エターナル』において「みんなの英雄」だったことを聞かされたフィリップは、「すなわち、仮面ライダー?」と発言している。

リアリティを重視する平成仮面ライダー作品において「仮面ライダー」という呼称はあまり登場しない、もしくは使われないことが多いが、「平成仮面ライダー10周年プロジェクト」の一環である今作では、前作『ディケイド』と同様頻繁に使われ、ストーリーの展開に大きく関わっている。

仮面ライダーW

左翔太郎とフィリップがダブルドライバー・複数のガイアメモリを使用して変身する仮面ライダー[1]ダブルフィーラー(触角)・胸部のラングなど、ボディのいたる所が「W」を象ったデザインになっており、ホークファインダー(複眼)の色は全形態においてで統一されている。体の中央にあるライン・セントラルパーテーションを境に左半身(ボディサイド)は身体能力・武器を決定する翔太郎のボディメモリ、右半身(ソウルサイド)は属性・特殊能力を決定するフィリップのソウルメモリに対応した配色を持つ[2]。決め台詞は2人で同時に発声する「さあ、お前(達)の罪を数えろ![3]」。

変身時は肉体のベースとなる一方の身体にパートナーの意識が憑依しており、2人で意思疎通を行って戦う。憑依している側が発言する時は、声にエコーが掛かり各々のメモリサイド側の複眼が点滅する。憑依している側の人格も肉体を操作する特性上、そちらの方に何らかの異常が発すると戦闘に支障をきたすため、うまく体を動かし戦うには双方の連携・相性が要求される。また変身中は憑依する側の身体は意識を失って昏倒し無防備な状態となるため、安全な場所で変身するか変身後に亜樹子が避難させ、安全を確保する事が多い。なお昏倒しているフィリップが変身に使用したメモリ以外も原理は不明だが、本体であるWに転送される。

翔太郎曰く、メモリブレイクを成功させるためには2人の呼吸を合わせる必要があるため、多くのフォームではマキシマムドライブ発動時に技名を発声する。ただしCJXでの初戦闘時・CJGXでは技名を発声していないがメモリブレイクは成功している。全出演作品における単体での必殺技の種類は、実際に映像作品内で使用された物のみでも、ハーフチェンジで12・ファングジョーカーで1・CJXで5・CJGXで1種類の、計19種類。劇中の描写より主に必殺技名は翔太郎が考えており、ファングジョーカーの初戦闘・アクセルとの共同技ではその場で技名を考えている。

「丸い真紅の複眼」「風になびくマフラー」など、昭和期のライダーに多くみられた要素を受け継いでおり、主役ライダーでは前者は『剣』以来5年ぶり、後者は『ZX』以来25年ぶりとなる。基本形態のサイクロンジョーカーは、仮面ライダー1号仮面ライダーBLACKをモチーフにデザインされており、外観でも「2人分のライダー」という意味合いを含めている[4]

フォーム(W)

ハーフチェンジ
翔太郎がメインで変身する際、翔太郎・フィリップが3本ずつ持つガイアメモリを使用する3×3=9個の形態変化の総称。従来の仮面ライダーの形態変化とは異なり、半身のみを変化させる事からこの名称が付いたが、両サイドを同時に変える事も可能。劇中・ガンバライドでは「メモリチェンジ」と呼称される。使用する6本のメモリ・後述のファングメモリはダブルドライバーを展開した時の角度に合わせて、イニシャルが斜めに描かれている。
ハーフチェンジにおける胸部のW字・手足のリングなどのボディラインは能力に関連付けたモチーフによりデザインされている。
ソウル・ボディの組み合わせにより、以下の様に特性が決定する。
仮面ライダーW・各形態名称(太字は基本形態)
ジョーカー
JOKER
メタル
METAL
トリガー
TRIGGER
サイクロン
CYCLONE
サイクロンジョーカー[5] サイクロンメタル サイクロントリガー
ヒート
HEAT
ヒートジョーカー ヒートメタル ヒートトリガー
ルナ
LUNA
ルナジョーカー ルナメタル ルナトリガー
戦闘中は、使用中のメモリの交換によってハーフチェンジを瞬時に繰り返しながら攻撃を行っていく。ただし力は全ての形態が同等というわけではなく、メモリの相性によって強さ・扱い易さ・長所・特徴などに違いがある。相性が良く基本形態となるのはサイクロンジョーカーヒートメタルルナトリガーの3形態である。
ハーフチェンジのマキシマムドライブは、基本的に使用中のボディメモリを特定のマキシマムスロットに装填する事で発動する。スロットは複数存在し、全形態共通でベルト右腰にある他、メタルシャフト・トリガーマグナムにもあり、メタル・トリガー系統はそれぞれの武器のスロット、ジョーカー系統はベルトのスロットを使用する。またそれぞれのスロットはソウルメモリのマキシマムドライブを発動させる事も可能であり[6]、メタル・トリガー系統なら武器のスロット(ボディメモリ)・右腰のスロット(ソウルメモリ)を併用する事で2本同時にマキシマムを発動する「ツインマキシマム」も可能ではあるが、通常のWでは翔太郎の肉体への負担があまりにも大きいためフィリップは使用を危惧している。メタルシャフト・トリガーマグナムにはメモリガジェットを装備可能なマウントがあり、ガジェットを使用したマキシマムドライブも存在する。
サイクロンジョーカー
  • 身長:195cm
  • 体重:85kg
  • パンチ力:2.5t
  • キック力:6t
  • ジャンプ力:ひと跳び60m
  • 走力:100mを5.2秒
  • 登場作品:全作品
Wの基本形態としてほとんどの場合最初の変身に使用される形態。基本カラーは
全形態中最も格闘能力に優れ、敵を吹き飛ばす・攻撃を跳ね返す・右足のキックの威力を高めるといった効果を発揮する風を操る能力を備え、その能力を活かした蹴り技を得意とする。Wの基本9形態で最も汎用性が高く、後述のエクストリームメモリに対応するのもこの形態である。その他の形態は各メモリの特性を活かし、緊急回避・メモリブレイク・敵の相性に合わせた戦闘など限定的な局面で使用される。
サイクロンサイクロン & ジョーカージョーカー
  • 登場作品:『W&ディケイド』(『MOVIE大戦2010』)
仮面ライダーディケイドの力でサイクロンジョーカーが分離したWのFFR(ファイナルフォームライド)形態。詳細はこちらを参照。
ヒートジョーカー
  • 身長:195cm
  • 体重:98kg
  • パンチ力:5t
  • キック力:5.5t
  • ジャンプ力:ひと跳び49m
  • 走力:100mを6.5秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』)・『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル』(『スカル メッセージforダブル』)
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは・黒。
炎・高熱を加えた徒手空拳を主戦法とし、高熱の連続パンチ攻撃を得意とする。
ルナジョーカー
  • 身長:195cm
  • 体重:75kg
  • パンチ力:2t
  • キック力:4.5t
  • ジャンプ力:ひと跳び50m
  • 走力:100mを4秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは黄色・黒。
アメイジング属性によって右手足が伸縮・湾曲自在となり、敵に向け多方向・遠距離からのパンチ・キックを繰り出し、それを活かした変幻自在な格闘戦を得意とする。伸ばした右腕は敵からの攻撃を弾いて防いだり高所から転落する人を救出するなど応用も利く。
サイクロンメタル
  • 身長:195cm
  • 体重:100kg
  • パンチ力:3.5t
  • キック力:7t
  • ジャンプ力:ひと跳び37m
  • 走力:100mを9.5秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』・『エターナル』
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは緑・銀色
メタルシャフトを素早く振り回して攻撃する旋風棒術を得意とするほか、メタルの頑丈さとサイクロンの風を操る能力を持つことから多数の飛び道具を防ぐことにも適する。
ヒートメタル
  • 身長:195cm
  • 体重:105kg
  • パンチ力:6t
  • キック力:9t
  • ジャンプ力:ひと跳び25m
  • 走力:100mを11秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』・『MOVIE大戦2010』)・『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル』(『スカル メッセージforダブル』)・『アクセル』・『超バトルDVD』・『フォーゼ&オーズ』(『MOVIE大戦 MEGA MAX』)
Wの基本形態の一つ。基本カラーは赤・銀色。
強化された闘争心によって、ボディの筋力・頑丈さが倍増している。高熱火炎を纏ったメタルシャフトを駆使した棒術戦を得意とする。
ルナメタル
  • 身長:195cm
  • 体重:90kg
  • パンチ力:4t
  • キック力:5t
