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ウルトラマンティガ

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ウルトラシリーズ > ウルトラマンティガ
ウルトラマンティガ
企画 満田かずほ丸谷嘉彦大野実
脚本 右田昌万小中千昭宮沢秀則川上英幸武上純希兒玉宜久河崎実、村石宏實、中崎一嘉、神澤信一、太田愛長谷川圭一平野靖士、川崎郷太、斎藤和典薩川昭夫大西信介上原正三
監督 松原信吾村石宏實川崎郷太岡田寧神澤信一冬木椴原田昌樹北浦嗣巳石井てるよし実相寺昭雄
出演者 長野博
高樹澪
大滝明利
吉本多香美
影丸茂樹
増田由紀夫
古屋暢一
二又一成
オープニング V6TAKE ME HIGHER
エンディング 地球防衛団「Brave Love, TIGA」
時代設定 2007年 - 2010年
製作
プロデューサー 笈田雅人諸冨洋史、位下博一
制作 円谷プロダクション毎日放送
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1996年9月7日 - 1997年8月30日
放送時間土曜 18:00 - 18:30
放送分30分
回数52
ウルトラマンティガ公式サイト

特記事項:
第29回星雲賞映画演劇部門・メディア部門受賞
1998年
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ウルトラマンティガ』(ULTRAMAN TIGA)は、円谷プロダクション毎日放送が制作した特撮テレビドラマの番組名と、劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。1996年平成8年)9月7日から1997年(平成9年)8月30日までTBS系で毎週土曜日18:00 - 18:30に全52話が放送された。1998年、第29回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門を日本の特撮テレビドラマとして初めて受賞した。

劇場版、OV作品などの詳細は以下参照。

概要

ウルトラマン80』から16年ぶり、『ウルトラQ』と『ウルトラマン』放映から30年となるTVシリーズのウルトラマン。次作『ウルトラマンダイナ』や『ウルトラマンガイア』と合わせて「平成3部作」もしくは「平成初期3部作」と呼ばれ、以降の作品も含めると「平成ウルトラシリーズ」と呼ばれる。

作品の特色

M78星雲の宇宙人やウルトラ兄弟など、従来のウルトラシリーズで使われた設定を引き継がず、旧作の続編ではない物語として作られた。本作でのウルトラマンは、滅び去った古代文明とその住人の守護者だった「光の巨人」で、新たな時代を迎えようとする人類を守る存在として復活したという設定である。それに対して「光」を手にしようとする人類を妨害、あるいは誘惑する者たちも現れる。

時代設定は2007年-2010年核兵器公害などが完全に廃絶された世界が舞台となっている。東京は“メトロポリス”と呼ばれ、ハロウィンの習慣が定着している反面、風俗・文化は放送当時の現実世界と殆ど変わらずに描かれている。内容自体も整合性を重視した作風であり、重いテーマのエピソードも散見される。

制作

本作の放映前はビデオで子どもたちにウルトラマンが浸透しており、円谷一夫がこの時期のウルトラブームに関して「ブームはビデオの普及がなければなかった現代的なもの」としている。さらに玩具の売上も過去最高ときわめて盛り上がっている時期だった。

本作は、1995年には2182億円だったバンダイグループの売上を1999年度までに5000億円にする計画「プラン99」戦略の第1弾である。具体的には玩具のみならずアパレル、生活雑貨、菓子などバンダイグループ全ての流通に本作の関連商品が展開された。このため「単独のキャラクターにバンダイグループ全社が取り組む」ことになった。これはバンダイ史上初の試みである。

女性が社会進出した世相を反映し、男性に交じって対等に職務をこなす女性を特別な存在ではなく、一般的な事例として描いた。主人公が属する対怪獣チームのうち2人は女性で、1人はウルトラシリーズでは初めてチームを統率する責任者(隊長)で、もう1人は主人公と対等あるいはそれを上回る能力で戦闘に従事する活動的な女性隊員である。なお、後者のヤナセ・レナ役には、『ウルトラマン』の主人公・ハヤタを演じた黒部進の実娘である吉本多香美が演じることも話題を呼んだ[1]

主役としてV6長野博を起用し、大人しくて爽やかな若者像を描くことに成功した(後年、長野は「自分はピュアな青年を表現できればと考えていた」とコメントしている)。長野はV6としての芸能活動を並行させていたこともあり、特に前半はスケジュール調整にかなりの困難を伴っていたという。そのためかダイゴの出番は主人公としては少なく、他のレギュラーメンバーにスポットを当てた回が多い。結果的にはそのことが主人公以外の人物設定にも深みを与え、本作品を充実させる一因となっている。

本作の特徴として、ウルトラマンに状況に応じて能力の異なる3つの形態にタイプチェンジするという新しい設定が導入された。各タイプは「同一デザインでの色違い」で表現され、ティガの体色の変化で別タイプへの変身が直観的に分かるよう配慮されている。複数タイプの登場には、玩具展開を睨んでのバンダイを始めとするスポンサー側の意向が大きかったが、物語や演出面でうまく活用した印象が強い。なお、各タイプは2人のスーツアクターで演じる体制を生かしてタイプごとの特徴に見合った体型の俳優で演じ分ける演出上のフォローもなされ、効果的だった[2]

『80』以来、16年間のブランクで制作環境も大きく変化した。『電光超人グリッドマン』で確立したビデオ合成技術に加えて、本作では初めて本格的にCGを使った。怪獣の爆発シーンに一旦使われて、すぐ従来方式に戻るなど、初期エピソードでは試行錯誤の跡も伺えるが、のちにモデルや実景との合成も違和感が小さくなり、ガッツウイングの外観からコックピット内のパイロットに視点が一気に寄るといった印象的なカットが多数生み出されていった。ハードウェアベンダやシステムインテグレータが協賛企業として名前を連ねたり、ハードウェアベンダのウェブサイトにデザイン画が掲載されたのも、従来のウルトラシリーズでは見られない展開だった。

音楽は『ウルトラマンネオス(オリジナル版)』のアレンジを手掛けていた矢野立美が起用されたが、これはギリギリの段階でようやく決まったという。オリジナル曲が少なめだったことから、流用曲も少なからず使用されており、その一部は放送終了後に発売された『ウルトラマンティガ MORE MUSIC COLLECTION』(1997年、日本コロムビア)に収録された。また、実相寺昭雄監督によるエピソードでは、既存のクラシック音楽を本作のために新たに録音している。

ウルトラシリーズは伝統的に制作費が高く、本作の制作でもそのことが障害になったが、制作費の3分の1を円谷プロが負担することで決着した[3]

そして、今回は製作スケジュールが最大の問題となった。「1996年9月に放映開始」の決定が「1996年5月」にあったことから、準備が急ピッチで進められて第1話のクランクインは7月となった。そして、そのスケジュールのしわ寄せが後々尾を引き、妥協を許さない製作の姿勢もあって、現在のテレビドラマでは常識である「2〜3話分を先行ストックして作る」ことができず、先行ストックがないまま製作するというタイトなスケジュール体制での製作となった。[4]

影響

本作は、ウルトラシリーズを次世代の児童層に浸透させ、かつその親を取り込む「2世代化」に成功した。以降、仮面ライダーシリーズガンダムシリーズもこの手法を使うようになる。また、頭部に角などの装飾を増やすのではなく凹型の曲面を加えるというティガのデザイン技法はそれまでのウルトラマンでは見られなかった発想であり、以降の作品でもバリエーションが生み出されていった。

関連商品の売上は高い数字を残し、ウルトラシリーズの完全復活を印象付ける作品となった。しかし本作によってバンダイのウルトラマン関連商品を「200億円規模」の年間売上にするのが「難しくない」とする当初の目論見は崩れ、バンダイのウルトラマン関連商品は96年度が146億円、97年度が147億円の売上だった[5]。なお、本作を商品化したのはわずかに5社である[6]。また後に第6代社長を務めた円谷英明は2003年6月ごろに経理を精査してみたところ、かかった製作費を放送月まで経理として計上しないことなどの慣習が原因で作品ごとの収支計算が正しくできておらず、実際に提出された経理報告書の数値の1.5倍以上の製作費がかかっていたものもあり、実態は本作から『ガイア』までの収支は赤字だったと語っている[7]

平均視聴率は前番組『ママはぽよぽよザウルスがお好き』の7.8%より低い7.3%。円谷一夫によると「(視聴率は)本当は2桁くらいほしかったが、正直言ってイマイチだった」[8]とのこと。ちなみに、最高視聴率は9.9%であった。

製作会社から見れば成功とはいえない状況の本作だが、視聴率や玩具の売り上げなどの数値そのものは高く、ウルトラマン人気の復活を印象づけた。このため本作の評価は高く、これが次作『ダイナ』が本作の続編として制作されることに繋がった。

放映終了後も根強い人気を保ち、再放送、『ダイナ』と『ガイア』の劇場版への客演を経て、2000年に完結編となる劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』が制作された。また、2008年にはティガ=ダイゴが主役の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』が公開された。

