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ゴッドイーター

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ゴッドイーター
ジャンル チーム連携型ハイスピードハンティング
対応機種 プレイステーション・ポータブル
開発元 シフト
発売元 バンダイナムコゲームス
人数 1 - 4人
メディア UMD 1枚
発売日 日本の旗 2010年2月4日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
売上本数 日本の旗約61万本[1]
その他 アドホック通信対応
アドホック・パーティー対応
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ゴッドイーター』(GOD EATER)は、2010年2月4日バンダイナムコゲームス・ナムコレーベルから発売されたプレイステーション・ポータブルアクションゲーム

2010年10月28日に、追加要素を加えた『ゴッドイーター バースト』が発売された。

2013年11月14日に、続編である『ゴッドイーター2』が発売予定。

概要

キャッチコピーは「神速! 連撃! 狩りは進化した。

2009年11月19日から公式サイトなどを通して体験版が配信され、累計で200万ダウンロードを突破している[2]。2010年2月4日発売。PlayStation Awards 2010でゴールドプライズを受賞した。

群れで襲ってくる巨大な怪物「荒神(アラガミ)」を相手に、敵を喰らう武器「神機」で戦うアクションゲーム。チームの連携が重要な要素となっており、プレイヤーは「アナグラ」と呼ばれる基地でチームを編成し、ミッションを受注して戦いに挑む。シングルプレイでもNPCを交えての協力プレイが可能となっている。

キャラクターデザインは板倉耕一(雨宮リンドウ等のNPCキャラ全般、その他主要グラフィックを担当)と曽我部修司(主人公キャラとフェンリルの制服デザイン、広報イラストを担当)。音楽は椎名豪。開発元はシフト。アニメーションの制作はufotable

ゲーム本編の6年前の出来事を描いたアニメーションがプロモーションビデオとして公開されている。アニメーション制作は本編同様ufotable、監督は平尾隆之

ゲーム中に使用されるBGM「神と人と (Vocal Ver.)」が日本のメディアとしては唯一、Hollywood Music in Media Awards 2010にノミネートされた[3]

ゴッドイーター バースト

ゴッドイーター バースト
ジャンル チーム連携型ハイスピードハンティング
対応機種 プレイステーション・ポータブル
開発元 シフト
発売元 バンダイナムコゲームス
人数 1 - 4人
メディア UMD 1枚
ダウンロード
発売日 日本の旗 2010年10月28日
Best版:2011年9月15日
(2013年6月6日価格改定)
アメリカ合衆国の旗 2011年3月15日
欧州連合の旗 2011年3月18日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
売上本数 日本の旗約47万本[4]
その他 アドホック通信対応
アドホック・パーティー対応
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前作『ゴッドイーター』にシステムの全面的な改善及びシナリオの追加がなされた改良版。キャッチコピーは「さらに神速! さらに連撃! 狩りは、再び進化した。

2010年10月1日から公式サイト上で体験版が配信され、10月28日に発売された。単体で遊べる通常版に加え、前作のUMDを利用したアペンド版、更にダウンロード通常版も同時発売されている。2011年には北米とヨーロッパで『Gods Eater Burst』のタイトルで発売された。

キャラクターデザインに小林くるみ(レンのデザイン、防衛班等のサブキャラクターのリデザイン、新規プレイヤー衣装デザイン、初回特典プレミアム衣装デザイン、その他イラストを担当)が新たに加わっている。

初回特典として、NPCが通常とは違う衣装で登場するプレミアムキャラクターダウンロードカードと、初心者GEハンティングガイド(通常版のみ)が封入された。尚、2011年12月には累計販売50万本突破記念として、プレミアムキャラクターダウンロードの無料開放が行われた[5]。2013年6月6日には、『2』で登場する新たな神機パーツやパーツ進化を取り入れたDLCを配信開始。同時にUMD及びダウンロード版を値下げした。このDLCには、『2』へのデータ引き継ぎ条件及び達成状況をチェック出来る引き継ぎデータチェッカーが含まれている。

改善点

  • コンボ攻撃の最後に繰り出すことで捕喰の際の隙を小さくする「コンボバースト」を搭載。それに応じて、アラガミ弾入手個数がコンボバーストでは1個、通常の捕喰攻撃時は1個から3個へ変更された。また、バーストモード時のみに発動するバーストスキルが追加された。
  • 自分のキャラクターの戦闘記録が記録されたアバターカードを使い、通信することで交換した相手のキャラクターがNPCとして登場する「アバターリンク機能」を実装。すれちがい通信にも対応している。
  • 自室のコンソールで、イベントムービーの閲覧や各BGM・ボイスサンプルの視聴が可能になった「アーカイブモード」が追加された。
  • NPCの思考が大幅に改善されると同時に、信号弾システムが導入され、NPCへの指示出しも可能になった。
  • リンクエイドされた時、15秒以内でタイミングを見計らって復活できるようになり、エイド直後に倒される確率が大幅に低下した。
  • 攻撃判定の無い装飾弾が追加され、組み合わせによってより自由なバレットが作れる。また、前作ではムービーでのみ登場した回復弾が新弾種として追加。
  • 武器・装甲及び衣装の大幅追加。その作成の際に必要になる素材も、一部が下位から上位、上位から下位素材への変換が可能になった。
  • 武器・装甲の性能が底上げされ、同じ装備でも能力が強化されていたり、一部は属性も変更されている。
  • 刀身の攻撃モーションが調整され、全体的に動作が速くなった。
  • アラガミの体力や攻撃力、防御力、理不尽な攻撃判定が調整され、一部のアラガミでは、攻撃時のエフェクトと効果音が変更されている。
  • アラガミのターゲット補足仕様が調整され、理不尽な乱戦に陥りにくくなった。
  • アナグラ内でエモーションができる。

ゴッドイーター2

ゴッドイーター2
ジャンル ドラマティック討伐アクション
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
プレイステーション・ポータブル
開発元 シフト
発売元 バンダイナムコゲームス
人数 1 - 4人
メディア [PSVITA]
PS Vitaカード
ダウンロード
[PSP]
UMD 1枚
ダウンロード
発売日 日本の旗 2013年11月14日
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2011年9月15日に、シリーズ公式ポータルサイト「GE COMMUNITY」と同時に公式サイトが開設された。2013年11月14日発売予定。キャッチコピーは「極めし一撃 神々を討つ

PSPに加えてPlayStation Vitaとのマルチプラットフォームであり、Vita版とPSP版でのマルチプレイも可能。『バースト』とのデータ連動に対応している。

前作の3年後を描く完全新作で、多数の新アラガミや新フィールドの他、新たな近接武器形態「ブーストハンマー」「チャージスピア」[6]、銃形態「ショットガン」[7]が追加される。また各武器ごとに必殺技ともいえる、「ブラッドアーツ」が存在し、これはプレイヤー本人が成長することで進化する。

前作よりアリサ、コウタ、ソーマ、カノン、リンドウらも再登場。さらにメインストーリーの他にNPC毎のストーリーもそれぞれ用意され、やり込み要素もアップしている。

2013年6月8日に行われたGE2試遊会にて、体験版の配信が発表された。Vita版は2013年7月25日に配信され、PSP版は2013年8月1日から配信される予定[8]だったが、その前日の7月31日に先行配信された[9]

2013年9月21日に行われた東京ゲームショウにて、新たな体験版の配信が発表された。「序盤まるごと体験版」という名の通り製品版の3章序盤までが収録される予定で、配信日は未定[10]

ゲームシステム

高低差と障害物がある3次元のフィールド内で、近/遠距離戦用の武器を切替えながら敵を撃破するアクションゲームである。ゲーム進行に直結する「ストーリーミッション」と、自由に選択できる「フリーミッション」をクリアし、資金や素材を集め、自身を強化してゲームを進めていくのが基本となる。難易度は1~10までに分類されており、本編のストーリーミッションは難易度6までである。『バースト』の追加シナリオでは難易度7~10までのストーリーミッションが収録されている。

フィールドはアルファベットで表記されるいくつかのエリアに分かれているが、エリア移動の際に画面が切り替わったりすることはない。フィールド内には一定の場所に「回収ポイント」と呼ばれる素材が落ちているポイントがあり、一回のミッション中それぞれ一回のみアイテムが回収できる。

ミッションにより目的は異なるが、その殆どは「特定の敵を撃破する」ことによりクリアとなる。ミッションにはプレイヤーの他、最大3人までのNPCを選択して同行させることが可能である。

主な撃破目標となる大型の「アラガミ」は敏捷性、攻撃力、防御力に優れており、耐久力も高い。体の部位ごとに防御力や弱点も違うため、武器と部位との相性によって戦術が変わる。殆どの「アラガミ」は何らかの広範囲攻撃と遠距離攻撃手段をもち、かなり正確にキャラクターを狙ってくる。また、アラガミのみが移動可能ないわゆる「獣道」を通ってフィールドをショートカットすることができる為に思わぬ場所で遭遇したり、近くで戦闘が行われていることを察知すると、自らも接近してきて戦闘に加わる。このため、ゲーム中盤~後半にかけて「複数の大型アラガミと同時に対峙する」ミッションは一体ずつの体力は単体時より低めではあるものの、難易度が高くなる傾向にある。

あらすじ

西暦2071年。地球は、あらゆるものを捕喰する細胞「オラクル細胞」から形成される異形の怪物「荒神(アラガミ)」によって荒廃し、彼らの“食べ残し”である人類は滅亡の危機に瀕していた。人類の対抗手段は、生化学企業「フェンリル」によって開発された生体武器「神機」とそれを操る「ゴッドイーター」だけだった。

極東支部初の新型神機の適合者となった主人公は、ゴッドイーターの拠点「フェンリル極東支部」で様々な仲間と出会い、共に闘っていく内に、巨大な陰謀へと巻き込まれていく。

登場人物

声優に変更がある場合は、『ゴッドイーター』→『ゴッドイーター バースト』の順に記載する。年齢は『ゴッドイーター/ゴッドイーター バースト』→『ゴッドイーター 2』の順に記載する。

主要人物

主人公及び主要人物が所属する第一部隊は「討伐班」と呼ばれており、人々の脅威となりうる大型のアラガミの討伐などに従事している。また、居住区の防壁開発などに必要不可欠な「コア」の回収も重要な任務とされている。