  • ジャンプ力:ひと跳び40m
  • 走力:100mを7.6秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『MOVIE大戦2010』)・『運命のガイアメモリ』・『エターナル』
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは黄色・銀色。
アメイジング属性が加わって伸縮・湾曲自在の鞭状となったメタルシャフトで敵を遠くから叩く・拘束し吊し上げて投げ飛ばすなどの豪快な技を繰り出す棒術戦を得意とする。
サイクロントリガー
  • 身長:195cm
  • 体重:91kg
  • パンチ力:1.7t
  • キック力:3t
  • ジャンプ力:ひと跳び46m
  • 走力:100mを7.2秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』)・『運命のガイアメモリ』
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは緑・
トリガーマグナムから放たれる疾風を伴った弾丸で広範囲を銃撃する銃撃戦を得意とする。
ヒートトリガー
  • 身長:195cm
  • 体重:95kg
  • パンチ力:3t
  • キック力:4t
  • ジャンプ力:ひと跳び45m
  • 走力:100mを8秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』)・『運命のガイアメモリ』・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
Wの亜種形態の一つ。基本カラーは赤・青。
非常に高い攻撃力を誇る形態で、トリガーマグナムから放たれる高出力・高熱の弾丸で銃撃する銃撃戦を得意とする。またこの形態で前述のツインマキシマムを発動したこともある。
ルナトリガー
  • 身長:195cm
  • 体重:80kg
  • パンチ力:3.5t
  • キック力:4.5t
  • ジャンプ力:ひと跳び45m
  • 走力:100mを8.5秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』)・『運命のガイアメモリ』・『アクセル』・『フォーゼ&オーズ』(『MOVIE大戦 MEGA MAX』)
Wの基本形態の一つ。基本カラーは黄色・青。
超常的なアメイジング属性をトリガーマグナムに転換する事で、弾道を自由に操作しながら標的を追尾するビームバレットを発射可能とさせ、それを活かした変幻自在な銃撃戦を得意とする。
ファングジョーカー
  • 身長:195cm
  • 体重:82kg
  • パンチ力:8t
  • キック力:13t
  • ジャンプ力:ひと跳び30m
  • 走力:100mを3.2秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『W&ディケイド』(『ビギンズナイト』)・『運命のガイアメモリ』・『ウィザード&フォーゼ DC版』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
ファングメモリジョーカーメモリを使用して変身する、唯一フィリップの肉体をベースにしたWの特殊強化形態。基本カラーは白・黒。ハーフチェンジ時とは対照的に全身の意匠が鋭角化している。
バックル上部にはみ出したファングメモリの余剰パーツが恐竜(ケラトサウルス)の頭部の様に見え、鼻先の角を弾く回数[7]によって異なる箇所に刃を武装し、1回で「Arm Fang」の電子音声と共に右上腕に出現するアームセイバー、2回で「Shoulder Fang」の電子音声と共に肩に出現し、着脱してブーメラン或いは手持ちで使用するショルダーセイバーを武器に、野獣の様な猛々しい闘争心全開の戦闘スタイルをとり、基本9形態を上回る戦闘能力を発揮する。なおハーフチェンジ時のようにメモリを交換する戦法をとることは不可能[8]
かつてビギンズナイトにおいて変身したが、ファングメモリに封じられた「野獣の力」で暴走を引き起こしたことがフィリップのトラウマとなっている。本編初登場時も変身を拒んでいたが、翔太郎達を救おうとする彼の決心により再度変身。一時は暴走してしまうものの、翔太郎が荒れ果てた精神世界の中に埋まっていたフィリップを救い出したことで制御可能になった。なお過去作の強化形態のような二段変身ではなく、前述の通りフィリップが直接変身した姿である。そのため敵の性質・こちらの状況[9]でハーフチェンジかこちらかを排他選択して変身するため、戦闘中に窮地に陥った際に必ずしもこの形態に変身するわけではない[10]。またダブルドライバーのオリジナルは翔太郎が所持しているため、彼が遠距離にいる時に変身する場合、スタッグフォンなどで連絡を取る必要がある[11]
サイクロンジョーカーエクストリーム
  • 身長:195cm
  • 体重:82kg
  • パンチ力:5t
  • キック力:10t
  • ジャンプ力:ひと跳び120m
  • 走力:100mを4秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル』(『MOVIE大戦CORE』)・『超バトルDVD』・『フォーゼ&オーズ』(『MOVIE大戦 MEGA MAX』)
サイクロンジョーカーの状態でフィリップの肉体を取り込んだエクストリームメモリを使用して変身する、2人の精神・肉体が一体化したサイクロンジョーカーの強化形態にしてWの最強形態。それぞれが言葉を発する時にはフィリップならソウルサイド、翔太郎ならボディサイドの複眼が点滅し、変身解除の際には翔太郎・フィリップが前後または左右に重なり合った状態で実体化する。公式サイト・雑誌などではCJXと略され、本項でも引用する。
触角・手足のリングはX字型、ショルダーはW型のフォーススタビライザーに変化し、カラーリングはサイクロンジョーカーの緑・黒に加えて、身体の中央にセントラルパーテーションが変化したクリスタル状の超越的身体・クリスタルサーバー[12]が出現し、大きく3色に分かれる。サイクロンメモリを取り込んでいるがウィンディスタビライザーは形成されない。サイクロンジョーカーからの二段変身でなければならないが、ユートピアとの最終決戦での「最後の変身」のみ、サイクロンジョーカーへの変身中にエクストリームメモリが介入する形で直接変身している。ベースとなる肉体はハーフチェンジと同様に翔太郎のため、フィリップをベースとするファングジョーカーからこの形態に変身するには一度変身解除し、サイクロンジョーカーへと再変身する必要がある。
クリスタルサーバーは地球という巨大なデータベースと直結しており、CJX自身・ドーパントのデータを含めたその場の戦闘に必要な情報をリアルタイムで検索・ダウンロードする役割を果たす。これによりCJXとなったWは、入手した情報からその都度置かれた状況に合わせて最も有効な戦術・戦略を導き出すことで常に敵の動きを察知した上で一手先を行く戦法をとる事が可能で、クリスタルサーバーと連携した格闘戦、専用武器・プリズムビッカーを使用した剣術戦を得意とする。クリスタルサーバー・プリズムビッカーを連携する事で敵のガイアメモリの能力を無効化することも可能であり[13]、ハーフチェンジ・ファングジョーカーでは不可能だったツインマキシマム・プリズムビッカーを使用した4本同時マキシマムドライブも問題無く発動可能。しかしながら歴代の最終・最強形態のようにこの形態だけで全ての形態を越えるわけではなく、総合的な戦闘スペックもファングジョーカーよりも劣っているために、この形態に至った後も戦況に応じて他のフォームも使い分けている。だが高い実力を持ったドーパント(ウェザー・テラー・ユートピア)との戦闘では互角以上の戦闘能力を発揮し、戦闘能力でいえば全形態の中でも最高クラスの能力を誇り[14]、クリスタルサーバー・プリズムビッカーを使用した戦闘スタイル・特殊能力も相まって戦闘スペックを十分に補う事が可能。
サイクロンジョーカーゴールドエクストリーム
  • 登場作品:『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル』(『MOVIE大戦CORE』)・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
CJXの強化形態にしてWの新たな最強形態。詳細はこちらを参照。
サイクロンアクセルエクストリーム
  • 登場作品:TVシリーズ
シュラウドがテラー・ドーパントとの決戦に向けて当初想定していた形態。外見上はCJXに酷似しているが、アクセルの赤を基調としたボディサイド・青く発光する複眼など、その意匠には様々な差異が見受けられる。劇中ではイメージとしての登場だったため、詳細は明らかにされていないものの、変身者に精神干渉波への耐性が強い照井竜・フィリップが見据えられていたため、テラーを倒すための最大の難関・精神干渉波に対抗可能な姿とされている。
クライマックスヒーローズ オーズ』では使用キャラクターとして登場し、エンジンブレード・プリズムビッカーを武器に、CJX・アクセルの必殺技を使用可能。