主な登場人物

GUTSメンバー

マドカ・ダイゴ隊員 / ウルトラマンティガ
本作の主人公。23歳。
かつてはTPC輸送部に所属していたが、3年前に異星人に拉致されそうになったサワイ総監を救出したことから、その勇敢さと判断力を買われてGUTSに配属された。
超古代人の遺伝子を受け継いだ「光であり、人である」存在だったことから、ゴルザとメルバが巨人像破壊のためにティガのピラミッドを襲った際、巨人像の1つと融合してティガに変身する能力を得る。一人称は「僕」と「俺」の両方を使う。
温厚な雰囲気を醸し出しているが、高い能力と向上心を持ち、GUTS隊員候補に抜擢されたあとの訓練でシンジョウやレナと大差無い飛行技能を習得し、ネオフロンティア時代では科学者として火星での植物栽培の研究を任されている。その一方、自由を奪う者に対しては容赦なく怒りを爆発させ、自分が正しいと信じたことについては仲間と論争してでも筋を通すなど、内面には強い情熱を持つ。他の隊員と違って際立った専門技能が無い事に、ジレンマを抱いたことがある(第43話)。
最終回のガタノゾーア戦後、スパークレンスは消滅した。レナによる「もうウルトラマンにはなれないね」との言葉に対し、「人間は皆自分自身の力で光になれるんだ」と返した。
『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』での一件の後、レナとともに火星に旅立つ。その際すれ違ったアスカ・シンに先輩として心の中でエールを送っている。『ウルトラマンダイナ』終盤に登場した際には一児の父となっており、火星で力尽きて倒れていたアスカを介抱した。アスカがダイナであることにも気づいていたらしく、アスカに先輩として助言を与えた。
本作レギュラー放送終了後もティガは度々ウルトラ作品(テレビ・映画)に登場しているが、いずれも父親となったダイゴが変身するティガは一切登場していない[9]
イルマ・メグミ隊長
36歳。ウルトラシリーズの防衛隊では初となる女性隊長である。「イルマ」は「入麻」と書く。
責任感が強く、隊員達を常に信頼している。優れた観察眼と洞察力を持ち、緊急時でも冷静に状況を判断して隊員達に的確な指示を与える。主に基地からの指令にあたって前線に赴くことは少ないが、出動する際は大胆な行動を取ることが多い。最終回も出動しており、ハヤテと共にゾイガーの撃退に成功、さらに後の物語である劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』ではガッツウィングゼロを操り、クイーン・モネラと対峙するスーパーGUTSの隊員を援護し、現役パイロット達に負けない優れた技量を見せている。
初めはティガを人類を導く神格的な存在と捉えていたが、「光」と「人」の関係が次第に明らかになるにつれ、人として何をなすべきかを考えることに比重を移していく。
ティガの正体にも途中で気付いており、最後の戦いに挑もうとするダイゴを「敢えて死地に赴く必要はない」と諭し引き留めようとしたものの、逆にダイゴの熱意に負け、「必ず勝って」といって見送る。
彼女もまたダイゴ同様、超古代人のユザレの遺伝子を引き継いでいる。
ネオフロンティア時代ではTPC参謀に就いている。
ムナカタ・セイイチ副隊長
33歳。判断力・行動力に優れており、前線で現場指揮を執る頼れる「リーダー」(隊長のイルマも「リーダー」と呼ぶことがある)。
表には出さないものの、本人も部下の隊員を家族同様に見なしている。まばたきの回数が非常に少ない。眼光鋭いデカ長になることが昔からの夢だったらしく、第40話では生田克真を拘束する際にその姿を披露している。怪談話は昔から苦手(第33話)で、また酒が全く飲めず、行きつけのバーでも殆どミルクしか頼まない。趣味は和歌で、同好の5人と共にTPC六歌仙という愛好会を運営している(第37話)。
ネオフロンティア時代ではTPC西アジア支部に赴任し、新人育成の任務についている。ネオジオモスとの大阪決戦ではシイナ参謀の要請で出撃した。
ヤナセ・レナ隊員
本作のヒロイン。隊員養成所出身であり、エースパイロットとして活躍する22歳。
ダイゴへの恋愛感情を深めていく中で、彼がティガである事にも早い時期から勘付いていたようである。イルカの「恋人」ミューはあくまで別格の存在である。
地球で生きる全ての生物は共存共栄すべきだと考えており、非常時であることを理由に武装を強化し、人類の脅威となる存在を一方的になくそうとするTPCやGUTSの姿勢に疑問を持っている。
ヒロインであるが故にピンチに見舞われることも多く、第7話でレギュラン星人に拉致されたり、第31話ではビザーモにガッツウイング2号ごと乗っ取られたり、第35話ではグワームの頭部に捕らわれて人質同然の状態になったこともある。
『ウルトラマンダイナ』終盤では、マドカ・ヒカリの母としてダイゴと火星で暮らす姿が描かれている。また、劇場版『ティガ&ダイナ』では他のメンバーやヒカリを伴い、イルマの元を訪れている。
シンジョウ・テツオ隊員
隊員養成所のエースで射撃の名手。沖縄出身の26歳で、元アストロノーツ。ダイゴとガッツウイング等に同乗すると大抵墜落するというジンクスがあり(通称墜落コンビ)、第30話では墜落したガッツウィングを尻目に「これかで何機目だ?」とダイゴと二人でぼやく場面も見られた。
熱血漢だがお化けとデスクワークは苦手で、子どものころは泳げなかったらしい(第10話での発言)。妹のマユミもTPCに勤務しており、両親とは死別している。怪獣のことを「デカいというだけで人々を恐怖させ、経済を麻痺させる存在」としており、GUTS隊員の中でも強く敵視している。そのため、怪獣討伐ではかなり過激な発言や行動を起こして、他の隊員と衝突する場面もあったが、ゼルダガスの一件ではシーラの本当の目的を知ると、自身の過剰な攻撃を反省して涙するなど、人類に敵意の無い怪獣や異星人に対しては友好的に接する面もある。
ロムルス号のイヌイ、キノサキ両飛行士は養成所時代の同期(後述)。
ホリイとはコンビを組むことが多く、お互いを認め合っている。GUTS解散後も「今の自分があるのはシンジョウのおかげ」とホリイから言われ、シンジョウはGUTSのユニフォームをホリイに預けている。
レナと並んでピンチに見舞われることが多く、第13話ではレイビーク星人に縮小化され捕らわれたり、第19話ではゴブニュ(ヴァハ)の一体にガッツウイングを撃墜されたこともある。
敵に攻撃を仕掛ける際に「シーミシッサ(「やってやるぜ」の意)」と発言することがある(第34話、劇場版)。
ネオフロンティア時代ではアストロノーツに復帰し、冥王星にあるミススマイルの映像を撮影するなどの活躍を果たした。
ホリイ・マサミ隊員
28歳。典型的な関西人のノリでシンジョウと軽妙なボケ・突っ込みを繰り広げ、GUTSの装備を多数開発した。
クリッターとのファースト・コンタクトを試みたミズノ博士の薫陶を受け、任務でも科学者としての立場にこだわる一面もある。しかし「科学は裏切らない」という強い信念が災いしてか、自分の理解の外の出来事はあまり信用しない面があり、そのせいで事態が悪い方向に向かってしまうこともあった(24話、46話)。その際は自身の思い込みを反省し、問題解決に進んで取り組んでいる。
後にエザキ・ミチル(後述)と結婚した。神戸在住の兄がいる。大阪人らしくお好み焼きが大好物で、デートや家族パーティーでもお好み焼き屋を利用する。一見仕事人間風であり、自分のことより仕事を優先させることも多く、そのためダイゴからたしなめられることもあったが、実は家族思いの典型的なマイホームパパであり、任務中でも結婚式当日のスナップ写真(『ウルトラマンダイナ』では家族の写真)を持ち歩いていた。
ネオフロンティア時代では大阪TWIN21に本社を置くPWIに再就職し、コスモネット開発を手掛けている。また、ネオジオモスとの大阪決戦では土地勘を得ているためもあってか、中心的役割を果たした。
ヤズミ・ジュン隊員
18歳。エリア桜ヶ丘出身。主に基地でのバックアップを担当する。
コンピューター操作やプログラミングの天才であり、情報検索エンジン「アカシックレコード」の開発を手掛けている。本人は前線に出られないことを不服に思っていたが、第23話でウェポナイザーの透視分析に立ち会って以降、何度か前線に出撃している。普段は温厚だが相手に感化されやすい性格で、不測の事態に直面すると混乱することもしばしばある。自身もそれを自覚していて、直そうとする努力はしている様子である。
ネオフロンティア時代ではガニメデ基地総合コンピューター機関のチーフを務め、スフィアとの最終決戦に参加した。

地球平和連合TPC

サワイ・ソウイチロウ総監
国連事務総長だったが、地球連合設立を目指す熱意で数多くの困難を乗り越えて地球平和連合TPCを設立し、初代総監となる。
かなりの人徳者であり、GUTSのメンバーも彼を尊敬し、信頼しているが、総監という立場上、時には非常な決断をGUTSやTPCの関係者に自ら下す事もあり、ガクマやゴルザ(強化)、ゲオザーク出現に際しては自ら前線に赴いた。デシモニアに監禁された際、見事な射撃の腕前で各国首脳の避難を成功させた。またメンジュラが基地に侵入した際には徒手空拳で追い詰めた。
後に健康を害し、総監の職をフカミ・コウキに託した(サワイ自身は顧問職に就任した)。
ネオフロンティア時代では、終盤に登場。信じる事の大切さをフカミらに説いた。子どもの頃はゴジラモスラ等の円谷英二監督の製作した特撮映画にはまっていたらしい。一時期髭を蓄えていた。
ナハラ・マサユキ参謀
当初はイルマ隊長の目付役的な位置付けで出動指示を直接下す局面もあったが、穏健派であり、GUTSメンバーのフォローアップに徹することが多かった。
GUTSが対怪獣戦闘チームとしての性格を強め、実戦経験を積むにつれ、前線の指揮をイルマ隊長に任せ、現場からは離れていった模様。
7年後にはムナカタと共にTPC西アジア支部での任務についている。
ヨシオカ・テツジ警務局長官
国連の管理下に作られたUNDF地球防衛軍の日本代表から提督を経てTPCに参加。
根っからの武闘派だが、己の行動理念を厳しく律しており、道理に適わない行動は自他共に認めない高い見識を持つ人物である。警務局の軍備を巡り20年来のライバル関係にあったサワイ総監と対立することもあったが、実は互いにその実力を認め合っている。
潜水艦乗りで、自ら設計に携わったドルファー202に乗り込み、サワイをはじめデシモニアに監禁された人々を救出した。
当初はティガを地球防衛の障害になると危惧しており、GUTSと全面的に対立する嫌味の強い印象の人物であったが、ドルファー艦内でダイゴと本音で語り合ったことで、GUTSの良き理解者であることが明らかとなった。それ以降はイルマのダイブハンガー撤退命令におとなしく従ったり、ルルイエに出撃したアートデッセイに援軍(スーパーGUTSの前身)を派遣したりしている。
カシムラ・レイコ博士
ティガの地で発見されたタイムカプセルの解析に取り組んだTPC科学局の博士で、GUTSのライドメカの開発も手がけている。第18話を最後に登場しなくなり、設定ではイルマの親友とされるが、劇中ではパーソナリティーを窺い知る場面は描かれなかった。
ヤオ・ナバン博士
推進力を飛躍的に向上させるマキシマオーバードライブを開発した科学者で、研究の実現に純粋なあまり、周囲の誤解を生むこともある。
マキシマの技術は既に他の星の文明で実用化されていて、その普及を阻むために作られたゴブニュを呼び寄せることとなる。
劇場版にも登場しており、その際には眼鏡をかけていた。
タンゴ・ユウジ博士
TPC生化学研究所所属。眼鏡を着用している。
ティガのピラミッド解析で多忙な時期にもかかわらず、GUTSからの分析依頼の割り込み等の任務も忠実にこなしているが、言動が嫌味で自己中心的な印象が強い科学者。本人も処遇に不満があったらしく、後にマサキ・ケイゴの口車に乗り、ウルトラマンのコピーを作る野望に走り、石像の破片を持ち逃げしてTPCを裏切る事となる。ホリイと論争したがマサキが巨人像を制御できず暴走したことで過ちに気づき、TPCに投降する。
終盤ではマサキと共にティガ救出作戦に協力している。
シンジョウ・マユミ
19歳。シンジョウの妹で、TPC医務局に勤めるナース。本人の言によると兄のコネで就職したとのことである。
仕事柄いろんな役職のTPC職員と関わるため、TPC内の様々な情報に精通している。ガゾートIIの襲来で恋人を失って半ば自暴自棄になるが、ヤズミとの出会いをきっかけに立ち直る。その後もヤズミとは友達関係らしいが、映画『THE FINAL ODESSAY』ではダイゴとレナのデート現場を目撃した際にデートを楽しんでいた。
恋人との死別を通して命の重さを痛感し、TPCやGUTSが平和を守るために武装することに疑問を持ち始める。
ネオフロンティア時代ではTPC医務局の婦長になる。
ハヤテ・シン隊長
月面基地ガロワの隊長。
イルマと同期の親友で、剣道の達人でもあり、射撃やガッツウイング2号の操縦にも優れている[10]。またポーカーフェイスでイルマ曰く「人一倍照れ屋」らしい。
第48話では月面基地の壊滅から免れるもメンジュラに捕まり、繭に閉じ込められた上基地破壊の汚名を着せられたがGUTSに救出された。その後ティガと協力してメンジュラを2体に分断する作戦で大活躍した。事件解決後はガロワ再建のため月に戻った。
最終話で再登場し、イルマとの連携攻撃でゾイガーを倒した。
ネオフロンティア時代ではTPCコスモアドベンチャー部隊の隊長になる。
キシナガ副隊長
月面基地ガロワの副隊長。メンジュラに捕まって繭に閉じ込められてしまうが生還し、メンジュラ撃退後はハヤテと共に月面基地の再興のため月へ戻った。
オカベ隊員
月面基地ガロワの隊員。メンジュラ襲撃時ハヤテ、キシナガ以外では最後の生存者だったが、ハヤテを逃がすために囮となりメンジュラが操縦するガロワ飛行艇の砲撃に巻き込まれ殉職した。射撃の腕は良く、生前メンジュラを多数撃破した。
ヤナセ・オミ技官
宇宙ステーションデルタの技官でレナの実父。
仕事人間だったため離婚し、レナにも嫌われていたがレギュラン星人の事件で和解した。事件後はステーションデルタに帰還した。離婚する前に買ったレナの誕生日プレゼントの口紅をずっと持っていた(中身は既に腐っていた)。
アサミヤ・シゲキ技官
ステーションデルタ勤務でヤナセ技官の同僚。サングラスをかけている。レギュラン星人の攻撃を受けて死亡した。死後、焼け焦げたヘルメットが発見された。
タツムラ参謀
半年前(第38話時点)にヨーロッパ支部から赴任した情報局を取り仕切るエリート参謀。TPCやGUTSが怪獣への攻撃をより円滑に行えるよう、避難時にパニックに陥る民衆を強制的に統制する必要があると考え、民衆の行動パターンのデータを集めるために怪獣出現のデマを流したが殆ど広がらず、TPC上層部に知られて失脚した。ティガに対しては不信感を持っている。
ニカイドウ・ツトム
情報局所属隊員で、花見に行ったGUTSメンバーの中で基地に居残りになってしまったダイゴと共に司令室で留守番をしていた。ダイゴがマノン星人撃退に出撃した後は基地でオペレーターを担当した。
イヌイ・キヨト
宇宙船ロムルス号の搭乗員。シンジョウとキノサキは養成所時代の友人で、キノサキと共に宇宙航行距離の最長記録を片っ端から塗り替えている。ホリイによると「放っといたらどこまで飛んで行くのか分からないちょっと危ない二人組」とのこと。
キノサキと共に地球へ帰還する直前にイルドに襲撃され、キノサキより進行は遅かったものの、後にイルド化の兆候が現れる。だが、抵抗するうちにイルドの思考を読み取れるようになり、イルド撃退に貢献するも気を失う。しかしギリギリのタイミングでホリイが作ったワクチンを打たれ、イルド化は免れた。
キノサキの死後は、単身宇宙航行を再開した。
キノサキ・シン
イヌイと共にロムルス号に搭乗していたが、地球への帰還寸前にイルドの襲撃を受ける。イルドに寄生され、地球に到着する頃には体は完全にイルド化していた。精神までイルド化される前にシンジョウを欺いて自身を撃たせ、分析用データとして託す形で死亡した。イルドの塔から伸びた光の触手が人々を捕捉しようとした際、シンジョウとイヌイは避難誘導が完了するまでの時間を稼ぐために囮となるが、イルド化の進みつつあったイヌイの人間としての自我を保ち、確認するため、キノサキの生前の好物だった「メロンパン」が合言葉として使われた。その後、キノサキの体の分析結果からイルド化を解除するワクチンが作られた。
『ウルトラマンダイナ』では、第34話でシンジョウの口から彼の存在が僅かに語られている。彼の死は、シンジョウがアストロノーツ復帰を決意するきっかけとなった。
クリタ博士
TPC科学局に所属し、宇宙線の影響による夢の実体化の研究を行っていた。
ミヤザワ局長
休火山の霧門岳が突然噴火した際にマグマの異常な動きを分析し、噴火の原因が霧門岳の地下にあることを突き止めた。