プレイヤー(性別他キャラエディット可)
- 赤羽根健治 / 伊藤かな恵 / 粕谷雄太 / 鹿野優以 / 佐藤聡美 / 庄司宇芽香 / 田中大文 / 藤本たかひろ / 森岳志 / 安田早希
『バースト』追加 - 牛田裕子 / 沖佳苗 / 織田優成 / 菊池こころ / 小嶋一成 / 小松由佳 / 佐々木愛 / 島﨑信長 / 菅沼久義 / 田中一成 / 津田美波 / 野中藍 / 堀井茶渡 / 松原大典 / 三浦祥朗 / 三上枝織 / 宮本佳那子
本作の主人公。フェンリル極東支部初の"新型"ゴッドイーターとして部隊に入隊。メディカルチェックではペイラーが驚愕するほどの非常に高い潜在能力を持っていることがわかっている。戦闘中以外はほとんど喋らず、表情で感情を表す場面が多いが、『バースト』以降から少々のムービーで喋ることがある。また、その性質上、他のメンバーに比べると傍観者とまではいかないにしてもやや陰が薄い存在だったが、『バースト』以降は主人公の立場に違わない活躍をみせるようになった。呼びかけられる場合にも名前ではなく「お前」や「キミ」などと二人称で呼ばれる。タツミとの会話から、フェンリル極東支部に来る前は無職だった模様。
ミッション「蒼穹の月」においてリンドウがMIA(戦闘中行方不明)となり、第一部隊の面々がそれぞれ不安定な状態に陥った中でも精力的に業務を続け、次第に頭角を現していく。また、"新型"特有の感応現象によってアリサの精神回復と原隊復帰に貢献する。支部の上層部からも高く評価され、入隊してから日が浅いにもかかわらず、リンドウの後任として第一部隊の隊長に任命された(これ以降は「リーダー」と呼ばれることも)。これは主人公を取り込もうとするシックザール支部長の思惑によるところが大きく、ソーマと共に、シックザールが下す非公式の「特務」を拝命するようになっていく。その後、ペイラーを介してソーマと支部長の過去を知り、人型のアラガミ・シオを匿うことになるなど、支部長とペイラーの間で板ばさみとなる。最終的には支部長の「アーク計画」に関する陰謀が明らかとなったことで支部長への対立姿勢を明確にし、第一部隊のメンバーと共にエイジス島へ潜入。アーク計画を阻止することとなった。
『バースト』
支部長がシックザールからペイラーへと変わっても尚、極東支部内での信頼と評価は不動のものとなっている。一方で無茶な行動が多いらしく、アリサからは「生き急いでいるように感じる」と言われている。
神機が不調であるにもかかわらずアラガミの攻撃からコウタを庇い、神機が破損したことで一時戦線を離脱する。その折に発生したアラガミのアナグラ侵入時、リッカを助けるため適合していないリンドウの神機に接続・使用し侵喰を受け昏倒するが、それによりレンを知覚できるようになる。回復後はレンの助言を受けながらリンドウを捜索、感応現象によってリンドウがアラガミ化した経緯を知り、アラガミ化したリンドウを殺害せず救出することに成功した[11]
雨宮リンドウ(26歳→29歳)
声 - 平田広明
フェンリル極東支部第一部隊のリーダー。階級は少尉。使用神機は旧型の近接式(ロングブレード/シールド)の「ブラッドサージ/イヴェイダー」、復帰後はNPC専用の新型神機。
飄々としてとらえどころの無い性格だが腕前は相当なもので、極東支部ではただ一人、ウロヴォロスを単身で討伐した経験を持つ。彼の指揮する部隊は生還率が90%以上と他の部隊よりも圧倒的に高く、新米神機使いは彼の部隊に配属されることが多い。新米への面倒見や周囲への気配りも出来る大人で、アナグラの皆からの信頼も厚い。ヘビースモーカーの様であり、ムービーやアニメーションではよく煙草を吸っている姿が描写されている。酒好きでもあり、サクヤに配給ビールのチケットの取引を持ちかけたり、自室にはこの時代では珍しい瓶入りの酒が数本置かれている。
通常任務とは別に、ヨハネス個人から与えられる特務(他の隊員たちには「デート」と呼んではぐらかしていた)をこなしていたが、その裏ではフェンリル本部の要請を受けてヨハネスの身辺調査を行っていた。それを察したヨハネスの謀略により、ミッション「蒼穹の月」において仲間と引き離され、右腕の腕輪と神機を失う。突如現れた少女(シオ)に助けられその場を脱するが、アナグラには帰還出来ずに周辺を彷徨うことになる。状況が把握できていなかったアナグラ本部はリンドウをMIA(戦闘中行方不明)と判断し、後にディアウス・ピターの体内から腕輪と神機が回収されたことで、リンドウが完全に死亡したとして二階級特進の措置をとった。
初期設定では、表情が硬く、ヨハネスに似たキャラクターデザインも考えられていた[12]
『バースト』
本作では失踪期間中の様子が描写されている。腕輪を失った事により右腕が侵喰され、アラガミ化による苦痛で動けなくなった所をシオに庇われ、その後鎮魂の廃寺周辺で看護されていた。その際に右手の甲に青いアーティフィシャルCNS(指令細胞群・コア)のような物を植えつけられアラガミ化を緩和されたが、シオがリンドウの元を離れた後、コアがノヴァの特異点として捕喰された際にその部位は崩壊し、再びアラガミ化が活性化、時が経つにつれて徐々にハンニバル侵喰種へと変異していき、自我が崩壊しかける危険な状態となる。この頃、極東支部は闇市で高値で取引されている幾つかの物質からリンドウのDNAパターンと一致する細胞組織の発見に成功し、リンドウの捜索を再開する。最終的には主人公とレンの活躍によって救出され、その際に再び右手甲へ橙色のアーティフィシャルCNSのような物が発現し、アラガミ化の制御が可能となった。
アナグラへの帰還後はペイラー直轄の遊撃隊員として原隊に復帰、第一線から退いて新人育成に精を出している。MIAによる二階級特進を取り消された時点で、大尉から少尉へと差し戻され、これにより、リンドウ救出等による功績で少尉から中尉へと昇進した主人公の一階級下となった。復帰後サクヤと結婚し、以前に自室としていた部屋が主人公の物となったため、彼女の部屋を間借りして生活している。
『バースト』のメインストーリー終了後は、シオと同様に右腕を変化させる能力を得た彼をミッションに同行させることが可能となる。また、チャレンジミッションを進めることで侵喰前のリンドウも再び使用可能になる。
『2』
今となっては最古参となったゴッドイーターとして、世界中の誰よりもキャリアを積んでいる者として活動している。彼のいいかげんさは相も変わらずのようだが、指揮官として活躍するだけでなく、29歳となった今なお最前線で戦っている。右腕のアラガミの腕を金色のガントレットで覆い隠している。とあるアラガミを追って極東支部を離れていたが、ブラッドが極東支部に来訪し、彼の任務は大きく更新される。
『禁忌を破る者』
極東支部におけるアーサソールの監視役として部隊に同行したが、相手が接触禁忌種であるため、戦闘は行っていない。ヨハネス、ペイラーからアーサソールに関する情報を流すように持ち掛けられていた。飄々とした口調はギースに気に入られておらず、彼からは一方的に敵愾心を持たれていた。また、引退した神機使いについて言及した際にもヴェネのことを気遣うマルグリットから諌められるような面もあった。ツクヨミ討伐の際には神機でカーゴを切り裂き、ヴェネを救出した。最後はフェンリルに追われる身となったギースとマルグリットに緊急避難用シェルターの位置を教え、追手が来ないようにヨハネスとペイラーへ全員死亡という内容の虚偽報告をした。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
詳細は後述
『the spiral fate』
ゲーム本編の半年後、とある単独任務で遠出した際にサクヤの好きな花を廃寺周辺で探していたら、結婚指輪を失くしてしまい、そのままずっと廃寺周辺をうろつき回っていた。その後、廃寺の幽霊騒ぎに発展し、幽霊の正体を突き止めに来たリョウに発見されアナグラへ戻る。ちなみに、結婚指輪はリョウが偶然発見した。
橘サクヤ(21歳)
声 - 大原さやか
主人公の先輩隊員で第一部隊のサブリーダー。使用神機は旧型の遠距離式(スナイパー)の「ステラスウォーム」。
判断力・統率力は高く評価されており、他の部隊長クラスのミッションをこなすこともある。狙撃手、衛生兵としても抜群の動きを見せるため、未確認アラガミとの戦闘が発生する際に召集されることが多い。入隊から2年間は極東支部のオペレーターを務めていた。雨宮姉弟とは幼馴染であり、リンドウに思いを寄せている。
リンドウがMIAとなったことで心に深い傷を負うが、やがてリンドウが陰で行っていた行動を察知し、それを突き止めるべく奔走する。リンドウの腕輪を回収し、彼が遺したデータディスクの中身をアリサと共に閲覧したことでアーク計画の真実を知り、単身エイジス島に乗り込む。後を追いかけてきたアリサと共にヨハネスの罠にかかるが、一芝居を打って逃走し、以降はアリサと共に逃亡生活を送る。やがてヨハネスの野望を止めるためアナグラに帰還し、主人公たちと再度エイジスへ乗り込み、アーク計画を阻止した。
他のキャラクターより初期設定からのデザインの変更点が少ないが、初期設定時は使用神機が剣形態であるなど、「戦う女性」の面が強調されていた[12]
『バースト』
アーク計画阻止後もリンドウの死を引きずっており、暗い一面が残っていた。後にリンドウが原隊復帰した後に彼と結婚し、再び明るい姿を見せるようになる。リンドウとは同じ部屋で生活している様だが、彼の撒き散らす“仄暗い羽”の掃除に苦労しているらしい。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
通常任務と特務を休みなくこなすリンドウをからかいつつも気遣っている。
『the spiral fate』
リンドウの子(性別は不明)を妊娠している為に第一部隊を空けている様子。産休中に一度アナグラに戻った際、リョウの記憶喪失に精神が不安定になっていたアリサの心のより所となった。
ソーマ・シックザール(18歳→21歳)
声 - 中井和哉
弱冠12歳でゴッドイーターとなった青年で、ずば抜けた身体能力や五感を持つ。使用神機は旧型の近接式(バスターブレード/タワーシールド)の「イーブルワン/リジェクター」。
極東支部の支部長・ヨハネスの実子であり、胎児の状態でアラガミの偏食因子を埋め込まれて生まれたため、非常に高い身体能力を得ることとなった。他のゴッドイーターと同様に偏食因子を定期的に打ち込むための腕輪を付けてはいるが、埋め込まれた偏食因子は現在のゴッドイーターに使われているものとは別物であり、腕輪が無くても自ら偏食因子を生成できる。そのため他の者よりもより“アラガミ”に近い身体となっており、シオにもそれを示唆する発言をされている。その異能の力故に周囲から距離を置かれ続けたこともあり、本人も自分を「化け物」と表現するなど、自身の力を疎んでいる。能力は高いものの軍規・命令違反が多いために昇進はしていない。また、彼と任務を共にしたゴッドイーターは戦死する確率が高いらしく、アナグラのメンバーから“死神”と陰口を叩かれることもある。本人もそれを気にしており、常に他人を寄せ付けない態度を取る一因となっている。自室は荒れた性格を体現しており、ターミナルの画面にはひびが入り、完全に壊れたディスプレイの前には射撃練習の的が置かれ、弾痕が散らばっている。ベッドも武器のようなものに占領されているため、スピーカーに囲まれたソファーで睡眠をとっている。ただし、リンドウが「あいつは誰かが死ぬことを誰よりも恐れている」と評する通り、作戦中はなんだかんだ言いながら他の隊員の救援に回ることも多い。リンドウがMIAとなったときは動揺を隠せず、シオが失踪した際には自室を開けっ放しにするなど、根は優しい性格であることがわかる。
シオの面倒をよく見ており、彼女に“シオ”という名前を付けたのも、歌を教えたのも彼である。やがてシオとの触れ合いを介して、主人公ら他の第一部隊のメンバーとも打ち解けていく。アーク計画には一貫して反対の姿勢を貫き、父ヨハネスからシオを取り戻すべく戦った。最後は終末捕喰を抑え込み、月へと向かおうとするシオに懇願され、核を摘出されて抜け殻となった彼女の体を捕喰した。それ以降、ソーマの神機は本人曰く「天使の羽のような真っ白な色」に変色している(捕喰形態時に出現する顎も白くなっている)。ちなみに、この白い神機は完全なソーマ専用の装備であり、プレイヤーが使う事はできない。
デザインの初期段階では、黒髪と長い白髪の姿が考えられていた。使用神機は遠近両用型で、新型の可変式に近いものだった[12]
『バースト』
アーク計画阻止後は軍規違反や単独行動は殆ど見られなくなり、近いうちに部隊長を任命される予定だったが、本人の希望もあって、第一部隊の一隊員として活動している。また、彼が同行したミッションにおけるチームの被害が最小限である事から、支部内での信頼を取り戻しつつあり、他部隊からは彼の部隊長への昇格を望む声も上がっている。他人を以前よりも気遣うようにもなっており、リンドウの生存が確認された際には、第一部隊は最低限の戦力としてアナグラにいることを命じられ、捜索に参加出来ないことに憤りを隠さなかった。
『2』
彼もまた、リンドウと同じく古参のゴッドイーターである。前作主人公やその仲間達に囲まれていたことで、性格が落ち着き、また大人っぽさも増している。極東支部をよく留守にするが、彼に課せられた任務の詳細は不明。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
ブレンダンを慰めたりする等、優しい一面が見えるようになった。大車のテロに対しては「下衆が…」と激しい怒りを覚えている。
『the spiral fate』
音楽の趣味があることが描かれている。アナグラの一般公開するイベント「FSD」でバンドを組む際は、練習に一番張り切っており、コウタにスパルタ特訓を課した。
リョウが負傷した時は動揺してヘッドフォンを逆に付けていたり、ロシアに帰省中のアリサを心配させないよう、リョウの負傷を伏せたりと、仲間を気遣う面が表に出るようになった。リョウが復帰した時は顔面に鉄拳制裁をお見舞いしている。身体がアラガミに近いため、アーサソールに精神を干渉されて苦しんでいた。フェンリルが暴走した時はアルダノーヴァに乗り込み、一旦はフェンリルを捕喰するも、フェンリルが内側から侵喰した事で暴走状態となる。最後はリョウに捕喰されて死亡したかと思われたが、リョウの神機に吐き出され、無事救出された。
ゲーム本編の半年後のため、本来は彼の神機は白色に変色しているのだが、漫画の連載がゲーム発売前だったため、ネタバレ防止のために黒色で描かれている(コミックス2巻あとがき)。
藤木コウタ(15歳→18歳)
声 - 阪口大助
主人公と同じ日に入隊した少年で、同じ第一部隊に所属する新米ゴッドイーター。使用神機は旧型の遠距離式(アサルト)の「モウスィブロウ」。この神機はかつて雨宮ツバキが愛用していた初期型のものだが、改良が重ねられており、後期のものに引けを取らない性能を発揮している。ターミナルで旧時代の動画を見るのが趣味で、劇中で放送されている人気アニメ『バガラリー』のファンでもある(『バースト』初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用した際の衣装はそのアニメの登場人物になりきったもの)。自室の棚にはバガラリーのグッズが陳列してある一方、空き缶やゴミ袋が散乱しており、彼のいい加減な性格を見事に体現している。ターミナルには大量に溜め撮りしたバガラリーや家族の写真が入っている。本人曰くネーミングセンスには自信があるらしく、シオには「ノラミ」と名付けたがっていたが、アリサにはドン引きされ、シオ当人にも一蹴されていた。
第一部隊ではチームのムードメーカー的存在。荒廃した世の中であるにもかかわらず明るくまっすぐな性格に育ち、その面に関してはリンドウも賞賛している。少々軽薄な所はあるが、居住区に住む母と妹のノゾミを思う気持ちは強く、2人を守り養う為にフェンリルに入隊。入隊前は家族の食い扶持を稼ぐ為に学校へ行かず働いていた為、勉強は苦手。勉強会・講習時の居眠りが多いが、『講義「アーコロジー」』にてペイラーが内部居住区における収容人数に言及した際には、うたた寝から目覚めて積極的に質問を行うほど、エイジス計画に対して大きな希望を持つ。そのような視点(家族を守るための情報収集)から、アナグラ地下よりエイジスへと至る通路の存在を推測、発見のきっかけを作った。
第一部隊の中では一番エイジス計画に期待と信頼を寄せており、少しでも完遂の足しになればと自ら危険な任務を受注していた。エイジス計画がアーク計画の隠れ蓑に過ぎなかったことが明らかとなったときは、家族を守るために計画に賛同する。しかし良心の呵責に耐え切れず、アナグラの襲撃と母に諭された事をきっかけに、皆が安全でいられる場所を与えてもらうのではなく、自らの手で作るため、アーク計画に反抗することを決意する。
デザインの初期段階ではキザ風で、真っ赤なスーツをまとったファッションも考えられており、主人公の親友というよりはライバルに近い存在だった様子[12]
『バースト』
神機連結解放時の戦闘能力上昇幅が大きいため、新型神機使いとのコンビネーションが非常に高く評価されている。また偵察任務で高い実績を残すようになっており、外部居住区エリア周辺の偵察任務でチームリーダーに指名される機会が多いが、昇格試験の成績が芳しくないため、その役職に就くのは当分先だと思われる。リンドウの生存が確認された際には、女性神機使いを引き連れて「リンドウさんおびき寄せ大作戦」を行ったが、当然失敗に終わる。それでも懲りずにリンドウの好物であるビールを用いた第二弾を考案しており、ジーナはそのバカさ加減を、呆れを通り越して賞賛していた。
『2』
大人っぽさが増し、また先輩になり、後輩を指導する立場にある。彼の持ち前の明るさはもちろん健在のようである。また、旧型ゴッドイーターとして、新型の新型ともいえるブラッド(特にブラッドアーツ)に興味を持っている。
『禁忌を破る者』
ミッションの途中でスサノオを目撃したが、アリサとリッカには信じてもらえなかった。
『the spiral fate』
部隊で唯一リョウの記憶喪失に気づいていなかった。作中、移動手段として装甲車を使用する際は、彼が運転をしている。レトロカルチャーや昔のアニメカルチャーに詳しく、FSDでは、伝統的にメイド喫茶かバニー喫茶をやろうとしたが、アリサから鉄拳制裁を食らい一瞬で却下された。
アリサ・イリーニチナ・アミエーラ(15歳→18歳)
声 - 坂本真綾
物語序盤でロシア支部から赴任してくる新型ゴッドイーターの少女。使用神機は新型の可変式(ロングブレード/アサルト/バックラー)の「アヴェンジャー/レイジングロア/プリムストーン」。新型のプライド故か自意識過剰で気位が非常に高く、しばしば高慢で高圧的な態度で他人と接する。旧型と言うだけで隊長格のリンドウですら見下す様な発言をする場面が見られ、コウタを代表格に極東支部全体を軽蔑するような発言もしていた。幼少時に目の前で両親をヴァジュラ種のアラガミに殺されており、アラガミには深い憎しみを抱いている。同時に重度のトラウマにもなっており、定期的に主治医のオオグルマによるメンタルケアを受けていたが、そこで「リンドウとサクヤを撃つ」ための"刷り込み"を施されていた。
リンドウとの共同任務中にヴァジュラが現れたことで情緒不安定となり、リンドウへ銃口を向けるも、撃つ直前で我に返って銃口をそらす。結果的にリンドウの退路を潰してしまい、間接的に彼の行方不明の原因となった。自身も錯乱状態に陥り戦線を離脱するが、主人公との間で起こった感応現象により心を通わせ、徐々に立ち直っていく。原隊への復帰後は自らの未熟さを反省し、以前より柔軟な態度をとるようになり、他人への評価なども改めるようになった。また、メールに顔文字を使うと言った歳相応の一面も垣間見せるようになり、未開封のダンボールや脱ぎ捨てられた服などが散乱している自室が描写されるなど、意外とルーズな性格も明らかとなる。但し、コウタに対しては軽い態度が気に入らないのか(以前に比べれば冗談の範疇だが)、相変わらずキツい態度を取っている。サクヤとは、リンドウの件に対する負い目から積極的に協力するようになり、深い絆で結ばれていく。
リンドウの腕輪を回収した後は、一人エイジスに潜入したサクヤを追い、罠にはまったサクヤの窮地を救う。そこに現れたオオグルマから「サクヤを撃つ」という暗示を呼び起こされるが、回復弾を用いた演技でオオグルマを欺き、サクヤと共に逃走した。以降は逃亡生活を送っていたが、ヨハネスの野望を止めるためアナグラに帰還し、主人公たちと再度エイジスへ乗り込み、アーク計画を阻止した。
なお、リンドウの神機を回収するイベントで、彼の神器を握っていながら浸喰されなかったのは、『バースト』での主人公とは違って腕輪との接続を試みていなかったためである[13]
デザイン初期段階は、ゴスロリ風のファッションで、やや幼い雰囲気だった[12]
『バースト』
ヴァジュラ種に対する苦手意識が改善された他、戦闘技術や他部隊との連携が強化され、あらゆるミッションにおいてチームの軸となる働きを見せるようになった。アネットとフェデリコが極東支部に配属されてきた際には初めての後輩が出来ることに舞い上がる一方、自分の新人時代の行動を「思い出すと顔から火が吹き出そう」と恥じていた。
『2』
3年前の一件もあって、彼女もまた大きく成長した。フェンリル極東支部独立支援部隊「クレイドル」に所属しており、サテライト拠点のプロジェクトリーダーをしている模様。しかし、なんでもやってのける能力の高さ故に人に頼ることを忘れてしまうこともあるようだ。極東支部だけでなく他の支部も転々としながら支援活動を行っている。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
本作の主人公。詳細は後述
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
詳細は後述
『the spiral fate』
ロシアに帰省していたが、しばらくして極東支部に戻ってきた。極東支部に戻るまでリョウの負傷は伏せられていたが、新型神機使い同士の感応現象でリョウの記憶喪失を知った。リョウに好意を抱いている節があり、ソーマ曰く「知ったら、飛行機をハイジャックしてでも戻ってくる」。リョウの負傷後は自ら進んで隊長代理を務め、贖罪の街で第一部隊がアラガミに囲まれた際には驚異的な戦闘能力を発揮し、部隊の窮地を救った。
料理は一度もしたことが無く、サクヤの出産・復帰祝いで初めて手料理を作った際には調理器具が壊れるほど力任せに行ったため、料理と呼べないものとなった。
シオ
声 - 福井裕佳梨
青白い肌を持つ、無邪気で天真爛漫な謎の少女。名前の綴りは“chiot”で、フランス語で“子犬”を意味する。使用神機は発見後のリンドウ同様NPC専用新型神機。
その正体は人間型に進化したアラガミ。“自分より高等な存在を捕喰対象とする”というアラガミの性質上、人間は捕喰の範疇に無い(空腹に耐え切れなくなった場合を除く)。高い運動能力を持ち、戦闘時には右手を変形させ、新型神機を模した武器(ショートブレード/アサルトに相当)のようなものを扱う。ノヴァの終末捕喰の特異点として必要不可欠な存在であり、ヨハネスが以前からソーマに捜索させていた。シオの方でも、ソーマをどこからか見ている場面も幾度かあった。物語中盤で、人とアラガミの共存を模索するペイラーの謀で一帯のアラガミを掃滅させられ、ついに本来好まないシユウ種を餌におびき出されることとなり、その後はペイラーの研究室内で匿われる。彼女の正体を知った第一部隊の面々やペイラーとコミュニケーションを取ることで驚異的な速度で知能を発達させ、語彙もかなり増えたが、思考と口調は相変わらず幼稚(台詞は全てひらがなとカタカナで表記され、漢字は一切使われない)なまま。他のメンバーのアカウントを勝手に使って主人公にメールをしばしば送ってくるが、その文面も同様である。ソーマから教わった歌(EDテーマのワンフレーズ)を唄う場面も見られる。
発見当初からぼろぼろに引き裂かれたフェンリルの軍旗を身に纏っており、ペイラー達が着せようとした人間の服を「ちきちきちくちく」と激しく嫌い、研究室を破壊して脱走した。その後、ペイラーの発案でアラガミ素材を用いた服が製作され、以降はそれを着用することになる。もともとはペイラーの観察室だった部屋を自室として与えらえるが、壁には沢山の落書きがされ、本や布の切れ端が散乱し、ベッドや植木鉢や冷蔵庫は捕喰されていたりと、すさまじい状態と化している。
最終的にはアナグラで匿っていたことがヨハネスにも気付かれ、強引な手段で拘束された後にコアを摘出され、ノヴァに取り込まれる。しかしそれでも自我を保っており、ソーマたちを守るため、終末捕喰を抑えつつノヴァごと月へ飛び立った。
初期設定では、より人間に近い容姿だった。複雑なデザインの衣装を着ていたが、徐々に今の様なシンプルなものへと変わっていった[12]
『バースト』
主人公がリンドウの神機に触れた際に、ディアウス・ピターからリンドウを助けて以後、主人公達と出会うまで彼と共に居たことが判明。それにより彼のアラガミ化が抑制されていた模様。その間に「オナカスイタ」等を初めとする幾つかの言葉をリンドウから学んでいた。
中盤で離脱以降NPCとして使えなくなるが、チャレンジミッションを進めていくと再び使用可能になる。
『the spiral fate』
昏睡状態のリョウの夢の中で登場し、目覚めるきっかけを作る。リョウ達がアーサソールに追い詰められた時は怒りを爆発させ、月から強力な偏食場を発してアラガミを暴走させた。
雨宮ツバキ(29歳)
声 - 田中敦子
第一~第三部隊の指揮・統括と、新人神器使いの教官を兼任する女性。リンドウの実の姉でもある。引退した元神機使いであり、腕輪は封印されている。遠距離系神機使いとしては他の追随を許さないほど優秀な成績を収めており、現役時代の彼女の活躍はプロモーションアニメで見る事が出来る。ちなみに使用していた神機はそのまま改良等が重ねられ、コウタに引き継がれている。
常日頃から「鬼教官」と恐れられており、不真面目な隊員は彼女が履いているヒールの足音だけで震え上がるという。弟であるリンドウの死にすら動じず、指揮官として冷静な判断を下すが、裏では密かにリンドウの死を悲しんでいたり、新たな隊長となった主人公を激励するなど、根は心優しく部下の命を重んじている部分が垣間みられる。本人もリンドウの捜索打ち切りには疑問を抱いており、フェンリル本部へ出向いて真相を調査していた(ストーリーの中盤では一切姿を見せないのはこのため)。アーク計画には否定的で、計画阻止の為にエイジス島に突入しようとしていた主人公達に命運を託し、エイジス島へのゲートの鍵を開け、自らはアナグラに残った。
デザイン初期段階はカウボーイ風のファッションもあったが、胸元を強調している点は変わっていない[12]
『バースト』
アーク計画頓挫後は極東支部の局長代理を務めていたが、ペイラーが正式な局長となったことで教官職に復帰する。リンドウ生存の報に接しても逸ることなく、慎重に捜索を進め、焦る第一部隊の面々を抑えることもあった。リンドウを「迷子の愚弟」と嘯き、彼がアナグラへ帰還した際には笑みを浮かべつつも手持ちのファイルで頭を小突いている。
初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用すると、現役時代のツバキがフリーミッションのNPCとして使用可能になる。使用神機はコウタと同じ。
『the spiral fate』
腕輪を封印され神機が使えない状態であるが、鉄骨一本を軽々と持ち上げオウガテイルに突き刺し行動不能にさせるなど、現役の時の戦闘能力は今でも残っている様子。
『GOD EATER MOBILE』
本編同様主人公の教練を担当する他、研修等の際も総合監督を担当する。
ペイラー・榊(ペイラー・さかき)(47歳)
声 - 楠大典
フェンリル極東支部技術開発統括責任者で、フェンリル創設メンバーの一人。アラガミ研究の第一人者で、ゴッドイーター達の座学教官も担当する。眼鏡を掛けた研究熱心な人物で、独り言が多い。温厚な性格だが、強かで計算高い面もあり、ソーマからは「悪知恵だけは一流」と皮肉られる。「実に興味深い」が口癖。ゲーム中ではペイラー・サカキの表記もあり、両者が混在している。森羅万象が観察対象であり、物事を冷静に見つめるその姿勢を、旧友であるヨハネスは「スターゲイザー(星の観察者)」と称している。
ヨハネスとアイーシャとは良き友人だったが、マーナガルム計画に関する意見の相違が切っ掛けで袂を分かち、人類を保護するアラガミ防壁の基盤を開発を始める。後にその技術のおかげで生還したヨハネスに乞われ、現在の地位に就く。その後もヨハネスとは表面上の付き合いが続くものの、ヨハネスとは違いアラガミとの共存の可能性に希望を抱いており、シオにその可能性を見出していたことで、彼に隠れて独自の行動を取るようになる。新米ゴッドイーターに開いている講義でも度々アラガミとの共存の可能性をほのめかしており、シオを確保した際には主人公たち第一部隊の面々を自身の「共犯」に仕立て上げ、研究を続ける。
デザイン初期段階は高齢で、ゴーグルを付けたマッドサイエンティスト風の容姿だった[12]
『バースト』
アーク計画阻止後は隠居を考えて居たようだが、ツバキに「生き残った者の勤めを果たせ」と諭され渋々ながら代理的に支部長に就任した。本職の研究業も並行して行う傍ら、主人公にいくつかのアラガミ素材を持ってこさせたり、電気の使用制限を要請したり、水道を一時止めるなどの奇行に及んだ後に「初恋ジュース」なる飲み物を作り、販売にこぎ付けている。成分は「聞かないほうがいい」物らしく、とんでもない不味さでアナグラの住人からは酷評されているが、怖いもの見たさで購入する者も多く、作中時点での売れ行きは上々の様子。反応のアンケート結果次第では「失恋フレーバー」なるものを開発するつもりらしい。
『禁忌を破る者』
アーク計画をめぐるヨハネスとの駆け引きなどが描写されている。極東支部でのメディカルチェックを拒否するアーサソールに支部内での行動を制限した。また、アーサソールの持つ技術を欲しがっていた。リンドウの虚偽報告に薄々気づいているが、アーサソールに対する興味はなくなっていた。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
支部長代理として職務をおこなっているが、仕事ははかどっていない模様。ソーマ同様、大車のテロには怒りをみせており、ツバキでも初めて見るほどの表情をしていた。
『the spiral fate』
ガーランドに支部長の座を譲るが、ルミコを使って彼の陰謀の調査を行う。ガーランドが身柄を拘束されてからは再び支部長に返り咲いた模様。
ヨハネス・フォン・シックザール(45歳)
声 - 小山力也
フェンリル極東支部長。以前はアラガミ研究家であり、妻のアイーシャ、友人のペイラーと共にアラガミへの対抗策を探っていた。事態を冷静に判断し、十分に思案したうえで行動する慎重派。しかし、アラガミの脅威に対しては性急な判断が多く、過去にアイーシャとマーナガルム計画を推進し、結果として大惨事を引き起こしてしまった。ソーマの実父だが、親子関係は険悪。
表向きはエイジス計画の最高責任者として活動しているが、裏では超巨大アラガミ「ノヴァ」をエイジス島で育成、地球そのものを捕喰させる「終末捕喰」を人為的に引き起こし、ゴッドイーターやその親族などの選ばれた者だけを宇宙に避難させる「アーク計画」を実行しようとしていた。計画の実行については、人間の存在に失望していると悲観的になる一方で、優れた人間は生き長らえるべきだとも述べ、榊からはペシミストだと評されている。
リンドウに「特務」という形で強力なアラガミを討伐させていたのも、その時に回収したコアをノヴァの培養とするためだった。後にそのことに気付き始め、フェンリル本部から内偵を指示されたリンドウを、アリサを利用して暗殺を試みる。リンドウ亡き後は捜索を打ち切らせ、替わりに主人公を第一部隊リーダーに任命し、特務を引き継がせることで飼い犬にしようとした。物語終盤でアーク計画はサクヤとアリサに露呈するが、すでに機は熟したと判断してアーク計画を大々的に公表し、極東支部内の人心掌握を進める。だが、特異点であるシオを強引に連れ去ったことで第一部隊との対立が決定的となり、彼らに反旗を翻される。エイジス島に乗り込んできた第一部隊の面々と相対し、ノヴァのオラクル細胞を使用して製作された人造アラガミ「アルダノーヴァ」と一体化して戦うが敗れ、瀕死の状態となる。死に際に「世界にこれほどの犠牲を強いた私が次の世界を見る権利はない」と、宇宙船に自身の席は用意していないことを語り、対立していたソーマ達に宇宙船への搭乗を促して息絶えた。事件後、アーク計画は秘匿されたため、世間一般には彼の死因は「ノヴァ出現とエイジス崩壊に巻き込まれたもの」と伝えられている。
なお、その後のストーリーでもアルダノーヴァは幾度と無く復活を遂げるが、ヨハネスの意識が残っているのかは不明である。
デザイン初期段階は、髭を蓄え、表情が厳しく、軍人としての面が強かった[12]
『禁忌を破る者』
彼が本部に太いパイプを持っており、ロシア支部が彼の傀儡となっていることなどが判明している。アルダノーヴァのプロトタイプ(ツクヨミ)がエイジスから脱走し、アーサソールが出撃した済には、アーク計画の露呈を恐れて焦りを見せるところなどがあった。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
詳細は後述
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
冒頭で登場。エイジス島で神薙ユウらと対峙するシーンが描かれている。
『GOD EATER MOBILE』
主人公に鐘田レイジ捜索の特務を命ずるもその後間も無く行方不明に。