ツール(W)

ダブルドライバー
Wの変身ベルト。左右2本のメモリスロットを備え、展開する事でWの文字となる。『ビギンズナイト』でのフィリップの説明によると、「ドライバーの使用者をフィリップと一体化させて最高の頭脳と肉体を合わせ持つ究極の超人を生み出す装置」。複数のメモリの能力を同時に使用して組み合わせる事が可能。6本のガイアメモリと共に荘吉が所持し、ビギンズナイトにて翔太郎に託された。普段はバックルの状態で翔太郎が携帯し、腰に当てる事で自動的にベルトが伸長して装着され、装着するとフィリップにも同型のベルトが出現して変身段階に入る。
憑依する側がドライバーに自分のメモリ(フィリップならソウル、翔太郎ならボディ)をスロットに装填する事で、メモリがもう一方(肉体のベースとなる方)のドライバーに転送され、そちらも自身のメモリを装填し、バックルを展開する事で変身完了する[15]。憑依する側の人間はメモリ装填時に昏倒し、変身後は反対サイドの肉体へ意識を移動させている。形態変化は装填されているメモリを交換する事で行う。変身時に所有するメモリも移動しているため、2人が遠距離にいても変身・形態変化は可能である。変身待機音は使用するガイアメモリによって異なり、形態名と同様にソウル・ボディメモリの順序に専用のメロディが流れる[16]。変身時にはメモリに書かれた文字が浮かび上がり、肉体のベースになる方には顔に独特の紋様が浮かぶ(W以外の本作における仮面ライダー達も同様)。
メモリを挿入しない状態でも、ドライバーを身に着けた状態だと2人の感覚は共有される。翔太郎以外の人間でも装着は可能だが、変身はおろか、フィリップの腰にドライバーが現れる事は無い[17]
ガイアメモリ
ダブルドライバー専用として厳選・設計がなされた特殊なガイアメモリ。ハーフチェンジ・特殊形態の物と併せて合計9種類[18]が存在する。変身中にハーフチェンジ・敵の攻撃によってベルトからメモリを抜かれても即座に変身は解除されない。端子部分のガイアターミナルはボディメモリは24金、ソウルメモリはプラチナでメッキされている。
ボディメモリ
ジョーカーメモリ(J / 黒[19]
切り札の記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフはトライバル模様。Wのボディサイドをジョーカーサイドに変化させる。翔太郎にとって最も適合率の高いメモリであり、6つのメモリのうち最も汎用性の高いメモリとも言える。運動能力が高まり、特殊武器を持たない代わりに近接格闘に優れる他、身体能力を高めて格闘戦の技術を強化させ、武器の使用・特性が無い故にどのソウルメモリとも調和する使い勝手の良いオーソドックスなメモリである。一方で他のボディメモリと比べて攻撃力・打撃力・破壊力に乏しく、装甲の堅い敵を相手にするには不向きである。この系統の形態でのマキシマムドライブは武器を使用しない代わり、プロセス上で体が正中から左右に分割されて攻撃するのが特徴である他、ヒートメモリではパンチ主体となるなど、ソウルメモリによって戦闘方法も変化する。特にスピードを上げるサイクロンメモリと最も相性が良い。仮面ライダージョーカーの変身にも使用される。
メタルメモリ(M / 銀色)
闘士の記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフは金属プレート。Wのボディサイドをメタルサイドに変化させる。重量が増える事でスピード・ジャンプ力・機動力が大きく低下するが、パワー・攻撃力・防御力・打撃力・破壊力に優れ、専用の棒術武器メタルシャフトが使用可能になる。同じパワー系の組み合わせで、闘争心を高められるヒートメモリと最も相性が良い。
トリガーメモリ(T / 青)
銃撃手の記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフは分解した銃のパーツ。Wのボディサイドをトリガーサイドに変化させる。射撃攻撃に特化したメモリで、専用武器のエネルギートリガーマグナムが使用可能になり、視力の上昇・磁場フィールドの形成による足下の固定といった、銃撃戦に特化した能力が付加される。射撃技術の他に重火器の記憶も内包されており、非常に高い破壊力・射程を持つ反面、そのあまりの威力のためにボディメモリの中では扱いが難しいメモリである。弾丸の威力・精度のバランスが良く、弾道を変えて変則的な攻撃も可能となるルナメモリと最も相性が良い。
ソウルメモリ
サイクロンメモリ(C / 緑)
風の記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフはエアダクト。Wのソウルサイドをサイクロンサイドに変化させる。フィリップにとって最も適合率の高いメモリであり、攻撃にの属性を付加してスピードを高め、自在に風を発生させる。最もスピードに長けた特性・気圧変化を促す能力を備え、最大出力でこの力を取り込むと周囲の気圧が変動して風を巻き起こす。またボディに刻まれたラインの隙間から風を取り込む事でスタミナを保つ事が『Zを継ぐ者』で明かされた。姿勢制御の役割を果たすマフラーウィンディスタビライザーを唯一形成するメモリであり、変身時・マキシマムドライブ発動時には風を取り込むために強風を纏う。身体能力を高めてスピードを最大限に活かせるジョーカーメモリと最も相性が良い。その反面、スピード上昇の効果を相殺してしまうメタルメモリ・内包されるパワーの差が大きく力を出し切れないトリガーメモリとの相性はやや悪い[20]。『Zを継ぐ者』では仮面ライダーサイクロンへの変身にも使用された。
ヒートメモリ(H / 赤)
熱き記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフは電気ストーブコイル。Wのソウルサイドをヒートサイドに変化させる。闘争本能を高め、攻撃にの属性を付加してパワー・攻撃力を高める。強烈な炎・熱を操る事が可能で、周囲の空気が熱で歪む程のエネルギーが発生する。マキシマムドライブ発動時には全身が炎に包まれ、武器に熱エネルギーを飛ばして破壊力を増加したり、バイク兵器での特攻に使用される。同じパワー系の組み合わせで、高い闘争心を活かせるメタルメモリと最も相性が良い。トリガーメモリとの組み合わせは基本9形態中最も高い攻撃力を秘めているが、メモリの力が強すぎ、威力が強くなり過ぎてしまうため自身にとっても最も危険な組み合わせでもある[21]
ルナメモリ(L / 黄色)
幻想の記憶」を宿したガイアメモリ。ボディラインのモチーフはデコレーション携帯電話ラインストーン[22]。Wのソウルサイドをルナサイドに変化させる。6本のうち最も謎めいたメモリである。超常的な属性を付加し、肉体・武器の形状をゴムの様に自由自在に変化させる[23]ため変則的かつ正確な攻撃が可能になる。幅広い戦法を取れるためソウルメモリの中では使い勝手の良いメモリである。また肉体を変質させる特性から、一度敵の能力で腕が変質した際に、このメモリの能力で無効化した事がある。スペックを損なわず、攻撃の自由度が高まるトリガーメモリと最も相性が良い。一方でジョーカーメモリとの組み合わせはパワーが基本9形態中最低になってしまう。
ファングメモリ(F / 白[24]
  • 全長:221.5mm(ライブモード)
  • 全幅:68mm(ライブモード)
  • 全高:141mm(ライブモード)
  • 重量:380g
  • 最高走行速度:80km/h(ライブモード)
フィリップの護衛用として作られた、「牙の記憶」を宿した特殊ガイアメモリ。自立稼働する恐竜型ロボット形態のライブモード・メモリ形態のメモリモードの2つの姿を持つ特殊なメモリで、プラチナ端子であるためソウルメモリに該当する。普段フィリップの身に何も起こらない時はライブモードのまま姿をくらましているが、彼が生命の危機に瀕した際、それを察知し姿を現す。このためTV本編では、無理な減量によりフィリップの体力が限界に達した事を察知して彼の前に現れた。制御可能になって以降は自在に呼び出せる様手懐けている。
「如何なる手段を用いてもフィリップを護衛する」ように設計され、フィリップに危害を与える者を「野獣の力」によって徹底的に殲滅するプログラムが組み込まれており、これがファングジョーカーのバーサーカー化(制御出来なくなる事によって起こる一種の暴走状態)という危険性の要因となっている。そのため完全制御にはボディサイド側からの制御が不可欠である。ライブモード時には素早い動き・アゴの怪力を活かしてフィリップらを護衛するなど、単体でも高い戦闘能力を誇る。メモリとして使用するにはフィリップが手動で変形させる必要がある。
劇中ではジョーカーメモリとしか組み合わせていないが、『Zを継ぐ者』によるとメタル・トリガーではファングの凶暴性を完全に制御出来ないらしく、翔太郎にとって最も適合率の高いジョーカーのみがファングの「相棒」として機能し得るとの事。
エクストリームメモリ(X[25] / 黒・黄色)
  • 全長:225mm
  • 全幅:297mm
  • 全高:67mm(バードモード時)
  • 最高飛行速度:マッハ1.2
CJX・CJGX・CAXの変身に使用される、バードモード[26]で自立稼動する型特殊ガイアメモリ。ドライバーに対応する2本の端子を持つがこれらはダミーであり、エクストリームメモリ自体は特定の地球の記憶が内包されておらず、代わりにメモリ・人間を粒子(デジタル)化して、内部の電子空間・ガイアスペースに取り込む[27]。サイクロン・ジョーカーメモリを取り込む[28]ことで地球の記憶と直結し、その真価を発揮する。W本来の法則ならばメモリに内包された記憶で形態は進化するが、ファングとの差別化・単純な強力メモリ以外の差別化として、既存形態の強化という変則的な形式が採用されている。呼び出す際は翔太郎またはフィリップの自由意志であり、敵へ突撃させるためだけに呼び出すこともある。
フィリップの肉体を取り込んだエクストリームメモリがサイクロン・ジョーカーメモリを取り込み、ダブルドライバーに装填・展開する事で、セントラルパーテーションが左右に分離した後にクリスタルサーバーが出現し、強化変身が完了する(この際メモリの背部の装飾がW字型からX字型へ変わる)。通常はエクストリームメモリをキャッチしドライバーへ手動装填するが、飛来したメモリがそのまま自動的に装填・展開する事も可能。展開後はメモリ頭部に隠れていた「X」のイニシャル・ベルトに風を取り込むタービン・エクスタイフーン[29]が露出する。CJX時にメモリを閉じ、再び展開することでエクスタイフーンが高速回転してマキシマムドライブを発動する。メモリ単体での戦闘能力も高く、初登場時はウェザー・ドーパントの攻撃を跳ね返し撤退させた。性質上はサイクロン・ジョーカー以外のメモリを取り込むことも可能で、サイクロンアクセルエクストリームの存在も示唆された。ユートピアとの最終決戦の後、変身解除と同時にフィリップ・ソウルメモリと共に消滅するも、ミュージアム壊滅から1年後、園咲若菜の身体を代価に新たな個体が現れた。
プリズムメモリ(P / 黄緑
プリズムの記憶」を宿したガイアメモリ。プリズムソードの柄に専用マキシマムスロットが設けられており、プリズムビッカーの起動キーとしての役割・複数のメモリの力を集束させる能力を持つ[30]。ベルトのマキシマムスロットに装填してマキシマムドライブを発動することで翔太郎・フィリップのシンクロ率を極限まで高めることが可能。ビッカーに装填する位置から、イニシャルは縦に描かれている。
メタルシャフト
メタルサイド専用の棒術武器。使用時以外は短くした状態でメタルサイドの背部に設けられたシャフトマウントに収納される。
メタルサイドのボディと同等の強度を備え、メタルサイドの腕力と相まって高威力な打撃を可能としている。先端部は各ソウルサイドの属性が付加される機構となっており、サイクロンメタルでは旋風、ヒートメタルでは高熱火炎を纏い、ルナメタルではのように自在に伸縮・湾曲する。
トリガーマグナム
トリガーサイド専用のエネルギー銃。使用時以外はトリガーサイドの胸部のマグネホルスターに固定装着される。
ガイアメモリ・メモリガジェットのプログラムをエネルギー弾に転換・発射する機構を備えており、サイクロントリガーでは拡散効果で広範囲の射撃・連射が可能な風の弾丸、ヒートトリガーでは極めて高出力な高熱の弾丸、ルナトリガーでは弾道を自由に操作可能なビームバレットをそれぞれ発射可能。Wの意思に応じて単発・連射の切り替え・威力のコントロールも可能。マキシマムドライブ発動時には、拳銃型のノーマルモードから銃身を変形させたマキシマムモードにする事でメモリのエネルギーを2倍に増幅した必殺技を発動する。またスカル・シュラウドの武器はカラーリング・使用メモリ以外はこれと同じ外観の銃となっている[31]
クリスタルサーバーから生成されるCJXの専用武器。別名光の矛と盾。前述のプリズムメモリを装填する事で、プリズムソード(両刃剣)・ビッカーシールド(円盾)に分離可能。
プリズムソードはプリズムメモリと併用する事で複数のメモリの力を集束させる能力を持ち、強力な斬撃を繰り出す事が可能。ビッカーシールド[32]にはX字型に配された4つのマキシマムスロットがあり、従来では不可能だった4本同時マキシマムドライブの発動が可能[33][34][35]。クリスタルサーバーと連携する事でドーパントの能力を検索・解析し、そのデータを反映させて敵のガイアメモリの能力を無効化する事が可能。