その他

ユザレ
3000万年前の地球星警備団団長でイルマ隊長の遠い先祖。劇場版ではフードを被っている。人工知能を持つタイムカプセルのプログラムとしてダイゴに超古代の情報を伝える。
終盤ではイルマそっくりの姿で現れ、イルマに大いなる闇の襲来を予言する。
劇中で「ウルトラマンティガ」の名前を最初に発言した人物であり、その姿はダイゴやイルマにしか見えない。
劇場版ではタイムカプセルはオーパーツ保管庫で保管されていた。
エザキ・ミチル
リガトロンに取り込まれたジュピター3号の乗員、エザキ博士の娘。
家族と疎遠だった父に反目しながらも永遠に会えなくなった事に絶望し、父のいた研究施設で自殺を遂げようと訪れるが、そこで遭遇した危機的状況に対処するホリイの言動に生きる希望を見出し、後にホリイと結婚する。
7年後(『ウルトラマンダイナ』の時代)には2児の母として関西に在住。関西弁はまだ覚束ないようである。結婚前は仕事人間だったホリイに不満を漏らすこともあったが、結婚後はよき理解者として夫を支え、仕事に没頭するあまり家庭を顧みないため父に理解を示そうとしない子どもたちにも「お父ちゃんは素敵な人」と説明している。
ミウラ・トモキ
イルマの息子。父・ミウラ・カツヒトの死後、ミウラ家に引き取られていた。ヤズミも驚嘆するほどのハッカーとしての腕前を持ち、キリエロイドIIと戦うティガを助けた。イルマとの間のわだかまりもこの件を契機に修復されつつある様子である。
ティガとガタノゾーアの最終決戦では、世界の子どもたちのリーダー的役割を果たし、ティガに光を与えた。
イタハシ・ミツオ
キリエルの「預言者」。昭和42年(1967年)6月23日生まれ。イタハシ・ミツオ自身は3年前に死亡しているが、キリエル人に憑依され、その傀儡にされる。イルマにティガではなくキリエル人を崇拝することを強要した他、ティガを「悪魔」と呼び、公共電波をジャックして人々を洗脳・煽動した。キリエロイドに変身してティガと対決する。キリエル人同様手から衝撃波を放つ。
オオヌマ・ケイコ
キリエルの「巫女」。イタハシ同様キリエル人に憑依されその手先となる。パトロール中のダイゴを陽動して、ティガに変身するようサディスティックに挑発した。劇中で名前は呼ばれていない。キリエルの預言者と合体変身してキリエロイドIIになりティガと対決する。本人曰く「私は一回死んでいる」らしい。手から衝撃波を放ち、格闘技も使う。
おばあさん
ビル街の中にぽつんと建った古い一軒家に一人で暮している老婆。年寄り扱いを嫌い、優しさとユーモア精神に溢れる。アボルバスと戦い負傷したレドルを匿い、世話を焼いた。レドルの宇宙人然とした風体やテレパシーにも動じることなく接し続け、非暴力を説き、自身の行いを悔い改めるきっかけをつくった。
マサキ・ケイゴ
天才物理学者にして宇宙開発の主力企業サイテック コーポレーションの最高責任者。傲慢な性格で超能力等の神秘的な力を「くだらない」と軽蔑しているが、実は努力家。その才能は同じく天才と呼ばれているヤオ博士をもってして「君のひらめきは素晴らしい」と高く評価されている。
頭脳明晰である上に身体能力も高いらしく、ダイゴからスパークレンスを奪う際は格闘技で圧倒した。ダイゴと同じく超古代の遺伝子を受け継いでおり、巨大ロボットゲオザークを使って石像を発見し、さらにダイゴのスパークレンスを奪い、石像と一体化してイーヴィルティガになるが、精神が巨人の力を制御しきれず暴走する。イーヴィルティガが倒された後、TPCに拘束された。
最終話でティガの光の構造を解明していることから、ティガ救出作戦に協力したが、ガタノゾーアによって彼の搭乗していた「マキシマ・コンバーターユニット」ごと海底に沈む。だが、終盤で救出されて生還した。
キリノ・マキオ
超能力者であることから、周りに疎まれ恐れられることに深く苦悩し、特殊な能力を持つティガが賞賛されている事に恨みを抱く。
ダイゴにティガに変身しないでガルラを倒すよう強要し、もしもティガに変身したらダイゴの正体がティガである事を世間に公表するつもりだった。しかしティガがガルラに立ち向かっていく姿を見て、ティガが皆に賞賛されているのは、その特殊な能力のせいではないことに気づく。そして超能力でガルラの弱点を探ってティガを援護した。その後公表するのをやめ、自分の力に頼ることも怯えることのないごく普通の人間として生きていくことを誓った。最終決戦ではテレパシーでGUTSとハヤテに呼び掛けティガを復活させる手助けをした。
サナダ・リョウスケ
ホリイと大学時代からの友人の宇宙開発センター職員。エリート意識から能力の向上と引き替えに自らエボリュウ細胞を取り込み、エボリュウとなる。後にサナダの残留思念がサヤカを守る事となる。
イジュウイン・サヤカ
宇宙開発センター職員。ホリイ、サナダとは大学時代からの友人。サナダに想いを寄せていたらしく、彼の死後は自暴自棄になりかけていた。ホリイとミチルの姿に希望を見出す。メタモルガの事件の際、エボリュウ細胞の実験の致命的欠陥を証明する資料を発見しサナダを死に追いやったエボリュウ細胞を処分した。
オノダ・タケヒコ
GUTSの作戦行動を取材するうち、ムナカタの指揮ぶりに惚れ込んだジャーナリストで、その後ジャズバーで共に飲む仲に。後輩記者のハヅキ・ユキナが5年前に行方不明になったことを悔いていた。一般人だが射撃の腕が良く、キュラノスとの戦いでは自ら銃を持って駆けつけ、キュラノスを攻撃してティガを助けた。また、一人でハヅキの失踪や吸血鬼の存在について調べ上げるなど高い情報収集能力を持っている。
シンイチ
シンジョウの従兄弟。GUTSに憧れており、レイビーク星人の出現情報をGUTS本部に通報した。シンジョウと共にレイビーク星人に捕らえられるが、GUTSとティガの活躍で他の人質と共に救出された。夜間パトロールを日課とし、事件解決後はパトロールを再開した。
アオキ・タクマ
シンジョウ・マユミの恋人のバイクレーサー。日本グランプリ出場のためゴリガン航空206便で日本に向かっていた所、ガゾートIIに襲撃され死亡する。その後、精神体となってガゾートに襲われたマユミを助けるためシンジョウ達を援護し、ガゾートが倒された後はマユミに最後の別れを告げて消えていった。続編『ウルトラマンダイナ』でも姿を現し、姑獲鳥に襲われた弟のアオキ・ハルチカを救助している。
錦田小十郎景竜(にしきだこじゅうろうかげたつ)
物の怪を見極める力を持ち、諸国を放浪して妖怪退治を行った剣豪。宿那鬼を山梨県宿那地方に封印した。宿那鬼の復活と同時に霊魂として再来。刀と武将像を盗んだ泥棒の一人・上村に憑依し、もう一人・関口を峰打ちで倒した。残る一人・太田を連れて宿那山へ向かい、出くわしたダイゴと共に宿那鬼の完全復活阻止を図る。宿那鬼にトドメを刺し、ティガへのメッセージを残して去った。
ウルトラマンコスモス』にも、同名の人物が戦国時代に戀鬼を封印したという伝説が存在している。
根津正親(ネヅ・マサチカ)
元・北海道エネルギー開発研究所所長でゼルダガスの開発者。20年前に自宅に保管していたゼルダガスの爆発事故で娘のアサミと家を失い、学会から追放された。不治の病に侵されており、残り少ない時間の内にゼルダガスをなくす研究を続けており、シーラの正体にもいち早く気付き、ゼルダポイントからゼルダガスを運びだそうとする。最後はシーラの真意に気付き、ゼルダガスをシーラに託して感謝の言葉を告げた後、息を引き取る。後にその魂はシーラとひとつになってアサミと共に旅立って行った。
テヅカ・ユリ
ゴルドラスの時空界によって大正時代から現在に飛ばされてきてしまった女学生。大正4年(1915年)8月16日生まれ。未来に飛ばされたことにショックを受けるがヤズミに励まされる。時空界が消滅してしまうと時間が一気に経過してしまうため、ホリイは彼女の急激な老化(最悪の場合白骨化)を危惧したが、ゴルドラス撃退と同時に無事、元の時代に人知れず帰還した。その後は人生を全うしたらしく、老齢に入ってから幼少時のヤズミとも会っている。

ウルトラマンティガ

3000万年前の時を経て復活した超古代の戦士で地球の守護神。「ティガ(TIGA)」にはマレー語インドネシア語で聖なる数字の「3」の意味を表す。

GUTS隊員のマドカ・ダイゴが変身する。

  • 出身地:不明
  • 身長:ミクロから53メートル(ツバサの変身したティガは、不完全なため身長は20メートル)
  • 体重:4万4千トン(ツバサの変身したティガは、不完全なため体重は1万7千トン)
  • 活動時間:3分間(ツバサの変身したティガは、不完全なため通常より短い)

スパークレンス

ダイゴが第1話でティガの石像と一体化し、ティガの力を得た後に彼のGUTSスーツの中に入っていた変身アイテム。水晶や大理石のような意匠が見られるデザインで、普段は先端部分にあるティガの胸部プロテクターと酷似したパーツが、変身時に発光するレンズ部分を覆っている。ダイゴの身体をティガの姿に変える力を持ち[11]、これがないとダイゴはティガに変身できない。マサキ・ケイゴに奪われて彼の開発した光遺伝子コンバーターに組み込まれ、マサキを強制的にイーヴィルティガの石像に一体化させたこともある。第52話のラストシーンで、ダイゴが取り出した際には石化し、レナに手渡すと消滅してしまった。

劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では、ブラックスパークレンスをカミーラから手渡されて使用しており、基本デザインは通常のスパークレンスと同様だが、全体的な配色が黒とグレーとなっている。しかし、このブラックスパークレンスには、通常のものとは反対の闇の力が宿っている[12]。ブラックスパークレンスが消滅する描写はなかった。OV版では、『青銅のスパークレンス(青銅の神器)』が登場しており、シルエットは前述の2種とほぼ同じだが、配色が青銅色・ディティールもかなり違うもので、ツバサやアムイが使用している。

大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、別次元のダイゴが自身をティガだと自覚した際に、彼の右手の中に通常のスパークレンスが光と共に登場した。

変身ポーズ/プロセス

変身の際は、時計回りに両腕を回しスパークレンスを手に天に掲げる。すると、スパークレンスの先端部分にあるティガの胸部プロテクターと酷似したパーツが左右に展開し、レンズ部分から放たれた光がダイゴを包み込んで変身が完了する。

緊急時など場合によってはそのポーズを省略するかスパークレンスを真横にした状態で行うこともある。また、ガッツウィング1号に搭乗している際は脱出レバーを引いて脱出した後、その反動で空中で前方宙返りを行いながら変身する場合もある(第11・31・43話)。更に、スパークレンスを天に掲げずに胸元にかざして起動することで、人間大サイズのティガに変身することも可能(第5・13・35話)。

通常は無言で変身するが、第28話や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では例外的に「ティガー!」と叫んで変身した。劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では、ブラックスパークレンスで過去の姿、ティガダークに変身した。また、OV版に登場するツバサやアムイが変身するティガの方は両者とも『青銅のスパークレンス(青銅の神器)』を手に掲げて変身した。

デザイン

ウルトラマンティガのデザインは、オリジナルのデザインに装飾するという従来の発想を脱し、頭部を削るという発想となった。またボディのデザインも過去のウルトラマンの多くがそうだった赤・銀主体のカラーリングではなく、赤・青紫・銀の3色が主体のデザインとなる。これらの要素は以後の平成ウルトラマンシリーズにも踏襲される。

身体特徴(ボディデータ)