防衛班

大森タツミを班長とする部隊で、第二部隊、第三部隊の2つが存在する(実際は第七部隊まである模様だが名前だけで詳しくは不明)。第二部隊は支部及び外部居住区の防衛を、第三部隊はエイジスの防衛を主任務としている。但しゴッドイーターの人員は常に不足しているため、部隊間での人員の貸し借りは日常的に行われており、彼らを討伐ミッションのNPCとして起用することも可能である。『バースト』では彼らの方から共闘を依頼されるミッションも存在する。アーク計画阻止後は、第三部隊は第一、第二部隊の支援が主任務となった。

グラフィックデザインと戦闘中の声はプレイヤーのキャラエディットを流用したものであったが、『バースト』では全員がリデザインされ、声優も新たに起用(声優が変わらない場合でも新規収録が行われた)されている。尚、バーストのストーリー冒頭のムービー及び、コミック化の際に書き直しの加えられた『the spiral fate』の一部分にも旧デザインの彼らが確認できる。その為バーストに登場する旧デザインの彼らはそれぞれ別の人物ということになっている。

大森タツミ(23歳)
声 - 森岳志
第二部隊班長を務めるショートブレード系神機(ナイフ⇒発熱ナイフ)の使い手。防衛班の中では最年長で、リンドウに次ぐ古参の神機使い。熱血な性格を強調するような赤のジャケットを着ている。食事に関しては人一倍重んじており「ゴッドイーターは喰うのが仕事」と任務後によく隊員達を食事に誘っている。オペレーターのヒバリにご執心のようで、事ある毎に彼女を食事やデートに誘っているが、毎回はぐらかされている。それでも諦めずしつこく食い下がる姿に、コウタからはカレル、シュンとまとめて「極東三バカトリオ」などと呼ばれている。
「勝つ戦いよりも負けない戦い」を信条としており、防衛班全体の行動規範として定着している。班長としての評価は非常に高く、奇襲作戦、掃討作戦などの素早い判断力が要求される場面において、非常に高い指揮能力を発揮する。本人の戦闘技術も高く、単独で複数の大型アラガミと戦闘を行っても時間を稼ぐタフさを持つ。アラガミの撃退よりも住民の混乱を避けることを優先するため、極東支部に赴任したばかりのアリサとは方針の対立があったが、同時に「あの年齢で戦術理論が身に付いているのはいいことだ」とアリサを評価していた。アーク計画には真っ向から反対しており、「船酔いが酷いから宇宙船には乗らない」「俺はバカだから、死ぬまで防衛班だ!」などと自分の思いを語っているが、計画に乗ろうとする神器使いは素直に送り出そうとする懐の広いところを見せた。第一部隊がエイジス島に向かった際には、彼らの帰る場所を確保するべく、通常の半数以下の人数で居住区を守り抜いた。
『バースト』
防衛班隊長としての責務は当然のこと、リンドウ捜索時は、その件について関与を禁止された第一部隊が落ち込んでいるところを励まし、防衛班としてフォローに努めた。また、オペレーターのヒバリにまだ好意を持っているようで、俺がリンドウさんを見つけたらお食事に行こう、などと言ってはいるが、未だ成功はしていない。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
リンドウが死亡(まだ生存が確認されていない時期)したことで現役神機使いの中では最年長となった。アーク計画の阻止後にそれぞれの意見が衝突する神機使いたちのまとめ役を担っている。
『GOD EATER MOBILE』
主人公達の研修の際に、現場監督を任されている。
ブレンダン・バーデル(22歳)
声 - 田中大文→前野智昭
第二部隊所属のバスターブレード系神機(クレイモア⇒神斬りクレイモア)の使い手。神機使いになって日が長いわけではないが、実技・戦術理論ともに優秀であり、単体での戦闘能力に限れば副隊長クラスの戦闘能力を持つ。アラガミのそばに張り付いて、隙を見せたところに必殺の一撃をくわえる戦闘スタイルは他のバスターブレードを使う神機使いの手本となっている。以前はアメリカにいた(アメリカ出身なのか、フェンリルのアメリカ支部に配属されていたのかは言及されていない)。
フェンリル配給の青のジャケットや短くまとめられた銀髪に冷静で真面目すぎる性格が表れており、筋トレやジョギング、カノンの戦術補習を息抜きと称する一方、カノンの戦闘中の性格の豹変に気づいていない天然なところも見せる。カノンに誤射されないためだけの戦術理論を構築するそのあまりの真面目さから、タツミには「ブレ公」「ブレンダン先生」などと呼ばれている。アーク計画が公表された際には迷った末、「今更、自らの命を絶つ選択は出来ない。呪われた航海に出る」と決断した。アーク計画が潰れたのは何かの導きだと思っていたが、ゲンに真相を聞かされた後、守るべき人々を見捨てる道を歩んだ自分を恥じ、皆の信頼を取り戻すために戦い続ける事を誓う。
『バースト』
リンドウ捜索の最中にツクヨミの奇襲を受け、自らが囮となってアネットを逃がし、カノンと共に行方不明になったが、後に贖罪の街で無事保護されている。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
本編と同様にアーク計画後、計画に賛同した自分の立ち位置に悩んでいたが、ソーマに諭されて立ち直る。
台場カノン(19歳→22歳)
声 - 安田早希→広橋涼
第二部隊所属のブラスト系神機(ガット砲⇒79式キャノン⇒320式キャノン)の使い手。普段は控えめな性格だが戦闘中になると性格が豹変し、傷ついた敵を罵ったり、弾切れを起こした時には毒づく。偏食因子への適合率は非常に高いため、大きな潜在能力を秘めているはずなのだが、射程が短いバレットを使用するにも関わらず、味方が射線上にいてもやたらと射撃を行う。性格の豹変に関してはペイラーから興味をもたれており、タツミからは「防衛班最大の不安要素」とまで評され、年下のソーマとシュンからも「ヘタに動くな」「お前は固定砲台」「ってか邪魔だ」と完全になめられている。実際のところ、極東支部はおろか世界中に点在する全支部の中でも最高の誤射率を誇るため、同行を頑なに拒む神機使いたちがいる一方、その戦闘スタイルに惹かれた特定の層からは戦闘員として指名・選抜される機会が多く、出撃率は極東支部内では比較的高い。戦術補習の常連でもあり、成績の悪さは自分でも自覚している。普段の性格は良くも悪くも戦闘員らしくなく、女の子らしいものである。上官からの呼び出しの度に怯えたりする反面、「神機のせいではないか」と責任転嫁することもある。性格の豹変についても自覚している模様。
三つ編みをカチューシャのように巻いたボブの髪型をしている。ミリタリー生地のワンピースを着ており、(鉄塔の)森ガール風の女の子らしい服装になっている。母親に送るメールを間違って主人公に送るなど、戦闘時と同様に日常でもドジな一面が多い。お菓子作りが趣味で、「ブラストクッキー」や「ボマーケーキ」、「ボルケーノプリン」なるものを作っている。奇妙な名前ながら、味は美味しいらしく、ジーナも認めている。また、バレンタインデーにチョコを作ってアナグラの皆に送ったことで、バレンタインデーにチョコを送るという習慣を復活させた(アラガミの発生による文明社会の崩壊で習慣が消え去っていた)。
アーク計画には悩んでいたものの、最終的にどのような決断をしたのかは不明。
『バースト』
ミッション途中にツクヨミの奇襲を受け、アネットを逃がしてブレンダンと共に行方不明になったが、ブレンダンより先にエイジス島で保護された。その後すぐに自分を庇ったブレンダンを捜索しようと奮闘する姿から、後輩のアネットやフェデリコに尊敬の眼差しで見られるようになった。
『2』
ゴッドイーターになり5年が経つ彼女だが、彼女はアリサやソーマ、コウタと違い、3年前とは大きく変わったところはないようだ。未だに誤射は多く、ターミナルでの装備や携行品の整備に失敗することもあるようで、中堅としての威厳はまったく見られない。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
メールを間違って“3つ下”のアドレスに送信するなど、ドジな一面が書かれている。断続的なアラガミ襲撃の際、「ヒバリちゃんが忙しそうだから」という理由でタツミにオペレーター代理を命じられる。しかし、「こんな切羽詰まった状況で誤射されたら困る」というのがタツミの本意であった。
『GOD EATER MOBILE』
主要人物の1人がカノンの実の妹であり、カノン自身も少し登場する。
小川シュン(18歳)
声 - 粕谷雄太→梶裕貴
第三部隊所属のロングブレード系神機(ブレード⇒冷却ブレード)の使い手。剣術の腕前は悪くないが集団行動での協調性に問題があり、たびたび上官から注意を受けている。ナポレオン風ジャケットに斜めに被った帽子など、子どもっぽさと個性が強調されている服装をしている。身の丈に合わない高難易度のミッションを受注し、現場で対処しきれずに他部隊の応援を要請することが多い。また、敵の後ろからこっそり近づきトラップを使ってヴェノム状態にしてから戦う戦闘スタイルは、カレルには「卑怯と言うか、セコイと言うか…」と評されている。カレルとコンビを組むことが多く、タツミからは「アホアホコンビ」と言われている。
周りの仲間が死んでも自分だけ生き残るソーマを忌み嫌っており、当初は主人公のことも「新型てだけで気に食わない」という理由で嫌っていた。コウタにも先輩風を吹かせるたり、主人公を儲け話に引き込もうとするなど、お調子者で自己中心的な面が強く描写されている。ヒバリとリッカによれば、一言で彼を表すなら「ただの子供」ということで意見が合致している。ゲーム中の会話から、闇市を仕切っている友人がいることと、借金があることがわかる。アーク計画には賛同していたが、計画阻止後も状況が把握しきれていない模様。
『バースト』
集団行動における協調性は及第点に達しつつあるが、新種のアラガミとの遭遇時など、緊急事態における対処に難が見られる。リンドウの帰還時には嬉し涙を流すも、それを必死に否定していた。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
アーク計画を阻止した第一部隊を嫌味を込めて「英雄」呼ばわりしており、直前で反対派へと移ったコウタとは諍いが絶えなかった。自分たちが見殺しにしようとした人間に感謝されることが気に入らず、それが彼の苛立ちの原因でもあった。ユウを助けるためにエイジス島へと向かうアリサを援護するために、エイジスへとつながる海底通路でボルグ・カムランと対峙した。
カレル・シュナイダー(19歳)
声 - 赤羽根健治→入野自由
第三部隊所属のアサルト系神機(50型機関砲⇒ガトリング砲⇒ファランクス)の使い手。銃の制動力はそこそこ高いが、討伐数を稼ぐために深追いしすぎる傾向がある。ダメージジーンズや首元に緩く巻いたネクタイなどに、きちんとしたものをだらしなく着るというひねくれた性格が表れている。かなりの癖毛らしく、整えてもまた戻るのでそのままあそばせている模様。女性にはウケが良いのか、バレンタインデーでは多くの女性から紙袋一杯のチョコを受け取っている。
金を稼ぐために神機使いをやっているが、その使途は不明。また、他の隊員との金銭トラブルが絶えずに、上官から注意を受けている。シュンとコンビを組むことが多い。
自分の能力に大きな自信を抱いており、他人、特に新人に対しては辛辣な評価を下すことが多い。主人公のことも入隊当初は白眼視しており、隊長就任時にも「リーダーだからと皆が尊敬するわけではない」と忠告していた。一方で同じ部隊のシュンとジーナの能力は認めており、後にはリンドウを救出した主人公を評価するなど、人並みの思慮は持ち合わせている。アーク計画には賛同しており、計画後も主人公と仲良くやっていくつもりだったらしい。アーク計画阻止後も「計画は間違っていなかった」と考えは変わっていない。
『バースト』
深追いする傾向は改善しつつあり、陽動・遊撃・強襲などチームで様々な役割をこなせるようになってきている。またリンドウを救い出した主人公に素直な労いと賞賛の言葉をかけるなど、いささか性格も丸くなっている模様。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
アーク計画賛同組としては唯一、苦悩するような描写が無く、戻ってきた次の日にはアッサリと“地球での金儲け(通常業務)”へとその身を転じた。いつも通り自分の利益が第一と考えているようだが、周囲の子供たちに菓子をねだられ買ってあげたりしていることがジーナの口から語られている。
ジーナ・ディキンソン(22歳)
声 - 佐藤聡美
第三部隊所属のスナイパー系神機(ファルコン⇒スワロウ)の使い手。左目に眼帯を付けている。ゴッドイーターとしての仕事に関しては「自分は好きで撃っているだけ」と言っており、出世や昇進に興味は無い模様。自己中心的な者が多い第三部隊隊員の中では唯一落ち着いた性格をしており、まとめ役となっている。一方でアラガミとの戦いを「生と死の交差」「命のやり取り」と捉えており、戦いそのものを楽しむ戦闘狂の気がある。実力は申し分なく、特に敵に気づかれない距離からの狙撃ではトップクラスの腕前を持つが、自分を犠牲にするような無茶な行動をとることが多い。
胸元(命=心臓=胸)が大きく開いたカシュクールを着ており、彼女なりのアラガミとの戦いの意義やストイックな性格が強調されている。一人暮らしが長いらしく、家事は全般的に一人でこなせる。アーク計画公表後は「支部長は誇大妄想狂」と批判し、計画に反対した。皆が特異点の捜索に躍起になり、防衛班としての仕事を疎かにしている間、一人だけで出撃することもあったと語っている。
また『バースト』のサウンドトラックに収録されたボイスドラマでは、彼女の前では『胸』を想起させるようなワードが禁句であることが明らかとなった。
『バースト』
他の第三部隊の面々がそれぞれの性格の問題点を改善させつつある中、彼女だけは相変わらず自己犠牲の傾向が強い。とはいえそれも少しずつ改善され、堅実な動きができるようになりつつあるらしい。カノンとブレンダンが行方不明になった時には落ちこむアネットを案じ、積極的に捜索に出ていた。
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』
大規模なアラガミテロの中でも動揺せず、いつも通りにアラガミを狙い撃つことだけを考えていた。

その他

竹田ヒバリ(17歳)
声 - 伊藤かな恵
極東支部のオペレーターであり、主にミッションの発注管理、報酬の支払処理を担当している。神機使いの適合候補者リストに名があるものの、現在のところは適合する神機が見つかっていない。
タツミに何度も熱烈なアプローチを受けているが、本人にその気はないようで、リッカにそのことを聞かれるともの凄く恐い顔をしてはぐらかす。アーク計画に対しては自分の命運を主人公達に託し、アナグラに残った。
『2』
ミッションオペレーターとして再度登場する。
楠リッカ(18歳)
声 - 安田早希
神機整備班に所属する整備士。亡き父もフェンリルの技術者であり、その技術力を継承している。正式にフェンリルに配属となったのは2年前だが、既に5年以上前の学生時代から整備班のクルーとして活躍している。神機の状態を見るだけでその所有者の戦闘スタイルが判断できる程、豊富な知識と経験を持つ。ペイラーとは気が合うらしく、シオのアラガミ素材のドレスも彼女が製作したものであり、第一部隊の面々以外では初めてシオの存在を知ることとなる。
ざっくばらんな性格をしており、新米の主人公にも屈託なく話しかけ、スタングレネードを横流ししてくれるなどの気配りも見せる(難易度3まで)。一方で神器使いとの別れも多く経験しており、無茶をすることが多い主人公には度々注意をしている。アーク計画に対しては「沈没しようとする船から真っ先に逃げ出すのは、船の修理者たるべき技術者のすることではない」と否定的な見解を述べ、アナグラに残った。
「冷やしカレードリンク」を愛飲している。
『2』
神機を使用した支援装置とその機構、「リンクサポートシステム」の開発に関わっている模様。
『禁忌を破る者』
本部から派遣された新型神機整備の研修員として極東支部内にいたマルグリットに新型神機の整備方法を教えたり、第一部隊の面々を紹介したりした。
『GOD EATER MOBILE』
本編同様主人公達の神機の整備を統括し、また神機の専門家としてのアドバイス等も行っている。
大車 ダイゴ(50歳)
声 - 麻生智久
アリサがロシア支部にいた頃から主治医を勤めており、数少ない新型神機使いについても精通している。黄色いバンダナに、白衣の下は黄色のシャツにジーンズと医者とは思えない外観をしている。ゲーム中ではオオグルマ ダイゴの表記もあり、両者が混在している。
アリサに治療と称して、リンドウやサクヤを攻撃するように暗示をかけており、リンドウがMIAとなるきっかけとなった元凶。
ロシア支部に戻る途中、アラガミの襲撃によって死亡したとされていたが、サクヤとアリサがエイジス島に進入した際にヨハネスと共に姿を現し、アリサを操りサクヤを殺させようとするも失敗。計画の公表後は行方不明となっており、極東支部より指名手配されている。
『アリサ・イン・アンダーワールド』
詳細は後述
『ノッキン・オン・へブンズドア』
詳細は後述
エリック・デア=フォーゲルヴァイデ(17歳)
声 - 藤本たかひろ
ブラスト系神機の使い手。上半身に刺青を入れ、サングラスをかけるなど派手な容姿をしている。フェンリルの傘下企業の御曹司でナルシストな一面があり、周囲からのうけはあまり良くなかったが、リンドウからは「あいつなりに、神機使いとしての責任を感じていた」と評されている。主人公、ソーマと共に参加したミッション「鉄の雨」にてオウガテイルの不意打ちを受け、頭部を捕喰され戦死した(頭をやられるとリンクエイドできない)。なお、彼の使っていた神機は無傷で回収されている。
エリナという妹がおり、病弱なために極東支部で静養中の彼女のために、自ら志願して東欧地区から極東支部へと転属した。ソーマを越えることを目標としており、主人公と出会う以前のソーマに親しげに話しかけていた数少ない人物でもあった。会話を聞く限り、ソーマ自身も悪く思っていなかった様子。
エリナ曰くサッカーが得意で、いつもは優しくしてくれていたという。清掃員によるとトイレの扱いが下手。
『バースト』チャレンジミッションを最後までこなすと、「追憶のエリック」がフリーミッションのNPCとして使用可能になる。
マスク・ド・オウガ
声 - 藤本たかひろ
オウガテイルの仮面を被り旧型神機ブラストを華麗に操り華麗に戦う謎の神機使い。戦死したエリックと同じ口調同じ服装同じ装備をしているが関係性や正体は不明。
『バースト』初回特典のプレミアムキャラクターダウンロードコードを使用すると、フリーミッションのNPCとして使用可能になる。
百田ゲン(62歳)
声 - 森岳志
正規軍出身の元神機使いで、最終階級は大尉。最初期の神機であるピストル系神機を使用していた。神機やゴッドイーターの技術がまだ大きな危険を秘めていた時代に、正規軍から最初に立候補した人物でもあり、ツバキの現役時代にも詳しい模様。
現在はフェンリル極東支部神機使いの相談役になっているが、シュンを初めとした若手から煙たがられる事もある。かつては“鬼”と呼ばれていたらしい。リンドウが行方不明になった時は血気に逸る神機使い達を諭していた。
アイーシャ・ゴーシュ
声 - 深見梨加
ソーマの実母で、アラガミ総合研究所の所長。人間へのP73偏食因子転写実験において、自らの危険を顧みずに胎児であったソーマを実験台にしたが、実験中の暴走事故で死亡。
藤木ノゾミ
声 - 佐藤聡美
コウタの妹で兄思いな女の子。コウタの土産話を楽しみにしており、少しばかりコウタに都合の良いように脚色された内容でも信じている。
よろず屋(本名、年齢不詳)
アナグラのエントランス階段脇に座り込んで店を広げている、見た目通りの陽気な性格をした男性。一般的なゲームで言うところのショップ。神機のパーツや弾丸、消耗品、果てはアラガミの素材なども販売している。
アリサから見れば、「いかがわしく、値段設定がありえない店」らしい。

他にもイベントシーンのみに登場する神機使いと思しき人物や清掃員、少年、エリックの親族(裕福そうな紳士、裕福そうな少女)等上記以外の人物も登場する。

『バースト』からの新キャラクター

レン
声 - 白石涼子
極東支部の医療班に配属された新型神機使いだが、それ以外のことは性別すら不明の謎の多い人物(一人称は「僕」)。アラガミ化した神機使いの治療法と予防について研究している。アナグラ襲撃の際、神機保管庫エリアへ侵入したオウガテイルからリッカを守るため、やむなくリンドウの適合神機に接続し拒絶反応を受けて苦しむ主人公を助け、後に主人公に「アラガミ化した神機使いの処理方法」を伝える。
その正体はリンドウの神機の制御コア(アーティフィシャルCNS)に形成された擬似人格であり、リンドウの神機に侵喰された主人公と、適合者であるリンドウ以外には知覚出来なかった存在[14]。レンの目的はアラガミ化したリンドウが自我を失い仲間に危害を加える前に死なせることであったが、主人公の取った予想外の行動により、リンドウの精神世界深層へ主人公と共に赴くこととなる。
主人公と共に精神世界内の幻覚である極東支部を拠点としてウロヴォロス・スサノオを倒し、ついにはリンドウ失踪の発端であり精神の深層『追憶の教会』へと辿りつき、侵喰により意識が消えかかっていたリンドウを発見、レンは本来の姿であるリンドウの神機へと姿を変え、主人公を媒介としてリンドウに戦う力(=神機)を与える。戦う力を取り戻したリンドウは、主人公と共に侵喰の象徴である精神世界内のハンニバル侵喰種を倒すが、さらに再生・巨大化、身動きが取れない状態のリンドウへと放たれた光弾から、レン=リンドウの神機がリンドウを庇った結果、レンは自らの使い手であったリンドウと主人公に別れを告げ、精神世界の中で光となり消えていく。
現実世界、リンドウの右手には、かつてシオに与えられたアーティフィシャルCNSと同等の機能を持つ制御コア(レンが精神世界で消滅した時と同じ時に生まれ、同じ光を放った。また、スタッフロールの一枚絵では現実世界のリンドウの神機に、精神世界内の光弾によるものと同等の破損痕が確認出来る)が生まれた。リンドウはコアによってアラガミ化の侵喰を克服、依然アラガミ化したままの右腕の制御をも可能となる。
ペイラーが開発した初恋ジュースを好んでおり、「アラガミなんかより美味しい」「ずっと飲んでいたい」とまで語っている。
使用神機は新型可変式(ショートブレード/スナイパー/シールド)の「ファントムピアス/サースティハート/グリーディーキッス」。
最終ミッションを終えるとNPCとして使えなくなるが、チャレンジミッションを進めていくと再び使えるようになる。
アネット・ケーニッヒ(16歳)
声 - 名賀亜美
ドイツ支部から極東支部の第二部隊に転属してきた新型神機使い。使用神機はバスターブレード/アサルト/シールド。
持ち前の腕力を武器に力任せに神機を振り回す戦い方をし、攻撃優先で防御は苦手。
装備している神機が重量級であるため移動が遅く、他の隊員から指摘されているが、ハンマーは手放せないらしい。
カノン、ブレンダンと共に行ったミッションでツクヨミの奇襲を受け、2人によって優先的に逃がされたが、その後、すぐに応援を要請して捜索に当たった。カノンに対しては尊敬の念を抱いている。
キャラクターデザインはプレイヤーのキャラクターエディットを流用。
フェデリコ・カルーゾ(17歳)
声 - 島﨑信長
イタリア支部から極東支部の第三部隊に転属してきた新型神機使い。使用神機はロングブレード/スナイパー/シールド。
潜在的なオラクル活性化能力が非常に高く何事もソツなくこなすが、新型神機に適合してまだ日が浅いため変形をもたつくことがある。アネットとは逆に神機の強化は装甲を優先する。
ゲンの説教や聞かされた話に感銘を受けており、彼のことを尊敬している。
キャラクターデザインはプレイヤーのキャラクターエディットを流用。