マキシマムドライブ(W)

括弧内は使用フォーム・使用メモリ・使用ガジェット。

ジョーカーエクストリーム(サイクロンジョーカー / ジョーカーメモリ)
緑色の竜巻を発生させ、その力で宙に浮き上がり正中から分割され、時間差で両足蹴りを叩き込む。分割せずに放つ場合もある。破壊力は12t。
連続蹴り(正式名称不明)(サイクロンジョーカー / サイクロンメモリ)
『MOVIE大戦アルティメイタム DC版』で使用。緑の風を纏いながら体を回転させ、その力を利用して連続蹴りを放つ。
ジョーカーグレネイド(ヒートジョーカー / ジョーカーメモリ)
ヒートサイドの拳に赤・ジョーカーサイドの拳に紫の炎を纏い、ジャンプと共にその熱を推進力として上昇し、空中で正中から分割され、両サイドから敵に連続パンチを叩き込む。破壊力は10t。
ジョーカーストレンジ(ルナジョーカー / ジョーカーメモリ)
『運命のガイアメモリ』で使用。正中から分割され、さらにルナサイドが分身した後同時に腕を伸ばして連続攻撃を当て、最後にジョーカーサイドによるパンチ[36]を叩き込む。破壊力は13t。
メタルツイスター(サイクロンメタル / メタルメモリ)
メタルシャフトの先端(片方)に緑色の旋風を纏い、緑色の竜巻を発生させる様に回転しながら敵をシャフトで連打する。破壊力は30t。
メタルブランディング(ヒートメタル / メタルメモリ)
メタルシャフトの先端(片方あるいは両方)に高熱を纏い、噴射した熱による推進力を乗せて敵にシャフトを叩き込む。ハードタービュラーに搭乗して上空から急降下して放つ場合・高熱火炎を放つパターンもある。破壊力は30t。
メタルイリュージョン(ルナメタル / メタルメモリ)
鞭状に変化したメタルシャフトを円を描く様に振り回して黄色の円盤状のエネルギーを複数生成し、自在に弾き飛ばして敵を攻撃し、全ての光輪を全方位からぶつける。破壊力は30t。
メタルスタッグブレイカー(サイクロンメタル / メタルメモリ / スタッグフォン)
スタッグフォンを合体させたメタルシャフトの先端からクワガタムシの顎の様な風のエネルギーを発生させ、ピンポイントで挟み込んで粉砕する。破壊力は30t。
トリガーエアロバスター(サイクロントリガー / サイクロンメモリ)
『運命のガイアメモリ』で使用。トリガーマグナムから緑色の小型竜巻を連続発射し、敵を吹き飛ばす[37]。破壊力は20t。
トリガーエクスプロージョン(ヒートトリガー / トリガーメモリ)
トリガーマグナムから超高温の火炎放射を放つ。ツインマキシマムの場合は全身が超高温になり、その熱エネルギーを圧縮した強力な火炎弾を放つ。破壊力は35t。
トリガーフルバースト(ルナトリガー / トリガーメモリ)
トリガーマグナムから変幻自在に軌道を変える黄色・青のエネルギー弾を無数に撃ち出す。破壊力は20t。
トリガースタッグバースト(ルナトリガー / トリガーメモリ / スタッグフォン)
スタッグフォンを合体させたトリガーマグナムから左右2方向に分断して発射した光線が、クワガタムシの顎の様に弧を描き敵を挟み込み命中する。破壊力は20t。
トリガーバットシューティング(サイクロントリガー / トリガーメモリ / バットショット)
バットショットが変形したスコープで照準を絞り、トリガーマグナムから射出した高威力の風の弾丸で敵の急所の正確な位置を一点集中で撃ち抜く。破壊力は20t。
ファングストライザー[38](ファングジョーカー / ファングメモリ)
タクティカルホーンを3回弾いてファングサイドの脚にマキシマムセイバーを出現させ、跳び蹴り・押し蹴り・回し蹴り・跳び回し蹴りのいずれかの要領で敵を切り裂く[39]。命中すると恐竜の頭部の様なオーラと共に、メモリに描かれている「F」の文字が浮かび上がる。破壊力は45t。
ダブルエクストリーム(CJX / エクストリームメモリ)
エクスタイフーンから発生した緑・黒の2色の竜巻に包まれながら上昇し、両足にエクストリームのエネルギーを纏って両足蹴りを叩き込む。破壊力は80t。
ダブルプリズムエクストリーム(CJX / エクストリーム・プリズムメモリ)
ダブルエクストリームの強化版で、エクストリーム・プリズムメモリのツインマキシマム。プリズムメモリをマキシマムスロットに装填してマキシマムドライブを発動し、2人のシンクロ率を極限まで高めた状態でさらにエクストリームのマキシマムドライブを発動し、両足蹴りを叩き込んだ後に連続蹴りで追撃する。フィリップ曰く「奴(ユートピア)に最も効果のある攻撃」。破壊力は160t。
プリズムブレイク(CJX / プリズムメモリ)
プリズムソードのマキシマムスターターを押してマキシマムドライブを発動し、斬り付けた敵のメモリの能力を断つ[40]。エネルギー刃を飛ばすパターンもある。破壊力は50t。
ビッカーファイナリュージョン(CJX / サイクロン・ヒート・ルナ・ジョーカーあるいはメタルメモリ)
サイクロン・ヒート・ルナ・ジョーカー或いはメタルのいずれか4本をブリズムビッカーに装填してマキシマムドライブを発動し、ジョーカーの場合は七色の光線を放ち、メタルの場合は強力なバリア状のエネルギーを展開する。『Zを継ぐ者』ではサイクロン・ルナ・トリガーの3本を使用した。破壊力は120t。
ビッカーチャージブレイク(CJX / サイクロン・ヒート・ルナ・ジョーカーメモリ)
サイクロン・ヒート・ルナ・ジョーカーの4本をブリズムビッカーに装填してマキシマムドライブを発動し、メモリのエネルギーをプリズムメモリの力でプリズムソードに集束して敵を一刀両断する。破壊力は120t。
正式名称不明[41](CJX / ルナメモリ)
『Zを継ぐ者』で使用。ルナメモリをマキシマムスロットに装填してマキシマムドライブを発動し、右腕のリングを伸ばして敵を絡め取る。

合体技

ジョーカーエクストリーム・ダブル(サイクロンジョーカー / ジョーカーメモリ)
アクセル バイクフォームとの合体技。アクセル バイクフォームの後輪を利用して空中高くジャンプして放つジョーカーエクストリーム
トリプルエクストリーム(サイクロンサイクロン & ジョーカージョーカー)
『W&ディケイド』の『MOVIE大戦2010』で使用。ディケイドとの合体技。自身達の両足蹴り・ディケイドのディメンションキックの三位一体攻撃。
ライダーツインマキシマム(ファングジョーカー / ファングメモリ)
アクセルとの合体技。自身のファングストライザー・アクセルのアクセルグランツァーの同時攻撃。破壊力は80t。
ダブルライダースラッシュ(CJX / サイクロン・ヒート・ルナ・ジョーカーメモリ)
『オーズ&ダブル feat.スカル』の『MOVIE大戦CORE』で使用。オーズ タトバコンボとの合体技。自身のビッカーチャージブレイク・オーズのオーズバッシュの同時攻撃。
ダブルライダーキック(CJGX / エクストリームメモリ)
『オーズ&ダブル feat.スカル』の『MOVIE大戦CORE』で使用。オーズ タジャドルコンボとの合体技。自身のゴールデンエクストリーム・オーズのプロミネンスドロップの同時攻撃。

専用ビークル

翔太郎・フィリップがビギンズナイトでの逃走時に組織から奪取した物[27]。あるいは秘密ガレージに残されていたスカルギャリー・スカルボイルダーを改造した物とされる[36]