以下に示すのはウルトラマンティガの体中の各部位の名称とその特徴である。

ティガクリスタル
ティガの額にある結晶。この部位にタイプチェンジに必要な光エネルギーが詰まっている。スカイタイプへは青、パワータイプへは赤、マルチタイプへは白色に輝く。
ティガアイ
乳白色に輝くティガの目。暗黒空間でも物陰に隠れている敵の存在を瞬時に把握することが出来る。カラータイマーの点滅が止まるとこの部位の輝きも消えてしまう。エノメナの怪電磁波を受けた際はこの部位が紫色になってしまったことがある。
カラータイマー
胸の中央にあり、従来のウルトラシリーズと同様の機能を持つ。活動エネルギーが減るとランプが青から赤に変わり、点滅する。この部位の点滅が止まると力尽きてしまう。
プロテクター
上記のカラータイマーの両脇にあるプロテクター。敵の攻撃を受けてもびくともしない頑丈な鎧。大概の攻撃はこれで跳ね返す。黄色いラインが左右両脇に二つずつあるのが特徴。ティガスライサーを使う際はこの部位に両手を添えてから放つ。
ティガ皮膚
高熱に耐えられ、極低温でも活動できる体。怪獣の火炎やビーム攻撃を受けても直接傷付きはしない。
ほぼ全ての光線技の類等はここから繰り出される。第21話、第50話ではエノメナやゾイガーの破壊光弾を受け止めてそのまま投げ返したり、第37話での等身大戦ではマノン星人が放った赤色破壊光弾を素手で防ぐなど防御の面においても使用される。第5話ではここからエネルギーを放射して敵を吹き飛ばしたり、第29話ではウルトラクロスバリヤーを使用する際に腕を交差させている。
ティガフット
反重力エネルギーを発生させて空を飛ぶことが出来る。

タイプチェンジ能力

ウルトラマンティガは、戦闘の場面に応じて、マルチ・スカイ・パワーの3つの形態をとることができる。このタイプチェンジ能力は、基本形態であるマルチタイプの能力をある方向に特化させるものであり、これに伴って正反対の能力が低下するため、いわゆる「パワーアップ変身」とは異なる。この設定は『ウルトラマンダイナ』でも継承された。また、後発のシリーズでは『ウルトラマンマックス』を除き「パワーアップ変身」が採用されている。タイプチェンジの所要時間は僅か0.5秒[13]

タイプチェンジを行う際は、額の「ティガクリスタル」の前で両腕を交差させて組んだ後、両腕を左右に振り下ろす。場合によっては片手を額の前に当てるかティガクリスタル自体を発光させてポーズなしで行うこともある。

マルチタイプ
  • 飛行速度:マッハ5
  • 走行速度:マッハ1.5
  • 水中速度:マッハ1.5
  • 潜地速度:マッハ1.5
  • ジャンプ力:800メートル
  • 握力:50000トン
ティガの基本形態。体色は赤・青紫・銀。
スピードとパワーのバランスが良く、多彩な光線技と格闘術を駆使した戦いを得意とする。
『THE FINAL ODYSSEY』では、カミーラの歪んだ愛を自らとレナとの純粋な愛で光に変えて身に着け、ティガブラストから完全な「光の巨人」へと進化した姿として登場する。
パワータイプ
  • 飛行速度:マッハ3
  • 走行速度:マッハ1
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:マッハ1
  • ジャンプ力:500メートル
  • 握力:70000トン
ティガの剛力形態。体色は赤・銀。テレビシリーズでの登場回数は21回。
パワーや耐久力に優れ、凄まじい怪力を活かしたパワフルな肉弾戦や水中戦を得意とする。その反面、スピードに劣ってしまうのが欠点。
スカイタイプ
  • 飛行速度:マッハ7
  • 走行速度:マッハ2
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:マッハ1
  • ジャンプ力:1000メートル
  • 握力:30000トン
ティガの俊敏形態。体色は青紫・銀。テレビシリーズでの登場回数は11回。
スピードやテクニックに優れ、俊敏さを活かしたスピーディな格闘戦や空中戦を得意とする。その反面、パワーに劣ってしまうのが欠点。
グリッターティガ
  • 身長:120メートル
  • 体重:10万トン
  • 飛行速度:マッハ10
  • 走行速度:マッハ5
  • 水中速度:マッハ5
  • 潜地速度:マッハ5
  • ジャンプ力:1500メートル
  • 握力:100000トン
最終決戦で、ガタノゾーアの“闇の力”に敗れ、石像に戻ってしまったティガが、人類の「光」を得て蘇った姿。外観は、登場直後の一瞬だけ全身が金色に輝くのみで、マルチタイプと同一の体色である。ガタノゾーアと闇の眷属を打ち破り、闇に支配された地球を救った。
『THE FINAL ODYSSEY』では、デモンゾーアに倒されたティガがルルイエの遺跡で光の巨人の石像から光を受け、全身黄金色のグリッターティガになった。こちらは超古代のウルトラ戦士それぞれの優れた超能力が結集していることから、あらゆるシチュエーションでパワフル、かつスピーディな戦いをすることが出来る。体を覆う光「グリタリングシールド」は敵のあらゆる攻撃を跳ね返す(後述)。

劇場版『THE FINAL ODYSSEY』で登場するタイプ

ティガダーク
  • 飛行速度:マッハ2.5
  • 走行速度:時速900キロ
  • 水中速度:時速900キロ
  • 潜地速度:時速800キロ
  • ジャンプ力:400メートル
  • 握力:30000トン
ティガの過去の姿。光ではなく闇の存在である。闇の最強戦士だが、ダイゴが変身したダークは心が光だったため、その力を十分に発揮できなかった。体色は黒・黒銀。
ウルトラマンギンガ』にもティガがダークライブされた姿として登場。純粋な闇の戦士として登場するのは今作が初めてである。
ティガトルネード
  • 飛行速度:マッハ3
  • 走行速度:マッハ1
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:時速900キロ
  • ジャンプ力:450メートル
  • 握力:60000トン
ティガダークが闇の戦士ダーラムの必殺技「ファイアマグナム」を受けてこの形態になった。パワータイプに相当する能力を持つが、完全には発揮できない。体色は黒・黒銀・赤。パワータイプと同様にデラシウム光流を放つ。
ティガブラスト
  • 飛行速度:マッハ7
  • 走行速度:マッハ1.5
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:マッハ1
  • ジャンプ力:900メートル
  • 握力:25000トン
ティガトルネードが闇の戦士ヒュドラの必殺技「ヒューガスト」を受けてこの形態になった。スカイタイプに相当する能力を持つが、完全には発揮できない。体色は黒・銀・赤・青紫。スカイタイプと同様にランバルト光弾を放つ。デザインはマルチタイプと殆ど同一だが、本来銀色・金色の部分がそれまでの黒銀色のままである。

劇場版『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』で登場するタイプ

ウルトラマンティガ グリッターバージョン
人々が信じた未来や希望の「光」を得てパワーアップした姿。
TVシリーズのグリッターティガのようなマルチタイプと同一の姿ではなく、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』のグリッターティガのように全身黄金色であり、身長と体重だけが通常のティガと同じである。
ウルトラマンティガ グリッターバージョンのみでの戦闘は無いが、マン、セブン、ジャック、A、ダイナ、ガイア、メビウスと力を合わせ『スペリオルマイスフラッシャー』を巨大暗黒卿 巨大影法師に放ち消滅させた。

能力・技

マルチタイプ

ゼペリオン光線
マルチタイプの必殺技。シリーズ中、最も多く使った。両腕を前方で交差させた後、左右に大きく広げてエネルギーを集約し、L字型に腕を組んで放つ白色(対デモンゾーア戦では金色)の超高熱光線。3タイプ主要必殺光線の中では最強の技であり、デラシウム光流の通じないリガトロンやゴルザ(強化)を倒している。この技を使うためだけにマルチタイプに戻ることも何度かあり、GUTSメカの光線(第34・48話)や初代ウルトラマンのスペシウム光線(第49話)と同時発射で敵を倒したこともあった。
第44話の対イーヴィルティガ戦では、両手を胸のプロテクターに一旦添えてから放つことで敵の巨人像の体のみを消滅させて元のマサキ・ケイゴの姿に戻している。この時の光線は前述のような白色光線ではなく、白色粒子状だった。
なお、第11話ではエネルギー不足で発射できず、第30話では諸事情により未使用に終わり、第38話では敵に妨害された。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではスーパーヒッポリト星人を倒した。『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』ではタイラント(SDU)に対し使用したが、吸収されてしまった。
ハンドスラッシュ
3タイプ共通の手裏剣状の光弾を放つ光線技。威力は低いが左右どちらの手でも連射が可能。第27話ではオビコがわざと当たって絶命し、第37話では敵の宇宙船内の等身大戦でマノン星人(侍女)を倒している。
また、第23話では右拳をかざしてエネルギーを螺旋状に集約し、拳を突き出して放つタイプも使用しており、ティガフリーザーで2体のウェポナイザーを凍らせた後、これで敵の足元の地面を崩して2体を埋めた。
ウルトラシールド
敵の攻撃を防ぐために両手のひらで作る円形の光の壁。マルチタイプのものは、エボリュウの電撃やエノメナの光弾を防ぎ、マノン星人(令嬢)の光弾を反射したが、レイロンスが吐いた水流は防げなかった。
ウルトラフィックス
左手から放つ金色の麻痺光線。主に逃げようとする敵を足止めするために使う。ギランボキュラノスを空中に静止させ、キングモーラットをなだめた。
ティガスライサー
胸のプロテクター部分から発するエネルギーを光の刃に変え、両腕を伸ばして発射する切断技。宿那鬼の首と刀を纏めて切断した他、ガルラにも使ったが、効かなかった。
タイマーフラッシュ
胸のカラータイマーから光を発する技。ギランボの分身を消滅させた。
タイマーフラッシュスペシャル
タイマーフラッシュの発展技。光に弱いアボルバスと、夢が実体化した怪獣バクゴンを倒した。第33話でも使用しようとしたが、敵の攻撃で妨害された。
ウルトラヒートハッグ
相手を掴んだ状態で力を込めて全身を赤熱化させ、その熱で相手を大爆発させる捨て身の超必殺技。ジョバリエに組み付かれた状態で使用・粉砕し、ギジェラの根を焼き尽くした。
セルチェンジビーム
ティガクリスタルに手を添えて発する金色の還元光線で、エネルギーを極限まで消費する。ホリイ曰く、神のなせる業。キングモーラットを元のモーラットに戻したが、メタモルガには吸収されてしまった。
スラップショット
敵の方向にジャンプして、すれ違いざまに放つ切断光線。グワームの頭に捕らえられているレナを小型デシモニアごと切り離して救出した。
ウルトラブレーンチョップ
敵に向かって走りこみ全力で決める手刀攻撃。第28話ではジャンプしながら繰り出すことでジョバリエの角を片方叩き折り、第44話ではイーヴィルティガに致命傷を与えた。
ティガテレポーテーション
一瞬で空間を移動する瞬間移動能力。GUTS本部内の生態検査室内からグワームが現れた崑崙山脈へ移動した。エネルギー消費が激しく、変身後すぐに使った結果、崑崙山脈へ到着後すぐにカラータイマーが点滅していた。第37話ではマノン星人に捕らえられたイルマを地上へテレポートさせている。
ウルトラヘッドバット
マルチタイプの使う頭突き攻撃。
ティガマルチパンチ
接近戦で繰り出すパンチ技。敵の弱点を見定めて打ち込む。
ティガマルチキック
ストレートキック、回し蹴り、ハイキック、両足キック等。登場早々に跳び蹴りを繰り出すこともある。
ティガマルチチョップ
接近戦で繰り出すチョップ技。敵の皮膚を切り裂く威力を持っているとされる。第14話ではムザン星人が足で蹴り付けてきた岩石を砕いた。
ティガトルネード
高速でスピン回転して、敵を蹴散らす。数人のレイビーク星人を跳ね飛ばした。
ウルトラジャンピングニードロップ
軽快に繰り出すジャンプしての膝蹴り。ジャンプをせずに繰り出す「ウルトラニードロップ」という技もある。
ウルトラクロスバリヤー
両腕を交差させて、敵の攻撃を防ぐ。ナターン星人の光線を防いだ。
ウルトラ白羽取り
敵の刀の刃を受け止める技。宿那鬼の刀を受け止めた。
ウルトラホイッパー
敵を肩で担ぎ上げて投げる技。ガゾートや、キリエロイドIIなどにダメージを与えた。また、足を使って投げ飛ばす「ウルトラレッグホイップ」をマノン星人に繰り出した。
ウルトラパワー
上記のウルトラリフターと同じ要領で敵を両手で持ち上げてそのまま空高く遠くへ投げ飛ばす。第25話で使い、キリエロイドIIを地獄の門の扉に叩き付けて気絶させ、止めに繋げた。
クリスタルパワー
『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』で、希望を捨てない人々の光が集まって誕生したティガが使った技。クイーンモネラによって活動を停止されたダイナに、額のクリスタルからエネルギーを与えて蘇らせた。
ウルトラ・ライトパワー
第5話で使った技。シーリザーに頭から取り込まれそうになった際、両手を敵に触れた状態で両手からエネルギーを放射し、敵を跳ね飛ばした。
ウルトラ・ライトナックル
第6話で使った技。手刀のように伸ばした右手にエネルギーを溜めてからそれを握り拳に変えて繰り出すパンチ。ガゾートに使って気絶させたが、実は死んだふりをしていたため、この後で不意を付かれて左腕を噛まれてしまった。
フラッシングアタック
全身に光のエネルギーをまとい、敵に体当たりする技。宇宙に浮く機械島に放ち、動きを停止させた。なお、マグニア戦では、光のエネルギーを光弾に変えた「ブライトショット」を放ち怯ませている。
ハンドシューター
第22話で両腕を交差させてから前方に広げて照射した光線。飛行しながら2度使い、1発目でピーパーを攻撃するマグニアが吐く、電撃を含んだ霧を相殺し、2発目でマグニアを跳ね飛ばした。
マルチ・スペシウム光線
初代ウルトラマンのスペシウム光線と同じポーズで放つ青い光弾状の光線。イルドにダメージを与えたが、星人の塔(イルドの塔)の中に人質として捕らえられている人々にまでダメージが同調してしまった。
ウルトラ念力
第46話で使った緑色の光線。江ノ電の汽笛を鳴らしたまま持ち上げ、タラバンを誘導した。
ウルトラカウンターブロー(本編未使用)
詳細不明。
スペリオルストライク
超ウルトラ8兄弟が、それぞれの光線を同時発射する技。ギガキマイラの「デザスタル・バースト」の発射口である胸を狙い撃った。
ウルトラスペリオル
超ウルトラ8兄弟の発射した、それぞれの最も得意とする光線が融合し、すさまじい破壊力を生み出す合体光線。宇宙空間でギガキマイラを撃破した。
ウルトラグランドウォール
超ウルトラ8兄弟が力を合わせて作り出す超強力バリヤー。ひとりのウルトラマンが作るバリヤーの数万倍の強度を誇る。ギガキマイラの放ったキマイラ・ショッカーを跳ね返し、大きなダメージを与えた。
エクセレント・リフレクション
超ウルトラ8兄弟が力を合わせて放つ再生光線。ギガキマイラの放ったデザスタル・バーストを無効化したのみならず、元素レベルまで破壊された海を再生した。