『2』からの新キャラクター

ジュリウス・ヴィスコンティ(20歳)
声 - 浪川大輔
フェンリル局地化技術開発局「ブラッド」を指揮する重役。クールだが仲間想いであり、同じブラッドの仲間を「同じ血を分けた兄弟」として大切にしている。戦闘能力が非常に高く、またブラッド隊長として大きい責任感の強さがある。
シエル・アランソン(16歳)
声 - 能登麻美子
対人格闘や銃撃といった戦闘力、また豊富な知識量に基づくデータ分析などの情報力を兼ね備えるエリート。だが一方で社交的なことをやや苦手としており、また冷静な判断力故に自身の感情すら客観的に見えてしまう。しかしバレットエディットに関しては別で、バレットの事になると饒舌になるなど年相応の可愛らしい一面も見せる。
いつも自身の予想を上回る行動をとる主人公に一目置いている。
ギルバート・マクレイン(22歳)
声 - 森川智之
グラスゴー支部で5年のキャリアを積んできたエース。愛称は「ギル」。チーム内では良き兄貴分的な存在。しかし以前の支部で問題を起こしたとされ、“上官殺し”、“フラッギング・ギル”という異名で一部の神機使いからは恐れられている。そういったことも含め、過去について詮索されることを極端に嫌う。
香月ナナ(17歳)
声 - 加藤英美里
猫耳風の髪型で天然。主人公とは同期。「おでんパン」というホットドッグパンにおでんが挟んである料理を好物としている。おでんパンの奇怪さと豪快さはパンだけでなく彼女にも言えることであり、細かいことを気にしない面がある。孤児らしいが、過去のことは覚えていないらしく、また覚えていることは話したくはないようだ。
ロミオ・レオーニ(19歳)
声 - 成瀬誠
ミーハーな一年先輩で、どこにでもいそうな調子のいい先輩。ファッションやアイドルに詳しい。陽気で気さくではあるがそれが行き過ぎて先輩風を吹かすなどと、お調子者の一面を持つ。
エリナ・デア=フォーゲルヴァイデ(14歳)
声 - 阿澄佳奈
かつてフェンリル極東支部に所属しており殉職したエリック・デア=フォーゲルヴァイデの妹。ナルシストなエリックとは違い、背伸びしがちですぐに頭に血がのぼり周りが見えなくなるタイプだが14歳らしい子供っぽい一面もある。兄の死から3年、極東支部に所属するゴッドイーターとして活動している。
『ゴッドイーター/ゴッドイーター バースト』では「裕福そうな少女」として登場。
エミール・フォン=シュトラスブルグ
声 - 福山潤
葦原ユノ(17歳)
声 - 桑島法子/歌 - yu-yu
世界にその名が知れ渡っている歌姫。独立居住区(サテライト拠点)の広報活動に参加するなど、人々の自由のために日々世界を転々としている。一方で、多忙さ故に同世代の人たちと触れ合う機会は少ない。

神機

「神機(ジンキ)」とは、本作で使用される対アラガミ用特殊兵器。アラガミの身体を構成する「オラクル細胞」で構成されており、ペイラー・榊は「人為的に調整されたアラガミ」と称している。コアには人工的に作られた「アーティフィシャルCNS」を使用しており、それと後述の腕輪を接続することで使用が可能になる。

アラガミの細胞結合を「喰い破る」ことによって致命傷を与えられる唯一の手段である。可変機能を持たず、近距離型と遠距離型の2種類が存在する「旧型」と剣形態と銃形態とを自由に切り替えられる神機変形(フォームチェンジ)を備えた「新型」に分類され、主人公に与えられる神機は「新型」に属する。新型はその汎用性の高さの反面、適合条件が旧型よりも厳しく、適合者は少数に限られるが、それ故に運用に伴う人体への影響において不明な点も多い。

ゴッドイーターの腕には専用のハーネス(正式名称「P53アームドインプラント」。作中では「腕輪」と呼ばれる)が嵌められており、これにより神機とゴッドイーターは一体となる。このハーネスは装着すると肉体と融合するため、死ぬまで外すことはできず、引退したゴッドイーターのハーネスには黄色のテープによる封印が施され神機は次の適合者に引き継がれる。また、戦死者の物も同様である。

剣形態(ブレードフォーム)
神機の基本となる形態で、近接戦闘で使用される。5種類あり、アラガミを攻撃するごとにオラクル細胞を捕喰し、銃形態で使用する専用ゲージ「オラクルポイント(OP)」が溜まる。また、剣形態の時のみ装甲を展開しての防御が可能。後述の「捕喰形態」にはこの形態から移行する(よって旧型の銃形態神機使いは装甲の展開と捕食ができない。リンクバースト(後述)をされるのは可能)。
近距離型神機はオラクル細胞の捕喰は出来ても、これを発射し攻撃する術がないが、捕喰したオラクル細胞を遠距離型神機への補給に充てる事ができる。
ショートブレード
小型で攻撃力は低くリーチも短いが、攻撃速度と手数に優れた刀身。攻撃範囲の広い斬撃と攻撃範囲は狭いが、特定の部位を集中攻撃しやすい刺突を状況に応じて使い分ける事ができる。攻撃からすかさずステップ移動やジャンプへと繋ぎ、隙をなくす「アドバンスドステップ」や「アドバンスドジャンプ」に加え、『2』からは上空高く切り上げる「ライジングエッジ」と空中でステップ移動を行う「エリアルステップ」が追加され、機動力面は刀身の中でも随一である。また、攻撃回数が多いためオラクルポイントが溜まりやすく、銃撃における火力不足の心配が無い。
ロングブレード
攻撃力、攻撃速度、リーチのバランスが取れた刀身。斬撃と刺突を使い分ける事ができたショートブレードに対し、こちらは斬撃に特化した性能を有する。△攻撃(強攻撃)では、大きく移動しながら斬撃することで、回避と攻撃を同時に行えるため、バランス型の武器としては珍しい使い手次第で玄人武器に変貌する武器である。剣形態のまま、格納状態の銃身から砲撃を行う「インパルスエッジ」(弾種や属性は刀身ごとに固定)も特徴的。『2』からは地上の全行動の隙をキャンセルし、次の行動に連携をかける構え「ゼロスタンス」が追加され、タイミング良く構え直せばコンボを繋ぎ続ける事も可能。また、インパルスエッジはゼロスタンスからの派生攻撃に変更されている。
バスターブレード
最高の攻撃力と攻撃範囲を持つが、鈍重なため回避性能は控えめの刀身。斬撃に加え、質量を活かした打撃武器としての性質も併せ持つ。全体的に攻撃が大振りで手数が少なく、特定の部位を集中的に狙うのには不向きだが、一撃の重さと堅牢な防御性能を兼ね備えており、溜め攻撃の「チャージクラッシュ」や攻撃後即防御に移れる「アドバンスドガード」、『2』からは盾を高速展開し前方の攻撃を防御し、すかさず剣による斬り上げを行うカウンター攻撃「パリングアッパー」が追加された。
チャージスピア
『2』で初登場。一進一退を基本とする槍型の刀身。長いリーチを活かして相手を突く事はもちろん、薙ぎ払うように使うこともできる。ショートブレードに似た攻撃モーションだが、こちらは手数が平均的で、薙ぎ払いの攻撃速度がやや遅い。
最大の特徴は、溜めによって強力な攻撃が放てる上、その後のコンボの攻撃性の上昇に影響を与える「チャージグライド」である。同じく溜め攻撃であるバスターブレードのチャージクラッシュとは異なり、こちらは溜めながらの移動や空中での発動も可能であるなど、機動性が高い。また、後方に宙返りして敵から距離を取る「バックフリップ」によるヒット&アウェイ戦法も攻撃の主軸となる。
ブーストハンマー
『2』で初登場。文字通り、ハンマーにブースターが付いた一見すると重量級ながらも、実際にはパワーとスピードという相反する要素を併せ持ち、その両方を使いこなす技量が要求されるクセの強いトリッキーな刀身。
通常の状態では鈍重極まりないが、ブースターを起動した状態では、その推進力で回避行動を取ったり、突進も可能な「ブーストドライブ」や、高威力の打撃を高速かつ連続で繰り出す「ブーストラッシュ」、そして、隙が大きく使いどころが難しいが、抜群の威力を誇るフィニッシュコンボの「ブーストインパクト」といった重さと速さを兼ね備えたブースト攻撃を放つ事ができる。なお、各ブースト攻撃は攻撃時にスタミナを消耗し、スタミナが尽きると強制的にブーストが解除されてしまう。
ブラッドアーツ
『2』で追加された、剣形態の通常攻撃を必殺技のように進化させる事が出来るシステム。覚醒・進化させる為には決められた条件を満たす必要があり、そうして習得したブラッドアーツは装備としてセットする事で使用可能となる。ブラッドアーツで付与される追加アクションは一人一つしか装備できないが、一振りで複数回攻撃したり、インパルスエッジが変化し複数の追尾弾を射出したり、チャージクラッシュのフィニッシュが変わったりという効果が得られる。それぞれの剣カテゴリー毎に異なるブラッドアーツが存在し、その数は300[15]を越える。
銃形態(ガンフォーム)
射撃戦用形態。オラクル細胞を高エネルギー状態にしたものを飛ばすことで攻撃する。4種類の銃身がある。各種バレットを使い分けて様々な属性の攻撃が可能だが、銃弾を発射する度にOPが消費される。また後述するアラガミバレットもこの形態で扱う。
遠距離型神機はオラクル細胞を捕喰できず、蓄積されたオラクル細胞が尽きると神機の自己修復を待つ間、攻撃ができないという欠点があり、補充用のオラクル細胞の携行や近距離型神機からのオラクル細胞の供給などの対策を取る事が望ましいとされる。
『2』では銃身のカテゴリーごとに運用ベースとなる基本バレットが設定され、より差別化が図られている。また、バレットの管理もカテゴリーごとに行う方式に変更となり、エディットにおいてはカテゴリーごとに異なる制約が課せられるようになった。
アサルト
中距離で真価を発揮し、弾丸一発の重みはチープだが、それを機関銃のごとく打ち続けることでダメージを与える銃身。機動性も兼ね備えているため、使い勝手がよい。『2』からは「ドローバックショット」と呼ばれる、後方に大きく跳びながら、銃撃が可能なアクションが追加され、迅速に敵から距離を取れるようになった。また、足を止めずに移動しながら射撃を行うことも可能になり、機動性が増している。
基本バレットの「連射弾」は威力は低いが、連射性が高く、OPを消費せずに発射でき、敵に命中するとわずかながらOPが回復するという特性がある。エディットは連射弾を起点に行うが、連射性が高い分、モジュール上限が少ない。
ブラスト
連射性に乏しいが、爆発する弾丸や、オラクルを銃口から噴射する系統のバレットの扱いに長けた火力重視の銃身。『2』からは、貯めたOPを、予備領域に保存することで通常の何倍ものOP(最大1000ポイント)をチャージできる「オラクルリザーブ」が登場し、OPを数百ポイントも使うような高火力のバレットの運用も可能。なお、OPの保存は手動であるため、こまめにオラクルリザーブを行わないとOPが貯まらない。
基本バレットの「ロケット弾」は中距離向けで火力と攻撃範囲に優れるが、燃費が悪く、連射には不向き。エディットは使用可能なチップを組み合わせて自由に行う事ができ、モジュール上限も多いが、火力の高さに比例してチップごとの消費OPが多い。
スナイパー
遠距離からの攻撃が得意な銃身。レーザー系のバレットの扱いに長ける。『2』では、さらにこの武器の深みが増し、より精密に敵の部位を狙えるスコープ「スナイパーサイト」、気配を消し、狙われにくくなる「ステルスフィールド」など、よりスナイパーらしいアクションが可能となった。
基本バレットの「狙撃弾」は発射した次の瞬間に目標に着弾するほどの弾速と弱点部位へのダメージ補正の高さが特徴。エディットは狙撃弾を起点に行うが、敵を自動で狙うチップは使えないため、プレイヤーには他のバレット以上に射撃の腕が要求される。
ショットガン
『2』で初登場。その名の通り、散弾の扱いに長ける近~中距離戦向きの銃身。また、機動性は銃形態の中でも随一でアサルトと同様に射撃行動で足が止まらないので撃ちながら移動もできる。前方にすばやく突進し、任意のタイミングですかさず射撃に転じる「ラッシュファイア」は、この武器最大の特徴といえる。
基本バレットの「散弾」は敵との距離によって威力が変動する特性があり、その威力を最大限に発揮するには敵との距離を詰める必要がある。エディットは使用可能なチップを組み合わせて自由に行えるが、使用可能なのは近~中距離向けのチップが中心となっている。
バレットエディット
銃形態で使用する弾丸はバレットと呼ばれるチップによって制御されており、基本的に「貫通」か「破砕」で「火・氷・雷・神」及び「回復・毒・麻痺・対神抗体」のいずれかの属性を備え、アラガミの弱点によって使い分けることで戦いを有利に展開することができる。本作で特徴的なのは、この「バレット」を自分で組み合わせることにより、さまざまな独自の弾丸を作り出すことができる点であり、これを「バレットエディット」と称する。実戦向きの「短時間で高火力を叩き込む」「消費OPに対してダメージ効率が優れる」バレットのほか、実戦向きではないが「魅せる」バレットなど、多様なバレットが有志によって開発され、ネット上でも公開されている。
アラガミバレット
生きたアラガミの細胞を取り込んだ特殊なバレット。アラガミを捕喰する度に獲得できる。通常のバレットより威力や効果が大きい。そのまま攻撃に使う他、後述するリンクバーストで更に威力を高めることが出来る。なお、ミッションが終了するごとに手元に残っているアラガミバレットは破棄され、アナグラへの持ち帰りなどはできない。
神機連結解放(リンクバースト)
アラガミバレットを仲間に渡すこと。バレットは渡すごとに濃縮されレベルが上昇し、受け渡し成功から30秒間バーストモード(後述)以上に能力が向上し、更に濃縮された分だけ強力な濃縮バレットを放つことができる。ただしバーストモードと違い、発動中にバレットを放つとバレットの種類、発動残り時間にかかわらずモードは解除されてしまう(『2』では濃縮バレットを放ってもモードは解除されない仕様となった)。制限時間を越えると、モードの解除と共に濃縮バレットも自動的に破棄されてしまう。また安全性を考慮してリミッターが設定されており、バレットの種類に関わらず一度に蓄えられるバレット数は三つまでと制限されている(三つ以上受け取った場合は制限時間が延長される)他、濃縮バレットを受け渡すことはできない。
捕喰形態(プレデターフォーム)
剣形態から発動される特殊な形態。神機の使い手を「ゴッドイーター(神を喰らう者)」と呼称する由来とも言える。発動すると刀身の根本から先端までを飲み込むように、巨大な顎のような物体が現れ、アラガミの身体の一部を「喰らい」、その力を取り込む特殊な攻撃ができる。捕喰が成功すると、ゴッドイーターは一定時間「神機解放」へと移行し、またアラガミの種類に応じた特殊弾「アラガミバレット」を三つ得ることができる。また、アラガミの死骸を「捕喰」することにより、アラガミから素材アイテムを採取することも出来る。
神機解放(バーストモード)
捕喰に成功し、生きたアラガミの力を取り込んだゴッドイーターが、一時的に身体強化された形態。移動速度・攻撃力・攻撃速度が上昇し、空中での2段ジャンプが可能となり、オラクルやスタミナの消費量が減少する。発動中は神機から黒いオーラが噴き上がる。またこちらはリンクバーストとは異なり発動中にバレットを使用してもモードは解除されず、モードが解除されてもバレットは破棄されない。捕喰を繰り返すことで制限時間の延長が可能。
コンボ捕喰(コンボバースト)
剣形態での攻撃の最後(『2』では全ての攻撃やガードの後)に捕喰攻撃を組み込むことでより隙なく、素早くバーストモードに移行することができる。ただし強引な捕喰の仕方の為にモード維持可能な時間は半分に減少し、取得できる「アラガミバレット」も一つに減ってしまう。一方で溜め動作無しで補喰を行う事が可能なので、バーストゲージが切れる前に連続で補喰する事が容易になり、これを続ければ永続的にバーストモードを維持する事も可能である。
バーストスキル
オラクル細胞を制御する「制御ユニット」がバーストモードへの移行に反応し固有のスキルを発現させることができ、より有利に戦闘を進めることが出来る。
リンクサポートシステム
『2』で初登場。戦闘中の神機使いを支援するシステム。戦闘に参加していない神機使いの神機を機械に接続することで、アラガミの視覚・聴覚範囲の縮小や、神機使いの強化(移動速度の向上や、一度だけ一撃で結合崩壊を起こすなど)をもたらす。

アラガミ

「荒神(アラガミ)」とは、地球に突如発生した謎の生物で南極で初めて発見された。あらゆる物体を喰い荒らし、瞬く間に各都市を壊滅へ追い込んだ。身体が「オラクル細胞」と呼ばれる特殊な細胞で構成されているため、同じくオラクル細胞を持った兵器である「神機」でしか倒すことは出来ない。中心にオラクル細胞のコアを持ち、それが体全体の指揮、統制を行っているため正確にはアラガミはカツオノエボシのような単細胞生物群体といえる。オラクル細胞そのものが「捕喰」を行うため、消化器官などは存在しない。互いの肉体を捕喰し合うことで、それぞれの特性を取り込み進化する性質を持つ。そのため短期間でアメーバ状の群体から獣のような形態のものまで進化した。その頃には大陸ひとつが壊滅した。獅子のような外見の種、猿のような外見の種や、巨大化した蠍のような種、天使を模したような種、戦車と獣が融合したような種など、その外見は多岐に渡り、攻撃方法も電撃や炎、冷気を操る物、光線を放つ物、果ては誘導ミサイルを繰り出す物など、多彩なバリエーションをもつ。アラガミの進化には複数のベクトルが存在し、外見的進化を一段落終えたら、内面的な進化を開始する。そのため、同じアラガミでも時代を経るにつれて強化される。雌雄の区別はなく、無性生殖に近い繁殖形態を取っているが、ある程度の段階に到達した種のみ雌雄の区別がついたりする場合もあり、必ずしも性別の概念が無いわけではない。