リボルギャリー
  • 全長:13.525m
  • 全幅:3.47m
  • 全高:7.72m
  • 重量:47.5t
  • 排気量:17000cc
  • 最高速度:230km/h(整地)・97km/h(不整地)
  • 最高出力:3730kw(馬力換算:5075馬力)
  • 不整地最高速度:97km/h
  • 積載車両数:1台+ユニット×3
W専用の高速移送装甲車。普段はボディを展開した状態で鳴海探偵事務所の地下ガレージ[42]にオープンハッチ状態で格納してあり、必要時にスタッグフォンを使用した遠隔操作で出撃する他、アクセル(竜)が乗り込んで登場する事もある。
超大型の車両ながら、オートパイロット機能による自動操縦での軽快な走行が可能。車体後部にハードボイルダーの換装ユニットを格納する巨大なリボルバーハンガーを備え、ハードボイルダーの母艦兼発射台として機能する。幹部級ドーパントを含む敵の攻撃でも傷付かない強固な大型ボディによる体当たり攻撃を得意とし、劇中では敵の攻撃を妨害する(間に入って盾になる)形式で出現する場面が多い。その反面火砲類の装備は皆無である。
ハードボイルダー
  • 全長:2.08m
  • 全幅:0.68m
  • 全高:1.13m
  • シート高:0.820m
  • 重量:165kg
  • 最高時速:580km/h
  • 最高出力:262.5kw(馬力換算:約350馬力)
  • 乗車定員:2名
  • ベース車種:ホンダ・CBR1000RR
W専用のバイク。基本カラーは緑・黒。名付け親は翔太郎[27]で、翔太郎は戦闘時だけでなく日常でもこのマシンを愛用する。まれにフィリップが搭乗・運転、ごくまれに亜樹子が搭乗する場合もある。黒色の車体前部・緑色の車体後部(ボイルダーユニット)で構成されており、必要時には後述のブースターが装着される。
車体後部は状況によって換装され、陸・海・空あらゆる局面に対応する(換装は変身前でも可)。自動操縦機能が搭載されており、走行中にWが両手を離しても安定した走行が可能。武装はフロントカウルに装備された多目的ガンポッド・ユニバーサルランチャー。W搭乗時のガイアメモリのパワーを宿す事が可能で、それによる様々な戦術が展開可能(他のユニットに換装しても同様に発揮可能)。また後方部位はアクセルが装備する事も可能。主にサイクロンジョーカーなどのジョーカー系統で搭乗する。
ハードボイルダー・スタートダッシュモード
  • 全長:2.52m
  • 全幅:1.29m
  • 全高:1.25m
  • シート高:0.820m
  • 重量:215kg
  • 最高時速:870km/h
  • 0→400m加速:1.2sec
  • 最高出力:450kw(馬力換算:約600馬力)
  • 乗車定員:2名
ボイルダーユニット後部に緑色のダッシュブーストユニットを装備した加速形態(通常時はコネクタ部分は閉じている)。
4基のメインダッシュブーストエンジンと2基のスタビライズサブエンジンで爆発的に加速する。多少スピードを落とせばドリフト走行も可能で、走行中に真後ろを向いて追跡する敵に攻撃可能。使いきったブースターを走行しながら切り離し、追跡して来た敵への足止め(6本のブースターそれぞれが爆発物として作用する)に使用する事もある。ハードボイルダーと同様に主にジョーカー系統で搭乗する。
ハードタービュラー
  • 全長:2.71m
  • 全幅:2.524m
  • 全高:1.416m
  • シート高:0.82m
  • 重量:227kg
  • 最高速度:マッハ1.2
  • 最高到達高度:50000m
  • 乗車定員:2名
車体後部を赤色のタービュラーユニットに換装した空戦形態。基本カラーは赤・黒。
自在に空を飛行可能で、主翼に備えたビーム砲・エナジーバルカン、主翼前縁に備えた振動刃・スクランブルカッターを武器とする。主にヒートメタルなどのメタル系統で搭乗するが、『MOVIE大戦CORE』ではCJXの状態で搭乗した。
ハードスプラッシャー
  • 全長:2.478m
  • 全幅:1.325m
  • 全高:1m
  • シート高:0.82m
  • 重量:201km
  • 最高速度:水上135ノット(約250km/h)・水中64ノット(約120km/h)
  • 乗車定員:2名
車体後部を黄色のスプラッシャーユニットに換装した海戦形態。基本カラーは黄色・黒。
水上・水中を自在に移動可能で、魚雷での攻撃も可能。主にルナトリガーなどのトリガー系統で搭乗する。
ハードマンモシャー
頭部部分が破壊されたマンモスメカにハードタービュラーを接続した特殊形態。

仮面ライダーアクセル

照井竜がアクセルドライバーガイアメモリを使用して変身する仮面ライダー。決め台詞は戦闘開始時・必殺技発動時に発声する「振り切るぜ!」、敵を撃破した時に発声する「絶望がお前(達)のゴールだ!」。システムの性質上単身でのメモリブレイクが可能なため、発動時にはWの様な技名の発声は行われない。それ故、技名が不明な技も多い。

