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熊野大花火大会

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熊野大花火大会(くまのおおはなびたいかい)は、毎年8月17日三重県熊野市七里御浜海岸で開催される花火大会

七里御浜

概要

初めは盆の8月16日に木本町極楽寺の境内で、町内の篤志家が初精霊供養のため寄進をして行っていたものと言われている。
当時の呼び物は、柱松、柳子火車、金山寺、大流星など簡単な仕掛け花火で、中でも熊野独特の連星は、アマチュア花火師も参加して星の連なりの長さを競っていた。
明治10年には、21日に行われるようになったが、その後灯篭焼き行事もその日に行われ、豪華な藤の棚や仕掛け花火が一段と趣きを添えるようになった。
大正から昭和初期にかけては、市内に7~8軒の花火業者が隆盛を誇り、遠くシンガポールまで輸出するほどだったが、戦後は時代の推移とともに花火師も減少し、現在では唯一有馬町の和田煙火店のみとなっている。
昭和38年からは、旧盆明けの17日に実施するようになり、現在では紀州路最大のイベントとして夏の夜空をにぎわせている。

歴史

歴史に関しては、外部リンクの「熊野大花火大会」を参照(「歴史」の項目に掲載されている)。

開催日時

毎年8月17日。ただし、雨天時や高波の時は延期される。

打上玉数

  • 約10000発

見所

海上自爆
全速力で走る2隻の船から火の付いた花火を海面に投げ込む花火。
三尺玉海上自爆
海上に浮かべたイカダの上に乗せた250kgの三尺玉をその場で爆発させる大迫力の花火。直径600mに広がる美しい半円を誇る。
鬼ヶ城大仕掛
熊野大花火のフィナーレを飾る鬼ヶ城大仕掛は、自爆(地爆)と称され、その体感震度は震度7にも達すると言われている。

主催

補足

大会当日は臨時列車が運行されるが、単線のため増発が難しく、1編成あたり3~6両で運行されても、ホームに乗れない人がいるほどである。
列車の指定券の一部は、大会当日7時から沿線のみどりの窓口で発売されるが、切符を購入するため徹夜で並ぶ人も少なくない。毎年、3分もたたないうちに指定席はほぼ完売になる。詳しくは南紀 (列車)#熊野市花火を参照されたい。
また、車で移動する場合でも国道42号線は、30km越えの渋滞となる日もあり、大会当日に着かず、バスツアーが途中で引き返すということがある。

参考文献

  • 熊野市教育委員会

関連項目

外部リンク