パワータイプ

デラシウム光流
パワータイプの必殺技。両腕を左右から上にあげ、胸の前に高密度に集めた超高熱の光エネルギー粒子を光球にして相手に放つ。第12話ではミラクルバルーン光線で捕えたレイロンスを縮小させて海に戻すために使い[14]第15話ではガゾートIIの光弾を受け止めてから投げ返すという変則技を見せている。しかし、通用せずに跳ね返されたり(第4・51話)、吸収されて無効化されたり(第18話)、諸事情により使用をためらったり(第9・12・43話)、2発目でようやく決めたこともある(第12・36・43話)。
ゼペリオン光線
マルチタイプの必殺技をパワータイプで使ったもの。デラシウム光流のエネルギー集約ポーズを取った後、L字型に手を組んで発射する。光線の色はオレンジ色。第51話の対ガタノゾーア戦で使用するも、効果が無かった。マルチタイプのものとの威力差は不明[14]
ハンドスラッシュ
3タイプ共通の手裏剣状の光弾を放つ光線技。威力は低いが左右どちらの手でも連射が可能。目から光線を連発するレイビーク星人(ボス)に一発喰らわせて宇宙船へ追い込ませ、ガタノゾーアの鋏状の手からの攻撃を食い止めた。
ウルトラシールド
マルチタイプのものと同じ、円形の光の壁。マグニアの電撃を含んだ霧やキングモーラットの電撃を防いだ。第36話では、ゴルドラスのバリアに反射されたデラシウム光流を防ぐために使ったが、ゴルドラスがそれに角からの光線を重ねたために防ぎきれなくなり、横に逸らしてかわしている。
ウルトラバリア
ゴルザメルバの光線を防いだバリア。ウルトラシールドとは違い、半球状の形をしている。
ミラクルバルーン光線
シャボン玉のような膜の中に相手を閉じ込めて動きを封じる。レイロンスに使った。エネルギー集約ポーズはデラシウム光流と同じ。
ティガ ホールド光波
両手の間にネット状の光エネルギーを発生させ、そこから敵のエネルギーを奪う特殊な光弾を放つ。エノメナの瞬間移動能力を封じた。対ビザーモ戦では敵の放った電撃を受け止めて撃ち返し、ダメージを与えている。
ウルトラ ダイナムパット
パワータイプの使う頭突き攻撃。
ティガ パワーかかと落とし
ジャンプ500メートル後のかかと落とし。高く足を振り上げて敵にかかとを蹴り落とす技。ゴルザ(強化)、ビザーモ、ゾイガーなどに使用。レイビーク星人(ボス)にも使ったが回避された。
ティガ・電撃キック
右足に光のエネルギーを集めて蹴り込むキック。
ウルトラ・レッグホイップ
腕で捕らえた相手を足の力で蹴り飛ばす技。
ウルトラヘッドクラッシャー
敵を逆さまにして持ち上げ、頭から地面に叩きつける。シルバゴンの動きを封じた他、外伝ではドグーフにも使っている。
ティガ バーニングダッシュ
一度飛行してから、全身からエネルギーを放出しながら地上の敵目掛けて突進する。ゼペリオン光線の通じないシルバゴンの動きをウルトラヘッドクラッシャーで封じた後、この技で止めを刺した。
ティガ・パワーパンチ
全身のパワーを両腕に集中させて繰り出す強力パンチ。レイロンスやシルバゴンなどにダメージを与えた。
ティガ 電撃パンチ
エネルギーを溜めてから放つストレートパンチ。命中するとエネルギーがスパークして爆発が起こる。エネルギーを溜めた効果はしばらく続き、この間、パンチだけでなくキックも命中すると爆発が起こる。ゴルザ(強化)、ビザーモ、ガタノゾーアに使った。
ウルトラ・パワーチョップ
手の先に光のエネルギーを集めて打ち込む手刀。エノメナの両肩の角を叩き折った。
ウルトラスピンアタック
一度敵の方向目掛けて走り、ジャンプすると同時に前方宙返りをし、その状態で敵の頭部に自分の両足を挟み込むようにして相手を地面に押し倒す技。第22話でのみ使った。
ウルトラバックブリーカー
相手を掴んだ状態で力を込め、敵の背骨を砕く力技。ゴルザに使用。
ウルトラ・リフター
相手を怪力で持ち上げ投げ飛ばす投げ技。ガクマ(β)とゴルドラスに対して使用。
ウルトラ・バックドロップ
相手の背後に回り、抱え上げて後ろに投げ飛ばす技。ゴルドラスに対して使用。
ウルトラ・ホイッパー
突進してくる相手を担ぎ上げ、そのまま投げ飛ばす技。
ウルトラスウィング
優れた筋力を生かした豪快な投げ技で、相手の足や尻尾を掴み、振り回して投げ飛ばす技。
巨大化変身
等身大時スパークレンスで変身するのと同じ要領で両腕を時計回りに回転させた後で右拳を高く揚げることで自由自在に体の大きさを変えられる。レイビーク星人(ボス)の縮小光線銃の内部に閉じ込められた際にこの方法で脱出した。

スカイタイプ

ランバルト光弾
スカイタイプの必殺技。両腕を胸の前で交差させたあと瞬時に左右に伸ばしてから上にあげてエネルギーを集約し、両手を左腰に置いてから右腕を胸の前で水平に伸ばして、爆発力の高い光弾を敵めがけて撃つ。
第7話では光線タイプを使用し、ぶつかり合ったレギュラン星人の光線を押し戻して倒した[15]
ゲーム作品『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』では、5発連続で放っている。
ハンドスラッシュ
3タイプ共通の手裏剣状の光弾を放つ光線技。威力は低いが左右どちらの手でも連射が可能。第7話でレギュラン星人の光弾を相殺する際に使い、第13話でレイビーク星人の宇宙船の破壊光弾発射部分を破壊して使用不能にした。
ティガフリーザー
右手(対ウェポナイザー戦では左手から)から相手の頭上に冷凍光線を放って爆発させ、落ちてくる冷気で凍らせてしまう技。この技を使うためだけにスカイタイプになることもあり、キリエロイドやウェポナイザー、メタモルガに使った。
ティガ マシンガンパンチ
素早いパンチを1秒に10発撃ち込む。
ティガ・スカイキック
飛んでいる敵などに対して、高く飛び上がり放つキック。第1話でメルバを蹴り落とした。
ティガ・スカイチョップ
鋭いスピードとタイミングで繰り出す手刀。連続で放つことで、敵を追い詰める。
ウルトラかかと落とし
空中回転を加えることで威力を増す蹴り技。キリエロイド戦で頭部へ繰り出し、ダメージを与えた。
ウルトラボディーアタック
高速飛行したり、急降下したりしながら体当たりする。第6話でガゾートを撃墜させた。
ウルトラ・レッグホイップ
倒れ込んだ状態から、足のバネを利用して敵の腹部を蹴り飛ばす技。第7話でレギュラン星人に使用した。
ウルトラ・ホイッパー
相手の両腕をつかみ、受け身を封じたうえで、背負い投げの要領で地面に叩きつける投げ技。キリエロイドにダメージを与えた。
ティガ・スカイダッシュ
第7話で使用した技。左腕を突き出した状態で敵に空中飛行体当たりを敢行する。レギュラン星人との空中戦で初使用し、敵をこれで撃墜した。
フラッシュ・ボマー
両手を合わせて放つ黄色い光弾。第6話で飛行しながら使い、ガゾートの光弾を相殺した。
スカイ・サンダーダッシュ
複数の敵に向かって高速で体当たり、キック、チョップ等を繰り出しながら連続突進する。第38話でファルドンの複数の分身に向かって連続突進したが、本体には当たらなかった。
治癒能力
傷ついた部分に手を添えることにより、およそ30秒で治すことができる。ガゾートに噛み付かれた傷を治した。

グリッターティガ

グリッターゼペリオン光線
グリッターティガが使うゼペリオン光線。最終話にてガタノゾーアに大ダメージを与えた。
タイマーフラッシュスペシャル
グリッターゼペリオン光線に続いて発射し、ガタノゾーアに止めを刺した。
グリッター・ボンバー
敵を一撃で吹き飛ばす威力の衝撃波を伴う技。両腕を外回りに回転させながらカラータイマーに光のエネルギーを集めてパンチを繰り出すことで金色の螺旋状の衝撃波を生み出し、ガタノゾーアを吹き飛ばした。
グリッター・バニッシュ
グリッター・ボンバー同様、上記と同様のポーズを取ってカラータイマーに光のエネルギーを集め、同様の金色の螺旋状の衝撃波をキックと共に放つ技。劇中ではガタノゾーアへ繰り出した。
ゼラデスビーム(グリッターサプラル)
『THE FINAL ODYSSEY』で使った必殺光線。両腕を胸の前で交差させた後、グリタリングシールドを超破壊光線に変えて発射する[16]デモンゾーアの体内で発射し、体内から撃破した。
グリタリングシールド
全身を守る黄金色に輝く光。劇中ではデモンゾーアのデモンジャバーを無効化するほどの防御力を見せた。

ティガダーク

ダークホイッパー
ウルトラホイッパーと同じ、敵を肩で担ぎ上げて投げる技。
ダークメイヤー
背中を向けた状態で肩越しに敵の頭を掴み、敵を前方に回転させて投げる。
ダークスイム
時速900キロで水中を潜行し、敵に立ち向かう。
ダークタックル
水中を泳いで敵に突進し、その勢いで跳ね飛ばす。
ダークパワー
力は闇の巨人に劣るらしいが、スピードでは負けないとされている。
ダークパンチ
素早く打ち込むカウンターパンチ。対ダーラム戦では、1発目は効かずに跳ね返されてしまい、2発目は避けられてしまった。
ダークキック
強力なストレートキック。敵の弱点部に超スピードで命中させ、気絶させる。
攻撃吸収能力(名称不明)
ダーラムとの終盤戦で地底湖の泥の中に埋まってしまった際に使用した闇のパワーを光に変えた能力。ダーラムの放ったファイアマグナムを吸収してティガトルネードへと変貌を遂げ、パワーを取り戻した。カミーラは「3000万年前と同じ」と評している。
ハンドスラッシュ(正式名称不明)
ウルトラマンギンガ』で使用した光弾。ヒカル達を攻撃する際に使用したが、1発目はウルトラマンタロウ(SD)のウルトラ念力に弾かれ、2発目はタロウのテレポーテーションで避けられた。
巨大化させる能力(正式名称不明)
『ウルトラマンギンガ』で使用。目から放つ赤い光で、バルキー星人(SD)を巨大化させた。