フォーム
通常形態
  • 身長:197cm
  • 体重:93kg
  • パンチ力:10t
  • キック力:12t
  • ジャンプ力:ひと跳び47m
  • 走力:100mを3秒
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル』(『MOVIE大戦CORE』)・『RETURNS』(『アクセル』)・『超バトルDVD』・『スーパーヒーロー大戦』・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
アクセルメモリを使用して変身するアクセルの基本形態。基本カラーは。頭部には鋭利な形状となった「A」の文字が見られる。モチーフはオンロードバイク[43]で、フルフェイス・ヘルメットの様なマスクと、背部・脚部に装着された車輪が特徴。青いモトシールドの奥に隠された円状の複眼・フェイスフラッシャーは変身直後・マキシマムドライブ発動時に発光する。
メモリの組み合わせによる汎用性に特化したWとは異なり、アクセルはアクセルメモリ単体での力・特質を極限まで活かした仕様となっている。そのためドライバーの開発期間は長期に及んだものの、サイクロン・ヒートの力を圧倒するスピード・放熱を誇り、非常に高い戦闘能力を獲得している。アクセルドライバーの右グリップ部・パワースロットルを捻る事で、メモリのパワーを伝達して力を高める事が可能で、エンジンブレードを使用した豪快な剣技・専用技を駆使した剣術戦を得意とする。全身からヒートメモリ以上の高熱を放つ事も可能。
バイクフォーム
  • 全長:2.65m
  • 全幅:0.82m
  • 全高:0.98m
  • 重量:98kg
  • 最高速度:920km/h
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』・『RETURNS』(『アクセル』)・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
アクセルがバイク型に変形したアクセルの高速移動形態[44]。如何なるオフロード・悪路も縦横無尽に疾走可能で、氷の上でもスリップする事無く標的を追跡する他、垂直の壁を駆け上がる事まで可能。足裏のマフラー・エクゾーストマズルから熱風を放出して攻撃する。操縦者を必要としないため、基本的には無人のままで走行するが、Wを騎乗させる事もあり、『ウィザード&フォーゼ』の『MOVIE大戦アルティメイタム』では自前のマシンを持たない仮面ライダーなでしこを騎乗させている。片腕程度なら人型のままで走行可能な他、後輪となった脚部を折りたたみハードボイルダーの各ユニットを装備する事も可能。
アクセルタービュラー
登場作品:TVシリーズ
バイクフォームがWのタービュラーユニットと合体したアクセルの空中戦闘形態。一度敗れたテラードラゴンに対抗するために生み出した奇策。ハードタービュラーと同様に自在に空中を飛行可能で、前輪を使用しないユニットのため、上半身を人型に戻す事でエンジンブレードが使用可能な他、タービュラーユニットから噴射する青い炎(バックファイア)で攻撃可能。
アクセルトライアル
  • 身長:197cm
  • 体重:82kg
  • パンチ力:2.5t
  • キック力:3t
  • ジャンプ力:ひと跳び90m
  • 走力:100mを0.27秒(マキシマムドライブ発動時)
  • 登場作品:TVシリーズ・『運命のガイアメモリ』・『RETURNS』(『アクセル』)・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
トライアルメモリを使用して多段変身するアクセルの音速加速形態。基本カラーは、複眼の色はオレンジ色。変身時はトライアルメモリの信号機の色に合わせ、通常のアクセルの色が赤から黄色のイエローシグナルに変化し、青になると同時に全身の装甲が弾け飛んで変身完了する。モチーフはオフロードバイクで、頭部の形状もバイザー式のモトクロスヘルメットに準じた形状になる。全身はプロテクター・安定器具の役割を持つホイール部分を除き、バイクフォームの稼働部分に当たる装甲が無くなり、タイヤ状のスマートな物へと変化する(そのため、この形態ではバイクフォームへの変身機能が失われている)。決め台詞は敵を撃破した後に発声する「(敵の撃破までの所要時間)秒、それがお前の絶望までのタイムだ!」。
最低限必要な部分を除いた装甲などの重量物を徹底排除し、大きな軽量化が施された事で、運動性能の飛躍的な向上・音速をも超える超高速移動を実現している[45]。敵の攻撃を寄せ付けず、瞬時に懐に入り込むスピーディな格闘戦を得意とするが、大幅な軽量化により、耐久力・一撃分の攻撃力(最大威力でも約1/4)が著しく低下している。しかし重い一撃を叩き込むのではなく、一度に連続攻撃を重ねてダメージを蓄積し、機動力を生かして敵の攻撃を回避可能なため、そのデメリットをフォローするだけの戦闘能力を発揮可能であり、エンジンブレードも使用可能。エクストリームと違ってアクセルメモリを抜いてメモリを入れ替えるが、こちらもアクセルの姿を変質させる変身であるため、生身から直接トライアルメモリで変身は不可能。
マキシマムドライブ発動中はシステムに多大な負担が掛かる事から10秒間のタイムリミットが設けられており、制限時間内にメモリのカウンターを手動で停止させなければ変身が強制的に解除され、変身者も相応のダメージを負ってしまう。動きの素早い敵(Rナスカ・スミロドン等)との戦闘・緊急事態に対処(生身の人間を敵の攻撃・爆発から救助するなど)するためには不可欠だが、ピーキーなスペックに加えて必殺技発動時のリスクも高く、僅かなミスが窮地となる諸刃の剣の如き形態である(敵の攻撃をかわしきれないと大ダメージを受けてしまう)。そのため使いこなすには相応の訓練が必要となり、実戦での使用に先立ってシュラウドから試練を与えられた[46]。またスピード・手数よりも、パワーの乗った重い一撃が求められる戦局・長距離移動など、通常のアクセル・バイクフォームの方が有益な場面もあるため、CJX同様に完全な上位能力のフォームではなく、戦況によってはあえてこのフォームを使用しないケースもある。
アクセルブースター
  • 登場作品:『RETURNS』(『アクセル』)・『ウィザード&フォーゼ』(『MOVIE大戦アルティメイタム』)
ツール
アクセルドライバー
アクセルの変身ベルト。外見はバイクのスロットルを模している。ダブルドライバー同様に普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てる事で自動的にベルトが伸長して装着される。
上部中央のモノスロットにアクセルメモリを装填し、右側のパワースロットルを捻る事で装着者をアクセルに変身させる。パワースロットルは変身中に使用する事でアクセルメモリのエネルギーを上昇させ、身体の各部にチャージさせる事が可能。さらに変身中にバックルを両手で保持したまま取り外す事でバイクフォームに変形し、パワースロットルを操作する事で制御する。メモリを装填したまま左側のマキシマムクラッチレバーを引く事で待機状態になり、パワースロットルを捻る事でマキシマムドライブを発動する。バイクフォームの変形・パワースロットル等、アクセルメモリの能力を最大限に発揮する事に特化しているが、他のメモリへの対応も示唆されている。当初照井はシュラウドからエンジンブレードしか与えられておらず変身出来なかったが、後に正式に完成したアクセルドライバーを与えられた。
ガイアメモリ
Wの持つ基本6種のガイアメモリ同様に、アクセルドライバーの使用を前提に設計された純正型メモリ。これらのメモリはドライバーへ挿入する位置の都合から、イニシャルが縦向きに描かれている。またイニシャルはメーターをモチーフにしているため、スロットルを切りW同様にメモリの文字が浮かび上がる際、メーターが振り切るかの様に文字が動作する。なおどちらも金端子であるためボディメモリに該当する。
アクセルメモリ(A / 赤)
加速の記憶」を宿したガイアメモリ。身体能力を強化し、熱風が生まれる程の超加速・オートバイの様な形態への変形能力を与える。シュラウドの発言から、ダブルドライバー専用のメモリと互換性がある。単純なメモリの性能ではサイクロン以上のスピード・ヒート以上の放熱を誇るが、竜がサイクロンメモリを使用した際にそのエネルギー量に驚愕している描写がある[47]。ただしWと異なりこのメモリの力を最大限に引き出す専用ドライバーの性質から、アクセルドライバーでの変身時は他の形での使用時よりも極限まで力を発揮する事が可能となる。シュラウドの計画ではこのメモリをボディサイドとしたWを作り、エクストリームメモリの力によってメモリの能力を解放する予定だった。『アクセル』ではガイアメモリ強化アダプターを装着してアクセルブースターへと多段変身する際に「Booster」と発声した。
トライアルメモリ(T / 青)
挑戦の記憶」を宿したガイアメモリ。アクセルメモリと交換した後にドライバーのパワースロットルを捻る事でアクセルトライアルに強化変身させる(同時にスーツのカラーが赤→黄→青の順に変わる)。信号機・ストップウォッチを模した装飾が施されており、ドライバーに挿入するメモリモード・マキシマムドライブを発動するマキシマムモードの2形態をとる。他のメモリとは異質であり、専用ツール(ドライバー)から外し、メモリ単体の状態でマキシマムモードに変形させてスイッチを押す事でマキシマムドライブを発動し、発動中は秒数を計測するカウンターが起動し、もう一度スイッチを押す事で手動でプログラムを中止する機構となっている。マキシマムドライブの音声は発動時では無くプログラム中止時に発声されるのも特徴。その性質からアクセルドライバー以外のドライバー・武器への使用を想定しない形状であり、メモリ単独でマキシマムドライブを行う性質から他のマキシマムドライブと同時起動による必殺技の高速連打も一部可能となっている。
エンジンブレード
全形態共通のアクセル専用の大型剣。アクセルドライバーとは独立しており、普段は照井の愛車『ディアブロッサ』に収納されている。ゆえに変身前でも使用可能だが、アスファルトに減り込む程の重量(設定上20kg[48])であり、生身の人間の腕力では戦闘はおろか携行すらままならない[49]
鋭利な刃・ガイアブレードとその重量によって、単体での斬撃でも高い威力を誇る。さらに刀身を押し下げる事で出現するメモリスロットに後述のギジメモリ・エンジンメモリを装填し、グリップのトリガーを引く事でエンジンメモリに記録されたエンジンパワーを付加した攻撃を繰り出す。引き出す能力は、切っ先からエネルギー弾を猛スピードで射出するジェット・刀身に電気エネルギーを纏うエレクトリック・刀身から高温の蒸気を噴射するスチームの3種類である。先端から弾丸を発射する事も可能[50]。一度フィリップのサイクロンメモリを借りて緑色の風の刃を纏うマキシマムドライブを発動した事もあり、こちらもWのガイアメモリとある程度の互換性がある事がわかる[51]
エンジンメモリ(E / 銀)
エンジンブレード専用のギジメモリ。アクセルメモリの触媒としての役割を果たし、上記の3種類のパワーを引き出す。W・アクセルの変身などに使用されるガイアメモリと同様の外見と音声であるが、ギジメモリの一種であり使用時に起動する必要は無い。エンジンブレードへの挿入位置から、イニシャルは横向きに描かれている。またアクセルドライバーでもマキシマムドライブの発動が可能(『運命のガイアメモリ』にて発動)。マキシマムドライブ発動後は薬莢の様に排出される[52]
マキシマムドライブ
括弧内は使用フォーム・使用メモリ。
アクセルグランツァー(通常 / アクセルメモリ)
全身に高熱を纏い、後ろ跳び回し蹴りを叩き込む。破壊力は35t。
エースラッシャー(通常 / エンジンメモリ)
エンジンブレードからA字型のエネルギー刃を射出する。
ダイナミックエース(通常 / エンジンメモリ)
エンジンブレードで周囲をA字型に切り裂くパターン、A型に描いた斬撃を一振りあるいは一斉に飛ばすパターンの2種類が存在する。
突撃攻撃(正式名称不明 / バイクフォーム / エンジンメモリ)
エンジンメモリをアクセルドライバーに装填してマキシマムドライブを発動し、全身に炎を纏って敵に突撃する。
突貫攻撃(正式名称不明 / バイクフォーム / アクセル・エンジンメモリ)
『Zを継ぐ者』で使用。通常形態でアクセルメモリをエンジンブレードに装填してマキシマムドライブを発動し、敵に飛ばしたエンジンブレードを受け止めさせた後、エンジンメモリをアクセルドライバーに装填してマキシマムドライブを発動し、バイクフォームへ変形してブレードに体当たりし敵を貫く。
突撃攻撃(正式名称不明 / アクセルタービュラー / アクセルメモリ)
エンジンブレードを先端に、巨大なAの文字を模した炎を纏って突撃する。
ガンナーフルブレイク(アクセルガンナー)
ガイアキャノンからマキシマムドライブのエネルギーを集束した砲撃を放つ。
マシンガンスパイク(アクセルトライアル / トライアルメモリ)
トライアルメモリの秒読み開始と同時に最大加速を行い、「T」の字を描く様に連続で蹴りを叩き込む。キックの数によって威力が変化するため、破壊力は未知数である。
マシンガンスラッシャー(アクセルトライアル / トライアル・エンジンメモリ)
トライアルメモリの秒読み開始と同時に最大加速を行い、「T」の字を描く様にエンジンブレードで連続で切り刻む。
専用ビークル
ガンナーA(ガンナーエー)
  • 全長:1.35m
  • 全幅:1.52m
  • 全高:1.22m
  • 重量:145kg
  • 最高速度:150km/h
  • 最高出力:1340kw(馬力換算:約1000馬力)
シュラウドから与えられたサポートドロイド。基本カラーはは青・黒。AIによる自律行動・ビートルフォンによる遠隔操作でアクセルをサポートし、リボルギャリーと同様に強固なボディを活かして敵の攻撃を防ぎ、車体前部のドーザーマニュピレーターで攻撃する。ガンナーA単体時はガイアキャノン(後述)の暴発を防ぐため、砲身を顔の様に展開している。そのため、メカでありながら若干の表情の変化を見せる。基本的にアクセルの命令により行動するが、シュラウドの命令なのか、フィリップの危機に駆けつけたり、Wのリボルギャリーに紛れ込んで彼らを支援した事もある。後述の様にWのハードボイルダーとのドッキングも可能であり、翔太郎からは「ガンナーユニット」と呼ばれている。劇中では何度酷い目にあっても、何事もなかったかのように修復されている[53]
アクセルガンナー
  • 全長:4m
  • 全幅:1.52m
  • 全高:1.22m
  • 重量:238kg
  • 最高速度:1070km/h
  • 最高出力:1340kw(馬力換算:約1000馬力)
バイクフォームがガンナーAと合体した形態。走行・砲撃は全てスロットル操作で行い、セーフティが解除されたガイアキャノン・バイクフォームの後輪に仕込まれた副砲・ガトリングホイールを武器とする。
ハードガンナー
Wのハードボイルダーの後部にガンナーAを換装させた形態。走行しながら砲撃を行うのはアクセルガンナーと同様。またガンナーA自体もリボルギャリーに格納可能。

劇場版限定・初登場のライダー

仮面ライダージョーカー

  • 身長:195cm
  • 体重:85kg
  • パンチ力:1.25t
  • キック力:3t
  • ジャンプ力:ひと跳び30m
  • 走力:100mを6.2秒
  • 登場作品:TVシリーズ最終話・『運命のガイアメモリ』・『フォーゼ&オーズ(風都 暗躍する陰謀)』

左翔太郎がロストドライバージョーカーメモリを使用して単独変身する仮面ライダー。基本カラーは黒。外見はベルトがロストドライバーである・セントラルパーテーションが無い点を除けばW ジョーカージョーカーと同様である。フィリップが何らかの事情によりWに変身不可能な際に登場している[54]。TVシリーズでは最終回のみ登場したが、2011年8月のフィリップ復活までの一年の間、度々変身していた[55]