アラガミには、以下のような大まかな分類がある。

  • 基本種
堕天種や接触禁忌種と比較する場合に呼称される普通のアラガミ。
  • 堕天種
姿形を変えず、超高温や極寒など、局地に適応した個体。基本種とは違った属性の攻撃を繰り出す。一般の種より高い能力を持つ固体が多いが、局地に適応したが故に弱点を強めてしまったケースも多い。
  • 接触禁忌種(第二種接触禁忌種)
かつて人間が崇めていた神に似た容姿をしたアラガミ。凄腕の神機使いでなければ、遭遇する事すら禁忌とされる強力な個体。
  • 指定接触禁忌種(第一種接触禁忌種)
通常の接触禁忌種とは違い、神そのものに等しい存在とされている強力なアラガミのため、かつて崇拝されていた神の名前がそのまま使われている。
『禁忌を破る者』では、オラクル細胞や偏食因子を不安定にさせる「捕喰場(パルス)」を持っているため、接触禁忌とされている。
  • 感応種
周囲のオラクルの流れを支配し、アラガミを統率、強化する能力を持ったアラガミの総称。『2』から登場する。
  • 特異種
以上のカテゴリーに分類されないアラガミ。例:シオ、ノヴァ
オウガテイル
鬼の頭のような巨大な尾を持つ、白色で二足歩行の小型アラガミ。獣脚類恐竜のような体型だが、前肢に当たる部位は存在しない。主に他のアラガミの死骸などを捕喰し、様々な地域でその数を増やし続けている。発生地はアメリカ大陸だが、現在では世界で最も個体数の多いアラガミとされている。アラガミ大発生の2050年当初から存在が確認されており、アラガミの原型であるにもかかわらず、近距離、遠距離、全方位への攻撃手段を持ち合わせているため、ペイラーからは「原型にして完成体」と評されている。ゴッドイーターに成り立ての者は初陣でまず必ずこのアラガミの討伐任務を与えられ、見事討伐することができて初めて正式なゴッドイーターとして認められるが、油断したことで命を絶たれてしまう新人神機使いが後を絶たない。また極少数ではあるが驚異的に能力が向上した固体も確認されている。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。アニメの設定資料では、オーガテイルと表記されていた[12]
初期デザインでは様々なものが考えられていたが、いずれも尻尾が強調されており、早い段階で名前が決まっていた模様[12]
オウガテイル堕天
寒冷地に適応したと考えられている黒色のオウガテイルの堕天種。そのため通常のオウガテイルと比較して皮膚が厚く、全体的に身体能力の向上が見られる。発生地はアメリカ大陸北部。
ヴァジュラテイル(火)
全身が炎のように赤く、ヴァジュラに非常に良く似た性質を持つオウガテイル神属のアラガミ。高熱を発するコアを体内に作り出すことが確認されており、その高いエネルギーを制御できないからかオウガテイルよりも凶暴である。発生地はアメリカ大陸南東部。
ヴァジュラテイル(雷)
ヴァジュラ(正確には後述のディアウス・ピター)に非常に良く似た性質を持つアラガミ。ヴァジュラのコア捕喰することで現在の姿になったと言われており、放電能力を有している。ヴァジュラには無い落雷を発生させる能力もあることから、発生後、独自の進化を遂げた種と言える。
ヴァジュラテイルの初期デザインは、全体的に現在のものと変わっていないが、頭部にある角が前方に向けられていた[12]
ザイゴート
女体と卵殻が融合したような奇怪な形状の飛行アラガミ。移動能力が高く、アメリカ大陸で発生後、瞬く間に世界中に分布した。体内には人体に有害な毒ガスが充満している。また天敵を見つけると同種他種構わず周辺の他のアラガミを呼び寄せる特性を持ってる。オラクル細胞で進化した空気より軽いガスを体内に充満させている事で浮いているらしく、発見当初はその姿で飛行能力を持っていることから、数々の学者を驚かせた。
基本的に単体や同種系のみの群れで目撃される例は少なく、主にサリエル神属や他のアラガミにコバンザメの様に追従し補助的に攻撃を行う。
プロモーションアニメでもその姿は確認できる。アニメの設定資料では、エンジェルエッグと呼称されていた[12]
初期デザインでは、女性の下半身が球体型のアラガミの食われた、より女体が強調された外観をしている[12]
ザイゴート堕天(火)
燃焼性の高い毒ガスを体内に充満させた赤色のザイゴートの堕天種。この毒は人体に取り込まれたオラクル細胞の結合力を弱める働きがあるため、吸い込むと神機使い特有の肉体的な強靭さが一時的に弱まる。
ザイゴート堕天(雷)
体内で高圧電流を発生させることのできる黄色のザイゴートの堕天種。ユーラシア大陸東部の、プラントが多く密集する工業地帯で発生したと見られている。
ザイゴート堕天(氷)
アメリカ大陸北西部で発生したとされる青色のザイゴートの堕天種。熱を吸収する毒ガスを体内に持ち、存在するだけで周囲の温度が一気に低下することが知られている。
コクーンメイデン
地面に張り付いて移動しない、特殊な固定砲台型のアラガミ。デザインはさなぎコクーン自体は英語でを意味する)とアイアン・メイデンがモチーフとなっている。レーザーやジャベリン等の遠距離攻撃に加え接近戦でもジャミングを誘発させる尖った触手で攻撃してくる為リンドウ曰く「遠距離でも近距離でも嫌な相手」。移動を目撃したという報告は皆無に等しいが、アメリカ大陸で発見されて以降、世界中で生息が確認されていることから、夜間に地中を移動しているという説が現在最も有力視されている。
急速な進化を遂げるアラガミとしては不完全な部分が多く、ペイラーによれば更に進化する可能性があると見られている。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。
初期設定では、さなぎに近い外観で、包皮がめくれるようなギミックも考えられていた[12]
コクーンメイデン堕天(火)
マグマが溢れる地下街で観測されることが多いコクーンメイデンの堕天種。通常のコクーンメイデンと比較して内部の器官が熱に対して非常に強く、マグマを吸い上げ、敵に対して発射してくる。
コクーンメイデン堕天(雷)
アメリカ大陸西部の山岳地帯で発見されたコクーンメイデンの堕天種。山岳地帯に出没したコクーンメイデンが落雷を受けることによって変異したと見られているが、詳細は不明である。
コクーンメイデン堕天(氷)
氷上で見られることの多いコクーンメイデンの堕天種。目撃例は少ないものの、解剖によって判明した内部構造から、水中をジェット噴射で移動している可能性が高い。発生地はアメリカ大陸北東部。
コンゴウ
巨大な猿人のような体躯を持つアラガミ。俊敏な動きと力任せの打撃が特徴であり、人間を発見すると群れを成して襲ってくる。背中のパイプ状の器官からは真空波を飛ばしてくる。発生地はユーラシア大陸極東。
集団で行動することが多く、家族のような単位で活動することもある。それ故に仲間とそうでないアラガミの判別が出来るコミュニケーション能力を持っていると思われる。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。アニメの設定資料では、ゴリラと呼称されていた[12]
コンゴウ堕天
寒冷地で群れを成すコンゴウの堕天種。背中のパイプ上の器官の内部構造が通常のコンゴウと異なり、大気中の水分を瞬時に氷結させて放出する能力を有している。発生地はユーラシア大陸北東部。
ハガンコンゴウ
面が割れたような顔を持つコンゴウに似たアラガミ。全身が電気を帯びており、放電や落雷などの能力を有している。面を割られたコンゴウが独自の新化を遂げたものだと思われている。発生地は不明。第二種接触禁忌種。
グボロ・グボロ
腕部に大きなヒレと、肥大化した頭部と口を持つ魚型アラガミ。砲塔のような突起物から水球を複数発射してくる。見た目に反して移動が速く、水中を移動経路として利用することも。発生地はユーラシア大陸南東部沿岸。
水中を移動するにも拘らず、人が水中に引きずり込まれたという例が無い。
後述する堕天種も含めると、グボロ・グボロ神属は世界で最も行動範囲の広いアラガミである。
グボロ・グボロ堕天(火)
灼熱地帯に棲息するグボロ・グボロの堕天種。体内に溜め込んだマグマを火球に変化させ、砲塔から射出する。通常のグボロ・グボロとは異なり、マグマの中を遊泳する。発生地はユーラシア大陸中央部。
グボロ・グボロ堕天(氷)
ユーラシア大陸最北端で発見されたグボロ・グボロの堕天種。体内で氷塊を造りだし、砲塔から射出してくるが、通常のよりも攻撃範囲が圧倒的に広い。個体数は少ないが、棲息地域を急激に拡大させている。
グボロ・グボロ黄金
ゴッドイーター達の間では遭遇すると幸せが訪れると言われているアラガミ。資料はほぼ存在せず、グボロ・グボロが飽食の結果、変異したものという仮説がある。
小型のアラガミよりも耐久力や攻撃力が劣っており、コアからは多数の金属類が採取出来る。
シユウ
硬い翼手を持つ人型のアラガミ。人型らしく翼手を用いた武人のような肉弾戦を繰り広げるのかと思えば、掌にエネルギーを集中させて放出するといった攻撃手法もとる。本来の腕は胸元で腕組みしており、これを戦闘に使ったという報告は無い。発生地が、かつて武術が盛んであったユーラシア大陸中央部ということもあり、ペイラーにとっては興味深い事例であるようだ。
初期デザインでは、胸元で組んでいる腕は、ぐるぐる巻きにされていた[12]
シユウ堕天
雷撃を放つようになったシユウの堕天種。掌から発生させる攻撃が通常の通常種よりも強力で、攻撃範囲がかなり広くなっている。発生地はユーラシア大陸北東部の山岳地帯と見られている。
セクメト
翼手に灼熱の炎を纏う人型のアラガミ。姿形は基本的にシユウに似ているが、女性のような身体付きをしている。掌から放出される火球は着弾すると爆発するなど、非常に攻撃的な戦闘を繰り広げる。ノヴァが月へ渡って以降目撃数が増加。
ボルグ・カムラン
巨大な尾針と盾を持つサソリ型のアラガミ。敵の体勢を崩してから攻撃するという、独特の攻撃方法をとる。騎士のような風貌で、外皮が金属のような性質を持っている。発生地はグレートブリテン島南部。
両腕の盾を合わせると巨大な顔になり、この状態で突進しても相手を追いかけるように軌道修正するため、盾を合わせた顔の眼にも視力があるのではないかと言われている。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。アニメの設定資料では、サソリと呼称されていた[12]
ボルグ・カムラン堕天(火)
熱を帯びて赤く光るボルグ・カムランの堕天種。金属を溶かすほどの高熱を発するコアを持ち、頭部付近の突起物や尾針の先端から炎を発する。発生地は不明だが、マグマの中に棲んでいると言われている。
ボルグ・カムラン堕天(雷)
黄金に輝くボルグ・カムランの堕天種。体内に荷電粒子を発生させる器官を持つことが確認されており、電撃を用いた攻撃を繰り出してくる。個体数はかなり少なく、発生地は不明である。
クアドリガ
骨のような形骸と戦車のような装甲を持つ巨大なアラガミ。人間の兵器を模倣した大火力の砲撃を行う一方で、その巨体に似合わない高い機動力を見せる。また、前面装甲には顔のような模様がある。発生地は地中海沿岸だと考えられている。
明らかに人類の兵器を模したその姿から、“アラガミは無機物の性質も取り込む”という説を実証した例となり、数々の学者を驚かせた。人間の兵器を再現するメカニズムについては、いまだ解明されていない。
プロモーションアニメでも姿を確認できる。
初期設定では、上半身が伸びるギミックがあり、現在の物よりも機械的なデザインだった[12]
クアドリガ堕天
北海沿岸で発見されたクアドリガの堕天種。その冷たい外見とは裏腹に性格は荒々しく、範囲の広い攻撃を連続で繰り出してくる。寒冷地に適応した結果、本来持っていた高熱への耐性を失った“とりあえずの進化”の例である。
テスカトリポカ
猛々しい神と殺戮機械が融合したような外観を持つアラガミ。形状は基本的にクアドリガに近いが、兜を被っており、前面装甲の顔のような模様のデザインも異なる。想像を絶する火力を誇り、一つの街を一瞬にして廃墟にするほどの力を有する。発生地は地中海南部沖と見られているが、詳細は不明。第二種接触禁忌種。
なお、このアラガミを神として奉るカルト教団がフェンリルの社員を捕喰させるという事件が発生している。後にフェンリルの手でこのカルト教団本部の強制捜査が行われた。
ヴァジュラ
トラ若しくはライオンに似た容姿を持つ大型のアラガミ。その巨体からは想像できない俊敏な動きで敵を翻弄し、背中から生えたマント状の器官からは強力な雷撃を放つ。発生地はユーラシア大陸南東部だが、移動距離が長いため、現在ではユーラシア大陸全土で確認されている。
アラガミとしては珍しく堕天種が存在せず、ヴァジュラというアラガミの時点であらゆる環境に対応できる状態となった強靭なアラガミである。また、このアラガミを一人で討伐できるようになれば一流のゴッドイーターと云える。ゲンの話では、出現当初はピストル系神機でも充分に対抗出来たが、その後の進化で全く歯が立たなくなったと語っており、このアラガミの進化が神機の改良に繋がっていった事が伺える。
パッケージやゲームのオープニングで姿を確認できる。
初期デザインは、オウガテイルに近い、オオカミをモチーフとしたデザインだった[12]
プリティヴィ・マータ
冷酷な女神像の顔を持つ大型のアラガミ。地中から氷塊を隆起させ、自らの身を守りつつ敵を攻撃する。発生地はユーラシア大陸北東部と言われているが、詳細は不明。ヴァジュラの堕天、ヴァジュラのメスという説がある。第二種接触禁忌種。ミッション「蒼穹の月」以降、目撃報告が数倍に増えたという。
後述するディアウス・ピターと同様に人間の顔を模した姿については様々な説があるが、アラガミの人類に対する恐れの表れが有力視されている。
ディアウス・ピター
ミッション「蒼穹の月」で初めて確認された新種のアラガミ。漆黒の身体と、邪悪な顔を持つ。雷撃による猛攻と鉄壁の守りを誇り、正に帝王の名を冠するに相応しいアラガミと言える。発生地は不明。第二種接触禁忌種。
アリサの両親やリンドウを捕喰したと思われるアラガミであり、アリサとは深い因縁のあるアラガミとも言える。
サリエル
女性の体と蝶が融合したような美しくも不気味な外観を持つアラガミ。額の邪眼から様々な光線を放ち、空中を妖しく舞って神機使いたちを翻弄する。発生地は地中海沿岸と見られている。ペイラーの進化論では、ザイゴートが共食いした果てに生まれたアラガミとされており、実際に、サリエルの頭部の眼とザイゴートの眼が99%一致している。
基本的に単体での目撃は珍しくザイゴートを従がえて目撃されることが多い。
プロモーションアニメでもその姿を確認できる。アニメの設定資料では、クイーンパピラムと呼称されていた[12]
サリエル堕天
美しさに禍々しさが加わったサリエルの堕天種。敵を惑わす動きに磨きがかかり、全体的に隙が小さい。実際その姿に幻惑され見失う者も度々居る。発生地はアフリカ大陸北東部と言われているが、移動距離が大きいため正確には分っていない。
アイテール
神々しさと禍々しさが漂うアラガミ。形状は基本的にサリエルに似ているが男性型であり、さながら女装した男のような異様な姿となっている。空中から様々な遠距離攻撃、状態異常攻撃を駆使して神機使いたちを追い詰めたのち、天空から光の束を呼び寄せて敵に落とす。発生地は不明。第二種接触禁忌種。フェンリル広報用の記録写真集がこのアラガミの神々しさ故に好評という皮肉な事態も発生した。
ウロヴォロス
無数の触手と眼を持つ異形の超弩級アラガミ。平原の覇者と呼ばれ、山のように巨大な体を持つ。身体を白く光らせた後、触手を地面に突き刺して付き上げたり、大口径のビームを放ったりする。発生地は不明。不明な点が多いため、強敵の代名詞的存在だったが日に日に固体数が増加している。
触手や背中に生えた翼など、様々な形質が表れているアラガミであり、一説では2050年代のアラガミ発生以前から存在していたと言われている。
初期デザインは、背中に6枚の翼を持っており、背中・腕・尻尾・顔などの部分に触手が付いていた。眼の数は今より少なかった[12]
ウロヴォロス堕天
表面組織が形質変化を遂げたウロヴォロスの堕天種。ノヴァが月へ渡って以降に出現が確認されたが因果関係は不明。基本種のウロヴォロスが怒り活性時にしか使用できない攻撃手法を通常時でもとることができる。個体数は非常に少なく、その生態は謎に包まれている。
アルダノーヴァ
ヨハネスが極秘裏に製造していた巨大な人型アラガミ。女神型の本体と男神型の防御兵器の2体に分離する事が出来る。偏食因子の制御に使用されている技術は神機の流用であり、人型神機とも呼ぶことができる。シックザール支部長自身が乗り込んで扱う。以降も度々出現するが支部長の意識が残っているかは不明。
男神の状態は女神の状態に連動しており、女神が状態異常になったり倒されたりすると男神も同じ状態になる。また、男神は部位扱いであるため女神よりも先に討伐すると部位破壊報酬を得る事ができる。
『the spiral fate』では、母体になっているのはアラガミに取り込まれて死亡したアイーシャで、ヨハネスが融合した事でアルダノーヴァというアラガミが誕生したと説明されている。また、ノヴァの触手には休眠状態になっている多数のアルダノーヴァが存在しており、その中の一体にソーマが乗り込んでフェンリルと戦う。
アルダノーヴァ堕天
アルダノーヴァのプロトタイプが廃棄された際に、残留した一部のコアが独自の進化を遂げたアラガミだと思われる。
スサノオ
形状はボルグ・カムランに似ているが、表面は黒く、不気味な光を発している他鳴声も似て非なる。神機を好んで捕喰するゴッドイーターキラー。第一種接触禁忌アラガミ。
盾に当たる部分は捕喰形態の神機のような形状をしており、針に当たる部分も剣と化している。専門家の中には元神機使いが「アラガミ化」した姿ではないかと考える者も居る。実際、神機使いのアラガミ化の傾向として、両腕が神機の捕喰形態のような形へと変化するものがある。
『禁忌を破る者』では、スサノオが進化した上位種の「黄金のスサノオ」が登場する。
『バースト』のアペンド版のパッケージにも登場している。
初期デザインは、アルダノーヴァ女神型の様な天輪が付いたり、シユウの様に胸で腕を組んでいたりしていた。デザインイメージはケンタウロスだった様子[12]
アマテラス
触手が朱色に変化し、頭部に女神像を持つウロヴォロスに似たアラガミ。第一種接触禁忌アラガミ。
ビームの他に触手から炎を撃ち出したり、炎を纏った触手を連続で叩きつけたりする。
『禁忌を破る者』では、イクスの解析により射撃よりも斬撃の方が効果があると判明した。
初期デザインでは、ヴァジュラの様に腕の付け根にマント状の器官があった。女神像があるのは今と変わっていない[12]
ツクヨミ
アルダノーヴァ女神型に似た形状で表面は青く、頭部に大きな一つ目を持つアラガミ。第一種接触禁忌アラガミ。
『禁忌を破る者』では、エイジス島から脱走したアルダノーヴァのプロトタイプの一体であるとされている。
デザイン段階ではアルダノーヴァ男神型にあたる個体も設定されていたが、未登場となった[12]
ヘラ
シユウ神属のアラガミが共食いの果てに到達したアラガミだと見られている。第二種接触禁忌アラガミ。
特殊なオラクル細胞の影響なのか、両腕羽の関節や脚は常に妖しげな光を放っており、金属さえあっさり粉砕する力を持つ。
ポセイドン
クアドリガ神属のアラガミが種内捕喰を繰り返した結果、変異した希少種だと思われる。第二種接触禁忌アラガミ。
非情なまでの火力を誇り、ひとたび力を解放すれば、周囲は瞬く間に焦土と化すと言われている。
ゼウス
サリエル神属のアラガミが共喰いをした結果、頑強な形質を獲得した希少種でアイテールと同じく男性型。第二種接触禁忌アラガミ。
状態異常を引き起こす攻撃を複数有するため、討伐に向かう際には状態異常への対策を入念にする必要がある。
シオ
登場人物の「シオ」の項を参照。
ノヴァ
支部長が「エイジス島」で育成していた、「地球を喰らう」とされるアラガミ。形状が「偏食因子転写実験」の際にアラガミに取り込まれて死亡したアイーシャに類似しており、関連が指摘されているが、詳細は不明。その触手は地球全土を覆っていたが、人型アラガミであるシオの力によって月へと飛び立った。
各地に残る残留触手による被害も多く報告されており、早急な対応が望まれている。

『バースト』からの新アラガミ

ハンニバル
極東支部にて初めて発見された新種のアラガミ。竜のような体躯をしており、コアを摘出されても新たな代替コアを形成、復活する特性を持っている。そのため、「不死のアラガミ」として極東支部の神機使いたちを震撼させた。
素早くしなやかな体術や、炎を剣や槍のように扱ったりと、人間的な動きを多数使用する。また背中の突起部(逆鱗)には膨大なエネルギーを蓄えており、結合崩壊すると広範囲に及ぶ危険な炎熱攻撃を繰り出してくる。
スサノオと同じく元神機使いが「アラガミ化」した姿ではないかと考えられている。
『バースト』の通常版のパッケージにも登場している。
ハンニバル侵喰種
通称「黒いハンニバル」。体色や操る炎の色、龍手を装着した腕などが、通常の白いハンニバルとは対象的なアラガミ。
最初の一体が出現して以降、同種と思われる個体が極東支部周辺を始め各地で発生しているが、因果関係は通常の白いハンニバルとの関連性も含めて不明。
尚、黒いハンニバルに関する情報は極東支部外秘である。
ヴィーナス
サリエル神属のアラガミがより美しさを求めて捕喰を繰り返した結果、原形を留めないくらいに醜い姿へと変貌したアラガミ。
雷を使った攻撃を行うほか、右足にサリエルの眼、左足にボルグ・カムランの尾針、背中にクアドリガのミサイルポッド、臀部にグボロ・グボロの砲塔と顔が出てくるゼリー状器官があり、これらを用いて攻撃するなど、攻撃方法が多彩である。
カリギュラ
氷の皇帝と呼ばれており、その名に相応しい圧倒的な攻撃力とスピードを誇る。
攻撃範囲を拡張する両腕の仕込み刀や背中にブースターを装備しており、ブースターから大量の冷気を放出する事で加速力を付ける。
ラーヴァナ
張り出した両肩と背中にある特徴的な大砲の様な器官が目を引く第二種接触禁忌アラガミ。
複数個体での行動や他アラガミとの同時での目撃例が多く、強い光を浴びると活性化しやすい。砲撃体勢に入ると、ラーヴァナのエネルギーの源である太陽核以外のオラクル細胞結合が極端に上昇し、固くなる。
ヤクシャ・ラージャ
ヤクシャより一回り大きく、肩からは巨大な爪を持ったもう一対の腕が生えている。名前は「ヤクシャの王」を意味する。
ヤクシャ
右腕の銃砲が特徴的な巨人型アラガミ。軍隊のようにチームを組んで攻撃を仕掛ける。

『2』からの新アラガミ 

ナイトホロウ
コクーンメイデンに黒い羽が生えたような姿をした砲台型アラガミ。コクーンメイデンとは違い、ジャベリンは直接敵めがけて降下するのではなく、一度敵の足元に付着し、時間差で炸裂する。
ウコンバサラ
紫色をしたワニのようなアラガミで背中にタービンがついている。タービンで発電し、それを放射したり纏ったりして攻撃する。
イェン・ツィー
オウムのような鮮やかな体毛に覆われていながら、怪しげな雰囲気を醸し出すシユウ神属のアラガミ。感応種。
氷を操り、巨大なつららを飛ばして来たり、空中から奇襲もかける。後述のチョウワンを従えており、オラクルを操りチョウワンを召喚することも可能。
チョウワン
イェン・ツィーの感応現象で発生した、オウガテイルにイェン・ツィーの鮮やかな体毛が生えたような姿のアラガミ。感応種による統率で、戦闘能力は高い。
また、イェン・ツィーは偏食場パルスを繰り、チョウワンに標的を絞らせ単体に集中攻撃をかけさせることもできる。
ガルム
苔石のような緑の石の装甲が四肢を覆い、腕はガントレットのように変形している狼のようなアラガミ。このガントレットは展開時に、ガルムの持つ爆熱を放射、爆発させることができる。また、ガルム自体も身体能力が高く、爆熱と格闘を織り合わせて攻撃してくる。
マルドゥーク
ガルム神属の感応種。ガルムとは違い、石の装甲は白く、腕にしかない。が、雪山の白狼を象徴するかのような白い毛並みと体に描かれたような模様、尻尾や背中のヴァジュラのマントに似た器官の赤色とのコントラストがなんとも神々しさを放つ。また、マントの部位は公式には「触手」である。ガルム同様爆熱を操るが、「赤い咆哮」というマルドゥークの咆哮でヴァジュラでさえも統制する。
『2』のパッケージにも登場している。
デミウルゴス
体躯はやや大きめでクアドリガほどある。体のところどころにある白い装甲は石膏像のような丹精さを醸し出してはいるが、その毒々しい顔付きはなんともアラガミと言わざるを得ない。伸縮する前足と氷を操る眼差し、そして何よりその巨体から放たれる体当たりは必殺の一撃であろう。
スパルタカス
ハンニバル神属の感応種。全身のほとんどが爬虫類を思わせる金色の皮膚に覆われている。アラガミのオラクルを吸収する事で自らを強化させ、その際には背中に羽のような器官が現れる。