ティガトルネード

デラシウム光流
パワータイプと共通の必殺技。ダーラムを一撃で粉砕した。
ハンドスラッシュ
連射可能な光の手裏剣。光線エネルギーを変えたものであり、左右どちらの手でも放つことが出来る。対ヒュドラ戦にて3連射したものの、全てかわされた。
トルネードブリーカー
ウルトラバックブリーカーと同じ、相手に抱きついてそのまま背骨を折る技。
トルネードリフター
ウルトラリフターと同じ技で、敵を持ち上げて投げ飛ばす。この他、締め技や飛行投げも得意とする。
ストレングススウィング
敵を掴んで振り回す。
トルネードパンチ
全身のエネルギーを腕に集中させて繰り出すストレートパンチ。
トルネードキック
頑丈な膝を敵の腹部に打ち込む。この他、ジャンプキックや踵落としを繰り出すこともある。
攻撃吸収能力(名称不明)
ヒュドラとの終盤戦で使用した闇のスピードを光に変えた能力。ヒュドラの放ったヒューガストを吸収してティガブラストに変貌を遂げた。

ティガブラスト

ランバルト光弾
スカイタイプと共通の必殺技。ヒュドラを一撃で粉砕した。
ブラストキック
ティガ スカイキックと同じ技で、地上から900mジャンプして敵を蹴り落とす。地上戦では敵を上回るスピードで動き、腹部にストレートキックを浴びせる。
スカイチョップ
硬い手刀を素早く敵の頭部に打ち込む技。一発でどんな硬い物体も真っ二つにしてしまう。
ブラストジャンピングアタック(劇中未使用)
ブラストフライヤー(劇中未使用)
ブラストの使う空中殺法の一つ。詳細不明。

GUTS

Global Unlimited Task Squad(世界規模で無制限に仕事をするチーム)の略称でガッツと読む。地球平和連合TPCTerrestrial Peaceable Consortium)の極東本部に属する特別捜査チーム。

GUTSは元来超常現象を捜査することを目的とした非武装集団であり、当初は航空機等に武器は搭載されていなかったが、怪獣や宇宙からの侵略者から人類を守るために武装化された。ただしその装備は、災害要因としての怪獣や地球外からの侵略者に対してのみ使用が認められており、人間同士の争いには絶対に使ってはいけないとされている。

極東本部基地

詳細は地球平和連合 TPC(創設時)を参照。

装備

銃器類・特殊装備

GUTSスーツ
耐火、耐熱、耐水、耐寒、耐久、耐衝撃性に優れた白をベースに赤・灰色の配色が施された隊員服。背中には白色のローマ字表記で名前が書かれている。軍服の下にはTシャツを着ている。
PDI(GUTS COM)
GUTS隊員が携行する小型コンピューター。普段はGUTSスーツの両腰に1台ずつ装着されており、通信機能を始め、生物反応や放射能感知の機能を持つ。第3話ではメトロポリス警察を介して、イタハシミツオの個人データを表示している。
GUTSメット
カメラアイと通信装置が付いた特殊合金製ヘルメット。改造されて第3話からゴーグルも付いた。宇宙で使う時はオプションパーツを付ける。第5話ではエアカーテンがあることが判明したが、シーリザーの悪臭は強烈過ぎるため役に立たなかった。
GUTSハイパー
GUTS隊員が携行する銃。第3話より装備された。カートリッジを交換することで機能変換が可能で第3話では催涙ガス、第28話では信号弾を使った。イルマ隊長専用の小型銃(レディスミス)や、ハヤテ隊長の専用型、TPC警務局隊員の持つ普及型等のバリエーションがある。ホリイ隊員が発明した怪獣追尾用のビーコンを発する「モンスターキャッチャー」や、同じく彼が発明して対レイビーク星人戦で使った「バリアカートリッジ」も交換用カートリッジの一種である。
GUTSライフル
GUTSハイパーガンに部品を取り付けて組み立てるライフル型銃。ホリイが開発した紫外線を発射するタイプもある。初使用は第27話でのオビコの古井戸への集中砲火の場面から。後者は第33話で使用。一度だけ雑誌記者の小野田が使ったこともあり、キュラノスに苦戦するティガを助けた。
DUNKショット/DUNKショットII
大型のレーザー銃。ポンプアクションを搭載している。後に強化型のIIが登場。こちらにはポンプアクションは搭載されていない。劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』では小型化されたIIIも登場。
サウンドトランスレーター
ホリイが開発した翻訳機。地球上のあらゆる生物の言葉を人間の言葉に翻訳できる。ユザレやガゾートの言語を翻訳したが、ルシアの言語だけは何故か翻訳するまで時間がかかった。
通信機
第3話で避難誘導中にダイゴが使っていた通信機。ガッツウイング2号にいるレナと交信した。
音波探査機
音波で物体の内部を検知する時に使う。
ガッツアタッシュ
GUTSの持つ、特殊装備が入った専用アタッシュケース。
ガッツアタッシュII
GUTSのライフルケース。GUTSハイパーにパーツを付け足すとガッツライフル(上記)になる。

ライドメカ

ガッツウイング1号
全長:14m 最高速度:マッハ5.5(空中)・マッハ49(宇宙空間) 乗員:2名
黄色い機体で、完全空中停止や垂直離着陸、宇宙空間での航行も可能なGUTSの主力メカである。本来戦闘機として開発された航空機ではなく、第1話ではまだ信号弾しか装備していなかったが、カシムラ博士の指揮のもと、可変翼の対怪獣用高性能戦闘機に改造された。
ビーム砲(ニードル)、ナパーム弾、ミサイル(ヒート)、ブラスター、アルミジャマー、高周波ジェネレーター、消火弾、狭角ミサイル(未使用)、水中機雷、三連装空対地機関砲ポッド、レーザー、液体窒素ビーム、液体窒素弾、スーパーウェーブ透視装置、探照灯、牽引ワイヤー、中和弾、徹甲弾など武器を豊富に装備しており、第3話や第28話で使ったマイクロウェーブ砲などのオプション装備を搭載することも可能。また、モンスターキャッチャーを放つことも可能で、コクピット部分は緊急時には非常用の脱出ポッドにもなる。スタンバイモード・フライトモード・ハイパーモードの3タイプに変形可能。
ネオフロンティア時代以降は訓練機やスーパーGUTS以外の組織の戦闘機として使われ、ガッツシャドーのデザインベースとなるなど汎用性の高さは群を抜いている。ホリイは後にTPCを辞すのと前後して、オリジナルの1号の払い下げを受け、再就職先の大阪で動態保存しており、『ウルトラマンダイナ』でネオジオモス殲滅作戦に参加した。コンピューターを搭載しない手動式のタイプもあり、『ウルトラマンダイナ』第32話ではヒビキ隊長とナカジマが乗り込んでサタンラブモスと戦った。『ウルトラマンダイナ』第36話では反マキシマエネルギーを装備している(色は緑と黄の2種類)。
GUTSのライドメカのデザインは海洋生物をモチーフにしており、1号のモチーフはイカ[17]
ガッツウイング2号
全長:29m 最高速度:マッハ4 乗員:4名
1号と同様に対怪獣用高性能戦闘機に改造された。機動力では1号に劣るが火力は勝っている。1号同様スタンバイモード・フライトモードに変形可能であり、更に戦闘時には機体を左右に展開したハイパーモードになる。
垂直離着陸が可能で、超光子レーザービームを発射するスパル砲や、カノン、ニードル、液体窒素ビーム(1号との同時発射でガギが展開したバリヤーを破壊した)、徹甲弾、火炎放射器を装備している。最大の武器は中央部のハイパーレールガンから放つデキサスビームで、ガクマαやグワームを一発で粉砕した。また、重機運搬用のアルチハンドや牽引ワイヤーなどのオプション装備を搭載することも可能(しかしその際武装解除しなければならない)。第36話では遠隔発射モードに切り替えた状態でゴルドラスの角を破壊するのに2回目で成功している。第45話ではギジェラの触手を撃破しティガを援護した。第48話では月面基地ガロワ隊長ハヤテ・シンが乗り込み、メンジュラ分断作戦に参加した。しかし、第31話ではビザーモに乗っ取られた。
ネオフロンティア時代ではガッツイーグル等の新型機の登場により殆ど活躍せず、『ウルトラマンダイナ』本編ではアスカの夢の中に2機が出てきたほか、第32話でラブモスが取り込んだメカの中に本機が確認できるのみである。
デザインモチーフはザリガニのはさみ[18]
ガッツウイングEX-J(エクストラジェット)
全長:30m 最高速度:マッハ7(合体時)・α号 マッハ5.3 ・β号マッハ5.8(分離時) 乗員:4名
ガッツウイング2号のカスタム機で、α号とβ号に分離し、2機でのフォーメーション攻撃を得意としている。GUTSでの就役期間は短かったが、イルドの集合脳を破壊したり分離してガロワ飛行艇との連携でゾイガーを倒すなどの成果を挙げた。しかし、メンジュラに乗っ取られた事もある。
ネオフロンティア時代には量産され、TPC西アジア支部でも配備されている。『ウルトラマンダイナ』でもムナカタが乗り込み、ネオジオモス殲滅作戦に参加した。
武装は合体時は1号や2号同様ニードルだが、新たにハイパーブラスターとウイングオーバーアタックという武装が搭載されており、モンスターキャッチャーを放つことも出来る。α号がハイパーコールドビームと火炎放射器、β号がハイパーメルトガンをそれぞれ装備しており、分離時に使う。
初登場は第41話。『ウルトラマンダイナ』第36話では1号同様反マキシマエネルギーを装備している(色は緑と黄色の2種類)。
スノーホワイト
全長:18m 最高速度:マッハ8.5(空中)・マッハ65.5(宇宙空間) 乗員:2名
ガッツウイング1号をデザインベースとしたマキシマオーバードライブユニットの実験機。武装は無かったがゾイガー追撃のため5発だけハイパワーニードル弾が搭載された。正式に名付けられるのは第50話で、名付けられる前は「ガッツウイング試験機」と呼ばれていた。初登場は第19話。『ウルトラマンダイナ』でも、アスカの恩師であるミシナ・マサミが回想シーンで搭乗している。
ガッツウイングブルートルネード
全長:14m 最高速度:マッハ6(空中)・マッハ54(宇宙空間) 乗員:2名
TPCアメリカ支部が開発した1号の青色のカスタム機で、高速飛行での機体の安定性が良く、火力では1号に劣るがスピードは勝っている。
武装は1号同様ニードルで、スタンバイモード・フライトモード・ハイパーモードの3タイプに変形可能だが、劇中ではフライトモードだけ登場した。
初登場はホログラムでの会議の中の映像。アメリカのロサンゼルス上空に現れたゾイガーとの戦闘に登場したが、1個小隊が全滅した。第35・51話に登場。
『ウルトラマンダイナ』では劇場版の対デスフェイサー戦に登場。対ゾイガー戦同様戦果はあげられず、全機撃墜された。
ガッツウイングクリムゾンドラゴン
全長:15m 最高速度:マッハ5(空中)・マッハ44(宇宙空間) 乗員:2名
TPCヨーロッパ支部が開発した1号の赤色のカスタム機で、武装は1号同様ニードルだが、新たに荷電粒子ビームガンが搭載されている。ホバー性能と戦闘能力が高く、更に旋回性能にも優れているため、ネオフロンティア時代以降も使われている。
1号同様スタンバイモード・フライトモード・ハイパーモードの3タイプに変形可能だが、劇中ではハイパーモードだけ登場した。本作ではホログラムでの会議の中の映像のみの登場で、ブルートルネードのように実戦使用される場面もないなど特に目立った活躍は見られなかった。第35話に登場(『ウルトラマンダイナ』では第41話に登場。卵を産み付けたガゼル号から離れるダイオリウスを追尾した)。
ガッツウイングゼロ
全長:14m 最高速度:マッハ5.7 乗員:2名
1号と同等の性能を持ち、TPCの隊員養成機関ZEROで採用された訓練機。実戦では実弾を搭載しない演習モードから実戦モードに切り替え、劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』でシビトゾイガーの大群と戦った。
カラーリングはガッツウイング1号と同様の黄色のカラーリングの訓練生用と銀色の教官用が存在する。
武装は1号同様ニードルで、スタンバイモード・フライトモード・ハイパーモードの3タイプに変形可能だが、劇中ではフライトモードだけ登場した。
『ウルトラマンダイナ』第1・2話にも登場し、スーパーGUTS隊員のコウダとリョウや、ZERO訓練生のフドウ・タケル達、教官のミシナも搭乗し実戦参加した。エンジンから白色の煙を噴き出して煙幕を張ることが出来る。
アートデッセイ号
全長:150m 最高速度:マッハ3(空中)・マッハ42(宇宙空間) 乗員:11名
ヤオ・ナバン博士が極秘で設計したマキシマオーバードライブを搭載した大気圏離脱も可能な大型母艦。初登場は第19話。
ガッツウイング1号を3機とピーパー、ドルファー202を積載し、デラック砲を装備。マキシマエンジンとデラック砲を接続することで数倍強力なマキシマ砲が使え、これでゴブニュ(オグマ)やデシモニアを倒した。普段は基地下部のF4ドックに格納されており、エレベーターで海上ゲートまで上昇して出撃する。極秘で開発が進められていたため、GUTS隊員たちは当初はそのことを知らなかった。
第51・52話ではサワイ総監をはじめとするTPC、GUTSの指揮中枢がここに移り、移動司令室として機能した。
劇場版『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の時点では少し旧式になっているらしいがかつてと同様移動母艦としての機能を発揮し、シビトゾイガーとの戦闘ではシビトゾイガーの突入口をデラック砲で破壊するなど善戦していた。
『ウルトラマンダイナ』の第42話では船首に髑髏の装飾が取り付けられた宇宙海賊船“曙丸”として登場した(同エピソードはアスカの夢の中での話だった)。
デザインモチーフはクジラ
ガロワ飛行艇(コスモアタッカー)
月面基地ガロワに配備されている戦闘機。初登場時にハヤテと、メンジュラが化けた偽キシナガがこの機体でドッグファイトを繰り広げた。最終回でもハヤテがこれに搭乗してGUTSの救援に駆け付けた。(『ウルトラマンダイナ』ではマリネリスとガニメデ基地にも配置され、第50話で対グランスフィア戦ではガニメデ基地から出撃するも全滅している)最高速度は不明。
四門のロケット砲を武装に持つ。
ネオフロンティア時代にはファイナルメガランチャーの搭載も確認されている。左右のエンジンを90度回転させることにより、垂直離着陸が可能。