Wの様にソウルメモリを使用した能力の複合が無いため、戦闘スペックはW サイクロンジョーカーの半分しか無く、総合的な戦闘スペックは特別高いわけではないが、変身する翔太郎自身の戦闘能力が相まって極めて高い戦闘能力を誇る他、ジョーカーメモリの「切り札の記憶」がロストドライバーによって極限まで高められており、それを元にした高い運動能力・優れた格闘技を活かした格闘戦を得意とする。

変身の際にWとは違った独自の変身ポーズを取るが、これは翔太郎を演じた桐山漣が仮面ライダーBLACKの要素を取り入れて考案した物[56]。『運命のガイアメモリ』では仮面ライダー1号の要素を取り入れた効果音演出がある。

専用ツール・マシン(J)

ロストドライバー
W・アクセル以外のライダーが使用する変身ベルト。ダブルドライバーのプロトタイプで外見も同様だが、メモリスロットが右側にしか無い・右腰のマキシマムスロットに刻まれている「W」の文字が省略されているのが特徴。これを使用して変身したライダーには身体の中央にセントラルパーテーションの跡が見られる。ダブルドライバー同様に普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てる事で自動的にベルトが伸長して装着される。
『運命のガイアメモリ』では翔太郎がイメージしたスカル=壮吉が残した物を使用して変身した。なおエターナルとの戦闘後そのロストドライバーがどうなったのかは不明。
TVシリーズ第48話においてフィリップが翔太郎に充てたプレゼントに同封されていた物は『Zを継ぐ者』においてフィリップが仮面ライダーサイクロンへの変身に使用した物である事が示唆されている。
ジョーカーメモリ(J / 黒)
『運命のガイアメモリ』ではエターナルの「エターナルレクイエム」の影響によってWに変身不可能になった際、新たに入手したT2ジョーカーメモリを使用。エターナルに敗れて変身解除された際にエターナルに回収され、その後エターナルの敗北と同時に他のT2ガイアメモリ共々メモリブレイクされた。以降はWの変身に使用していたジョーカーメモリを使用している。
ロストドライバーには無いボディサイドへ展開した角度を正位置にしているため、ロストドライバーに装填して展開した際はイニシャルが横倒し(「つ」の字状)になる。
ハードボイルダー
W時に搭乗する物をそのまま使用。詳細は上記を参照。

マキシマムドライブ(J)

発動時にはW同様に技名を呼称する。

ライダーキック
右足に炎のような紫色のエネルギーを纏わせ、跳び蹴りを叩き込む。
発動時には、1号の変身ポーズに似たポーズを取る。
ライダーパンチ
右拳に紫色のエネルギーを纏わせ、パンチを叩き込む。
発動時には、2号BLACKの変身ポーズに似たポーズを取る。

仮面ライダースカル

  • 身長:205cm
  • 体重:110kg
  • パンチ力:2t
  • キック力:6.5t
  • ジャンプ力:ひと跳び45m
  • 走力:100mを6.3秒
  • 登場作品:『W&ディケイド(『ビギンズナイト』・『MOVIE大戦2010』)』・『運命のガイアメモリ』・『オーズ&ダブル feat.スカル(『メッセージforダブル』)』

鳴海荘吉がロストドライバースカルメモリを用いて変身する仮面ライダー。詳細はこちらを参照。

スカルクリスタル
  • 登場作品:『オーズ&ダブル feat.スカル(『メッセージforダブル』)』
スカルの不完全体。詳細はこちらを参照。

仮面ライダーエターナル

  • 身長:205cm
  • 体重:92kg
  • パンチ力:7t
  • キック力:12t
  • ジャンプ力:ひと跳び150m
  • 走力:100mを3秒

ロストドライバーエターナルメモリを用いて変身する仮面ライダー。

ブルーフレア
  • 登場作品:『運命のガイアメモリ』・『RETURNS(エターナル)』
大道克己が変身した形態。
詳細はこちらを参照。
レッドフレア
  • 登場作品:『RETURNS(エターナル)』
加頭順が変身した形態。
詳細はこちらを参照。

メモリガジェット

鳴海探偵事務所のメンバー(主に翔太郎)や照井竜が使用する探偵ツール。制作者はフィリップ・シュラウド。普段は日用品の形態をとり、ガイアメモリを元に作られたギジメモリを装填する事で動物型のライブモードに変形し、自律行動が可能となる。主に調査・変身前の護身用武器として使用される。Wの専用武器と合体させる事で特殊能力を与える他、ギジメモリの代わりにソウルメモリを装填する事でマキシマムドライブを発動する。ギジメモリの表面には各ガジェットのライブモードのシルエットが描かれ、発声する音声は無機質な電子音である。ガジェット起動装置であるこちらは機械的なデザインになっている。元ネタは「探偵7つ道具」[4]

中盤以降は使用される機会が減少していたが、終盤におけるガイアインパクトの阻止に当たり、制御装置の破壊・ユートピア・ドーパントを拘束するなどの活躍を見せた。

スタッグフォン
  • 全長:223mm(携帯電話モード)・214mm(ライブモード)
  • 全幅:82mm(携帯電話モード)・120mm(ライブモード)
  • 全高:69mm
  • 重量:350g
  • 最高歩行速度:20km/h
  • 最高飛行速度:45km/h
スタッグメモリを装填する事でクワガタムシ型のライブモードとなる携帯電話型ガジェット。基本カラーは黒・赤。
通常の携帯電話機能は勿論の事、武器としても使用可能。フィリップも同型の物を所持しており、ファングジョーカーへの変身時の連絡手段、リボルギャリー・ハードボイルダーの起動キーにも使用される。単体でのマキシマムドライブはヒートメモリを装填しての炎を纏った体当たり。
スパイダーショック
  • 全長:83mm(腕時計モード)・126mm(ライブモード)
  • 全幅:80mm(腕時計モード)・177mm(ライブモード)
  • 全厚:35mm
  • 重量:120g
  • 最高歩行速度:35km/h
スパイダーメモリを装填する事でクモ型のライブモードとなる腕時計型ガジェット。基本カラーは黄色。
強化ワイヤーによる移動・避難、マーカーを取り付けた標的の追跡などに使用される。腕に装着したベルト部・エイトレッグスバンドから本体を射出する事も可能。メタルシャフトと合体する事で敵の能力を封じるワイヤー、トリガーマグナムと合体する事で敵を束縛するネット弾を放つ。このワイヤーは非常に強靭で、ドーパントの動きをも拘束可能。
バットショット
  • 全幅:131mm(デジタルカメラモード)・310mm(ライブモード)
  • 全高:87mm(デジタルカメラモード)・108mm(ライブモード)
  • 奥行:53mm(デジタルカメラモード)・58mm(ライブモード)
  • 外装:ハイマグメタル製
  • スチール画像撮影:2万枚(HD)
  • 動画撮影:12時間(HD)
  • 最高飛行速度:120km/h
バットメモリを装填する事でコウモリ型のライブモードとなるデジタルカメラ型ガジェット。基本カラーは黒・青。
裏は2画面になっており、撮影した静止画・動画はリアルタイムでスタッグフォンに表示可能。直接プリンターに接続してプリントアウトもできる。移動カメラとして追跡・潜入調査・敵への目眩ましとなるフラッシュの他、超音波を発して物質を破壊する。メタルシャフトと合体する事でソニックシャフトとなり、超音波+棒戦術で攻撃可能。トリガーマグナムと合体する事でスコープとなり、より精度の高い射撃が可能となる。単体でのマキシマムドライブはルナメモリを装填しての特殊発光で、周囲に隠れた敵をあぶり出す事が可能。
フロッグポッド
  • 全長:95mm
  • 全幅:75mm(スピーカーポッドモード)・99mm(ライブモード)
  • 全厚:48mm
  • 重量:580g
  • 最高歩行速度:20km/h
  • 最高航行速度:90ノット(約48km/h)
  • ジャンプ力:25m
音声録音が可能なフロッグメモリを装填する事でカエル型のライブモードとなるサウンドレコーダー型ガジェット。基本カラーは緑。シュラウドから与えられた設計図[57]を基にフィリップが制作した。
ギジメモリに録音した音声をそのままあるいは別の人物の声に変換して再生し、相手を撹乱させる。他のガジェットとは異なり、ガジェットモードのみでは使用されない。またメタルシャフト・トリガーマグナムとの合体機能は無い。
デンデンセンサー
  • 全長:159mm(ライブモード)
  • 全幅:193mm(暗視ゴーグルモード)・62mm(ライブモード)
  • 全高:114mm(暗視ゴーグルモード)
  • 全厚:61mm(暗視ゴーグルモード)・109mm(ライブモード)
  • 重量:210g
  • 最高歩行速度:15km/h
他のメモリとは形状が異なるデンデンメモリを装填する事でカタツムリ型のライブモードに変形する特殊ゴーグル型ガジェット。基本カラーはオレンジ色。フロッグポッド同様にシュラウドから与えられた設計図を基にフィリップが制作した。
触覚に当たる部分であらゆる光の波長・変動をキャッチする事で見張り・敵の探索に使用され、ゴーグル形態でも目に見えない相手をレンズを通して見る事が可能。翔太郎が携帯する他のガジェットとは異なり主にフィリップ・亜樹子が使用し、事務所の見張り役を兼ねる。フロッグポッドと同様にメタルシャフト・トリガーマグナムとの合体機能は無い。
ビートルフォン
  • 全長:194mm(ライブモード)
  • 全幅:114mm(ライブモード)
  • 重量:290g
  • 最高歩行速度:30km/h
  • 最高飛行速度:90km/h
照井竜が使用する、カブトムシ型のライブモードに変形する携帯電話型ガジェット。基本カラーは紺色。制作者はシュラウド。
フォルム・性質はWのスタッグフォンに酷似しているが、バットショットと同様に静止画の撮影・保存機能も搭載している。マイクロセルバッテリーで駆動する。照井の登場前から鳴海探偵事務所に出没しており、翔太郎達を偵察していた。ガンナーAを呼び出す事も可能。