用語

神機」、「アラガミ」についてはそれぞれの項を参照。

ゴッドイーター
神機の使い手を指す呼び名。アラガミに対して唯一対抗できる存在である。神機とのシンクロの為に肉体にオラクル細胞を投与されており、高い身体能力を持つ。各地に出没するアラガミを討伐し、捕喰によりその生体素材を採取することを至上任務とする。死と隣り合わせの危険な仕事のため、給料は高く、家族の生活も保障される。だが、逆に一般市民からは特権階級として目の敵にされる事もある。
ゴッドイーターになるには、自分の身体に適合した偏食因子が発見されない限り、本人がどれほど希望してもなることは出来ない。逆に偏食因子が発見された者は、フェンリルからの配給を受けている限りゴッドイーターになることを拒む事もできない。
一定以上の成果を上げる、一定の年齢に達する等することで引退が認められるがそれに達することなく生涯を終える者がほとんどである。
プロモーションアニメから、実用化当初は軍からも「餓鬼」扱いされ、毛嫌いされていたことがわかる。
適正検査
入隊志願者が神機に適合するかを確かめる検査。神機を載せたプレス機に似た機械でハーネスを右手首に嵌め込む事で行われ、かなりの苦痛を伴う。表向きはパッチ検査の一種とされているが、神機に適合しなかった場合は神機に「捕喰」され肉片になってしまう。現在はコンピュータによる精密な予備検査を経て候補者を絞っており、適合失敗による捕喰はほとんど無くなった。
感応現象
新型神機使い同士、適合外神機への接続、アラガミ化侵喰途上にある神機使い等に触れることよって起こる、いわゆる共鳴に近い現象。原因はさまざま噂されては居るが詳しいことは不明。
起こりうる現象で現在判明しているのは、新型神機使いが触れ合った際、記憶の一部を垣間見る(ぼやけた顔等は曖昧な記憶に添った形で伝わる)。適合外神機に侵喰された新型神機使いが当該神機に触れた際、本来の適合者・持ち主の記憶を垣間見る。アラガミ化侵喰途上にある神機使いとの神機を介しての物理的接触により、当該神機使いの短期記憶にあたる数10秒前からの映像・思考が再生される。アラガミ化した神機使いの体内に存在するコア(指令細胞群)への物理的接触により、当該神機使いの精神へ直接介入する、等である。これら複雑な他者の情報が、客観的な時間ではものの数秒で処理されている。
リンクエイド
体力の尽きた仲間に対して、自身の体力の半分を分け与えて蘇生させる行為。倒れたのがプレイヤーキャラクターの場合、HPが尽きて30秒以内にリンクエイドが成功すれば復活できる。NPCは30秒という制限はなく、復活できる。スキルなどによって回復量も変化する。復活できなかった場合リスボーンとなり、これが一定以上の回数に達するとミッション失敗となる。
フェンリル
ゴッドイーターによるアラガミ討伐を実行する組織。元々はオラクル細胞を研究していた生化学企業であり、神機を発明したのも彼らである。また討伐部隊の指揮だけでなく、各地にアラガミ防壁に囲まれた都市「ハイヴ」を建造し、それらの統治機構としても働いている。フィンランドに存在する本部の他に、世界各地に支部を持つ。
オラクル細胞が発見される以前は、遺伝子工学を主とする穀物メジャーであった。2012年創業。
極東支部
主人公の所属するフェンリルの基地。通称「アナグラ」。かつて日本があった土地に建設された。ミッションを受注するエントランスを中心とし、新人区画、ベテラン区画、役員区画、ラボラトリなどから構成され、それぞれエレベーターで往来する。公式設定資料集で、神奈川県藤沢市である事が発覚し、主人公らがアラガミの討伐に赴くフィールドもエイジス島を除き神奈川県内に所在している。
極東地域にアラガミが集結し、激戦地となっていることから、対アラガミ戦線の花形であり、さらにはエイジス計画の要的役割も勤める関係上ほかの支部よりあらゆる面で優遇されており、名を上げる為に極東支部に赴任を希望する神機使いや物資を求める移住者達があとを絶たない。
クレイドル
フェンリル極東支部独立支援部隊。ゴッドイーターとしての職務はもちろん、サテライト拠点の支援新設を行う部隊。『the 2nd break』で設立され、アリサが所属、リーダーを務めている模様。
ロシア支部
かつてアリサが所属していたフェンリルの基地。モスクワにあり、極東支部に並ぶ設備と戦力を持っているが、シックザール支部長の傀儡となっている。『アリサ・イン・アンダーワールド』によると、2069年設立。
グラスゴー支部
ギルバートがブラッドに配属される前に所属していた、グラスゴーに存在する支部。
ハイヴ
アラガミにより壊滅した地球の各地に建造されたコロニーの総称。周囲をアラガミ防壁で囲まれている。生産と消費が自己完結しているアーコロジーとなっており、仮に特定の支部以外のフェンリルの施設が壊滅しても、生き残る事ができる。直訳すると「」。
アラガミ防壁 
ハイヴを防衛する城壁。オラクル細胞の「嗜好」を分析し、捕喰され辛い物質で構成されている。これにより防壁内部はアラガミの被害を免れているが、日々新種のアラガミが発生しているために構成物質は常に更新しなければならず、ゴッドイーターによる素材採取が極めて重要となる。
第8ハイブ 
極東支部を中心にアラガミ防壁で囲われた半径1500mの円形のハイブ。内部居住区(極東支部)に約1万人、外部居住区に約13万人が居住している。
オラクル細胞
アラガミや神機を構成する未知の細胞。細胞そのものが一つの単細胞生物であり、あらゆる物体を「捕喰」し、「捕喰」した物体の性質を取り込みながら増殖する能力を持つ。細胞一つ一つの生命活動が自己完結しており、通常兵器で攻撃しても殺す事ができない。フェンリルでは武器に内蔵して利用しているが、細胞自体は研究途中で安定性や安全性は立証されていない。なお、オラクル細胞及びアラガミには人間で言う「嗜好」が存在し、細胞それぞれに捕喰し辛い物質が存在するが、アラガミに共通する傾向として、自身と似た形質のものは捕喰しない(極度の空腹状態にある場合は例外)。また、捕喰対象が莫大なエネルギーを持っている場合(マグマなど)、オラクル細胞がそれに耐え切れず、霧散して、ケロイド状の物質となるが、2071年現在のオラクル細胞は、そういった高エネルギーへの耐性も持っており、マグマの上を平然と走り回るアラガミの姿が確認できる。
核(コア)
複数のオラクル細胞の結合を司る指令細胞群。文字通りアラガミの「中核」となる細胞で、どのアラガミにも必ず一つは核が存在し、これを摘出することによってアラガミを倒すことが出来る。本来、核の摘出は神機を持ってしても決定打のない困難な作業であるが、強いダメージを受けて活動を停止しているアラガミからであれば容易に摘出が可能であり、この際、核と同時にアラガミの生体素材を入手する事ができる。核は非常に貴重な実験材料であり、傷が付いていたとしても価値は高く、無傷であれば神機へと加工される。
リッカによるとアラガミの種類に応じて大きさが違うらしくウロヴォロス等の物は特に巨大のようだ。
アラガミの身体は核を破壊されることにより霧散するが、細胞が再集合し新たなアラガミを形成するため、事実上地球上からアラガミを完全に駆逐することは不可能であると言われている。
アラガミ化
人体に「偏食因子」をなんらかの形で過剰投与した結果、体細胞が「オラクル細胞」へと変異し、細胞侵喰を引き起こしアラガミと化す現象、もしくは、「偏食因子」を長期間投与されなかったゴッドイーターが神機のオラクル細胞に侵喰されてアラガミとなる現象、または、適合していない神機を用いる事で拒絶反応を起こしそれにより使用者が神機のオラクル細胞に捕喰されアラガミと化す現象のいずれかを指す。特にゴッドイーターがアラガミに変異した場合は、人為的に改造されたオラクル細胞が様々な特性を持って変質する為に通常のアラガミ以上の脅威となる。
アラガミ化した神機使いの処理方法として最も効果が高いのは、アラガミ化するという大きなリスクを伴うが、アラガミ化した神機使いが使用していた神機を使って殺すこと。
現在のところ決定的な治療法は見つかっておらず、発見次第、直ちに処分するのが通例となっている他、万が一隊員がアラガミ化した場合その部隊の隊長には守秘義務が課せられる。
偏食因子
オラクル細胞内に含まれる偏食を司る物質で、オラクル細胞の「嗜好」を決定づけている。基本的にオラクル細胞が「嫌う」ように偏食因子が使用されており、これが捕喰に対する耐性であるが、その逆であるオラクル細胞が「好む」偏食因子も存在する。ゴッドイーター達はこの偏食因子をハーネスから定期的に投与される事で、自らの神機に「捕喰」される事を防いでいる。安全性はそれなりに保障されているが、発見当初の投与実験で大惨事が起こっている。なお人体に投与可能な偏食因子は複数発見されているが現在実際に使用されているのは神機使い達がハーネスから定期的に投与されているP53(ハーネスの正式名称はこれに由来する)とソーマにのみ投与されたP73の二種のみである。
P53偏食因子
現在、ゴッドイーターに使用されている偏食因子。低強度ではあるものの、安全性が高く基本的に適合率の高さがゴッドイーターの能力に比例する。ただし、過剰に投与すればアラガミ化する危険性があるので投与される量と間隔は厳重に管理されているが、腕輪の故障等により暴走し使用者を侵食することもある。ペイラーによって発見された。
P73偏食因子
生体への偏食因子転写実験「マーナガルム計画」において、当時は胎児だったソーマに埋め込まれた偏食因子。非常に強靭な肉体を形成し、細胞の構造もオラクル細胞に近いものとなるため、腕輪が無くても自ら偏食因子が生成できる。強力であるものの、かなり危険なものであり、計画自体は失敗に終わったため、現在、P73偏食因子を持っているゴッドイーターはソーマのみ。
エイジス計画
極東支部が中心となって進められている計画。海上にドーム型のアラガミ防壁を張り巡らせた人工島を建設し、生き残った人類を移住させる予定である。
エイジス島
エイジス計画で建設されている人工島。フェンリル極東支部から50キロ離れた太平洋上にある。「鎮魂の廃寺」や「愚者の空母」のフィールドにおいては遠景の中にエイジス島が確認できる。
ノヴァの終末捕喰
地球そのものがアラガミに「捕喰」されて滅亡するとされる終末思想。アラガミ同士が互いを「捕喰」し続けた末に現れる最大のアラガミ「ノヴァ」が引き起こすと言われている。単なる都市伝説の一種ともされているが、信じている者も少なくない。この思想に感化されたカルト教団が大量集団自殺事件を起こした事から有名になった。

テーマソング

オープニング「Over the clouds
歌 - alan / 作詞 - 山本成美 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 中野雄太
エンディング「my life
歌 - alan / 作詞 - 古内東子 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 中野雄太

ゴッドイーター バースト

オープニング「Over the clouds -BURSTmix-」
歌 - alan / 作詞 - 山本成美 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 遠山明孝
難易度6終了後エンディング「my life」
歌 - alan / 作詞 - 古内東子 / 作曲 - 菊池一仁 / 編曲 - 中野雄太
エンディング/挿入歌「神と人と (Vocal Ver.)」
歌 - ドナ・バーク / 作詞 - マーガレット・ルーシー / 作曲・編曲 - 椎名豪

ゴッドイーター 2

「光のアリア」
歌 - yu-yu

小説版

GOD EATER -DAYS OF RUINS-

ゲーマガ2010年2月号より3ヶ月連続で掲載された、『ゴッドイーター』シリーズプロデューサーの富澤祐介によるショートストーリー。イラストは曽我部修司。

1話と2話はゴッドイーター ハンティングガイド(2010年2月8日発売、ISBN 978-4-7973-5830-8)に収録されている。

GOD EATER 禁忌を破る者

ファミ通文庫、著:ゆうきりん週刊ファミ通にダイジェスト連載されていた小説。

各地を移動しては、接触禁忌種の討伐を専門とする部隊「アーサソール」の活躍を描いている。時系列としては、ゲーム本編と同じ時期である。

スサノオの討伐のために極東支部へと訪れたアーサソール唯一のゴッドイーター、ギース・クリムゾンは、次々と出現する接触禁忌種を討伐していく内に、アーサソールの真の目的へと近づいていく。

登場人物

ギース・クリムゾン(17歳)
アーサソ-ル所属の神機使い。接触禁忌種の討伐を専門としているため、トップクラスの戦闘能力を誇り、鼻歌を歌いながらスサノオを倒すなどの余裕っぷりを見せる。
陽気で前向きな性格だが、非常に好戦的でアラガミを倒すことだけが唯一の楽しみ。幼馴染のマルグリットとヴェネのことを大切に思っているが、それ以外の人間に対しては諍いを起こすような発言を多々するため、2人を除く人間関係はほぼ破綻している。マルグリットに好意を抱いているが、ヴェネに気を遣ってなのか、その気持ちを打ち明けずにいる。戦闘後は記憶力が一時的に低下する。神機はスサノオの素材で作った神蝕装備。
アマテラスを討伐してから精神に異常を来すようになり、監視役であるリンドウに異様なまでの敵意を抱くようになった。ツクヨミ討伐の際にヴェネの神機を捕喰した黄金のスサノオと遭遇し、スサノオに触れたことでスサノオの中にあった神機からヴェネの本心を知ったことで戸惑うも、ツクヨミを捕喰したことでその場で神機を強化しスサノオを討伐した。その後、フェンリルから追われる身になってもマルグリット共に自由に生きる決意をした。結果として、アーサソールの本当の目的を知ることはなかった。リンドウの虚偽報告では「黄金のスサノオと相討ちになり死亡した」とされている。
マルグリット・クラヴェリ(16歳)
アーサソールの整備士。ギースと共に新型神機の適合候補者として選出されたが、適合する神機がまだ見つかっていないため、部隊においては整備士としての役割を担う。ギースが戦闘で使用するバレットの調合は彼女が行っている。
性格は優しく、献身的。ギースからは「マリー」と呼ばれている。ギースとヴェネとは幼馴染でアーサソール以前から3人一緒だった。戦闘以外では社会的不適合者であるギースの身の回りの世話全般を見ている。無自覚で失礼な発言をする事がある。
かねてからギースのことを気にかけており、無自覚ながら好意も抱いていた。ツクヨミの攻撃でギースが死亡したと勘違いしたときに自身がギースに好意を抱いていたことを自覚する。その後、リンドウによってギースが生きていることを知らされ、ギースと共に生きることを決意する。イクスが死亡したこともあって、アーサソールの本当の目的を知る機会は無かった。リンドウの虚偽報告では「ギースを救うべく「グレイヴ」で黄金のスサノオに突撃して死亡した」とされている。
ヴェネ・レフィカル(21歳)
アーサソールの隊長。ギースとマルグリットの幼馴染で兄貴的存在。ギースとは正反対の落ち着いた性格の銀髪の青年だが、感情が抜けたような表情から、リンドウには青年か老人か分らないと評された。
かつてはアーサソールの神機使いだったが、スサノオに神機を喰われてからは、小隊の管理と拠点である大型装甲指揮車「グレイヴ」の運転手と本部との連絡役を担っている。引退しているものの格闘ではギースを上回る。
ツクヨミ討伐直前にイクスに拘束され、黄金のスサノオの捕喰場を探知するための測定器としてカーゴに閉じ込められる。自身の神機を捕喰したスサノオと精神がリンクしていることを知り、スサノオがギースを攻撃する様から自身がマルグリットに好意を抱かれるギースに嫉妬していることを自覚した。その後、神機でカーゴを切り裂いたリンドウにより救出されたものの、その時にはすでに虫の息であり、暴走する神機からギースを庇い、マルグリットと共に生きるように告げ、死亡した。
イクス(30歳)
アーサソールの管理官。本部から偏食因子のアンプルを運んでくると共に神機のオーバーホールを行う。偏食場を相殺するニーベング・リングを開発した。いつも装甲指揮車の引くカーゴの中に篭っており、カーゴの中には彼しか入れない。
皮肉屋な性格で、ギースのことをモルモットにしか思っていない。いつも人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。神機使いでないものの、格闘術ではヴィネを上回る。
アーサソールの本当の目的を知る唯一の人物。ツクヨミ討伐直前にヴィネを拘束し、カーゴに閉じ込めるもリンドウによってカーゴを切り裂かれた。その後、情報秘匿のためにカーゴとともに自爆した。
「イクス」とは正体不明なものを示す「エックス」のドイツ語発音であり、本名ではないと思われる。フルネームは作中で明かされておらず、カーゴに引き篭もっていることから、プライベートな情報もない。

用語

アーサソール
ギース、マルグリット、ヴェネの3人のみからなる、接触禁忌種の討伐を専門とした部隊。本部直轄の部隊で特定の支部には所属していない。各地を移動しては接触禁忌種(一種、二種問わず)を討伐している。時々、極秘裏に支部から物資の供給を受けている。
実のところ、アーサソールはオラクル細胞を用いた技術による人間の精神面への干渉技術確立のためのモルモット部隊であり、人間の精神に干渉する強い捕喰場を持った接触禁忌種をギースやヴィネに討伐させることでデータを収集していた。
イクスがカーゴごと自爆したため、研究成果やサンプルは全て失われたはずだが、何らかの形で研究データが残っており、これによって『the spiral fate』における後のアーサソールが完成された。
捕喰場
アラガミが放つ偏食因子やオラクル細胞を不安定にさせるパルス。通常のアラガミが発しているもに問題は無いものの、接触禁忌種はそれが数倍も強い為、接触禁忌とされている。これまで確認されなかった全く異なる“波”であるため、機械で測定することが出来ない。
ニーベングリング
イクスが開発した捕喰場を中和するリング。ギースの首に付けられている。実際はパルスを中和する効果は全く無く、ギースの体調をチェックするセンサーであった。

単行本

GOD EATER 〜アリサ・イン・アンダーワールド〜

富士見ドラゴンブック、著:竜崎ツカサ

2065年にロシアのある町で起きたアラガミ襲撃から、2071年にアリサが極東支部へ転属になるまでのストーリー。ゲーム本編ではフラッシュバックという形で断片的に見られた、オオグルマによるアリサの洗脳の詳細が描かれている。