車両・その他

シャーロック
全長:4.91m 最高時速:800km以上 乗員:2名
特殊合金製の頑丈な車体を誇るパトロール用超高速特捜車。初登場は第9話。
TPCが開発した無公害のマルチコンバージョンエンジンを搭載しており、有害物を出さずに走行する。後部にスクロール砲を装備し、光波バリアを張る事も出来る。ベースはシボレー・カマロ
出動の際は主に海上に現れたシークレットトンネルから発進する。目的地が遠距離の場合はガッツウィング2号やEX-Jに空輸されることもある。また、マニュアル操縦を用いることで獅子鼻樹海のような強力な磁場に覆われている所でもその影響を受けずに行くことが出来る。
デ・ラ・ム
全長:4.7m 最高時速:500km以上 乗員:4名
4WDタイプの軽装甲車。車体上部後方にデグナー砲を装備。初登場は第13話で、ベースはシボレー・ブレイザー[19]
目的地が遠距離の場合はシャーロックと同様にガッツウィング2号やEX-Jに空輸されることもある。また、上記のシャーロックと同様にマニュアル操縦を用いることで獅子鼻樹海のような強力な磁場に覆われている所でもその影響を受けずに行くことが出来る。
オートスタッガー
全長:1.844m 最高時速:300km
ホリイが製作した対オフロード用高性能オートバイ。初登場は1号が第13話、2号は第22話である。
色は黒と黄色の2色のものがそれぞれ2種類あり、どんな悪路でも走行可能。ウイリー走行も出来る。ヘッドライトが2つ付いている方が1号、1つの方が2号である。
1号のベースはホンダ・AX-1。2号のベースはホンダ・XR250。劇中では『スタッグ』と呼ばれている。
ピーパー
全長:10.8m 最高時速:212km 乗員:4名
カシムラ博士が設計した地底探査タンク。先端のドリル(スピンドラー)からマグマを冷やす程の冷凍光線コールドビームと熱線フューザーZを放つ。また、モンスターキャッチャーを放つことも可能。
デザインモチーフはヤドカリ。初登場は第18話。
ドルファー202(ニーマルニ)
全長:33m 最高時速:114ノット(水上)・69ノット(水中) 乗員:6名
最大6人乗りの小型万能潜航艇。潜水艦乗りとしての経験が豊富なヨシオカ警務局長官の設計思想が随所に盛り込まれており、超伝導エンジンを搭載しているため、水上でも素早く活動できる。ダイブハンガーから発進する他、アートデッセイに目的海域付近へ運ばれる事もある。
武器は水中ミサイルのモンローとD機関砲(いずれも劇中では未使用)で、アーム部分はマキシマ・コンバーターユニットと連結して光を照射する。
当初はシンジョウ、レナしか操縦する技術を持っていなかったため、ダイゴと設計に関わったヨシオカ長官自身が乗り込んだ。初登場は第34話。
第50話では超古代遺跡ルルイエの調査のためにホリイとシンジョウの2人が搭乗したが、その次のエピソードで現れたガタノゾーアの操る闇によって通信はおろか浮上すら出来なくさせられてしまった。最終回ではマサキを乗せたマキシマ・コンバーターユニットを回収、連結し石像に戻ってしまったティガに光を照射するが、ガタノゾーアの妨害で失敗。だが最終決戦後に闇が消滅した事でようやく浮上できた。
ラガティ
本編未登場。詳細不明。第5話でのムナカタ副隊長の会話で名前のみ登場。
追従式ドリルビーム
地上に設置して地底に潜っている怪獣に対して攻撃をすることが出来る大口径レーザー兵器。第18話でゴルザ(強化)にダメージを与え、土中から追い出した。
  • GUTSの活動開始当初から、配備された航空機と車両は試作機を除いて黄色を基本に黒色を加えたカラーリングが中心で、GUTS以外のTPCの装備は白色を基本としている。ピーパーとドルファー202はオレンジ色が基本であり、各地でガッツウイング1号のカスタム機が開発された際の色分けから地域毎に異なる基本色を決めていると見られるが、ガッツウイングEX-Jはこのカラーリング体系には該当しない。
  • シャーロック、デ・ラ・ム、オートスタッグの陸上車両は、オープニング映像の中期と後期に走行場面で登場した。中期は未明のゆりかもめ青海駅付近で、後期は建設途中の東京湾アクアライン海ほたるパーキングエリア-木更津金田インターチェンジ間の上り車線を逆走で走った。撮影当時は舗装工事が終わったばかりだったため、車線を区切る白線や街路灯、道路標識が全く無い状態だった。

キャスト

レギュラー・準レギュラー

ゲスト

声の出演

  • ウルトラマンティガ(掛け声):真地勇志
  • テレビ番組のナレーター:真地勇志(第3話)
  • コンピューター:二又一成(第3話)
  • キリエロイド:佐藤正治(第3話)
  • リガトロン:佐藤正治(第4話)
  • ガゾート:佐々木麻理(第6話)
  • レギュラン星人:桑原たけし(第7話)
  • 異次元魔女:藤波京子(第8話)
  • レイビーク星人:掛川裕彦、佐藤正治(第13話)
  • ムザン星人:佐藤正治(第14話)
  • 宿那鬼:遠藤守哉(第16話)
  • スタンデル星人アボルバス:塩屋浩三(第17話)
  • スタンデル星人レドル:麻生智久(第17話)
  • 機械人形(メカロイド) ゴブニュ(ヴァハ):田中亮一(第20話)
  • ナーガ:多岐川まり子(第23話)
  • キリエロイドII:佐藤正治(第25話)
  • ボイスメール着信音:大塚瑞恵(第25話)
  • 影法師、証明写真の音声:市村浩佑(第27話)
  • ラジオDJ(クワタ・マキ):桑田真紀(第27話)
  • アートデッセイ号通信士:風間信彦(第28話)
  • ビザーモ:麻生智久(第31話)
  • 報道番組ナレーター:田中秀幸(第34話)
  • TPCアメリカ支部幹部:田中亮一(第35話)
  • TPCヨーロッパ支部幹部:龍田直樹(第35話)
  • TPC中国支部幹部:増谷康紀(第35話)
  • マノン星人:冨田昌則(令嬢)、角秀一(侍女)(第37話)
  • TPC隊員:川島千代子杉山佳寿子(第38話)
  • イルド:伊倉一恵石川英郎(第41話)
  • メタモルガ:佐藤正治(第47話)
  • ウルトラマン:二又一成(第49話)
  • りゅうぐう乗組員:掛川裕彦(第50話)
  • ガッツウイングブルートルネード小隊隊員:塩屋浩三(第51話)
  • 避難アナウンス:伊倉一恵(第51話)
  • 海外の子供:伊倉一恵、大塚瑞恵(第52話)
  • 海外の父親:塩屋浩三(第52話)

スーツアクター

系列局番組関係者のエキストラ出演例

いわゆる番宣の一環として、制作・系列局のバラエティ番組に協力し、バラエティ番組のレポーターが番組出演に挑戦する企画にエキストラ出演させる形で応じている。TBSアナウンサー小川知子が第36話で群衆や、市民を誘導するTPC隊員に扮したものと毎日放送アナウンサーの田丸一男が番組『あどりぶランド』の一企画で第49話で『ウルトラQ』に出演するエキストラ俳優に扮したものの2例が確認されている。いずれも、演技指導を受ける様子、『あどりぶランド』では共演した円谷浩へのインタビューも放送され、撮影当時の舞台裏を知ることの出来る資料的価値の高い映像だが、商品化には至っていない。

スタッフ

放映リスト

話数 サブタイトル 登場怪獣・宇宙人 脚本 監督 特技監督 放送日 視聴率
1 光を継ぐもの ゴルザ メルバ 右田昌万 松原信吾 高野宏一 1996年
9月7日
8.6%
2 石の神話 ガクマα ガクマβ 9月14日 8.9%
3 悪魔の預言 キリエロイド キリエル人 小中千昭 村石宏實 神澤信一 9月21日 6.5%
4 サ・ヨ・ナ・ラ地球 リガトロン 宮沢秀則 9月28日 6.5%
5 怪獣が出てきた日 シーリザー 小中千昭 川崎郷太 北浦嗣巳 10月5日 6.5%
6 セカンド・コンタクト ガゾート クリッター 10月12日 7.6%
7 地球に降りてきた男 レギュラン星人 宮沢秀則 岡田寧 高野宏一 10月19日 7.1%
8 ハロウィンの夜に ギランボ 異次元魔女 右田昌万 村石宏實 10月26日 8.6%
9 怪獣を待つ少女 マキーナ サキ 小中千昭 松原信吾 北浦嗣巳 11月2日 8.6%
10 閉ざされた遊園地 ガギ 川上英幸 11月9日 9.2%
11 闇へのレクイエム エボリュウ 武上純希 神澤信一 11月16日 7.2%
12 深海からのSOS レイロンス 兒玉宣久 11月23日 8.1%
13 人間採集 レイビーク星人 河崎 実
村石宏實
村石宏實 11月30日 8.1%
14 放たれた標的 ムザン星人 ルシア ザラ 中崎一嘉
村石宏實
12月7日 9.9%
15 幻の疾走 ガゾートII クリッター 武上純希
円谷一夫
(原案)
川崎郷太 高野宏一
川崎郷太
12月14日 7.4%
16 よみがえる鬼神 宿那(すくな)鬼 川上英幸 12月21日 8.4%
17 赤と青の戦い スタンデル星人 レドル
スタンデル星人 アボルバス
宮沢秀則
神澤信一
冬木椴 神澤信一 12月28日 7.3%
18 ゴルザの逆襲 ゴルザ(強化) 右田昌万 1997年
1月4日
6.8%
19 GUTSよ宙へ・前編[27] ゴブニュ(ヴァハ)
ゴブニュ(ギガ)
機械島
小中千昭 村石宏實 1月11日 8.5%
20 GUTSよ宙へ・後編 ゴブニュ(オグマ)
キリエル人
1月18日 8.5%
21 出番だデバン! エノメナ デバン
(デバンダデバン)
太田愛 北浦嗣巳 1月25日 7.9%
22 霧が来る マグニア 光る隕石 奇生体
長谷川圭一 2月1日 9.0%
23 恐竜たちの星 ウェポナイザー1号
ウェポナイザー2号
アダム
イブ
ナーガ 武上純希 岡田寧 大岡新一 2月8日 9.3%
24 行け! 怪獣探険隊 リトマルス 平野靖士 2月15日 8.5%
25 悪魔の審判 キリエロイドII キリエル人 小中千昭 村石宏實 2月22日 8.2%
26 虹の怪獣魔境 シルバゴン ガギII 右田昌万 3月1日
27 オビコを見た! オビコ(オビコボウシ) 影法師 太田愛 川崎郷太 3月8日 8.4%
28 うたかたの… ジョバリエ クリッター 川崎郷太 3月15日 8.0%
29 青い夜の記憶 ナターン星人 クルス・マヤ 長谷川圭一 原田昌樹 大岡新一 3月22日 9.5%
30 怪獣動物園 キングモーラット モーラット 斎藤和典 3月29日 8.1%
31 襲われたGUTS基地 ビザーモ 川上英幸 北浦嗣巳 4月5日 8.2%
32 ゼルダポイントの攻防 シーラ(シーラキート) 太田愛 4月12日 8.1%
33 吸血都市 美しき夜の種族 キュラノス 長谷川圭一 村石宏實 4月19日 5.4%
34 南の涯てまで 小型デシモニア デシモニア 小中千昭 4月26日 6.8%
35 眠りの乙女 デシモ星系人 グワーム 小中千昭 石井てるよし 大岡新一 5月3日 8.6%
36 時空をこえた微笑[28] ゴルドラス 右田昌万
長谷川圭一
5月10日 7.0%
37 マノン星人 薩川昭夫
実相寺昭雄
(原案)
実相寺昭雄 服部光則 5月17日 7.2%
38 蜃気楼の怪獣 ファルドン デスモン 大西信介 川崎郷太 5月24日 6.7%
39 拝啓ウルトラマン様 ガルラ 長谷川圭一 5月31日 5.8%
40 バクゴン 薩川昭夫
実相寺昭雄
(原案)
実相寺昭雄 服部光則 6月7日 6.6%
41 宇宙からの友 イルド イルドの塔 巨大脳 太田愛 北浦嗣巳 6月14日 5.2%
42 少女が消えた街 カレン-E90
ファイバス(サタンファイバス)
バーチャルムザン星人Ⅱ
バーチャルレイビーク星人Ⅱ
長谷川圭一 6月21日 6.1%
43 地の鮫 ゲオザーク 小中千昭 村石宏實 6月28日 5.4%
44 影を継ぐもの イーヴィルティガ ガーディー 7月5日 5.9%
45 永遠の命 ギジェラ テラ ヌーク 右田昌万 松原信吾 大岡新一 7月12日 8.2%
46 いざ鎌倉! タラバン 右田昌万
円谷一夫
(原案)
7月19日 6.5%
47 闇にさようなら メタモルガ エボリュウ(精神体) 長谷川圭一 石井てるよし 佐川和夫 7月26日 5.9%
48 月からの逃亡者 メンジュラ 右田昌万 8月2日 6.2%
49 ウルトラの星 初代ウルトラマン ヤナカーギー チャリジャ 上原正三 原田昌樹
満田かずほ
北浦嗣巳
高野宏一
8月9日 5.4%
50 もっと高く!
〜Take Me Higher!〜
ゾイガー 小中千昭 原田昌樹 北浦嗣巳 8月16日 4.4%
51 暗黒の支配者 ガタノゾーア 右田昌万
長谷川圭一
小中千昭
村石宏實 神澤信一 8月23日 5.4%
52 輝けるものたちへ キリエル人 8月30日 5.0%