脚注

  1. ^ 第30話での亜樹子の夢の中では亜樹子(ボディサイド)と翔太郎(ソウルサイド)で変身・戦闘を行った事もあり、ベルトにはたこ焼きのエフェクトと共になにわの美少女仮面という文字が投影された。
  2. ^ その特異な姿から当初は亜樹子に「半分こ怪人」と呼ばれた。
  3. ^ もともとは荘吉が仮面ライダースカルに変身した際の名乗り口上である。なおファングジョーカーの場合は右手を、ハーフチェンジ・CJXの場合は左手を相手に向け、それぞれに角度・全身のポーズも異なる。
  4. ^ a b 『仮面ライダーW 公式読本“W”』グライドメディア、2010年。 
  5. ^ 第29話での翔太郎の夢の中では、ガイアメモリも彼が見ていた時代劇に合わせて、木札に「疾風(しっぷう)」・「切札(きりふだ)」と書かれた物に変化した。また変身時に浮かび上がる顔面の影も歌舞伎隈取りの様に着色され、変身音もアレンジされている。
  6. ^ 『MOVIE大戦2010』・『Zを継ぐ者』・『MOVIE大戦アルティメイタム DC版』では右腰のスロットに、『運命のガイアメモリ』ではトリガーマグナムにそれぞれソウルメモリを装填してのマキシマムドライブが使用されている。
  7. ^ 連続で弾く必要は無く、予めアクションの意思を決めておけば、間を空けて弾いても良い。
  8. ^ 「MG FIGURE RISE 仮面ライダーW ファングジョーカー」組立説明書より。
  9. ^ 翔太郎がその場で不在・負傷などで戦闘が困難な場合。
  10. ^ 仮に2人が同じ場所にいる場合でも、この形態・ハーフチェンジを切り替えるには一度変身を解除するリスクを伴う。
  11. ^ 強化形態の一種であるが、直接的なハーフチェンジの上位形態であるCJXと比べ、特殊な場面に使用される変則的な形態として差別化・活用がなされているのが特徴である。
  12. ^ スーツには過去に放送されていたクリアボディの特撮ヒーローシャンゼリオンのスーツよりもより軽量化された材質が採用されている。しかし下半身の内側の「アダプト」という透明樹脂は柔軟性に乏しく、スーツアクターが屈んだり足を拡げたりするのは不可能である(『ハイパーホビー』2010年5月号より)。
  13. ^ あくまで攻撃によって無効化可能なだけで防御面は例外らしく、オールド・テラーの精神干渉波による攻撃・エターナルのエターナルレクイエムを受けた際は無効化出来なかった。またジュエルへの攻撃は弱点の一点以外にまったく通用しなかった。
  14. ^ あくまでもW全体ではなくサイクロンジョーカーの強化形態となるが、『Zを継ぐ者』によると翔太郎・フィリップにとって最も適合率の高い形態であるサイクロンジョーカーこそが最強進化の基本とされている。
  15. ^ ちなみに翔太郎とフィリップでは変身時のポーズが異なる。
  16. ^ これまでの変身ベルトと異なり、ベルト本体ではなくメモリそのものの音声の組み合わせで変身音・フォルムが変化するため、玩具によるネタバレが防止される効果が表れている。また玩具オリジナルのメモリ・組み合わせ、敵味方問わずほぼ全てのシリーズ商品の連動等により、過去のシリーズ商品以上にコレクション性を意識した展開が行われた。
  17. ^ ただし本編中でも翔太郎ではなく照井をボディサイドとして変身させる案が何度も登場している(実際に使用された事は無い)。
  18. ^ プリズムメモリは変身後の武器専用となる。
  19. ^ 表面に描かれている「J」のイニシャル・ドライバー或いはビッカーシールド装填時のエフェクト・放出されるエネルギーは
  20. ^ ただしメタルメモリの場合は逆に言えば弱点であるスピードをカバーしつつ防御力を高められるともいえ、トリガーメモリの場合は非常に高い連射力・弾速を得る。
  21. ^ ただし逆を言えば炎・熱に弱いドーパントには非常に高い効果を発揮する。
  22. ^ 当初は「不思議な人」と発想していたが、ギャルが採用された。関連書籍のインタビューでスタッフが「(笑)」と冗談交じりに発言しているが、どの様な経緯でこの結論に至ったのかは不明である。
  23. ^ ジョーカーではルナサイドの手足、メタルではメタルシャフト、トリガーでは弾道が変化する。
  24. ^ 表面に描かれている「F」のイニシャル・ドライバー装填時のエフェクト・放出されるエネルギーは水色
  25. ^ エクストリームの綴りは本来「Extreme」だが、公式サイトでは「Xtreme」と表記。
  26. ^ バンダイ公式ホームページではライブモードと表記。
  27. ^ a b c テレビ朝日|仮面ライダーW(ダブル)”. 2011年8月2日閲覧。
  28. ^ ただしプリズムビッカーを使用したマキシマムドライブを発動する際には、サイクロン・ジョーカーメモリを取り出している。
  29. ^ ベルトで風を取り込む点は初代仮面ライダーと共通する。
  30. ^ 基本的にはサイクロン・ジョーカーの力を集束しているが、ビッカーシールドにメモリが装填されている場合はそちらが優先される。
  31. ^ ただしトリガーマグナムの通常弾は連射・複数射を主体にすることが多いのに対し、スカルマグナムは拳銃のように単発でのみ使用され常にマキシマムモードの形状をとる。またシュラウドマグナムは変身せずに生身で使用され、マキシマムドライブのみ披露した。
  32. ^ シールドをハードガンナーのガイアキャノンで射出する事で、W自身がシールド中心部分に乗って飛行する事も可能。
  33. ^ プリズム(分光器)の名を冠する通り、必殺技はメモリの4色も含め、7色に輝いているのが特徴である。
  34. ^ ガイアメモリがUSB型なのに対し、ビッカーはそれらを集約するという意味でハードディスクの円盤がモチーフとなっている。
  35. ^ ちなみに制作スタッフはハーフチェンジに使用する6本全てをスロットに入れる事を当初は考慮していたとの事。そのうちサイクロン・ジョーカーは変身に使用しているという理由で現在の4本スロットになったが、必殺技にはこの2本も使用されている。
  36. ^ a b 『仮面ライダーW 超全集』小学館、2011年。 
  37. ^ この時は他のマキシマムドライブと異なり、マグナムにソウルメモリであるサイクロンメモリを装填して発動している。
  38. ^ 他の必殺技は不明だが、この技は劇中で翔太郎が命名している。公式サイトでは「レッグファング斬」と表記されている。
  39. ^ 一度だけ技名を発声せず、さらに一度のマキシマムドライブで合計3発放った事がある。
  40. ^ イエスタデイ・ドーパントの場合の様に、メモリブレイクも可能。
  41. ^ 技名を発声していないためだが、小説本文では「電磁ロープ」と表記されている。
  42. ^ ガジェット組立などの作業場として使用する場合もある
  43. ^ 変身時のエフェクトで見られる八方の赤い槍はピストンを表している。
  44. ^ 仮面ライダー自体がバイクに変形するのはこれが初めてである。
  45. ^ スーツも実際に動きやすい構造・重量になっているが、スーツアクター自身は通常のアクセルその物が今まで演じたライダーで1、2を争う程の重さで大変だったと東映公式サイトで語っている。
  46. ^ この試練自体は彼女の見切りにより達成出来ていなかったが、後の実戦で達成する。
  47. ^ この時のサイクロンメモリは、フィリップの進化と連動して強化されている。
  48. ^ 東映公式サイトでは30kg、テレビ朝日公式サイトと「MG FIGURE RISE 仮面ライダーアクセル」組立説明書、小学館刊「仮面ライダーW 超全集」では20kgと誤差がある。
  49. ^ 竜はアクセルに変身不可能な場合に生身で使用する事があるが、当然ながら変身中の様に自在に振り回す事は不可能。
  50. ^ これらの能力は、一部ウェザーメモリの能力と類似している描写がされている。
  51. ^ 『ライダーグッズコレクション2010 仮面ライダーW』のインタビューによると当初は「次々とメモリを排出しては入れ替える戦法(ドーパントからメモリを奪って必殺技を繰り出すプランも想定されていた)を考えていたが、考えた末に現在のエンジンメモリのスタイルが生まれた」という趣旨の記述がある。
  52. ^ 『運命のガイアメモリ』ではエンジンブレードでの攻撃で排出されたメモリをベルトに差し替えて再びマキシマムドライブを発動している。
  53. ^ ウェザー・ドーパントに氷漬けにされたり、テラードラゴンに噛み付かれた挙句に放り投げられても無事だった。
  54. ^ 『運命のガイアメモリ』ではフィリップが捕らえられていたため、TVシリーズではフィリップが一時期消滅したため、『フォーゼ&オーズ』の『風都 暗躍する陰謀』ではフィリップがせんべい汁の検索に夢中になっていたため。
  55. ^ 『MOVIE大戦MAGAMAX』パンフレットより。
  56. ^ 仮面ライダーW東映公式サイト・最終話紹介ページや『運命のガイアメモリ』メイキングより。
  57. ^ この設計図の一部は、テレビ朝日公式サイトにて実際に記載されている。

関連項目

  • 仮面ライダーオーズ/OOO - 劇場版で共演したオーズやバースの登場作品。オーズやバースのスペックについては、そちらを参照。