登場人物

アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
2065年にロシアのある町がアラガミの襲撃を受けた際、目の前で両親をディアウス・ピターに喰われてしまう。当初は両親と共に死亡したと思われていたが、クローゼットに潜んでいるところをリディアによって発見され、保護された。部屋に閉じこもり錯乱状態が続いていたが、リディアの献身的な介護により回復した。
退院後は孤児院で暮らしていたが、後に新型ゴッドイーターとなり設立間もないロシア支部防衛班(第三部隊)の所属となる。しかしアリサの高い神機適応能力に目をつけ手駒として確保することを目論んだシックザールと大車により、洗脳処置を施されてしまう。
旧型ゴッドイーターに対して見下した態度を取り、アラガミに対する憎悪から徹底した殺戮を行なうため、支部内では浮いた存在だった。やがてリディアの妹で同部隊所属のオレーシャの積極的な行動により、彼女と打ち解けるようになる。だが、オレーシャは大車の策謀によってアリサを庇いヴァジュラに喰われてしまう。喰い散らかされたオレーシャの死体を見て逆上、シックザールが期待した通りの戦闘能力を発揮し単独でいとも容易くヴァジュラを倒すが、精神に変調を来してしまう。その後、大車によってオレーシャに関する記憶を消された上、退行催眠中に幼少時唯一の拠所だったリディアを遠ざけられて孤独感を誇張され、大車への精神的な依存が強まる。この記憶操作によりアリサの中では、リディアと最後に会ったのは9歳の時、ということになっている。
そして2071年、シックザール指揮下の極東支部へ転属となる。なお幼少時に「医者」と「医学生」の区別が付けられなかったため、当時からリディアのことを「先生」と呼んでいる。
リディア・ユーリエヴナ・バザロヴァ
オレーシャの姉で、身寄りの無いアリサの後見人。眼鏡をかけており、先端を束ねた金褐色のロングヘアーと白い肌、グラマラスなボディの持ち主。
2065年当時は医学生で、ロシアのある町がアラガミの襲撃を受けた際、リンドウらに続いて現地に入った救護班に参加していた。他の場所に現れたアラガミの討伐に向かうリンドウに犠牲者への献花を頼まれ、立ち入った家屋でクローゼットに潜んでいたアリサを発見、保護した。度々錯乱状態に陥ったアリサから暴力を受けながらも、暖かく献身的に接したことで、彼女は普通に生活が送れるまでに回復することが出来た。アリサを本当の妹の様に思うようになる。
後に小児科医となってロシア支部付属病院に勤務し、2071年に、約2年ぶりにアリサと再会。なかなか周囲に馴染めないアリサにとって再び癒しの存在となる。アリサからゴッドイーターになることを聞かされ、志願理由がアラガミに対する憎悪であることを察し、彼女の悲しみを癒せなかったことに苦悩する。アリサの主治医である大車に対して良い印象を持っていない。
オレーシャが殉職した後、大車から彼女の精神崩壊を防ぐ方法として「オレーシャの記憶を消す」・「今後二度とアリサに会わない」という治療方針を聞かされ、彼女のためを思い、承諾させられて、2人の妹を失う。アリサが極東に飛び立つ日、笑顔で再会出来ることを信じて、遠くから彼女を見送った。
ゲーム本編でアリサが口にする「悲しみは海にあらず、すっかり飲み干せる」ということわざは、リディアが彼女に教えたものである。アリサと同様に、両親を目の前でアラガミに殺された過去を持つが、彼女自身はその悲しみを「飲み干している」。
大人びた外観とは裏腹に天然ボケ・ドジっ娘な面がある。アリサを見かけると抱きつき、自身の胸に顔をうずめさせるなどスキンシップを取り、彼女から呆れられることがあるが、嫌がられてはいない。妹のオレーシャに対しても同様である。
オレーシャ・ユーリエヴナ・バザロヴァ
リディアの妹で、アリサとは同い年。自称「アリサの姉」。華奢な体形で、姉と同じ髪色のポニーテールであるが、褐色肌である。ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の女性ゴッドイーター。使用神機はバスター系の「クレイモア改」。
アリサと初めて会ったのは2071年であるが、幼少時よりリディアからアリサの話を聞かされており、親近感を抱いていた。そのため初対面でアリサに馴れ馴れしく接して、煙たがれてしまう。アラガミを狩るという任務への姿勢の違いからアリサとは距離があったが、やがて打ち解けて特別な好意を抱き合うようになる。
しかし、任務中ヴァジュラに遭遇して心神喪失状態になったアリサを守るため囮となって単身ヴァジュラに挑んだが、頭部を破砕されて捕喰された。15歳没。
なおゲーム本編でアリサがたびたび口にする「ドン引き」というセリフは、元はオレーシャの口癖である。アリサと同様に、両親を目の前でアラガミに殺された過去を持つ。
アリサに対して、胸や尻を揉むなど過度なスキンシップを取るため、鬱陶しがられている。自身の胸の小ささを気にしており、そのことを他人から指摘される度に(アーサーに対して)怒ったり、落ち込んだりと感情を露わにする。アリサやリディアらの胸の大きさを妬ましく思う一方、女性へのボディタッチを好むという矛盾に悩んでいる。
アーサー・クリフォード
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の男性ゴッドイーター。使用神機はスナイパー系の「マックス」。
赤い髪の熱血少年。リーダー気取りで、ミッション中に真っ先にアラガミへ飛び込むが、神機が遠距離型であるため、仲間からはあまり取り合ってもらえない。ただのバカのように見えるが、無闇に突っ込んでもチームとしての役割を忘れない冷静さを持ち合わせている。そのため、ツッコミに回ることが多い。
当初高圧的な態度を取るアリサに対し、激怒するなど良い印象を持っていなかったが、後に和解する。また、彼女に対して好意を持っていることをヘルマンに指摘される。オレーシャの殉職後、緘口令と上層部の指示により、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
ダニエラ・バローニオ
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の女性ゴッドイーター。使用神機はロングブレード系の「尾剣クロヅカ改」。
頬に折れた十字架の刺青を入れており、やや斜に構えた姿勢を取る女性。当初アリサの態度に対してよく思っておらず、彼女に嫌味な発言をしていたが、後に和解する。オレーシャとアリサの真っ直ぐな姿に、多少真似するのも悪くないと思うようになる。余談だが、アリサ以上の巨乳らしい。オレーシャの殉職後、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
ヘルマン・シュルツ
ロシア支部防衛班(第三部隊)所属の男性ゴッドイーター。使用神機はショートブレード系の「獣剣 陽」。
右目に眼帯をした口数が少なく、落ち着いた雰囲気を持っており、若い年の割に第三部隊の中は年長に見える。女性の胸を凝視するような際も堂々としており、アリサについては彼女の胸にしか興味がない。だが、アリサが無抵抗のオウガテイルを生きたまま解体することに対して、嫌悪感を示すこともあった。オレーシャの殉職後、記憶を消されたアリサとの接触を禁じられた。
雨宮リンドウ
極東支部討伐班(第一部隊)所属の男性ゴッドイーター。2065年に連合軍のアラガミ殲滅作戦が失敗に終わった後、ツバキやソーマと共に残存アラガミ掃討のためロシア各地を転戦していた。
滞在していたある町にアラガミの群れが襲来した際、子供を探して危険地帯に向かった夫婦がいることを知り後を追ったが、追い付いた時には夫婦はディアウス・ピターに喰われてしまっていた。当時のリンドウの技量ではディアウス・ピターは難敵であったが、果敢に挑みこれを撃退した。
他の場所に現れたアラガミに対応するため、リディアら地元の救護班に後を任せ直ぐに現場を離れたので、死亡した夫婦が探していた子供(アリサ)が生存していることを知らない。自分が間に合わなかったために両親と共にアラガミの餌食になってしまったと思い、その後何年にも渡って気に病み続けることになる。
2071年では、ヨハネスからの特務をこなしているが、彼の計画を察し、探っているたところ、何らかの理由で左腕を怪我している。また、ヨハネスとの会話で、お互いの思惑を分かっている描写がある。
大車ダイゴ
ロシア支部におけるアリサの主治医。ロシア支部直属の医療チームに所属している。愛煙家で、診療室内でも構わず煙草を吸っている。
新型ゴッドイーターの研究を行っているが、自分の主張が認められず封殺された過去がある。名声と栄光を手に入れようと考えており、自分に信頼を寄せる新型適合者であるアリサを希望と呼んでいる。アリサを自分の犬にしようとしているヨハネスに従っているが、内心は快く思っていない。ヨハネス立会いの下で新型神機の適合試験を執行した。
アリサから緻密な臨床データを取るため、任務終了後、診療室に呼び、メディカルチェックと称して、彼女に薬品を投与し、精神を洗脳し自分の言うことを聞くように仕向けていた。
アリサにちょっかいを出すオレーシャの行動に、彼女の心を惑わすと嫌悪を抱き、ヨハネスに報告する。ヨハネスからオレーシャ暗殺を依頼され、難色を示すものの押し切られる。観測班の部屋に入って、オウガテイル2体とヴァジュラ1体が出現したところを、「オウガテイル3体出現」と、待機班だったアリサとオレーシャに虚偽の出動命令を送り、暗殺を決行する。
その後、リディアと会い、アリサに対する治療法として、彼女に近づかないことを強引に約束させる。アリサに対しては、リディアがオレーシャを奪ったことに怒って会いたくないと嘘をつき、自分への依存性を高めさせた。
そして、アリサを洗脳してリンドウを暗殺する暗示をかける、ゲーム本編でのシーンが描かれている。その後アリサと共に極東支部へ飛び立った。
ヨハネス・フォン・シックザール
ロシア支部の創設に一枚噛んでいることがリンドウの口から語られている。リンドウなど自分の手駒になる人間のことを犬と呼んでいる。大車を利用してアリサを自分の「犬」にしようとしている。
ロシア支部にて、オオグルマと共にアリサの新型神機適合試験を行う。試験終了後、リンドウの不審な行動を知り、大車にアリサを「育てる」よう言い残し、すぐに極東支部に戻る。帰隊後、リンドウに「ロシアでいい拾い物をした」とアリサについて話し、皮肉めいた会話をかわす。
その後、オレーシャと仲良くなったアリサについて、「飼い主以外に懐いてしまった」と判断し、大車に「新しい散歩コースのプラン」と称して、オレーシャ暗殺計画を持ちかける。そのことに難色を示す大車に対し、「仮に帰ってこなかったとしても、それまでの犬だったということ。新たな候補者がやってきて、私の友人がしつけている」とプレッシャーを与え、無理矢理実行させる。同時に「老いた犬を引退させてやる」とリンドウ暗殺を示唆する発言もしている。

単行本

GOD EATER 〜ノッキン・オン・ヘブンズドア〜

富士見ドラゴンブック、著:竜崎ツカサ

『アリサ・イン・アンダーワールド』の続巻。『ゴッドイーター』から『ゴッドイーター バースト』の間の時間軸のストーリー。

登場人物

アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
本作のヒロイン。
アーク計画阻止後も第一部隊の隊員として活躍しており、単独でヴァジュラを討伐するなど、過去のトラウマを克服している描写が多い。ユウのことを気遣っており、周囲(特にヒバリとリッカ)からは好意を抱いていると思われている。
榊博士の発言から、納豆が嫌いであることが判明し、「あれはアラガミの一種です!」と主張している。
アラガミテロを敢行した大車を倒すためにエイジス島へ向かったが、『アリサ・イン・アンダーワールド』で大車に封印されていたオレーシャの記憶を戻され、過去の記憶について苦悩する。その後、神機で大車を殺害しようとするもアラガミの攻撃で負傷し、一時撤退する。夢の中で出てきたオレーシャやユウ達の助けもあり、本当の意味で過去のトラウマを克服した。ユウを助けるために再びエイジス島へと向かい、両親を捕喰したディアウス・ピターと対峙し、これを討伐した。
アラガミテロ事件以降は、全く連絡を交わしていなかったリディアに手紙を書いた。
神薙ユウ
"新型"神機使いにして、フェンリル極東支部の第一部隊のリーダー。アナグラで一番の戦闘能力を持つ。
誰にでも好感を抱かせる柔らかい物腰だが、大車によるアラガミテロで外部居住区の少女が目の前で死んだときにはこれまでにない怒りを露にした。的確な作戦運用ゆえ仲間たちからの信頼は厚く、ミッション前後には冗談を言うような余裕を見せる。女性からの好意には鈍感らしい。
一切の私情を入れず、真に人類という種の為だけにアーク計画を執行しようとしたヨハネスにはある種の敬意を持っており、彼のことを侮辱した大車に反論するような一面もあった。
どこまでも仲間思いで、アナグラが総攻撃を受けた際、部隊員を激戦の中へ置いていくわけにはいかないと、首謀者の大車がいるエイジス島に単身攻めにいくのをためらっていたが、ソーマ達に背中を押され、乗り込むことを決めた。エイジス島で大車が用意した大量のアラガミ相手に孤軍奮闘した。
また、小説での容姿の描写から、純血の日本人ではなく、外国との混血であることが描写されている。
漫画版『the summer wars』『the 2nd break』でも彼(または彼の名前)が登場しており、公式ではほぼ彼が主人公のポジションとして扱われている。
大車ダイゴ
アリサの担当医だった男でオラクル細胞学にも精通している。本作では彼の悪人としての一面がクローズアップされている。
アリサとサクヤに姿を現した以降もエイジス島に残っていた。アーク計画が阻止されたことで、ヨハネスや第一部隊、世界そのものを怨むようになり、特に従順な駒だったアリサに対しては異様なまでの執着心を見せる。
その後もエイジス島に隠れ住んで極東支部へ復讐するための研究をしていた(研究資材や食糧は大量に備蓄されていた模様)。その結果、アラガミが「好む」偏食因子の精製に成功し、同時にアラガミが「嫌う」偏食因子の技術を用いたスーツを開発した。フェンリルに反発する者や貧困に苦しむ外部居住区民を騙し、断続的にアラガミで極東支部を襲撃。神機使いたちが疲弊したところで大規模なアラガミ群体による極東支部襲撃「アラガミテロ」を敢行する。
アリサにオレーシャに関する記憶を思い出させ、彼女が苦しむ姿を見て狂喜する。
エイジス島へと駆けつけたユウに手持ちのアラガミ群体を全滅させられ、アリサのトラウマの元凶であるディアウス・ピターを用意したが、ヴァジュラの雷撃の流れ弾で偏食因子スーツの電気系統が故障したことでスーツの効果を失い、ディアウス・ピターに捕喰されて死亡する。
かつては、アラガミの出現によって軍や政府に見捨てられた人たちを救うために奔走する医者だったが、精神とオラクル細胞の関連性を訴える論文をフェンリル本部に無視されてしまった(研究論文が無視されたことには榊も同情していた)。そういった面も含めると、彼も狂った時代に歪められた被害者とも言えなくはない。
『アリサ・イン・アンダーワールド』でリディアが語っていた尊敬する医師も皮肉なことに彼のことである。

単行本

漫画版

GOD EATER -the spiral fate-

連載:Side-BN、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:斉藤ロクロ。

新型神機使い、加賀美リョウを主人公としたゲーム本編より半年後のストーリー。設定はゲーム本編と大筋は同じ。単行本の書下ろし等ではゲーム本編ではあまり見られなかった神機使いの日常が垣間見られる。

登場人物

加賀美リョウ(かがみ -)
主人公で、極東支部第一部隊の隊長。年齢18歳、身長176cm、体重66kg。ゲーム本編の事件は、彼が体験した事になっている。
極東支部の新支部長ガーランドを迎えにフィンランドのフェンリル本部へ行って戻る途中、アラガミに遭遇して戦闘になり、アラガミを倒すものの負傷したショックで記憶喪失となってしまい、戦いに怯えるようになる。記憶喪失の際、自分や仲間に関する記憶だけでなく、アラガミに関する知識も失っている。
旧時代のCDなどを収集しており、音楽鑑賞が趣味だと思われるが、楽譜は読めない。
単行本書き下ろしでは、自分の出生に悩むソーマの相談役となるなど、包容力のある姿を見せている。
使用神機はロングブレード/アサルト/バックラーでの装備を基本としている。また神機との適合率は異常な程高いらしく、強引な捕喰でバーストモードを発動させる等の荒業をやってのけ、ガーランドからは「最強のゴッドイーター」とまで称された。
ガーランド・シックザール
ヨハネスの後任として本部から極東支部にやってきた新支部長。ヨハネスの実の弟でありソーマの叔父に当たる。“隻眼のダーウィン”と称されるアラガミ生物学の第一人者であり、強制進化の理論を含む自著『アラガミ進化論』によって注目を集める。名称の通り隻眼で、左目に眼帯を嵌めている他、右足も義足となっている。
眉目秀麗な顔立ちに反して性格は冷徹で部下への言葉に棘が多く、コウタ曰く「おしゃべりクソイケメン」とのこと。アラガミを新型の感応能力で兵器化する“新世界統一計画”を遂行していたが、シオの介入と“フェンリル”の暴走で失敗、アーサソールと共に身柄を拘束された上に本部から切り捨てられてしまう。
かつては教師を務めていたが、教え子をアラガミに皆殺しにされた事で人が変わってしまった。
リョウが買ってきた北欧土産のサルミアッキには、彼のブロマイドが付属されている。
ルミコ
極東支部の救護班に所属する医師。つなぎの下にビキニと言う出で立ちで、性格は明るく気さくで若手隊員のお姉さん的存在。
リョウが記憶喪失になっている事に気付き、仲間には黙っているよう提案する。ペイラーに依頼されてガーランドの身辺を調査していたが素性がバレた為に負傷し、本部の重要機密事項の入ったメモリーカードをリョウに託す。
アーサソール
ガーランドが呼び寄せた新型神機部隊。隊員は常にプレート状のサングラスを掛けている。
感情に乏しく、アリサがリーダーの男性と握手し感応した際には、その言い様のない虚無感に恐怖することとなった。
感応能力を用いてアラガミを操る能力を持ち、ソーマも影響を受けたが、シオが介入した事でアラガミがコントロールを受け付けなくなり、リーダーはオウガテイルに捕喰された。事件後はガーランドと共に身柄を極東支部に拘束されている。

アラガミ

ヨルムンガンド
新種のアラガミで、飛行するアラガミとしては最大級である。ハチの翅を生やした巨大なムカデ(蛇?)のような容姿をしている。航空機などを好んで捕喰するため、表面組織がジュラルミンに酷似している。コアは貴重なサンプルらしい。
極東支部の第8ハイヴ周辺にてガーランドを乗せたヘリを襲撃したが、同乗していたリョウによって倒された。
フェンリル
ガーランドがエイジス島で強制進化を利用し育成していた最強の人造アラガミにして、ガーランドの画策する「新世界統一計画」の要。
本来はアーサソールが操る最強の兵器として造られており、ガーランドはこの完成のためにアルダノーヴァの核を求めていた。完成体はヴァジュラ種を巨大化させた姿をしていたが、リョウがアルダノーヴァの核を別のものにすり替えた事で暴走し、虫状の脚と幾つもの捕喰用口腔を持つ怪物に変貌した。その後はソーマが乗り込んだアルダノーヴァに一旦は捕喰されるも、アルダノーヴァを内側から侵喰しようとした。最後はリョウが神機でアルダノーヴァごと捕喰した。

用語

強制進化
ガーランドが編み出したアラガミの進化理論の一つ。アラガミのコアを掛け合わせることで人工的に変種を作り出すというもの。
コアバレット
強制進化理論を応用して作られた対アラガミ用新兵器。アラガミのコアを封印した弾丸で、銃形態の神機を使ってアラガミに撃ち込むことによって、アラガミの形態を変化させる。例として、陸棲アラガミ(コンゴウなど)に足の無いアラガミ(グボロ・グボロなど)のコアバレットを撃ち込むことで、脚部を退化させるなどの使用法がある。
新世界統一計画
ガーランドの画策する計画。アーサソールによって操作されたアラガミを対アラガミ用の究極兵器とすると共に、その絶大な力を以ってフェンリル本部の名の下に全人類を統率するというもの。