主題歌

歌詞字幕:15話以降あり

本作以降、作品によっては特撮ソングを活動の中心としないアーティストとのタイアップも行われる。また、『ウルトラマンガイア』まではオープニングテーマとエンディングテーマが異なるレコード会社から発売される。

オープニングテーマ

TAKE ME HIGHER
  • 作詞・作曲:Jennifer Batten、Alberto Emilio Contini、Giancarlo Pasquini 日本語詞:鈴木計美[29]
  • 編曲:星野靖彦 ストリングス・アレンジ:萩田光雄[30] コーラス・アレンジ:鈴木弘明[30]
  • 歌:V6(avex trax
1996年当時、アニメ作品では既にアニメソングを活動の中心としない歌手とのタイアップは珍しくなかったが、特撮番組ではそうした前例はほとんどなく、ましてやトップアイドルユニットが主題歌を担当することは前代未聞の出来事だった。
また、今までのシリーズのオープニングテーマのタイトルや歌詞に入っていた「ウルトラ(マン)」が一切使用されていない初めてのオープニングテーマでもある。
従来よりウルトラシリーズの音楽を制作していたコロムビアレコードが放映当時に発売したウルトラマン主題歌集のアルバムでは、ジャニーズ事務所が音源を管理しエイベックスが発売契約を受けているV6のオリジナル版は収録されず、カバー版が収められていた。2002年以降はこの問題は解消され、コロムビア発売のCDにもオリジナル版が収録されるようになったが、エイベックスから発売されたオムニバスCDには現在も未収録。

エンディングテーマ

「Brave Love, TIGA」
地球防衛団とは、AAAのコンサートの参加者の中から岸谷五朗に選ばれたメンバーで構成される、1曲限りのチャリティーユニット。歌唱印税はエイズ撲滅運動のために全額寄付された。
本作以降『ウルトラマンネクサス』までの各作品のエンディング映像は本編ダイジェストまたはエピローグとなる。
ウルトラシリーズのサウンドトラックCDに収録されている他、爆風スランプベスト・アルバム決定版!爆風スランプ大全集2 〜The Very Best Of パッパラー河合〜』にアコースティックギターで演奏された「(仮)」バージョンが収録されている。

挿入歌

「青い夜の記憶」(第29話で使用)

他ウルトラシリーズへの出演

第50・51話にダイゴが登場(ティガは未登場)。
クイーンモネラに活動を停止されたダイナを復活させるために、かつてガタノゾーアに倒されたティガを復活させるために光になった経験をした子供と若者達が再び光となって、その光が同作に登場するススム少年が持っていたウルトラマンティガのソフビ人形に宿り、本物のティガとして実体化させた。同作に登場するティガは彼らが産み出した存在であり、ダイゴが変身したティガとは別物で、ダイゴも登場していない[31]
ダイナと共に赤い球の力で召喚され、キングオブモンス、バジリス、スキューラに苦戦するガイアに加勢した。
他のウルトラ戦士と共に天空魔と戦った。
ウルトラマンキングの誕生日を他のウルトラ戦士と共に祝福する。
本作では主人公として異世界から迷い込んだミライ=ウルトラマンメビウスと共に行動した。本作のダイゴはパラレルワールドの存在であり、TVシリーズの世界のダイゴと同調することにより変身能力を得た。
ダークスパークウォーズのイメージシーンで登場し、ダークスパークの力でスパークドールズに変えられている。
その後、ティガのスパークドールズは異形の手のモノの元へ渡っており、第5、6話ではダークスパークでダークライブすることで本来マルチタイプであった姿がティガダークへと変えられてしまい、刺客としてヒカル達の前に立ちはだかった。バルキー星人(SD)と共にギンガを苦しめたが、ジャンナインの加勢により形勢逆転。ジャンナインのジャンスターダストを浴びて倒され、スパークドールズに戻った。この際、姿も元に戻っている。
  • 『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』
ヒカルがスパークドールズとギンガスパークを用いてウルトラマンティガ マルチタイプに変身、タイラント(SDU)と対決する。

映像ソフト化

  • 1997年1月25日 - 11月22日にVHSが発売(発売元:バンダイビジュアル)。全13巻で各巻4話を収録。2-3巻ずつ同時発売。提供バックと予告編は未収録。
  • 1999年4月25日 - 7月25日にDVDが発売(発売元:バンダイビジュアル)。全13巻で各巻4話を収録。3-4巻ずつ同時発売。
  • 2007年3月23日発売の「ウルトラマンティガ メモリアルボックス」(DVD、発売元:バンダイビジュアル)に全話が収録されている。

漫画版

後に双葉社のアクションコミックスより刊行された『ザ・ウルトラマン』の3巻に収録された。

小説版

  • 小説・ウルトラマンティガ 白狐の森
    川上英幸著。2000年にオークラ出版より刊行された。
    TV版第16話に登場した錦田小十郎景竜が再登場し、復活した“鬼”と戦う内容となっており、帯には「錦田景竜シリーズ第2段」と銘打たれている。
    TV版における時系列は不明だが、作中にてTV版第31話に登場した人工生命体ビザーモの事件が語られている。
  • 深淵を歩くもの
    小中千昭著。2001年に徳間デュアル文庫より刊行された小中千昭の短編集で、収録作品に『ウルトラマンティガ』に纏わる短編小説が含まれている。
  • キリエル人
初出は1997年に講談社より出版された『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンティガ』。
脚本家としての小中千昭が1986年にキリエル人と遭遇する様を、ノンフィクションを交えながら描く。
  • 深淵を歩くもの
初出は1998年にぶんか社より出版された『ホラーウェイヴ』創刊号。
TV版のアナザー・ストーリーとしての位置づけで、直接名前は呼称されないが、本編に登場するガタノゾーア並びにゾイガーの存在が作中で示唆されている。

脚注

  1. ^ また、2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、舞台となるパラレルワールドでハヤタとレナが親子である設定となり、文字通りの親子共演が実現した。
  2. ^ タイプチェンジは基本的に以後の平成ウルトラシリーズにも継承されるようになり、以降の主役級のウルトラマンとしては、タイプチェンジしないのはウルトラマンマックスのみ。
  3. ^ 日本経済新聞1996年9月5日夕刊
  4. ^ 講談社の『テレビマガジン特別編集 ウルトラマンティガ』より。
  5. ^ 「アニメ・ビジネスが変わる」による。
  6. ^ マーチャンダイジングライツレポート1997年2月号
  7. ^ 「ウルトラマンが泣いている」円谷英明著 講談社現代新書 143頁から145頁より
  8. ^ マーチャンダイジングライツレポート1999年8月号
  9. ^ 父親になってからウルトラマンに変身するのはパラレルワールドも含めば『大決戦!超ウルトラ8兄弟』のハヤタ、郷、北斗の3人、TVシリーズ本人では『ウルトラマンサーガ』での春野ムサシ(ウルトラマンコスモス)が初である。
  10. ^ 特に操縦に関しては、ガッツウイング2号が機動性の低い機体にも関わらず、メンジュラの火炎攻撃をバレルロールで回避してみせている。
  11. ^ 『ファンタスティックコレクション 空想特撮映像のすばらしき世界-ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ・ウルトラマンガイア-』
  12. ^ 『平成ウルトラ映画全集』
  13. ^ ウルトラマンティガ 公式サイト
  14. ^ a b 『週刊ウルトラマン』- ウルトラマンティガ パワータイプ
  15. ^ 『週刊ウルトラマン』- ウルトラマンティガ スカイタイプ
  16. ^ DVD『ウルトラマンティガ THE FINAL ODDYSSAY』の付属パンフレットより
  17. ^ 円谷プロ図録 2013, p. 32.
  18. ^ 円谷プロ図録 2013, p. 34.
  19. ^ 円谷プロ図録 2013, p. 133.
  20. ^ a b c d e f g h i j 宇宙人チャリジャとダイゴがタイムトラベルした、『ウルトラマン』誕生直前の1965年の世界に登場。『ウルトラQ』制作中で冷凍怪獣ペギラが登場した第5話「ぺギラが来た!」の撮影風景が再現されている他、カネゴンがイラスト、ガラモンの着ぐるみも登場する。『ウルトラマン』の監修者と監督、脚本家達で、助監督である長野はダイゴと瓜二つの容姿をしており(このエピソードのみ主演の長野博が2役を演じている)、1965年にタイムトラベルしたダイゴは長野と間違われて撮影の手伝いをさせられてしまう。その他に、マグマ星人が2010年の円谷プロ公式サイトのエイプリルフールネタで、「第49話に人間体として出演したことがある」と語っているが、四月馬鹿のネタというだけあって真相は不明。
  21. ^ 当初は怪物ランドの3人(郷田ほづみ平光琢也赤星昇一郎)が出演する予定だった。
  22. ^ 浅野忠信のテレビドラマへの出演は稀である。
  23. ^ ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』に登場したススム少年の兄という設定である。
  24. ^ この回のほかにも群衆や、TPC隊員役としても出演している回もある。また、このアナウンサーは1954年公開の『ゴジラ』(本多猪四郎監督)でテレビ塔で必死にアナウンスするアナウンサー(演:橘正晃)のオマージュである(週刊 「ウルトラマン オフィシャルデータファイル」より)。
  25. ^ バルタン星人の「宇宙忍者」などの別名。
  26. ^ 月刊ニュータイプ』(角川書店)。
  27. ^ 読みは「宙(そら)へ」。
  28. ^ 読みは「時空(とき)をこえた微笑(ほほえみ)」。
  29. ^ 放送時のクレジットは作詞:鈴木計見、作曲:PASQUINI-BATTEN-CONTINI
  30. ^ a b シングルおよびV6のベスト・アルバム『Very best』にのみ表記。
  31. ^ 同作の終盤のシーンでイルマとレナの会話で名前が登場し、イルマの部屋に飾られている『ティガ』本編の第52話のガタノゾーア戦後に撮られたGUTSメンバーの写真で姿が登場している。

参考文献

  • 『円谷プロ図録』ネコ・パブリッシング〈NEKO MOOK〉、2013年。ISBN 978-4-7770-1440-8 

関連項目

外部リンク

毎日放送TBS系 土曜日18:00枠(1996.9.7 - 1997.8.30)
前番組 番組名 次番組
ウルトラマンティガ
(本作よりウルトラマンシリーズ枠)