単行本

GOD EATER -救世主の帰還-

連載:月刊少年ライバル、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:烏山英司。

本編より1年後のアメリカ支部を舞台としたストーリー。ゲームには登場しない神機やアラガミも存在する。

登場人物

主要人物
シルバ
主人公で、アメリカ支部αチームに所属する新型神機使い。アメリカ支部でトップクラスの成績を誇るがやや身勝手な性格で、ミーティングにも欠席する事が多い。人当たりはあまり良くなく、他のチームとトラブルを起こす事も多いが、子供にお菓子を挙げるなど、意外な優しさを持っている。100歳まで生きるのが目標らしい。偏食因子への適応が他のメンバーよりも高い他、左目の眼帯には誰にも触れてほしくない過去がある。
アドルフィーネ主導のプロジェクト“メシア”の被験体であり、彼女からは57号と呼ばれている。
キマイラ戦ではアメリカ支部の神機使いが8人がかりでかかっても倒せなかったキマイラを一人で肉塊へと変貌させるなど、強力な戦闘力を秘めている。
アメリカ支部の屋上で白い少女と遭遇し、その後、リバティー島でかつての戦友であるディケインと再開する。
ディケインを始めとする“聖痕を刻まれし者達(クルセイダーズ)”が死んだことに責任を感じており、世界を変える誓いを果たすためにずっとレーヴァテインを使い続けていたが、再会したディケインに「罪から逃れたいだけだ」と指摘され、レーヴァテインを破壊されてしまう。
その後はアドルフィーネが再調整を行ったレーヴァテイン・ツヴァイの暴走状態を抑え、ツヴァイを自らのモノとしたことで再びディケインに挑む。
使用している新型神機「レーヴァテイン」は講談社とコラボしたミッションに登場するアラガミ“ゼウス”を倒すことによってゲーム中で使用することができる。
エドガー・K・ロジャース
アメリカ支部αチームのリーダーで、銃と一体化した槍型神機を使う。冷静な性格で、的確な指示でメンバーを引っ張っている。勝手な行動を取る事が多いシルバには手を焼くが、彼を一番信頼している。旧サンフランシスコ出身で、かつて両親を目の前でアラガミに殺された(シルエットから、おそらくはボルグ・カムランだと思われる)。
アメリカ支部に来たアドルフィーネのことを快く思っておらず、マリアと共に彼女について調べている。
神機のメンテナンスは頻繁にやっているが、いじくり回すのはあまり好きではないらしい。
使用している神機は西洋槍(ランス)の柄に銃が内蔵されている。捕喰形態は刀身の先端が二つに割れて出現する。捕喰形態で出現する頭部は昆虫の口を持った竜のような形をしている。
瑞希(ミズキ)
αチームの紅一点で、銃と一体化したブーメラン型神機の使い手。浮浪児だった所を孤児院の院長に救われており、子供の命を最優先で守ろうとする。ちなみに3サイズは、B85・W60・H83とのこと。
堕ちた者との戦闘以降、いつか自分が仲間を手に掛けなければならない時がくるかもしれないことを悩んでいる。
以前から単独行動の多いシルバのことを気にしていたが、堕ちた者との戦闘以来、神機使いに対して悲観的な見解を示すシルバをより一層心配しており、ジェシー達からは好意を抱いていると思われている。
アメリカ支部屋上でシルバと共に白い少女に遭遇し、シルバと共にリバティー島へと向かった。
使用している神機は本体の両側にブーメランの刃が付いており、銃は本体に内蔵されている。捕喰形態ではブーメランの刃が牙の役割を果たす。
ジェイク
αチームのサブリーダーで、二連装のライフル型神機を使用する。陽気な性格をした黒人で、ミズキと共にチームのムードメーカーとなっている。既婚者。ジャッキーという息子がいる。妻には頭が上がらないらしく、一度は家を追い出されたことがある(本人曰く、戦略的撤退)。
バレットエディットにこだわりがあるらしく、面白いと言っている。
使用している神機は遠距離式ではあるが、SF作品に出てきそうな二連装ライフルの形。ゲーム本編の神機の外見はほとんど留めておらず、旧時代の銃のような持ち方をする。連射弾、拡散弾など多種多様な弾種に対応している。今の所、捕喰形態に変形できるかどうかは不明。
フェンリル アメリカ支部
ロバート
アメリカ支部で神機のメンテナンスと、ゴッドイーター達のメディカルチェックを兼務しているドクター。ヘビースモーカーでいつも煙草を咥えている。口は悪いが、ゴッドイーター達を人一倍気遣っており、特にシルバの事を心配している。
ジェシー
ロバートの助手。ロバートからは半人前と言われている。根っからの技術バカで、夢は超弩級アラガミに対抗する超巨大神機を作ること。
アレックス・フェイストン
アメリカ支部の支部長。
温厚な性格をした老人で、いつも柔和な笑みを浮かべているが、アラガミ化したレオナルドを処分するように命じるなど、冷徹な(そして、支部長としては当然の)判断を下すこともある。
かつてはフェンリル本部の上層部の幹部であり、アドルフィーネの救世主計画(メシアプロジェクト)には否定的だったが、自身よりもさらに上の立場の人間が計画を容認していたため、アドルフィーネに苦言するだけだった。その時の確執のためか、アメリカ支部における彼女の行動を黙認している。
マリア
支部長の秘書。生真面目な性格で、欠席が多いシルバに苦言を呈する事もある。
マーカス
βチームのリーダー。シルバがアメリカ支部に来てから成績が下降している為、彼に因縁を吹っかけてきた。大柄な体格に似合わず気弱な部分があるが、シルバに励まされて奮起する。それ以後は人が変わったかのように仕事に積極的になり、キマイラ戦ではレベルアップしたようだが、相手が強力すぎたため、その成果を見ることができなかった。
使用している神機は旧型で鉈のような形をしている。
アドルフィーネ・ビューラー
フェンリル本部から派遣された女性。イギリス出身。顔の半分に火傷を負った跡がある。片腕、片足が義肢となっている。ペイラー・榊と並ぶ「北の賢者」と呼ばれる学者で、プロジェクト“メシア”の主導者。シルバとは実験者と被験体という関係である。
アラガミ化したとはいえ、かつては人間であった墜ちた者のレオナルドの遺体をサンプルと称すなど、研究者ゆえの狂気的な性格をしている。
全ての神を滅ぼすUGE(アルティメットゴッドイーター)を生み出すことが目的。
レオナルド・アイバーソン
10年前からフェンリルアメリカ支部にゴッドイーターだったが、2年前にアラガミ化、暴走して5人の仲間を殺害した後、行方不明となる。
餌である小型アラガミを追いかけてアメリカ支部に近づいた際に、αチームと遭遇、戦闘となるも、シルバに追い詰められ、白い少女に止めを刺される。その後、遺体となった彼は完全に人間に戻っており、一体化していた神機はコアを残して、オラクル細胞が壊死したかのように機能を停止していた。
アラガミ化しても尚、愛する人の写真が写ったペンダントを手放さなかった。
その他
白い少女
人間とは思えない真っ白な肌をした少女。
ゲーム本編のシオに似ているが、無表情か、少し怒った様な顔をしており、黒い衣服を身に纏っている。口調もシオのように幼稚ではなく、しっかりとしている。
旧サンフランシスコに出現し、その後は、アメリカ支部付近で墜ちた者と戦うシルバの前に現れ、追い詰められた墜ちた者に止めを刺す。その後、シルバに対して、「嘘つき。だからお前はディケインを越えられない。」と言い残す。
本編のシオ同様に高い戦闘能力を有しており、腕を高速に突き刺す槍や斧に変形させて戦う。彼女によって倒されたアラガミは、まるでオラクルが抜けたかのような状態となる。
以前、ロシアにいるアドルフィーネの部下が撮影した映像ではシユウを捕喰しており、ただのタンパク質の塊へと変えた。
アドルフィーネには、終末捕喰を引き起こす特異点だと思われている。
フェンリルアメリカ支部の屋上に出現し、シルバ、瑞希と遭遇する。そこで、シルバにリバティー島に来るように告げるが、シルバを尾行していたアドルフィーネの私兵によって戦闘不能に追い詰められる。
ジョージ・バーグマン
フェンリル傘下企業をまとめるG・Nコーポレーションの社長。尊大な人物で、自分が護衛されるのが当然の事のように思い込んでいる。アラガミの襲撃で自社が壊滅した過去があり、アラガミを人一倍恐れている。
ディケイン
シルバのかつてシルバの戦友だったが、最終実験の暴走で当時の仲間(シルバを除く)を全滅させ、アラガミ化する。
リバティー島にてシルバと再会するもののアラガミ化していた。しかし、姿形はかつてのディケインであり、人としての自我や記憶、理性を保っている。レオナルドやリンドウとは全く異なるパターンでアラガミ化した模様。白い少女やアドルフィーネからは「喰神の王」と呼ばれている。
アドルフィーネの私兵である強化型ゴッドイーターを一瞬にして葬り去るほどの戦闘能力を持ち、自身の身体を変化させるだけでなく、特定のアラガミを操る能力を持っている。
キリヤ
アドルフィーネが本部から連れて来た私兵。冷静な性格であり、高い身長で黒の長いポニーテールの男性。強化型ゴッドイーターであり、長大な日本刀型神機を振るう。圧倒的な戦闘力で白い少女を追い詰めるが、ディケインによって一瞬で倒された。その後、ディケインの攻撃からロゼットを庇って死亡した。
ロゼット
アドルフィーネが本部から連れて来た私兵。低身長でツインテールの少女。非常に怒りやすい性格であり、低身長のことも気にしているのか、シルバに凸凹コンビと言われて激怒した。ハンマー型の神機を使用。
シルバのことを「先輩」「旧型」と称している。
キリヤとのコンビネーションで白い少女を追い詰めるが、ディケインによって一瞬で倒されたが、生き残った。しかし、任務失敗によってアドルフィーネに見捨てられ、アメリカ支部に身を置くこととなった。瑞希が事情を知っているため、αチームに所属している。
キリヤの仇としてディケインを追い、彼との戦闘では命令を無視することがある。

アラガミ

ビッグメイデン
普段は通常のコクーンメイデンだが、ゴッドイーターに襲撃された際に巨大化。地中にある本体は移動が可能となっている。
旧サンフランシスコでフェンリルの調査隊を襲撃。その際、襲撃場所に巨大な蟻地獄を形成する。戦闘ではシルバ達を圧倒するも、移動可能となったのが仇となり、地下水道で待ち伏せしていたエドガーの神機によって本体を捕喰された。ビッグメイデンはジェイクがその場で名付けたものであり、正式な名前ではない。
回収されたコアは解析されたが、普通のコクーンメイデンのものであり、ロバートの見解ではコクーンメイデンが進化したものではなく、活性化したことによる細胞の巨大化と言っている。
キマイラ
捕喰による進化ではなく、複数のアラガミによる複合体。ヴァジュラ、ザイゴート、クアドリガ、ボルグ・カムランが合わさった容姿をしており、ウロヴォロス並の大きさ。今の処、一体しか確認されていない希少種。接触禁忌指定はされていないものの、同等かそれ以上の力を持っている。
ハリウッドに出現し、アドルフィーネからの指令により、αチームとβチームの合同チームと戦ったが、圧倒的な力で合同チームを蹂躙。撤退を余儀なくさせる状態にまで追い込むが、瑞希を吹き飛ばし重傷を追わせたことで逆上したシルバに肉塊へと変貌させられた。
堕ちた者(フォールマン)
偏食因子の過剰投与によって体が完全にアラガミ化したゴッドイーター。
オラクル細胞が持つ捕喰本能に従って行動しているため、人間だったときの意思や感情、記憶を一切持たない。
更に、全身がオラクル細胞と化しているため、通常のゴッドイーターを凌ぐ圧倒的な戦闘能力を持っている。
アラガミ化にはいくつかの段階があるらしく、レオナルドの場合は、精神汚染はおろか、身体が神機と一体化していた。
メドゥーサ
アラガミを神として崇めるカルト教団がハイヴ内で出現させたアラガミ。基本的な形状はサリエル神属に似ており、アドルフィーネにはサリエルの堕天種として認知されている。頭部の目から発する光線は当たった物を石化させる能力を持っており、これが名前の由来となった。
自身が放った光線を「レーヴァテイン」の刃を使って至近距離で反射されたことにより自身の体が石化してしまい、銃形態で止めを刺された。

用語

救世主計画(プロジェクトメサイア又はメシアプロジェクトとも)
嘗て全てのアラガミを倒し世界を救う存在である救世主、最強の神喰らいの戦士U.G.E(アルティメットゴットイーター)を生み出そうとしたプロジェクト。
聖痕を刻まれし者達(クルセイダーズ)
神に選ばれ聖痕をその身に刻まれた13人の使徒。彼らを礎に救世主を生み出されるとされた。

単行本

GOD EATER the summer wars

連載:エイジプレミアム、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:okiura

登場人物

アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
神薙ユウ
台場カノン
ジーナ・ディキンソン
スザキ

単行本

GOD EATER -the 2nd break-

連載:電撃マ王、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:片桐いくみ

『バースト』から3年後の世界を描き、『2』との橋渡しとなる。「ネモス・ディアナ編」「極東支部防衛編」「新神機編」の三章で構成されている。

登場人物

主要人物
アリサ・イリーニチナ・アミエーラ
新たな居住区(サテライト)の候補地探索のためにソーマと共に極東支部を出るが、ヘリがシユウの変異種による攻撃で墜落してしまう。
偶然助けたサツキの誘いで極東支部からの迎えが来るまで女神の森に滞在することとなった。
彼女の衣装は『2』に準拠したものであり、胸が予想以上に大きいせいでジッパー(上から下ろすタイプ)が完全に閉まらなかった。
しかし、それは、彼女が衣装を変えるということで不安に思っていた極東支部の男性職員たちを安心させた。
ソーマ・シックザール
アリサと共に新たなサテライト候補地探索のためにヘリに乗り込むが、ヘリの墜落により女神の森に滞在することとなった。
かつての極東支部長であるヨハネスの息子であることから女神の森の評議会を震撼させた。
衣装はかつてのヨハネスを想わせる白いコートであり、彼もそのことについて何か思うところがあった。極東支部の女性職員にかなりモテる。
藤木コウタ
アリサ、ソーマと同じ第一部隊に所属。後輩たちの育成のために極東支部に残る。
かつてはバガラリーにハマっていたが、今はアイドル「シプレ」に夢中になっている。
エリナ・デア=フォーゲルヴァイデ
エリックの妹であり、コウタの部隊に配属された新人ゴッドイーター。新たに極東支部に配備された神機・チャージスピアの使い手に立候補する。
同期のエミールと仲が悪く、一方的に彼を嫌っている。
エミール・フォン=シュトラスブルグ
エリナと共にコウタの部隊に配属された新人ゴッドイーター。新たに極東支部に配備された神機・ブーストハンマーの使い手に立候補する。
中世の貴族のようなキザな風貌で、エリナには疎まれているが本人はそれほど気にしていない様子。
かつてはドイツの貴族階級が通う高等学校でエリックと成績上位を競い合っていた。
女神の森
葦原ユノ(あしはら -)
美しい歌声を持つ少女。
葦原那智(あしはら なち)
ユノの父、「女神の森」の総統。極東支部に強い恨みを持つ。
かつてはエイジス島で働いており、周囲から頼られる優秀な人材だったが、3年前に戻って来て女神の森を囲む壁を作り始めた。
葦原八雲(あしはら やくも)
那智の父、温厚な性格。かつては正規軍に所属しており、百田ゲンとは同期だった。
高峰サツキ
八雲の実孫。元はフェンリルの広報を務めていたが、大衆を誘導するための虚偽の報道に嫌気が差し、「自分の目で見て感じたことをそのまま伝える」ために報道機材一式を持ち出してフェンリルから逃亡する。その後は「女神の森」を拠点にジャーナリストとして活動する。ユノの歌声に興味を抱いており、より広くユノの歌を届けようと画策している。
マルグリット
小説『禁忌を破る者』のヒロイン。『禁忌を破る者』での事件後フェンリル本部から逃亡していたが、ギースのP53偏食因子の欠乏によりフェンリルの庇護下へ戻ることを余儀なくされる。
収容先の移動要塞で適合する神機が見つかり新型ゴッドイーターとなった。「神機兵」の試験操行後にギースが失踪したことを受け、足取りを掴むため再びフェンリルから逃亡する。その後辿り着いた「女神の森」に「神機兵」が配備されるとの情報を受け、オラクルリソースの提供と引き換えに駐留することとなる。
「女神の森」の防衛と維持をする傍らで「神機兵」の配備を待っていたが、感応種アラガミ・マルドゥークとの戦闘で負傷し、同時に「流行り病」に感染してしまう。
その他
ギース
小説『禁忌を破る者』の主人公。『禁忌を破る者』での事件後フェンリル本部から逃亡していたが、P53偏食因子の欠乏によりマルグリット共々フェンリルの庇護下へ戻ることを余儀なくされる。マルグリットの神機適合の後、「神機兵」の搭乗に志願するが試験操行以降は行方不明扱いとなっている。

アラガミ

新種のシユウ
アリサとソーマが乗ったヘリを襲撃したシユウ。背中から触手が生えており、既存の対アラガミ装甲が通じないことから新種だと思われる。
咆哮すると周囲の神機の制御を無効化し、ゴッドイーターを無力化する。
群れで活動し、新種同士だと編隊を組んで飛行し、他種のアラガミとの場合、指揮官的な役割を持つ。
後に「感応種」と命名された。

用語

女神の森(ネモス・ディアナ)
極東地域に位置する、フェンリルの庇護を受けていない独立居住区。ドーム状に組まれた対アラガミ装甲壁に覆われている。エイジス島から盗み出した資材やマルグリットが確保したオラクルリソースを基に装甲壁を更新している。住民の大多数が極東支部での居住を拒まれた人々であり、それゆえフェンリルに対する反発が大きい。
赤い雨
極東地域一帯で頻発している異常気象。後述の流行り病に関連すると見られている。
赤乱雲(せきらんうん)
積乱雲に似た形状の赤い雲。赤い雨を降らせる。
流行り病
身体の随所に黒い蜘蛛のような紋樣が浮かぶ病。赤い雨に降られると発病する他、皮膚の接触により人から人へ感染すると見られている。治療法の確立されていない不治の病。
神機兵(じんきへい)
フェンリルが開発した、対アラガミ用のロボット兵器。機械とはかけ離れたしなやかな動きが特徴。
クレイドル
「フェンリル極東支部独立支援部隊」の通称。“人と人との繋がりを育むクレイドル(ゆりかご)”に由来しており、榊により命名された。極東支部第一部隊を前身としている。

単行本

GOD EATER 2

連載:電撃マ王、原作:バンダイナムコゲームス、漫画:片桐いくみ。

GOD EATER MOBILE

Mobageにて配信されていたソーシャルゲーム。当初は2010年11月下旬開始予定だったが、延期のため12月16日からサービスが開始され、2011年12月22日に終了した。

あらすじ

時はまだヨハネスが存命だったころ。神機に適合しゴッドイーターとなった主人公に出頭の命が下り、教練を終えたばかりの主人公にヨハネスはある特務をあたえる。その任務とは、対アラガミの為の候補生達を育成することを目的に創設された学園「極東狼谷(ろうこく)学園」に生徒として潜入し、消息不明の人物鐘田レンジを捜索せよとのことだった。

登場人物

プレイヤー(性別他キャラエディット可)
本作の主人公。
新型ゴッドイーターとして入隊直後に、入隊したてでまだ面が割れていないから疑われ難いという理由で、鐘田レイジ捜索という特務をヨハネスから与えられる。
台場コトミ
極東狼谷学園にて主人公と再会した主人公の幼馴染。台場カノンの妹であり、姉のように強くなりたいという動機で入学。
カノンと違い射撃は割と正確で、更に瞬間記憶の能力をもっている。しかしアナグラの面々からは度々「誤射に注意しろ」と指摘を受ける為、本人は疑問を感じている。
バレンタインの際、彼女の無くし物を一定数集めて渡すと手作りチョコを貰えるという期間限定イベントが行われた。だが味はイマイチのようだ。
鳴子ユイ
4人での演習の際成り行きでチームを組んで以降、主人公達と行動を共にすることになる少女。高い身体能力を持ち合わせおり、戦闘中に装甲を展開することが殆ど無い程回避能力にも長けている。兄がいる模様。
土屋ショウゴ
ユイと同じく4人での演習の際成り行きでチームを組んで以降、主人公達と行動を共にすることになる少年。
初対面の時からコトミに気があるようで、事あるごとに告白の機会を伺っている。絶対聴覚という空気の流れる音をも聞き分けられる能力をもっている。
一宮リュウト
5人でチームを組んで演習を行う際に加入してから主人公達と行動を共にする、眼鏡をかけた少年。
IQ300の持ち主で洞察力や電算能力にも優れるが、好物が冷やしカレードリンクという意外な面も。
カズマ・ハワード・キャンベル
第2部より登場。
望月ケイナ
第2部より登場。
鐘田レイジ
消息不明の人物。詳細は不明。
アルベルト・シュトラウス
極東狼谷学園の理事長。

インターネットラジオ

Project G.E. Presents 台場カノンのGE≫RADIO

2012年にインターネットラジオが配信された[16]

  • タイトル:「Project G.E. Presents 台場カノンのGE≫RADIO」
  • 放送局:バナフェス!ラジオ
  • パーソナリティ:広橋涼(台場カノン役)、富澤祐介(GEプロデューサー)

関連商品

書籍

GOD EATER ギャラリーコレクション
講談社、2010年5月25日発売、ISBN 978-4-06-367249-7
バンダイナムコゲームス完全監修による設定資料集。
GOD EATER コミックアンソロジー
一迅社、2010年5月25日発売、ISBN 978-4-7580-0552-4
GOD EATER コミックアンソロジー 2
一迅社、2010年10月25日発売、ISBN 978-4-7580-0598-2
GOD EATER BURST コミックアンソロジー
一迅社、2011年1月25日発売、ISBN 978-4-7580-0608-8
GOD EATER BURST コミックアンソロジー VOL.2
一迅社、2011年3月28日発売、ISBN 978-4-7580-0617-0
GOD EATER BURST 4コマKINGS
一迅社、2011年5月25日発売、ISBN 978-4-7580-0630-9
GOD EATER マガジン
アスキーメディアワークス、2013年11月より3号連続
『2』発売に合わせて刊行されるムック。表紙は毎号ufotableによる描き下ろしで、斉藤ロクロによる漫画も掲載される。

CD

GOD EATER オリジナルサウンドトラック
avex trax、2010年3月3日発売
ゲーム未使用のアレンジBGMを含む全55曲を収録した2枚組アルバム。声優陣によるドラマパートも収録されている。
初回限定特典として曽我部修司による、描き下ろしのステッカーが付属。
GOD EATER BURST ドラマ&オリジナルサウンドトラック
avex trax、2010年12月22日発売
『バースト』新規追加分のBGM5曲とドラマパートを収録。
初回限定盤はキャストコメントが入ったボーナストラックを収録。

その他

モンスターコレクションTCG 「ゴッドイーターバースト」 スターターデック
ブシロード、2011年9月17日発売
モンスターコレクション』とのコラボ企画。ゴッドイーターデックとアラガミデックの2種類が同時発売。
PROJECT X ZONE
バンダイナムコゲームス、2012年10月11日発売
バンダイナムコゲームスカプコンセガによるクロスオーバー作品。ソーマとアリサがペアユニット、リンドウがソロユニットとして登場。

脚注

  1. ^ “平成22年3月期 決算短信補足資料”. 株式会社バンダイナムコHD. (2010年5月7日). http://www.bandainamco.co.jp/files/E8A39CE8B6B3E8B387E69699.pdf 
  2. ^ 4Gamer.net ― 「神速」「連撃」を地で行く,マルチプレイアクションの一つの完成形。60万人以上のゴッドイーターに贈るPSP「GOD EATER BURST」開発者インタビュー(GOD EATER BURST)
  3. ^ Hollywood Music in Media Awards - Indie Musicians - Film Composer - TV Composer - Video Game Composer
  4. ^ “平成23年3月期 決算短信補足資料”. 株式会社バンダイナムコHD. (2011年5月10日). http://www.bandainamco.co.jp/files/E38390E383B3E38380E382A4E3838AE383A0E382B3EFBC92EF_2.pdf 
  5. ^ GOD EATER BURST累計販売50万本突破記念プログラム
  6. ^ 『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)(仮題)』神喰いたちの新たな物語が始まる - ファミ通.com
  7. ^ 『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』第4の銃身パーツ“ショットガン”を公開 - ファミ通.com
  8. ^ 『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』最速体験イベントに潜入! 体験版配信も決定!! - ファミ通.com
  9. ^ 【緊急決定】『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』体験版(PSP版)を明日(7/31)ファミ通.comで先行配信決定! - ファミ通.com
  10. ^ 『GOD EATER 2(ゴッドイーター2)』の序盤まるごと体験版が配信決定!【TGS2013】 - ファミ通.com
  11. ^ 尚、主人公がリンドウの神機に触れた際に、なぜリンドウが神機を手放した後の記憶を見たのかは不明。
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y GOD EATER ギャラリーコレクション
  13. ^ ゲーム内データベース「神機:2」に“接続”について記述
  14. ^ エイジスでの対ハンニバル侵喰種・対リンドウにおける共闘では、レンはヒバリによるモニタリングに反応せず、駆けつけた仲間も目の前の会話と行動(すなわち、神機を差し出すレン、受け取る主人公)を全く知覚していない。『蒼穹の真月』において、精神世界内のリンドウも「お前…誰だ…?」と、ハンニバル化した自身との戦闘を経た後にもかかわらず、レンを精神世界内で見たのが初めてと思しきセリフがある。ハンニバル侵喰種体内に存在するコアへの物理的接触を試みたのは主人公のみだが、レンも同時にリンドウ精神世界へと入っている。また、レンと主人公のリンドウを巡る該当会話は、レン・主人公カットのみを対象とした背景処理(及び前述・目前のレンとのやりとり等を仲間は見ていない事)から感応現象(新型神機使い・神機・アラガミ化侵喰途上にある神機使い、以上を対象に主人公の脳内で瞬時に行われた)の可能性が高く、『レン』という存在は、リンドウの神機のオラクル細胞に侵喰された主人公固有の脳内現象(侵喰された主人公→ハンニバルコアへの接続→リンドウへ侵喰、以上の経緯でリンドウも精神世界内で知覚)の可能性があり、現実世界における物理的存在の有無は不明。
  15. ^ https://twitter.com/project_ge/status/380956440808022017
  16. ^ 「GE≫RADIOスタート!」 - GEコミュ記事2012年10月15日

外部リンク